トリスタン
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アーチャー
- 真名:トリスタン
- 身長:186cm / 体重:78kg
- 出典:アーサー王伝説
- 地域:ブリテン
- 属性:秩序・善
- 性別:男性
- CV:内山昂輝 / キャラクターデザイン:森井しづき
「弓兵」のクラスのサーヴァント。悲しみを帯びた長髪の美丈夫。
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第六章では獅子王によってサーヴァントとしてAD.1273のエルサレムに召喚され、獅子王の為に獣に堕ちることを決意して自らの目を潰し、獅子王を止める同胞を手にかけたことで「反転」のギフトを与えられた。
- その後は獅子王の命令の元で民たちを虐殺したが、最終決戦の際に呪腕のハサンの起死回生の策によって魔神(シャイタン)に零落された挙句、“山の翁”によって首を討ち取られてしまう。
- 人物
- 慈悲深く、忠義よりも友愛を選ぶ人情家。期間イベント「超極大かぼちゃ村」ではエリザベート二人の命を奪わずにチェイテ城から追い払うなど、優しげで穏やかだが、皮肉屋としての一面もある。
- また、同胞に禁断の恋を語らおうとしたり、主の前で立ったまま居眠りするなど若干空気が読めない。
- 一方で生前では深い後悔と自責の念を抱いていることもあり、マスターに対しては慮りつつも、自身を信用しないようにと告げている。
- メインシナリオ第六章では「反転」のギフトを授かったことで性格や特性が反転し、平然と民を虐殺する無慈悲で残酷な悪漢と化してしまった。
- これは、生前のある行動に後悔を抱き、なおかつ情が深い故に仲間を殺した悲しみから指が十全に動けない状況で、それでも獅子王の騎士であろうとした故の悲愴な選択であった。
- 能力
- 生前におけるその弓の高名からアーチャーとして召喚され、その腕前はかのアーラシュに匹敵し、実際、第六章ではアーラシュの弓矢を撃ち落としている。
- だがそれは竪琴を弓にしたようなものであり、音階をつま弾くことで音の矢を発射する代物。アレを『弓』と呼んだら、世界中の弓の名手から「弓というものを根本的に勘違いしている」と抗議されるとの事。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーチャー | 主人公 (Grand Order) | B | B | A | B | E | A | 対魔力:B 単独行動:B |
治癒の竪琴:C 祝福されぬ生誕:B 騎士王への諫言:B |
宝具
- 痛哭の幻奏 (フェイルノート)
- ランク:A
種別:対軍宝具 - 「無駄なしの弓」ともいわれる妖弦。だが、その実態は弓と言うよりもハープや竪琴などの弦楽器を無理矢理弓矢として扱っている。
- つま弾くことで敵を切断する音の刃を飛ばせる他、その特性から片腕さえ動けば発射でき、一歩も動かず、弓を構える動作を必要としないという利点を持つ。
真名:トリスタン
- トリスタン。アーサー王伝説における円卓の騎士の一人。トリスタンと彼が愛した女性イゾルデの物語は、ヨーロッパでも屈指の人気を誇る伝説である。
- 真名である「トリスタン」は「哀しみの子」を意味する名で、彼の境遇はその名に相応しいものであった。
- ローヌア王リヴァランとコーンウォール公マルクの妹ブランシュフルールの間に産まれたが、父リヴァランは子の顔を見ることもできずに、戦死。母ブランシュフルールはリヴァランの忠実な配下であったロアールに子を託し、出産後すぐに亡くなった。
- その後、叔父であるマルク王の騎士として仕えることになった。トリスタンは良き騎士として王に仕え、王もまた、眉目秀麗なこの騎士に厚い信頼を寄せていた。
- ある時トリスタンはイゾルデという女性と恋に落ちたが、イゾルデこそがマルク王が愛し、嫁に娶ることを誓った女性だった。
- やがてトリスタンを嫉むマルク王の廷臣たちの諫言により、彼は宮廷を離れることを余儀なくされる。
- その後、彼は偶然にもイゾルデという同名の女性を娶ることになったが、かつてのイゾルデへの想いは募るばかりであった。
- やがてトリスタンはとある戦いで毒に倒れ、瀕死の状態でイゾルデに会うことを願う。彼女が来るなら白き帆を。来ないのであれば黒き帆を。
- イゾルデが乗ったという船を待つトリスタンに妻であるイゾルデが「黒き帆の船が、こちらに向かってくる」と囁いたのだ。
- 自分を娶りながらも、決して愛そうとしなかった夫へのささやかな叛逆(うそ)であったが、トリスタンは「紛れもない真実」だと。
- 思えば、音で、弓で、言葉で、親しいものを、愛すべきものを、誰も彼も傷つけてしまったのだ。
- だから物語の幕引きを選ぶのであった。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- アーチャーのサーヴァントとして登場。レア度はSR(☆4)。イラストレーターは森井しづき氏。
