巴御前
アーチャー・インフェルノ | |
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真名 | 巴御前 |
読み | ともえごぜん |
性別 | 女性 |
身長 | 162cm |
体重 | 52kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 中立・中庸 |
声優 | 金元寿子 |
デザイン | しらび |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Grand Order』第七章にてギルガメッシュが英霊召喚を用いて召喚したサーヴァント。
- 略歴
- 第七特異点『絶対魔獣前線 バビロニア』では、ギルガメッシュが英霊召喚を用いて紀元前2655年のウルク召喚され、神代の濃い魔力の効果で受肉した。
- その後は牛若丸、武蔵坊弁慶、レオニダス一世らと共にウルク北の防壁を護って戦い、最期は魔獣たちを統括していた将軍ギルタブリルと相打ちになって消滅した。
- 茨木童子の幕間の物語「渡る世間はオニばかり」では残滓が何らかのものと混ざり合ったことで暴走したが、レイシフトした彼女達によって倒された。
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では英霊剣豪の一体「アーチャー・インフェルノ」として寛永十六年の下総国に召喚されている。
- 常陸国を焼け野原に変えた後、カルデアのマスターと武蔵らがいる下総国を向かって襲撃するも撤退。
- そして妖術師や主の要地である士気城を焼け野原に変えようとするが、武蔵との立ち会いで敗れて宿業を両断される。
- ようやく自分が薪にならずに済むという安堵をうかべて消滅した。
- 人物
- 白い肌と長い髪の麗しき女武者。
- 鬼種との混血であり、荒ぶる性質を色濃く有しているが、愛するモノへの思いによってそれを瀬戸際で封じ込め、彼女は、物腰穏やかな人間の女性としての個性を得ている。
- たおやかな乙女であり、人と人との諍いを厭い、風月を好む一方、死生観は明確であり、サーヴァントという仮初めの客である自分は、いずれ静かに地上から消え去るべきと信じて疑わず、第七特異点においても、迷うことなく敵将ギルタブリルとの相討ちを選んだ。
- 亜種並行世界では蘆屋道満によって「一切鏖殺の宿業」を埋め込まれた影響により、愛する木曽義仲の死を看取れなかった悲しみを憤怒の炎へと変質させられ、源氏や民草、日の本と世界、徳川家に対する深い憎悪に飲まれ、己を薪に例えて消し炭になっても、この世の地獄に変えるまで殺して回る荒ぶる焔の怪と化した。
- しかし宿業が効いていないのか、埋め込まれる前の側面を覗かせているだけでなく、下総国に現界した自分のあり方に疑念を抱いている。
- 残滓として活動している際は意思はなく、ただ暴れる方向性となっているが、消滅する間際にその人物像が垣間見れる。
- カルデアに現界後はゲームに興味を持ち、レクリエーションルームに出入りしている模様。
- 能力
- 弓の腕は確かなものであり、宝蔵院胤舜の槍捌きを矢で弾いている。弓だけでなく刀や薙刀も使用したり、炎を纏っての肉弾戦も行うなど、武芸百般に通じている。
- 素手で人間の首をもぐ程度の膂力を持っており、生前では敵軍の武者の首を捩じ切ったという逸話もある。ステータス上での筋力値評価に疑問符が付きそうな話である。
- 鬼としての血は風間小太郎よりも濃く、あのギルガメッシュをして「混血だが善い戦士だった」と言わしめた程の猛者であり、茨木童子すらも恐れていた。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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アーチャー | 主人公 (Grand Order) | C | D | C | B | A | B+ | 対魔力:B 単独行動:A 狂化:E |
鬼種の魔:B 乱戦の心得:B 血脈励起:A |
