ブリュンヒルデ

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ランサー (フラグメンツ)

  • 真名:ブリュンヒルデ
  • 身長:172cm / 体重:56kg
  • 属性:中立・善
  • 性別:女性
  • サーヴァント階位:第四位
  • CV:能登麻美子

『Prototype』の世界で行われた、八年前の聖杯戦争に登場する、「槍兵」のクラスのサーヴァント。巨大な槍を携えた鎧姿の女戦士。

略歴
深夜の池袋、サンシャイン60の麓にてセイバーと対決したサーヴァント。
マスターからは各サーヴァントと一度は前哨戦を行なえと命じられており、また、最大の難敵と定めた相手の前である「霊薬」を飲むことを令呪で強制されている。
セイバーと剣を交わし、彼こそが最強の敵となると確信した彼女は躊躇いながらも令呪の指示通り霊薬を飲み、その後に撤退した。
玲瓏館邸における対バーサーカー戦、東京湾上の大神殿での対ライダー戦にも参加している。
人物
大槍を軽々と扱う荒々しさに対して、その口調と物腰にはどこか気品が漂う女性。
戦乙女であるという性格上、英雄という存在そのものに対して執着し、愛おしく思っている。
『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』本編ではマスターの作成した霊薬の影響で感情の振れ幅が大きくなっているのか、ともすれば他のサーヴァントに対して感情を爆発させそうになる。
能力
大盾と見紛うほどの巨刃を付けた大槍を片手で軽々と振り回し、まるで不可視の「手」がその指先で引き裂いているかのような五連撃を繰り出す。また、魔力放出によって発生させた火炎を操る。炎は攻撃に用いる以外にも、飛来する矢や毒血の焼却など防御能力としても優れた効果を発揮する。
戦乙女として魂に対して感受性があるようで、関わりのある存在の生死が漠然とであるが理解できる。
さらに、自身の機能を限定解除することで、かつての半神としての力を取り戻し、飛行を始めとしたおよそ万能といえるほどの様々な能力を行使可能になる。第二宝具の使用制限と引き換えに解禁される原初のルーンは第三の宝具とも言える強大なもので、魔術戦でキャスターを圧倒するほど。最大稼働した場合、現代のルーン魔術の数百万倍というとんでもない破壊力に至る。ただし、この状態は自我崩壊から来る暴走であり、令呪の拘束すら受け付けず、巨大な力の代償として自身の魂と霊核を燃やし尽くして最後には自滅してしまう。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー ナイジェル・セイワード
主人公 (Grand Order) B+ A A C E A 対魔力:B 魔力放出(炎):B
ルーン:B
騎乗:A
神性:E

宝具

名称不明
種別:対人宝具
運命の相手への深い愛憎の情を、生前に使用した魔銀(ミスリル)の槍として形成させた宝具。外見は大盾と見紛うほどの巨刃の槍となっている。
ランサーの裡に燃える「愛」が高まるほどに槍の性能が強化され、重量とサイズが増大する。セイバーとの初戦時には100kgを超える程度だったが、「精神を操作する霊薬」の服用による狂気とも言える愛の発露に伴い、サイズは4m超、重量は5トンにまで達した。威力も大きく向上しており、少しかすっただけでビルを破壊しかけ、指と手首の動きで槍を回すだけで空間を切り裂き真空を発生させている。
これに加えて、ランサーが強い愛情を抱く直接の相手を攻撃対象とした場合、さらに威力が跳ね上がる。重量は数百倍になり、原子分解攻撃にも等しい破壊力を発揮できる。窮極にまで愛が深まれば神すらも殺し得る一撃必殺の力になるという。
特別の好意を抱いていないであろうキャスターやアサシンとの戦闘時にも超重量の武具としての威力は存分に発揮できていたが、「悪しき竜」と呼んで強く敵視する愛歌に対して振るった際には「重ささえ感じない」と言われ、指一本で受け止められてしまった。
名称不明
広域破壊能力を有する第二宝具。詳細は不明。
原初のルーン開放時には使用が制限される。

