メレム・ソロモン

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メレム・ソロモン
外国語表記 Merem Solomon
所属 死徒二十七祖埋葬機関
序列
死徒二十七祖
第二十位
埋葬機関
第五位
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概要

死徒二十七祖第二十位、「フォーデーモン・ザ・グレイトビースト」。

二十七祖に名を連ねながら、なおかつ、死徒の敵対組織埋葬機関に所属する。こちらにおける二つ名は「王冠」。古今東西の秘宝コレクター。

略歴
もともとは、その能力ゆえに四肢を切断され、生き神として小さな集落で神として祀られていた少年。「この世全ての悪」と境遇こそ同じだが、こちらは本物の神子(星の端末)であった。そのまま死んでいく定めにあったが、たまたま朱い月がその場を訪れる。朱い月を恐れた村の人々の願いを形にし続けた結果、負荷に耐え切れず死亡。その後、朱い月は戯れで彼を死徒とした。以後、失われた四肢を降霊した魔獣で補い、朱い月に忠誠を誓う。
ミハイル・ロア・バルダムヨォンコーバック・アルカトラスと同じく、もとは神論者。現在は埋葬機関に所属し、第五位の代行者として活動している。立場的には死徒にとっての裏切り者だが、なぜか黙認されている。
人物
自称「永遠のピーターパン」な12歳の少年。子供の気まぐれさ故の、極端な善良性と極端な残忍性を併せ持つ。
朱い月に忠誠を誓っており、後継者候補であるアルクェイド・ブリュンスタッドのファンを称する彼女の支援者。同様の朱い月後継者候補であるアルトルージュ・ブリュンスタッドのことは「紛い物」「月蝕姫」と呼んで忌み嫌う。
世界中の宝物コレクターであり、埋葬機関に属するのも、彼らが所蔵する秘宝のそばにいたいが為。奇異な色彩を誇る二十七祖たちの中でも更に一段際立つ異物として扱われる。
本体は(見た目)12歳の少年だが、普段人と会う場合は左腕の悪魔・ネズミの王様を初老の司祭に化けさせて応対している。この司祭はシエル曰く、冷静かつ慇懃な性格。埋葬機関は年功序列が根強く、他人と会う際に左腕を化けさせて身代わりにしているのもそれが所以のひとつ。彼の本当の姿を知るのはナルバレックとシエルのみ。
彼が唯一憧れ、恋した存在は朱い月のみであり、以後は月をモチーフにした想像はタブーとしている。
能力
悪魔使い。「デモニッション」とよばれる第一階位の降霊能力。人々の願望をモデルにしてメレムの憧憬で彩色し、類似品を作る。ただし、具現化できるのは他人の願望のみで、メレム自身の願いを具現化することはできない。だが、そこへメレムのイメージを混ぜたり、込める魔力の大小で能力を変化させたりはできる。メレムはその性格上、現実的・打算的な悪魔の具現化は得意ではない。彼はあくまで空想の世界に生きるピーターパンなので、得意とする絵、描きたい空想は童話に見るような悪魔なのである。
四大魔獣(フォーデーモン・ザ・グレイトビースト)という架空の魔獣(悪魔)を使役する。失われた四肢それぞれが四大魔獣に対応しており、左手がネズミの王さま、右腕が機巧令嬢、右脚が陸の王者、左足が空の王者のクラスの悪魔になっている。メレムの四肢が四大魔獣なのではなく、四大魔獣がメレムに四肢を与えている。なので、四大魔獣が顕現している時でもメレムの四肢はそのまま。四大魔獣が滅ぶと一緒に破裂する。
四大魔獣はメレムとは独立した生き物。彼らにとってメレムは想像主ではあっても絶対に必要な存在ではない。メレムが滅んでも、四大魔獣は存在し続けることができる。ただし、四大魔獣が滅んでもメレムが健在であれば再想によって復活が可能。想像してもらったことも含めて恩義らしき忠誠心は持っている。
ちなみに四大魔獣には名前がない。これは『悪魔に安易に名付けてはならない』という決まりからで、メレム自身もかっこいい名前をつけてやりたいらしいが、名前を付けてしまうと本当に自由になってしまうためできない。

四大魔獣(フォーデーモン・ザ・グレイトビースト)

左腕の悪魔

  • クラス:ネズミの王さま
  • ユーザー願望:他人への憧憬、変身願望の具現
  • デザイン参考:聖堂の天井裏に住んでいた友人たち

ネズミ界のヒーロー、アイドル。戦闘能力は皆無だが、人間であれば完璧に姿を模すという変身能力を持つ悪魔。

この世で三番目くらいに美しいネズミとして地下、天井裏、排水溝、家具裏といった隙間の隙間コミュニティにおいて絶大な支持を持つ。本来の姿は王冠を被りマントを羽織った白いネズミで、マントと尾がメレム柄、王冠にはメレムの手の甲にある王冠マークがついている。老神父の姿ではマフラーと首飾りの飾り紐、目と舌がメレム柄。ネズミたちにどこが魔獣なのか問われるたびに申し訳なくて頭を悩ませている。