- 六章で戦う際は、獅子王のギフト『反転』により「本来はアーチャーに対し不利となるセイバークラスが弱点になる」「シールダーを除く全てのクラスの弱点を突ける」という所謂初見殺しな仕様となっていた(ついでに生前の死因を克服すべくあらゆる「毒が効かない」)。というか、初見でなくとも十分酷い性能である。
人間関係
生前
- アルトリア・ペンドラゴン
- 仕えた王の一人。最終的には「王は人の心がわからない」と言葉を残して去って行った。だが、後になってこのことを深く後悔している。
- ちなみに騎士王からは「起きているのか寝ているのかわからない」と思われ苦手意識を持たれている。
- ランスロット
- 同じ円卓の騎士の一員。「王は人の心がわからない」と言い残した事で怒りを買っているが、そこまで仲が悪い訳ではない。
- 一方で自身と同じく禁断の恋に身を焦がした事にはシンパシーを感じているが、マイルーム会話では周囲の空気を読まず「禁断の恋について語り合いましょう」等と爆弾を投下する。
- ベディヴィエール
- 同じ円卓の騎士の一員。騎士達の中ではもっとも付き合いが長く、親友と言っていい程仲が良い。
- イゾルデ
- 生前に恋した女性。自分の主君の妻であったため、後ろ髪を引かれながらも別れて宮廷を去った。
- 後に同じ名前の女性と結婚するが、結局彼女を愛せず、悲劇的な最期を迎えることになった。
Fate/Grand Order
- 獅子王
- 第六章での主君。
- 煙酔のハサン
- 敵対する相手。彼が命を賭して難民たちを逃がそうとする姿勢には感嘆するが、彼が自刃した直後難民たちを無慈悲に葬った。
- 呪腕のハサン
- 敵対する相手。
- 決戦でも終始圧倒するが、彼の捨て身の奇策に引っ掛かってしまいシャイタンへと零落させられた。
- 百の貌のハサン、静謐のハサン
- 敵対する相手。決戦の際に自身の生前の死因から来る毒を仕掛けてくるが、ギフトにより無力化して逆に返り討ちにした。
- クレオパトラ
- 期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』で仕えた女王。
- エリザベート・バートリー
- 期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』にて共演。
- 女性としては魅力的であるものの「10年後であれば」と若干危ない対応をする。
- このため、彼女からは「ヒトヅマニア」呼ばわりされることに……
名台詞
- 「痛みを歌い、哭きを奏でる。『
痛哭の幻奏 』。これが私の矢です」 - 宝具発動。敵を斬り刻む歌を奏でる音の矢刃。
- 「生まれ変わったような感覚、ですね」
「感謝します。マイマスター」
「絡みつく運命からも逃れられそうです。ありがとうございます、マスター」
「この領域に至れるとは。運命すら覆せそうです」 - 霊基再臨1、2、3、4の台詞。
- 「かつて不遜にも主を見捨てた私を、どうかあまり信頼なさらぬよう…」
「無神経な言葉が嫌いでたまりません…!例えば、人の心がわからないなどと、去り際に捨て台詞を吐くような…!」 - マイルーム会話。後者は「嫌いなこと」についての会話。アルトリアに「王は人の心がわからない」と言って去ったことに深く後悔していることが伺える。
- 「私がかつていた国は戦乱に明け暮れていましてね、平和を取り戻すために立った一人の王がいました。」
「騎士王、そう呼ばれた王は体も心も休めることなく、平和のために戦い続けました。周囲も私も王とはそういうものだと思っていました。」
「ですが、間違っていたのです。あまりに致命的に間違っていたのです。マスター、今度こそ間違いは犯さない。貴方と共に戦い苦しみましょう。」 - 上から順に絆Lv.3、Lv.4、Lv.5の会話。アルトリアの苦しみに目を向けなかった事への深い自責の念を見せる。
- 「あっ……なんと、あの騎士王が……! い、いえ、何でもありません。あの方も、恥晒しの顔など見たくもないでしょう。お気遣いなく……」
- アルトリアを所持している時のマイルーム会話。あの言葉を言ったことへの負い目があるため会わせる顔が無いようだ。
- 「おや、ランスロットではないですか。また共に禁断の恋について優雅に語り合いましょう。…?周囲の目が何やら…」
- セイバーのランスロットを所持している時のマイルーム会話。内容が内容なので周りの空気が…。
- 「……自ら首を斬るとは……これでは、私も
約定 を守るしかありません。」 - 「お見事。お見事です。―――ですが。」
- 自らの命を犠牲にした煙酔のハサンに感嘆した直後、紡いだ言の刃は逃げ延びようとする難民たちを一人残らず無残に葬る……。
- 何故円卓の騎士の一員たる彼がこんな目を疑う所業を平然と行うのか……。
- 「―――嗚呼。それは、実に悲しい―――」
「ふ……ふふ、ふふふふ!ははははははは!
