「レフ・ライノール」の版間の差分
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2018年7月12日 (木) 02:33時点における版
レフ・ライノール | |
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外国語表記 | Lev Lainur |
性別 | 男性 |
声優 | 杉田智和 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』の登場人物で、人理継続保障機関フィニス・カルデアの顧問を務める魔術師。
- 略歴
- 近未来観測レンズ「シバ」の開発者で、天才的な力量を持った魔術師。1999年にカルデアに赴任した。人類の未来を憂いており、人理を守る為に人生の全てを捧げると公言している。
- 実は3000年も前から人理焼却を引き起こすゲーティアの命を受けて行動しており、さらに言うと、ゲーティアから分かれた魔術師は、遺伝子に魔神柱の寄り代となる呪いを刻み、“担当の時代”まで存続し続けており、最後の担当となる彼は2016年担当だった。
- そして魔神柱としての自身を自覚した彼は、人類に未来は無いと決め付けて2016年以降の人類史の焼却を実行。更に最大の障害と見做したカルデアのレイシフトルームに爆弾を仕掛けて爆破し、結果多くのカルデアスタッフと主人公とマシュを除く46人のマスター候補が重傷、死亡に追い込まれる。その後、特異点F『炎上汚染都市 冬木』では自身も冬木に赴くと主人公達の目の前で肉体が死亡した状態で精神だけが特異点にレイシフトしてしまったオルガマリーを消滅させ、人類滅亡を完遂するべく行動を開始する。
- 第二特異点『永続狂気帝国 セプテム』では特異点Fの失敗のせいでソロモンから咎められて帰還を許されなかったためそのままセプテムに直接出向き、聖杯を用いて多数の皇帝をはじめとする大量のサーヴァントを召喚してローマを滅ぼすように煽動して人類史を破壊しようと暗躍するが、その企みは主人公らによって敗れてとうとう追い詰められ、自ら魔神柱に変身して戦うもそれでも勝つことが出来ず、最後に切り札として召喚するつもりだったアルテラの召喚に成功するも、そこで調子に乗って主人公達を嘲笑していた所を背後にいるアルテラに一刀両断で斬り殺されてしまう。
- しかし彼は生き延びており、終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿にたどり着いた主人公達に魔神柱と冠位指定の真実を教え、その上で自分の不始末をつけるために主人公を始めとするカルデアの面々を潰そうとしたが、ジャンヌ・ダルクの宝具で防がれた挙句、さらに七つの特異点と聖杯、主人公と出会った縁によって召喚されたサーヴァント達に猛攻撃を許してしまう。
- 人物
- 正式な名前はレフ・ライノール・フラウロス。またの名を、七十二柱の魔神が一柱、魔神フラウロス。
- 穏やかな好青年で、近未来観測レンズ「シバ」を制作してカルデアの発展に貢献しているが、魔神柱群がゲーティアにとって不慮な行動を取らないための監視・抑止する機能を備えていた。
- 魔神柱として自覚してからは非常に悪意に満ちたサディストな人間性へと変貌。人間の命をゴミ屑同然に扱っており、大量殺戮を行う事も躊躇しない。
- 魔神柱にならなければ正義の人であり、フラウロス同様、根が善人な所を持っている[1]。
- 能力
- 卓越した能力を持った魔術師であり、彼が居なければカルデアの発展は無かったとまで言われている。
- 本性を現した時には「我らの王の寵愛」と称し、「魔神柱」と呼ばれる醜い巨大な肉の柱ヘと変貌した。
登場作品と役割
月姫
- MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア
- ネコアルクの協力者として登場。何やら、カルデア反攻殲滅計画「シューティングムーン」を進めているようだが…?
