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;「―――人間の味方なんてするものか。ボクは新しいヒト。ただひとりの新人類、キングゥだ。」<br>「だけど―――」<br>「……母親も生まれも関係なく。……本当に、やりたいと思った事を、か。」「……ボクにはそんなものはない。なかったんだ。なかったんだよ、ギル。」<br>「でも―――思えば、一つだけあったんだ。」「キミに会いたかった。キミと話したかった。」「この胸に残る多くの思い出の話を、その感想を、友としてキミに伝えたかった。」<br>「でも、それは叶わない。それはボクではなく、エルキドゥという機体の望みだ。」<br>「……そして。ボクの望みは、今も昔も変わらない。」<br>「新人類も旧人類も関係ない。ボクはヒトの世を維持するべく生を受けた。」 | ;「―――人間の味方なんてするものか。ボクは新しいヒト。ただひとりの新人類、キングゥだ。」<br>「だけど―――」<br>「……母親も生まれも関係なく。……本当に、やりたいと思った事を、か。」「……ボクにはそんなものはない。なかったんだ。なかったんだよ、ギル。」<br>「でも―――思えば、一つだけあったんだ。」「キミに会いたかった。キミと話したかった。」「この胸に残る多くの思い出の話を、その感想を、友としてキミに伝えたかった。」<br>「でも、それは叶わない。それはボクではなく、エルキドゥという機体の望みだ。」<br>「……そして。ボクの望みは、今も昔も変わらない。」<br>「新人類も旧人類も関係ない。ボクはヒトの世を維持するべく生を受けた。」 | ||
:第一部の第七章での台詞。すべてが偽りだった人形は、生まれた初めての本物を手にした。 | :第一部の第七章での台詞。すべてが偽りだった人形は、生まれた初めての本物を手にした。 | ||
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+ | ;「さようなら、母さん。アナタは選ぶ<ruby>機体<rb></rb><rt>コドモ</RT></RUBY>を間違えた。」<br>「……うん。アイツの言った事は、よく分からない。でも―――」<br>「―――この体が。やるべき事を、覚えている。」<br>「ウルクの大杯よ、力を貸しておくれ。」<br>「ティアマト神の息子、キングゥがここに天の鎖の<ruby>筺<rb></rb><rt>な</RT></RUBY>を<ruby>示<rb></rb><rt>しめ</RT></RUBY>す!」<br>「母の怒りは過去のもの。いま呼び覚ますは星の<ruby>息吹<rb></rb><rt>いぶき</RT></RUBY>―――」<br>「<RUBY><RB>人よ 神を繋ぎ止めよう</RB><RT>エヌマ・エリシュ</RT></RUBY>―――!!!!!」 | ||
+ | :第一部の第七章での台詞。天の鎖は、ついに、創世の神の膂力すら抑え切った。 | ||
== メモ == | == メモ == |
2017年1月13日 (金) 00:50時点における版
キングゥ
- スペル:Kingu
- 性別:男性
- CV:小林ゆう
『Fate/Grand Order』に登場するキャラクター。
- 略歴
- 第一部の七章ではエルキドゥに成りすまし、紀元前2655年のウルクに降り立つ。魔獣の群れに取り囲まれて危機に陥った主人公たちを助けることで信頼させることに成功。
- その後ウルクの防衛の要害である北壁を主人公たちに見せ、王都ウルクに入るためと偽って主人公たちを辺地の森に誘い込んで抹殺を目論むも、その場に馳せ参じたマーリンとアナに正体を看破されて失敗に終わる。その後は本性を顕にして主人公たちと幾度も敵対することになった。ゴルゴーンがアナの捨て身の一撃で討たれた後に登場し、ティアマトの目覚めを妨げたマーリンを仕留めることに成功。
- しかし、ティアマトが一向に目覚めないのと、新人類であるラフムが人類に無意味な虐殺を行っていることに疑念を抱き、ラフムが人類を皆殺しにすることを楽しんでいる姿に痺れを切らしてしまう。しかしラフムによって用済みと宣告された挙句、動力源であり復活の鍵である聖杯を奪われてしまう。ラフムとティアマトの実態に絶望しながら逃げゆくが、消滅の間際であったラフム化した人間に助けられて事なきを得る。
- その後は彷徨ったところをウルクに訪れ、そこに賢王ギルガメッシュの手でウルクの大杯を授けたことで傷は完治した事に是非を問うも、ギルガメッシュから「例え別の存在であってもその肉体は親友であることに変わらない」「そして自分の手でやりたいと思ったことをやればいい」と叱咤される。
- 終盤では民も死に絶え、滅亡も時間の問題となったウルクでティアマトとラフムの大群に苦戦する主人公たちを助け、ギルガメッシュに対して想いを吐露しながら、ヒトの世を維持するべく、“天の鎖”としてティアマトを拘束し、砕け散ったのであった。
- 人物
- 外観はエルキドゥに似ているものの、瞳の色も紫となっている。
- 自身は「エルキドゥをモデルにティアマト創られた『新人類』」と称しているが、その実態はエルキドゥの亡骸に新たな命を吹き込んだ存在。