宝具
- 真言・聖観世音菩薩(オン・アロリキヤ・ソワカ)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1~12
最大補足:1人 - 義仲と共に最期を迎えられなかった嘆きと悲しみが、生来の炎の能力や鬼種の怪力と相まって宝具へと昇華されたモノ。
- 愛する木曾義仲を供養した義仲寺の本尊たる聖観音菩薩─────その真言を唱えることで「自分の中の義仲への愛」を確かめた後、敵を掴んで投げ飛ばし、そして灼熱の矢を撃ち込み、義仲への想いを象徴する太陽に似せた魔力によってダメージを与える。
真名:巴御前
- 生没年不詳。平安後期・鎌倉時代前期の人物。
- 征夷大将軍の位を得るも源頼朝に敗れた名称・木曽義仲の愛妾。
- 常に義仲に従い、しばしば戦功を立て、武勇に長け、一騎当千と謳われた勇婦。
- 中原兼遠の娘であり、木曾四天王と言われた樋口兼光と今井兼平の妹であり、義仲とは乳兄妹の仲であった。
- 元暦元年、頼朝の命を受けた義経が義仲を追い詰めた際、義仲の説得によって戦場を遠く離れる。
- 結果、巴御前は命を拾ったものの、義仲の最期を共にすることはできなかった。
- やがて義秀を産み落とし、尼となった彼女は、義仲の菩提を弔いながら晩年を迎えたという。
関連
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- 第七特異点にて名前のみ初登場。
- その後、亜種特異点Ⅲ『屍山血河舞台 下総国』の解禁に際して真名を伏せる形で実装。
人間関係
Grand Order
- ギルガメッシュ
- 第七特異点で自身を召喚した人物。その身を捨ててまで戦った姿を「善い戦士だった」と評価されている。
- マーリン、茨木童子、牛若丸、レオニダス一世、武蔵坊弁慶、天草四郎、風魔小太郎
- 第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚された面々。
- 茨木童子からは鬼の匂いを感じ取っている。また、牛若丸は生前から深い因縁のある「源義経」なのだが、幼名で通しているが故に当人と気付かなかったのか、バビロニアの危機への対処を優先していたのかは不明だが、特にトラブルがあったとは語られていない。
- ギルタブリル
- 第七特異点で魔獣たちを統括していた将軍。相打ちとなって消滅した。
- 彼女は自分を美しいといったギルタブリルの心を踏みにじった事を悔やんでいる。
- 主人公 (Grand Order)
- カルデアにおける主君。彼を自らの主として認め、従者としていろいろと世話を焼こうとする。もし義仲と引き合わせることができたら、親子のように仲良くなっただろうとまで言っている。
- メイヴ
- 現時点でどういう縁があったのか不明だが、良好な関係で、メイヴの方からはいつまでも未亡人気質ではいけないと酒の誘いをかけたりしている。
- 酒呑童子
- 期間限定イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて共演。
- 酒呑童子からは「同族の鬼」と見られており、壮大な塔を建ててまで「鬼とはこんなに楽しいものである」という様を見せつけて巴を鬼の側に引き込もうと画策した。
- 巴は鬼であるとは認めたくないが人であるとも断言できない自分に戸惑っていたが、主人公の言葉によって自分を「マスターに必要とされた自分」であると定義する事できっぱりと誘惑を跳ね除ける。
- このイベントがこのために計画されたお話であったためか、「今回のイベントはアーチャー・インフェルノの壮大な幕間の物語」等と一部で言われている。
- 刑部姫
- テレビゲームを教えてくれた人物であり、FPSでのライバル。
生前
- 木曽義仲
- 生前の主君。想いを寄せ続けるも、彼の最期を看取れなかったことを「無念の極み」と述べるほどに悔いを残している。
- 源義経
- 最愛の主君を討った相手。その事が深い遺恨となっており、『Fate/Grand Order』でも再び出会ったら鬼にならない自信が無いとまで言っている。
