オジマンディアス
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ライダー (フラグメンツ)
- 真名:オジマンディアス
- 身長:179cm / 体重:65kg
- 属性:混沌・中庸
- 性別:男性
- サーヴァント階位:第五位
- CV:子安武人
『Prototype』の世界で行われた、八年前の聖杯戦争に登場する、「騎兵」のクラスのサーヴァント 。
- 略歴
- 古代エジプト最大最強の神王(ファラオ)にして、「太陽」の輝きを放つ、破格の王。
- 伊勢三玄莉に召喚された直後、最愛の妻ネフェルタリの遺品を暴き立てて触媒に使っていたことで激怒。自身の脱落も覚悟で伊勢三の一族の抹殺を考える。しかし、工房を探索中に出会った幼い伊勢三少年の中に自分のかつての親友と似た聖性を見出し、考えを改めた。
- その後、マスター同士の同盟の使者として玲瓏館邸を訪れる。組むに値しない相手であればマスターの意向を無視しての殲滅も考えていたが、そこで見た幼い美沙夜が秘める“王者の気風”に興味を抱き、同盟を承諾した。
- バーサーカーの玲瓏館邸襲撃においては、バーサーカーのみならずセイバー・アーチャー・ランサーすらも敵に回しながらその力を存分に見せ付け、バーサーカーを苦もなく撃破している。
- 後に三騎のサーヴァントとまとめて決着をつける為、東京湾上に宝具である神殿を展開して、「“招聘” に応じなければ東京全域を焼き払う」と宣言し、彼らを待ち受ける。挑戦に応じたセイバーら三騎士を追い詰めるが、壮絶な死闘の果てにセイバー、アーチャー、ランサーの宝具とキャスターの賢者の石の連携の前に敗れた。
- 人物
- 一人称は「余」。容姿は褐色の肌と太陽の色をした眼を持つ男性。
- 「王の中の王」「神王」を自負し、自身の絶対性を疑わない。
- かなり苛烈な王で、「東京を焼き払う」という宣言も脅しではなく、洞察力に優れるセイバーの見立てでは、確実に実行すると思われている。一方、使い魔越しで自分を観察していた美沙夜の器を見定めてその資質を評価するなど鑑識眼に優れ、自分が認めた者には大らかに接する。
- 傲岸不遜な性格ではあるが、民の幸福を願う理想的な統治者であり、聖杯戦争にも「自分が統治者として受肉して皆を救うため」に参戦するほど。
- オフの時は、自信家な性格を示すように上半身の肌を堂々と晒して、その上に黒いジャケットを着ている。
- また極度の愛妻家でもあり、彼が生涯で唯一「敬愛」した妻・ネフェルタリをこの世の何よりも愛している。それはライダーの召喚条件にも如実に表れており、ライダーに関わる触媒は、彼自身のミイラやヒッタイトとの和平条約の碑文等、数多く存在するが、そのどれを用いても彼を召喚することは不可能である。彼をサーヴァントとして召喚することが出来る触媒は、唯一、最愛のネフェルタリに関係する遺物のみである。
- 能力
- 大英雄三騎を同時に相手取り、愛歌をして「勝ってしまうかも」と評される程の実力者。1991年の聖杯戦争において圧倒的なまでの力を誇る。
- 聖杯戦争に参加する英霊の宝具はおしなべて強力だが、ライダーが操る宝具は全て桁違いであり、文字通り並の英霊とは格が違う“王”である。
- また宝具のみならず、個体としても強力な英霊であるとされており、ライダー自身も宝具など使用せずに愛用の短刀だけで三騎士と相対しても構わないという絶大な自信を持つ。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ライダー | 伊勢三玄莉 | C | C | B | A | A+ | EX | 対魔力:? 騎乗:? |
カリスマ:? 神性:? 皇帝特権:? |
|
主人公 (Grand Order) | C | C | B | A | A+ | EX | 対魔力:B 騎乗:A+ |
カリスマ:B 皇帝特権:A 神性:B |
宝具
- 闇夜の太陽船(メセケテット)
- 由来:「太陽神ラーが復活する王を運ぶ船」、「王が空を翔ける時に使った船」として知られる『太陽の船』。
- ライダーが普段移動する際に使う船。船全体が太陽と見紛うほどの輝きと灼熱を発しながら高速で飛行し、黄金の魔力光によって敵を焼き払う。
- その火力は一夜で東京全域を火の海に変えることができるほどだという。またその一撃は、核戦争の発生を想定して設計されたシェルターとしての面を持つ地下工房を容易く粉砕してみせた。
- 空間から舳先のみを出現させ、砲台のように使用することも可能。
- 熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)
- 由来:エジプト神話に伝わる、王家の守護聖獣。
- 天空神ホルスの地上世界での化身、荒ぶる炎と風の顕現として恐れられる、獅子の体と人の貌を持った幻想種。別名を「恐怖の父(アブホール)」といい、地中海から西アジアにかけて数多の伝説を有する事で知られる伝説の四足獣。