真名:ブリュンヒルデ

登場作品と役柄

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
ランサーのサーヴァントとして登場。
Fate/Grand Order
ランサーのサーヴァントとして登場予定。イラストは三輪士郎氏。

人間関係

蒼銀のフラグメンツ

ナイジェル・セイワード
マスター。その実力を認めつつも、「執着」以外の感情を持たない彼に不気味なものを感じている。
セイバー
緒戦の相手。その武勇と紳士的な態度を讃えつつ、彼の前で赫色の「霊薬」を飲んだ。
物語が進むにつれ霊薬の影響で正気を失っていき、ついにはシグルドと区別がつかなくなってしまう。
アーチャー
同盟相手。その屈託の無さに眩しい物を感じ、セイバーほどではないが「父の下に連れていきたい」と思うほど惹かれている。
バーサーカー
倒した敵。マスターを失い、三騎士を敵に回して立ち回った彼を「エイリークに並ぶ魂の持ち主」と絶賛している。
ライダー
敵。強大すぎる相手であるため、対抗する為に上記のセイバー・アーチャーと同盟を結ぶ。
沙条愛歌
その異常性から、「悪竜(ドラッヘン)」と呼び、畏怖と嫌悪を向けている。

生前

シグルド
竜殺しの英雄。神を裏切り、神性のすべてを奪われた自分に愛を誓った人物。「私が愛を捧げるのは彼以外にない」と述べるように深い愛を抱いている。
グンナル
夫。策略によって妻にされてしまう。彼女からは「卑劣な男」「彼が自分を愛していることすら許せない」と憎悪を向けている。
グッドルム
夫グンナルの弟。純粋な彼を唆し、シグルドを殺させる。
グートルーネ
シグルドの妻。憎悪に捕われ、記憶を奪った彼女の一族郎党もろとも殺戮した。


名台詞

「優しいひと。優しいサーヴァント。そんなにも優しいと、私」
「困ります」
どこか妖しさすら漂わせながらセイバーに語りかけ、そして霊薬を飲み干す。
「なんて、愛おしいのでしょう。英雄あなたたちは」
ライダーを倒すべく神殿へと向かうアーチャーを見ての言葉。
戦乙女である以上、オーディンの館へ招く対象である英雄という存在については深い思い入れがあるようである。

メモ

  • 全てのサーヴァントとの前哨戦を指示されていること、令呪による強制を受けていることなどがどこぞの青い槍兵を彷彿とさせる。おまけにどこか幸薄そうな所も。
  • 大槍を使い炎を纏う女の槍兵であるということや、ブリュンヒルデが材料だとされているパッションリップの宝具「死がふたりを分断つまで(ブリュンヒルデ・ロマンシア)」の能力等がヒントとなり、彼女の真名は早い段階から予想されていた。
  • 並の英霊2体分の魂を持つとされる存在であり、神性を剥奪されていた時期があったとはいえ本来ならばサーヴァントとして使役することは到底不可能である。
    『蒼銀のフラグメンツ』では沙条愛歌による人理定礎破壊を防ぐ為に抑止力が働いた結果、特例として召喚された…ハズだが、彼女では愛歌の抑止力に足り得ず、後に黒化されて愛歌に使役される事になる。
  • 「愛情」によって破壊力が増すという宝具の特性通り、かなりのヤンデレキャラ。似たようなサーヴァントと異なりその事には自覚しているが、生前はシグルドの記憶を奪った人物を一族郎党まとめて皆殺しにしていた
    • その宝具が「シグルドに対する深い愛情と憎悪の念が槍の形をしている」通り、槍の穂先の内側にハートマークを象っているが、その真ん中にギザギザなラインが入っている
    • 一方で「愛情」ではなく「嫌悪」した相手には、宝具が全く通用しないという極端な性質もあり、相手によっては無力になってしまう。

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