チーズとピッツァが好きで、その2つがある限り人間に味方するとかなんとか。メレムとは固い絆で結ばれているが、意見の交換はネズミたちを介さないと出来ない。

右腕の悪魔

  • クラス:機巧令嬢
  • ユーザー願望:銃剣・戦争の具現……を建前にした人形萌えの具現、もしくは天使を騙る悪魔
  • デザイン参考:聖堂の女神像、葬式

巨大ガラクタ擬人化少女ソードちゃん。全長10メートル前後のリビングギアスタチュー。

通常はマスクで顔を隠しており、滅多なことでは取らない。移動聖堂でもあり、腹部の王冠マークの付いた部分が開いて階段と入り口が現れる。

武器を随所に組み込んだ少女像。前髪と腹部、フードと膝に王冠マークが刻まれており、様々な部分にメレム柄があしらわれている。四大魔獣の中で唯一積極的にモデルチェンジをするオシャレさん。基本的にはダウナー系のやる気のない女神像さま。

右足の悪魔

  • クラス:陸の王者
  • ユーザー願望:神罰、大海嘯の具現
  • デザイン参考:聖堂を飾っていた動物たちの彫像や剥製、または聖堂自体

破壊の黒犬。終末の鐘。神の獣。鯨犬。メレムが好んで引き連れる、制圧・破壊専用の悪魔。

これといった特殊能力はないが、全長200メートル近い巨体だけで充分すぎるほど悪魔として成立する。鯨と犬を掛け合わせたような姿をしており、腹と足の指(爪?)がメレム柄。メレムは犬好きなのか、左足よりは右足のほうが言うことを聞いてくれる。

『Talk.』ではアインナッシュ相手に使用されたが相性が最悪だったためいいようにやられてしまった。

左足の悪魔

  • クラス:空の王者
  • ユーザー願望:放浪、解放の具現、星を目指すもの
  • デザイン参考:聖堂の床の模様、鳥の話

あらゆる動物たちの集合体。空を泳ぐ獣の王様。右足と同規模の巨大な悪魔。メレムが想像した悪魔たちの中で最も美しい。

空中要塞といった趣だが、その翼が地上に触れると消滅してしまう。殲滅戦に特化した右足に対し、こちらは超級の敵との一騎打ちに特化している。もっとも、大抵は致命傷を与えたあとに落下して霧散してしまう。メレムとしてはコストが高すぎる兵器という扱い。

巨大なエイのような姿をしており、翼の下面と上部の背びれの間がメレム柄。タイル状の皮膚には様々な動物たちが収納されている。

登場作品と役柄

月姫

Talk.
シエルとともにアインナッシュ討伐任務に就く。
the dark six(仮名) / Prelude III
アルズベリの儀式に関して、グランスルグ・ブラックモアと怪しい会話をする。

人間関係

朱い月のブリュンスタッド
死徒の親。
アルクェイド・ブリュンスタッド
仕えるべき主としてみている……というよりも彼女のファン(?)。でもアルクェイドの方はメレムを苦手に思っている。
アルトルージュ・ブリュンスタッド
アルクェイドと同じく朱い月の後継者候補であるが、「紛い物」「月蝕姫」と呼んで敵対中。
アルクェイドの髪を奪った彼女に対して相当の怒りがあるらしい。でもアルトルージュの方はメレムのことを気に入っている。
グランスルグ・ブラックモア
朱い月に仕える盟友。だが忠誠の在り方にはかなりの温度差があり、向こうにはよく思われていない。朱い月を慕うものとして生涯の友というほどの親愛の情を持っているが、グランスルグからすればメレムの恋慕を交えた忠誠は我慢がならないためである。
シエル
埋葬機関における後輩。

名台詞

「いやほら、ボクはピーターパンだから。そういう俗世間の秤にかけちゃいけないよ」
高齢を理由に味方を食い殺した事をシエルに突っ込まれた時の台詞。
「あ―――いや、そうじゃないんだけど……ほら、あの、さ。君、一年前にその、会ったって言ってたじゃない」
話題がアルクェイドになった途端にこれである。こういう時だけは外見相応の口調である。

メモ

  • アルクェイドが金を通貨に変えたり飛行機のチケットを手配したりするのは彼の入れ知恵らしい。
  • 自らは好意を持っているアルクェイド、グランスルグには苦手や憎悪の目で見られ、自らが嫌っているアルトルージュには好かれているという、ままならない人物。
  • 月姫2(the dark six)において、グランスルグ・ブラックモアとの忠誠のカタチの違いを理由として死亡することがほのめかされている。
  • 名前にソロモンと入っているが、ソロモンとの関係は名前程度のものらしい。悪魔を使役する事からあやかって名乗っているとも考えられる。
  • Fate/strange Fake』にて「二度目の異教徒(イスラム側から見て)との大戦」の際に一度目の怪物(ネロ・カオス)とは異なる怪物達が現れて砂漠を血に染めあげたという話が登場する。この二度目に襲来した死徒が誰かという言及は特に無いのだが、漫画版において「二度目の異教徒との大戦」を説明するコマに登場する怪物のデザインが「右足の悪魔」と酷似しているため、メレムなのではないかという推測がある。

話題まとめ

  • 奈須きのこ著『D.D.D』に似たような人物がいるが、世界観のつながりはなく関係はないらしい。

脚注

注釈


出典


リンク