- 幻想種としての位階は“神獣”。つまり竜種に次ぐ最高位の幻想種であり、その力はサーヴァントに匹敵する。
- 大型トラック以上の巨体でありながら、物理法則を無視したかのような速度と移動を行い、空中を疾走して全方位からの攻撃を行う。主な武器は強靭な前足の爪と獅子の牙で、それらを衝撃波(ショックウェーブ)が発生する程のスピードとパワーで振るう。爪は魔力によって赤熱化させることも可能で、山を削るほどの威力の攻撃を防ぐセイバーの鎧でも耐えられない。突進の破壊力は、セイバーの剛剣に「風王結界」の段階的開放と魔力放出を併用しても尚、防ぎきれない。
- また極めて高度な知性を有し、セイバーの戦闘スタイルと狙いを見抜き、連撃の中に無駄な攻撃を敢えて差し込んだ「牽制」や攻撃によって発生した破片に魔力を付加させて飛び道具として使うなど獣とは思えない戦術を駆使する。
- 更に王の力を体現するとも称される咆哮は、灼熱の火炎と全てを破砕する大気を伴い、それによって爆炎の竜巻を引き起こす。その威力は並木を一瞬で炭化させ、鉄筋コンクリートで作られた大型ドーム施設の東館を数秒と経たず融解させるほど。
- 生命力も異常で、頭部を斬り落とされても死なず、それどころか頭を失ったまま相手の動きを感知し、何事もなかったかのように戦闘を続行する。
- 総数は不明だが、劇中では最低でも8体存在することが確認できる。これほどの力を持っていながらライダーにとっては代えの効く駒に過ぎず、「我が威光、我が栄光の一欠けら」と呼び、斥候や先兵として扱っている。
- 生身のものと岩石で躰が構成されたものの2種類に分けられるが、備えている能力は変わらない。
- 光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)
- 由来:ライダーが生前に建造した「王権」の象徴であり、彼の心象にして生前の威の具現。
- 古代エジプトにおいて建造された光り輝く神殿が複層的に折り重なって偉容を為す、全長数kmにも渡る超大型複合神殿体。ライダーの有する最大にして最強の宝具。彼の心象と生前の威を具現化させた固有結界。
- 生前に「過去現在未来、全ての神殿は自分のためにある」と宣言したことにより、生前自身が建築した神殿のみならず、自分が関わっていない神殿まで複合されている。デンデラ神殿、カルナック大神殿等の複合神殿体をさらに複数組み合わせ、アブ・シンベル大神殿、ラムセウム等の巨大神殿や霊廟までも複合された、現実には存在しない異形の大神殿体となっている。その驚異的規模と魔力光によって、まさに星空が地上に降りて来たかのような偉容を誇る。
- 無数の内部神殿群にはファラオに対する絶大な祝福と不敬な敵対者への呪いが神威として備わっており、それぞれが対応する神々に由来する様々な効果を発揮する。劇中で披露されたのは主に以下の三種。
- 『ライダー自身とその配下に仮初の不死の肉体を与える』。この能力がある限り、ライダーは霊核を破壊されても即座に無限再生する。さらに不死の恩恵は使役するスフィンクスの群れにも与えられており、ライダー同様に不滅となっている。
- 『呪詛による猛毒』。真っ当な生物であれば二秒と絶たずに死亡し、神代の肉体を持ち毒に強い耐性を持つアーチャーですら吐血するレベル。効果を受けたサーヴァントはパラメータが軒並みランクダウン、一部スキルも弱体化させられる。
- 『敵サーヴァントに対する宝具真名解放の封印』。最も厄介とされる能力。ただし、真名解放の封印については、神殿に由来する効果と同質のもの、つまり神に由来するものに対しては行えない。劇中ではランサーの宝具がこれに該当している。
- ライダーの玉座がある主神殿最奥は「神の眼」を模したシンボルを備えた空間で、膨大な魔力回路を思わせる幾筋もの淡い光に照らされている。ライダーは神殿内部で起きる事象の全てを自動的に認識し、外の様子も細かく把握する事ができる。主神殿の表層部はヒッタイトの神鉄で覆われており、並みの対軍宝具ならば無傷で弾き返す強度を持つ。
- 神殿最奥に存在する“デンデラの大電球”から生み出される超絶の雷撃は、太古の神々の神威さえ思わせる威力を持ち、セイバーを瀕死に追い込んだ。この雷撃は複合神殿体主砲より神殿外へ向けて砲撃することも可能で、決戦の最中に手出ししようとしたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦を中心とする米軍太平洋艦隊を発射されたトマホーク巡航ミサイル群ごと蒸発させるほどの威力と攻撃範囲を誇る。その圧倒的なまでの火力は太陽面爆発にも例えられ、全力で砲撃した場合には他のサーヴァントに宣言したとおり、東京が丸ごと壊滅する。
真名:オジマンディアス
登場作品と役柄
- Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
- ライダーのサーヴァントとして登場。
- Fate/Grand Order
- ライダーのサーヴァントとして参戦予定。イラストレーターは中原。
- ちびちゅき!