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 一連の事件の黒幕と思われていたが、実際は配下というポジ。
人間関係
Fate/Grand Order
- ゲーティア
- 自分達魔神柱を統括する存在。
- フラウロス (Grand Order)
- レフが変身した魔神柱。
- 主人公 (Grand Order)
- 「取るに足らない存在」として放置するが、後に彼の活躍をほかの魔神柱から聞いたレフは彼を嘲笑混じりに認めた。しかし、彼を放置した結果、最終的に自分のみならず他の魔人柱達の首をも絞めてしまうことに。
- マシュ・キリエライト
- オルガマリーより、彼女を一人にしないよう監視するようにとの命令を受けていた。デミ・サーヴァント化してからも、彼女を「デミ・サーヴァント
ふぜい 」一介のサーヴァント同様下に見ていることに変わりはない。 - しかし、魔神柱の中でただ一柱マシュに感情移入しており、ゲーティアに「人間から作られた短命の者」として彼女がどう生きるのかを報告している。
- オルガマリー・アニムスフィア
- 彼女からは深く信頼されていたが、当人は頼られる事を煩わしく感じていた。最終的に肉体はその足元に設置した爆弾で吹き飛ばし、精神は真っ赤に燃え上がるカルデアスに飲ませて跡形もなく消滅させるという徹底的な手段で彼女をこの世から消し去った。
- ロマニ・アーキマン
- かつての学友。優秀な能力を持つ彼を作戦の障害と見なし、他の局員諸共爆死させようと目論んでいたのだが、結果的に彼のサボり癖のために失敗に終わる。
- アルテラ
- 魔神態での戦いに敗れた直後に切り札として召喚するが、喜々として主人公たちを嘲笑っているうちに背後から「黙れ」の一言と共に真っ二つにされ、そのまま死亡した。
MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア
- ネコアルク、ネコアルク・カオス
- カルデア反攻殲滅計画のため利用しようとする。
- フリーダム極まりない彼女?たちへのツッコミが追いつかず、胃痛が絶えない相手。
- ラニ=Ⅷ
- 謎の空間から脱出するために彼女を利用し、不意を突いて殺害する。
- ところがホムンクルスである彼女は死んだふりをして生き延びており、逆に罠に嵌め返された。
その他
- フラウロス
- レフ、ライノール、フラウロスの3つの名を持つ時計塔の魔術師。並行世界における同一人物。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「なに、礼には及ばないさ。君は本当に運が良いからね。」
「いやいや、たまたまさ。運命の出会いとか宿命のライバルとか、そういう数奇を重要視しているんだ。」 - オルガマリーの命令に従い、マシュに主人公を個室へ送らせる際に主人公にかけた言葉(選択肢でどちらかに分岐する)。
- 個室にいればまず爆発には巻き込まれないため、主人公が死を免れることを踏まえた上での発言であることがわかる。
- あえて不自然な行動を取ってまで殺す必要はないと踏んだのであろうが、自分で言った通りの数奇な運命によって、主人公は彼の最大の障害として立ち塞がってしまうことになる。
MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア
- 「どうして! こういう時だけ! テキトーに動かないのだおまえは!?」
- カルデア侵入のため仕込んでおいた虫(バグ)が、ネコアルクに取り除かれていたことを知って思わず出た言葉。
- 笑顔の仮面が剥がれ、珍しく怒りの表情を見せているが……そもそも、こいつらに何かを期待する方が間違っている。
- 「その通り その通りだとも だが─── 2000年ほど遅すぎたよ アニムスフィア」
- 『Fate/Grand Order』のストーリー同様に爆弾のスイッチを入れようとしたが、「未来を善いものに変えるのはどこにでもある一般的なことなのではないか」というオルガマリーの独白を受け、まさかの実行を断念しての言葉。
- 歯噛みしながらの心底怒りに満ちた一言である。彼女が受け継いでしまった、アニムスフィアの「グランドオーダー」とも何か関係があるのだろうか。
- その事に気付いてくれなかったかつての主への怒りとも受け取れる。
メモ
- 終局特異点において再会した時、「初めからゲーティアの部下だったのか、途中で諭されて魂を売ったのか」と言う問答がある。