いえ、失礼。あまりにも悲しい話でしたので、つい。」 - 「貴方がたに、私の
祝福 を語ってはいませんでしたね。」 - 「私に与えられた
祝福 は‘‘反転’’。これは私が一切の迷いなく獣である為のものでしたが……
その特性は、あらゆるものを逆にするのです。ですので今の私には、毒だけは絶対に効かない 。貴方がたの決死の策は、まさに無駄骨と言えましょう。」 - トリスタンのギフト「反転」。
- あらゆるものが逆になる―――彼は慈悲深く人情味がある人物であるからこそ、人格は無慈悲で残酷な悪漢へと変貌し、毒は生前の死因であるからこそ、それによる害を通さない。
- ハサン達の決死の策はあっけなく破られたが……。
- 「……腕がひとりでに!?いえ、これは……!?」
- 「ぬぅううううう……!なぜ離れない―――離れなさい!
つう、こんな、馬鹿な―――私たちの霊基 を、エサにしているのですか!?」 - 「わた、私が、死ぬというのですか……!このような醜い怪物に食われて!?
いいえ、死ぬのは貴方も同じだ!この苦しみは同じものだ!ならば、なぜそこまで!貴方は祝福 で縛られてもいないというのに!」 - 呪腕のハサンの起死回生の一手―――魔神の呪腕の制御を解き、共に腕に食わせるという捨て身の策。つかまってしまったトリスタンの
霊基 は魔神の糧と化していく。
- 「右手を自由にしたのは、失策ですね……指一本あれば、フェイルノートは射れるのですよ……」
- 「……さて。なんとか……山の翁を、切り離せは、しましたが―――
……私は、手遅れですか……もう半分、魔神に食べられています、からね……」 - 「―――しかし。怖ろしいまでの、執念……いえ、信仰、と言うべきか……異教徒など……本来、私には、どうでもよいのですが……技に生きた、などと言われては……
……はは。その信仰 は、反則というものです……」 - まだ自由が利いていた右手で呪腕のハサンの腕を切り離したが、既にこの身は手遅れであった。そして……。
- 「……窓に映っているのは、私、ですか……
かくして、悪逆の騎士は見るもおぞましい、怪物に成りはてる―――」 - 「……ふ。この地に来てから、悲しい事、ばかりでしたが。最期に、愉快なものを、見たようで―――」
- 最期。かつての後悔を払拭しようとするあまり心が壊れ悪漢に堕ちたかなしみの子は、犯した悪逆に則した有様へと成り果てる事に自嘲しながら、魔神の腕に食われた。
- 「ああ、私は悲しい……なぜベディヴィエール卿は私の隠し事を的確に見抜くのでしょう……?」
- 概念礼装「ナイツ・オブ・マリーンズ」のテキスト内の台詞。プリドゥエンに勝手に私物を持ち込んだ事に関してベディヴィエールから船長室に出頭するようにと言われて。
- ベディヴィエールにばれた事に関しては互いに付き合いが長いので自ずと目星をつけているのだろうか。
- 「……。……。
……。……。
……。……スヤァ。」 - 「ハロウィン・カムバック!」にて。クレオパトラへの謁見が終わり、退出を命じられるランスロットとトリスタンだったが、直前まで会話していたにもかかわらず熟睡。当然叩き出され、(肉体が痛みで物理的に)悲しくなる。
- マテリアルでアルトリアから名指しで「起きているのだか寝ているのだか分からない」などと言及されていたが、まさかの実践と相成った。
- 「ははっ、居眠り豚トリスタン。御前に。」
- 「ハロウィン・カムバック!」にて。前述の行動のせいで「居眠り豚」と呼ばれるが、それに全く動じることもなく平然と受け答えするトリスタン。後に「ヒトヅマンスロット」呼ばわりされた方は大いに動じていたため、格の違い(?)が浮き彫りに。……ヒトヅマニアと呼ばれたときは若干ショックを受けたが。
- それにしても、竪琴を使う者は豚扱いされる法則でもあるのだろうか。
- 「おお……
我は空高く飛ぶ ……。」 - その後、いちいち横で彼女を称える言葉を紡ぐトリスタンが鬱陶しくなったのか「窓から飛び降りなさい」と命じられるが、そこでなんと躊躇いなく飛び降りる。自殺行為かと思いきや、そのまま音の衝撃で空を飛んでやり過ごしてみせた。
- メインストーリーでは反転状態で登場したため、本イベントが「ストーリーにおける正常なトリスタンの本格的な初登場」と言えるのだが、それにしてはあまりにも自由すぎる振る舞いである……
- なお、彼には「人妻と寝ようとしたらバレて処刑されかけ、最期に礼拝堂で祈りたいと嘘を言って一人で中に入り、窓から飛び出して滑空して脱出した」というエピソードがあるが、その時も同じ事をしたのであろうか。
メモ
- 初期段階のイラストで解るが、胸元に大きな傷跡のようなものがある。「背中から一突きにされた」という生前の死因の表現であろうか。或いは、「哀しみで胸が張り裂ける」という比喩表現の通りのことが余りにも哀しんだ末に肉体に起きたのか。