- 天気予報部部長。なにげに純粋な『蒼銀のフラグメンツ』キャラとしては初めての出演。
人間関係
蒼銀のフラグメンツ
- 伊勢三玄莉
- マスター。
- 数十名を超す魔術師を束ねる一族の長で、東京西部の山岳地帯にて強固な結界や死の罠を何重にも張り巡らせた完璧な魔術工房を造り上げ、その奥で愛歌を待ち構えている。
- 最愛の妻の遺品を触媒に使ったことや、無辜の民から魔力を搾取して恥じることの無い精神性から嫌悪感を抱いており、当初は脱落覚悟で抹殺しようとしたほど。
- 伊勢三少年
- マスターの一族の一人。後のライダーのマスター。
- 病の苦しみを受けながらも他人の幸福を願う姿に感銘を受け、本格的に聖杯戦争に参加する。
- セイバー
- 目を付けた相手。自分と同じ「王」であるため他の2人より明確にライバル視していて、決着をつけることを熱望している。
- ランサー、アーチャー
- セイバーと同じように目をつける。
- キャスター
- ライダー陣営と同盟を結ぶが、キャスターがマスターに背信。キャスターはセイバーに手を貸し、ライダーの撃破に協力した。
- 玲瓏館美沙夜
- マスター間の「同盟」の使者として訪れた玲瓏館邸で、“神殿”クラスの高度な工房を構えたキャスターにもそのマスターにも興をそそられなかった中、幼いながらに誇りと尊厳を保ち、苛烈な視線を受け止め続けた彼女に女王の気風を感じて「同盟」に乗り気となる。
- 沙条愛歌
- 「世界を喰らう女神(ポトニアテローン)」とまで呼び、主従共々討ち果たすべき敵と見なしている。
- 愛歌の側からも厄介な相手と見なされており、搦め手の使用を考えるほど。
- ……サーヴァントと魔術師の関係としては何かおかしい気もするが、愛歌は色々と規格外なので仕方が無い。
生前
- ネフェルタリ
- 最愛の妻。ハトホル神の顕現と表現するまでに惚れ込んでいる。
- モーセ
- 最大の親友にして義兄弟であるナルナ人の少年。
- 彼の方が知に長けていると尊敬しており、ナルナ人でなければ彼がファラオになっていたとさえ思うほど。
- ファラオになった後に断絶し、別れることになる。
名台詞
- 「はは! 逃げろ、走れ、跳べ!
せいぜい足掻け。喚け。叫べ!
いずれ貴様ら三騎が悉く、我が光に灼かれて消え去る運命よ!」 - セイバー・アーチャー・ランサーの三騎を一人で相手取り、高らかに王は叫ぶ。
- 「ほう、ほう。面白い! 三騎どころか、単騎のみで余の“獣”を相手取って見せるつもりか。
我が威光、我が栄光のほんの一欠けらとは言え、万軍さえ屠る熱砂の獅身獣を。
――いいだろう。ならば存分に足掻いて見せよ、光なきもの」 - 無辜の民を犠牲にするのを良しとせず、単独で現れて獅身獣に立ち向かうセイバーに。
- 無謀な挑戦者を嘲笑いつつも、戦う価値のある者と出会えたことへの歓喜を露わにする。
- 「凡骨どもの権謀術数もどき等にはさしたる興味はなかったが、成る程、良かろう!