- 人類にたいして侮蔑・倦厭を抱いており、人間(旧人類)の一掃を企てる。 魔獣を作り出すための素材・資源としか見做していないが、自身と同じ生まれの魔獣に対しても「駒」程度の感慨しかなく、ラフムに至っては魔獣以下の虫と見下した。敵対者に対しては嗜虐性・残酷性を見せている他、言動も毒舌になる。ティアマトの復活で人類を滅ぼし、それによって「無意味に争うことなく共生を理想に掲げて生きる」生命として理想の人類を造り上げようとしており、旧人類が造り上げた都市そのものに対しては罪はないと述べ、街を壊すのではなく、残そうとしている。
- 一方で意識を持った時から記憶も経歴も誇るべき過去もなく、心の中は常に空っぽであり、その在り方は突然発生した亡霊と変わらない。エルキドゥをモデルに創られた『新人類』という肩書きと母ティアマトに必要とされている事が自身の存在意義であり、新しいヒトである事、旧人類とは違うものという事を盾に振る舞っているが、エルキドゥの親友であるギルガメッシュとの接触を避けている他、子供たちの助けの声を聞いて逃がすなど、元の肉体に影響されているが、それも自分とは違うと否定している。
- 能力
- ソロモンの聖杯を心臓として収納しているため、ギルガメッシュにエルキドゥより上かもしれないと言わせるほどの高い出力を持つ。神代の魔力濃度の中でも時速500キロで飛行できる。戦闘時には最上級の武具を際限なく放つ。
- さまよえるゴルゴーンを女神まで持ち上げ、その連鎖召喚によって現界したケツァル・コアトル、ウルクの巫女によって呼び出されたエレシュキガル、三柱の女神を同盟によって拮抗させ、同時にウルク王の行動を牽制させた手腕はソロモンを賞賛させた。
- ウルクの大杯で駆動したときはラフムの大群を一蹴するなど、依然として高い戦闘能力を見せている。
宝具
- 母よ、始まりの叫をあげよ(ナンム・ドゥルアンキ)
- 『Fate/Grand Order』ではゲーム的に「単体の防御力ダウン(3ターン)&単体攻撃&〔神性〕特性を持つ場合スタン状態を付与(1ターン)」という効果。
- 人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ)
- 『第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア』で、ウルクの大杯の力を借り、ティアマトを抑え込むために使用。一刻もの間、時間稼ぎに成功し、砕け散った。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- 第七特異点にて敵として登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- ソロモン
- キングゥの手腕と信念に一目置いているが、実際はティアマトの復活のための捨て駒としてみていない事を遠まわしに述べている。
- シドゥリ
- ラフムによって追われたところを、同じくラフム化した彼女に助けられる。
名台詞
- 「必死にならないで、みっともないよ」
「手間を取らせないでくださいね?」 - スキル使用時の台詞。旧人類を見下している台詞。
- 「串刺しだねぇ、分かるとも!」
「ふっはははははっ!」
「よそ見は良くないなぁ」 - 攻撃時の台詞。エルキドゥとは違い攻撃的な言葉遣い。
- 「母さんはお怒りだ。滅びの潮騒を聞け。『母よ、始まりの叫をあげよ
』!」 - 宝具発動。原初の母の怒りは滅びの潮騒の如く。
- 「ラフム、残り二千。取るに足らない。」
「―――フン。見た事か。心臓さえあれば、おまえたちなんて話にならない。」
「こんな量産型に手こずるなんて、旧人類は本当に使えない。それでよく、」
「……よくボク相手に大口を叩いたものだ。カルデアのマスターも、アイツも。」
「ひとりじゃ何もできないクセに、偉そうに胸を張って。それで、最後まで生き延びた。」
「…………ふふ。自分ひとりで何でもできる、か。その時点で、ボクは完全じゃなかったな。」 - 第一部の第七章での台詞。神の泥人形は、ようやく完全が何なのかを知った。
- 「―――人間の味方なんてするものか。ボクは新しいヒト。ただひとりの新人類、キングゥだ。」
「だけど―――」
「……母親も生まれも関係なく。……本当に、やりたいと思った事を、か。」「……ボクにはそんなものはない。なかったんだ。なかったんだよ、ギル。」
「でも―――思えば、一つだけあったんだ。」「キミに会いたかった。キミと話したかった。」「この胸に残る多くの思い出の話を、その感想を、友としてキミに伝えたかった。」
「でも、それは叶わない。それはボクではなく、エルキドゥという機体の望みだ。」
「……そして。ボクの望みは、今も昔も変わらない。」
「新人類も旧人類も関係ない。ボクはヒトの世を維持するべく生を受けた。」 - 第一部の第七章での台詞。すべてが偽りだった人形は、生まれた初めての本物を手にした。
- 「さようなら、母さん。アナタは選ぶ機体
を間違えた。」
「……うん。アイツの言った事は、よく分からない。でも―――」
「―――この体が。やるべき事を、覚えている。」
「ウルクの大杯よ、力を貸しておくれ。」
「ティアマト神の息子、キングゥがここに天の鎖の筺を示 す!」
「母の怒りは過去のもの。いま呼び覚ますは星の息吹―――」
「人よ 神を繋ぎ止めよう ―――!!!!!」 - 第一部の第七章での台詞。天の鎖は、ついに、創世の神の膂力すら抑え切った。