これに対してレフは「3000年前からに決まっているだろう」と返答しているが、事情は少々複雑である。- 世界に数多いる魔術師の家系の大部分は人から生まれたものだが、ゲーティアはその中に自ら生み出した魔術師の家系をいくつか混ぜ込んだ。
これは予め定められた時代になると魔神柱に覚醒するという呪いを遺伝子に組み込まれた家系であり、「定められた時代」になるとその家系のその世代の人物は魔神柱としての自分を突然自覚し、以降は人間ではなく魔神柱として活動するようになる。
レフは2016年担当の「ゲーティアに生み出された家系」の末裔であり、2016年の当代であるのがレフ・ライノールであったという事である。
つまり、レフが魔神柱になる事は3000年前から決まっていた事ではあるが、レフより前の世代の者たち、および魔神柱に覚醒するまでのレフは確かに人間であり、人間として行動していた。
レフの「最初からだ」と言う返答に対してマシュ達は「最初から魔神柱であったのなら何故シバなどのカルデアの助けになる発明をしたのか」と言う矛盾を指摘していたが、最初から魔神柱であったと自覚する事、途中までは人間でありカルデアの一員であった事はどちらも矛盾していない。
- 世界に数多いる魔術師の家系の大部分は人から生まれたものだが、ゲーティアはその中に自ら生み出した魔術師の家系をいくつか混ぜ込んだ。
- 「神殿」「我らが王」など仲間や更に上の存在がいることが発言の端々から示唆されている。
- 「神殿」から長期間離れていると段々と弱体化していくらしく、「凡百の英霊ごとき」「デミサーヴァントふぜい」と、散々格下と侮っていたサーヴァント達に後れをとる結果につながった…と自己分析している。
- フラウロスの項目にもあるが、第二特異点にて名乗った「フラウロス」とは『ゲーティア』に記されている悪魔、いわゆる『ソロモン72柱』の悪魔の名前である。
- TYPE-MOON世界観における「悪魔」とは「人間の願いによって生み出され、人間の願いによって呼び出される受動的なモノ」であり、ある意味ではサーヴァントとの共通点を持つとも言えるが……?
- 二つの事件では共に「呼び出したサーヴァントの願いを利用して」歴史を歪めようとしていた。結果的に2章ではロムルスが人類の滅びを望んでいなかったため自ら干渉したものの、基本的に自らで事件を起こさず誰かの願いによって動くという点では、悪魔の行動制限と合致する節がある。
- フラウロスとは同一人物である。奈須氏は竹箒日記にて、フラウロスが自殺した世界、すなわち『2015年の時計塔』の世界では『Grand Order』は発生しないと述べている[2]。
- 『Grand Order』第一部では一貫としてフラウロスの一人称である「私」、または魔神柱全員の総意である「我々」としか自らの一人称を述べず、本来同じ体に同居していたはずの残り二つの人格の一人称を一言も言っていない。
- 上記の特異点Fと第二特異点での失態に加え、終局特異点では「数年来の学友であるロマニ・アーキマンがかつての主の受肉した姿であるという事実を見過ごしてしまう」という大失態が明らかになり、ゲーティアからも「節穴」と罵倒された。しかも彼はゲーティアを打倒する為の決定的手段を持っていたため、この看過が人理焼却の決定的な楔となってしまった。
- 最も、ロマニがかつての主であった事を見抜けなかったことについては、10年間誰も信用せず慎重に一人で生きてきた彼の本性を見抜くことはレフに限らず誰であっても困難な事である。唯一胸中を明かされていたレオナルド・ダ・ヴィンチは「そんな男が、たとえ学友であろうと本性など見せるものか!」と、見抜けなかった事を訝しがるレフに対して声を荒げていた。
- レフがカルデアの主要メンバーを爆殺は結果的にカルデアの不穏分子を一掃し、それが人理修復の大きな原動力となった。ということが語られることがあるが、これはカルデアの本当の目的(「マリスビリー自身の根源到達」であり国連を騙していたという事実)及びその為の所業(デミサーヴァント研究およびセラフィックスで行われていた人体実験)。序章で見せたオルガマリーと(Aチームを除く)魔術協会その他関係のエリート魔術師達30人の内の4人との口論。「魔術師は人でなし」という公式設定等からくる考察であり、公式設定では無い。
- FGOのコミカライズ版『-mortalis:stella-』では特異点Fのセイバーオルタに最後の止めを刺して聖杯を回収している。
話題まとめ
脚注
- ↑ 『Fate/Grand Order カルデアエース』より。
- ↑ 竹箒日記2015/8/14