小さきもの、斯様に小さく在れども自らの領内にあっては誇りと尊厳に満ちて眼開き続ける、その女王の気風に敬意を表し──」
「此度の同盟、余も認めてやろう。喜べ」 - マスターの意向で「同盟」の使者として寄越されたにも関わらず、自分の気に食わなければキャスターの“神殿”もろとも玲瓏館邸を吹き飛ばすことも考えに入れていたライダーだったが、使い魔の眼を通じて会見の場を覗き見ていた美沙夜の、王の視線に打ちのめされながらも屈せず、眼を逸らさなかった気概に免じて傲然と裁定を下す。
- 「まさしく世界を救う戦いである!
余は、余が統べるためにこそあらゆる敵を灼き尽くし、遍くすべてを救おうぞ!」 - 世界を喰らう女神と、その走狗たる蒼銀の騎士に対し、太陽の神王は高らかに宣戦布告する。
- 『蒼銀のフラグメンツ』は群像劇の要素が強いとはいえ、もはやどちらが主人公か分からなくなってくる。
メモ
- 多くの予想通り真名は古代エジプト最高のファラオ、建築王にして太陽王、ラムセス二世であった。ただ、名義はギリシャ語読みの「オジマンディアス」であった。
- ギリシャ語名の方が採用されたのは、有名なパーシー・ビッシュ・シェリー作の同名の詩をモチーフにしているからだろう。以下の一節がある。
その台座にはこう記されていた。「わが名はオジマンディアス、王中の王なり。神々よ、わが偉業を見、絶望せよ!」 - 彼よりも更に古代の偉大なファラオ、クフ王を予想したファンも多かったようである。
宝具も『闇夜の太陽の船』=クフ王の船 『光輝の大複合神殿』=クフ王の大ピラミッド 『熱砂の獅身獣』=ギザの大スフィンクス と解釈すれば、ラムセス二世よりも「ハマる」キャスティングと言えるかもしれない。尤も、これをやるとギザの大ピラミッドやスフィンクスを「何時、何のために、どうやって建造したか」という考古学の難題に触れなければならなくなるため、創作のネタとしてはあまりに危険であるが。
- ギリシャ語名の方が採用されたのは、有名なパーシー・ビッシュ・シェリー作の同名の詩をモチーフにしているからだろう。以下の一節がある。
- 「幻想種」「兵器」「城塞」「固有結界」と「ライダー」のサーヴァントが宝具として使うイメージがある物全てを一人で所有する、かなり豪華な英雄。
- 上記のとおり、実力も宝具も破格だが、実は召喚方法にかなり問題があるサーヴァント。
- 彼を召喚するには最愛の妻ネフェルタリの遺品を使わなければならないが、その遺品を触媒に使ったら最期、脱落を覚悟してマスターを殺しにかかるため、もはや運用どころではなくなる。
- 一応この問題点は触媒による召還を試みた場合なので、万が一縁召喚で呼ばれた場合は問題はないと思われる。もっとも、それはそれでそもそも縁召喚できるのか?という根本的かつ致命的な問題が立ち塞がる訳だが。
- 高い実力とカリスマに裏打ちされた圧倒的な存在感、己を「王の中の王」と称し、他者を「凡骨」と見下して憚らない傲慢さはギルガメッシュと、クラスや一人称、固有結界や神獣を擁する戦力、「セイバーとランサー、アーチャーの揃った戦場を引っ掻き回す」というシチュエーションはイスカンダルと似通ったものを感じさせる。
- ただ、同じ金ピカではあるものの、神の恩恵を遍く民にもたらすファラオであるオジマンディアスと、神と縁を切り人を治めたギルガメッシュでは方向性が正反対である。
- のちに宿敵となる親友のモーセとの過去は、さながらギルガメッシュとエルキドゥの殺し合いの末の固い友情を思わせる。
- 桜井光氏のライアーソフトでの作品『白光のヴァルーシア-what a beautiful hopes-』にも、恐怖の王と呼ばれる怪物「アブホール」が登場している。尤も、彼の宝具の『熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)』との共通点は名前くらいの物で、関連性は特に無い。ただ、『白光のヴァルーシア』も西アジア・中東風の世界観で砂漠が舞台となるため、元ネタは同一であろう。
- エジプトのファラオという、それまでいなかったタイプのサーヴァントなだけに、彼のキャラクター設定に関して奈須氏の方から詳細な指示がされたらしく、桜井氏曰く、
「ライダーについては、奈須さんからも色々とご助言いただいているんです。たとえば、いわゆる「王」とも異なる特別な存在だから、と」。 - ファラオをサーヴァントとしようとしていたらしきマスターとしては、『フラグメンツ』以前から『Fate/strange Fake』に「エジプトにて『神』となった者達」を召喚しようとしていた銀狼の合成獣の創造主が存在する。
- 『光輝の大複合神殿』はその巨大さから神秘の秘匿に問題のある宝具で、情報操作によって「東京湾上に発生した蜃気楼」と報道されている。余りに苦しすぎる内容で、更に中東に向かう米軍艦隊を全滅させたことで外交的な問題さえ発生しかねない。
なお撃沈されたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦は世界初のイージス艦であり、1隻あたりの価格が10億ドルもする非常に高価な船。更に沈めた艦隊には、もっと高価な原子力空母と航空機数十機も含まれている。情報工作を行うとしても、アインツベルンのような大口のスポンサーが存在しない聖杯戦争で一体誰がお金を払う事になるのだろうか…。少なくともアメリカ政府の国家予算数年分が吹っ飛ぶのは確実であり、最悪の場合、世界恐慌にまで発展するだろう。アメリカは泣いていい。- 現代兵器がお陀仏になった事例としてFate/Zeroがあるのだが、出動したのは自衛隊であり、戦闘機2機がしか破壊されてない。彼らの操縦するF-15戦闘機は一機あたり大体2800万ドルであることから、オジマンディアスのたたき出した総被害額は文字通り「桁」が違うのである。
話題まとめ
- 歴史関連
- エジプト第19王朝のファラオで、年代は諸説あるが24歳で即位し、88歳~92歳で死没という長寿の王であった。
- 「建築王」の異名どおり数々の神殿や葬祭神殿を造営しており、その中で最も有名なのがナセル湖の畔に立つアブ・シンベル神殿である。
- この遺跡は1960年代に建設が始まったアスワン・ハイ・ダムの影響で水没の危機に晒されたが、1964年から1968年の間にユネスコの手で現在の場所に移築された。また、この移築を契機に世界遺産制度が成立する事となる。
- 体格は大柄で力も強く、専用に作られた弓は彼しか引けなかったという。
- 1881年にミイラが発見され、身長183cmもの大柄な体格であった事が明らかになっている。現在はエジプト考古学博物館に収められており、英霊の中でもその遺体を直接目にする事ができる唯一の存在である。
- 20世紀後半に防腐処置を行う為にフランスへ渡った事があるが、その時には儀仗兵が捧げ銃を行う国王への礼節をもって迎えられた。また、出国に際してはパスポートが発行された上に職業欄には「ファラオ」と記入されており、死してもなお絶大な権威を保っていることを伺わせた。
- 出エジプト記
- 旧約聖書の出エジプト記においてのエジプトのファラオとも言われている。自国に居住していたイスラエルの民に圧政を敷いたとされ、彼らの神にアブを全土に発生、疫病の発生、腫れ物と炎症を引き起こす、雹を全土で降らし農業を破壊する、イナゴを大発生させる、エジプト全土を暗闇にする等の散々な目に合わされている。
- 恐ろしいのはここで「分かった自由にする、出ていけ」とファラオが言えば済むものを彼らの神に「心を固く閉ざされる」というマッチポンプも真っ青な精神操作を受けたとされること。この精神操作はエジプトの家庭中で長男が神にとり殺される神罰が起きるまで続いた。この上で更に一度出国したイスラエルの民を追う軍を仕向けるといういささか意図が不明な命令を出し、開海の奇跡により軍勢が全て海に飲まれるという目も当てられない事態を被った。
- 史実ではエジプト稀代の名君とされるが、本作の彼の傲慢で気難しいながらも思慮深く理知的な性格のバックソースの一つかもしれない。
- この時イスラエルの民の指導者となるモーセとは親友であり、紆余曲折の末袂を分かったとされる事が後世の創作では多いが、原典的にはそのような描写は一切ない。
- 「モーセは赤子の頃に川に捨てられ、ファラオの王女に拾われて育てられた」とされ、そこから王族の子供達と共に教育を受け、そこからのちのファラオであるラムセス二世と共に青春を過ごしたと空想は出来るが、いくら王女に拾われたとはいえ捨て子が王族と顔を合わせる機会が多々あったとはいささか考えにくい。