名台詞
- 「何か?角?頭に? いえ、何も。何もありません。ありませんのでお伝え致しません。はい」
- 真名開放前の最初の霊基再臨の時のセリフ。セイントグラフでもキャラグラフィックでも明らかに角が見えているのだが、白を切って隠そうとする。
- これは単なるアホの子やボケキャラだからではなく、真名開放前故に主とは常に一線を引いて接する態度のため。第三再臨でようやく角の存在を認め、鬼の血を引く出自を告白するが、それを踏まえた上で自身を傍に置き続けるかどうかの再考を促す。
- 真名開放後だと第一再臨の時点であっさりを角の存在を認め、早々に自身の真の姿だと教えてくれる。
- 「聖観世音菩薩……私に力を!旭日の輝きを!!『
真言・聖観世音菩薩 』!!!」 - 真名解放後の宝具解放。戦闘時は普段の慎ましさとは打って変わって男勝りな猛々しい言葉づかいになる。
- 「義仲様についてお聞きになりたいのですか?もちろん構いませんよ。何からお話いたしましょう。」
- 真名解放後のマイルーム「好きなこと」の台詞。真っ先に義仲の名前を挙げ生き生きと話そうとするほどのぞっこんぶり。
- 「範頼、義経、そして頼朝公。そのような方々ともしまみえたなら、巴は自らを律せられる自信がありませぬ。
恐らくは……そこには鬼が居りましょう。」 - 真名解放後のマイルーム「嫌いなこと」の台詞。上記の義仲への愛情から、その夫を討った仇たちには抑えきれないほどの激情をのぞかせる。
- 「今の日の本の方は……どこかで……」
- マイルーム台詞。
- 「懐かしい顔……とは違うのですが……うーん……いえ、巴の気のせいだったようです。失礼いたしました」
- マイルーム台詞。
- 「巴は…幸せ者ですね。死した後であるというのに、優れた主君に巡り会えました。
この私は、願いを持ちませんが、こんな風に思うこともあります。
もしも、義仲様とあなたがお会いしたら、きっと…親子のように…親しくおなりになったでしょうね。」 - 真名解放後の最終再臨時の台詞。主人公への親愛を示し、義仲と二人が出会う情景を思い浮かべている。
- 「むむ…マスターはまだ年若い身、あまり派手に遊ばれてはいけませんよ?節度、節度です。
ええっと…その…言いにくいのですが……、大胆なお姿の方がおりますので。
―――ええ!節度!!」 - 追加されたマイルーム台詞。
- 「ああ、メイヴ様。はい……はい……そ、それはわかっております、いるつもりです。
ですが…そ、その……未亡人気質をいつまでも引っ張るのは良くない…と、仰られましても…巴は…困ってしまいます。
え?お酒…ですか?あ…いえ、巴は…酒気には滅法弱く…。」 - メイヴへのマイルーム台詞。
- 詳細は不明だが、メイヴの方からは夫を想うあまり未亡人気質を漂わせることに気にかけられており、共に酒の席を勧められたりしている。
- 「ええ、そうですね。風紀を守るのはよろしいことかと。何事も節度は大切。
で、ですが…頼光様…そのお姿は。………節度。」 - 源頼光〔ランサー〕へのマイルーム台詞。同じ生真面目な性格から意見は合う模様。
- ……しかし、その当の本人が一番風紀を乱す格好をしていることに言葉に棘を含めつつも赤面し、節度への嘆息を漏らす。
- 「あいたっ☆」
- 葛飾北斎体験クエストにて。金さん、特殊効果の人らと共に主人公らに物申しに来た際に。
- やや消極的に金さんの用心棒をしていると名乗る彼女であったが、用が済んだと分かるや否や最速で双六の新作を買い漁りに行こうとし、金さんにポカリと叱られてしまった。
メモ
- イアソンやシータ同様、サーヴァントであることは確定しているたものの当初のクラスは不明であった。「巴型」という形式名に由来する長刀からランサーか、馬上武者としての逸話からライダー、あるいは混血であることからバーサーカー辺りであろうことが想定されていた。
- だが真名を伏せる形で英霊剣豪七番勝負に実装された際、アーチャーであることが確定した。一つも予想が当たってないことは、予想していた人達も悔しい思いをしたことだろう。武芸百般に通じる人物だけに、予想は難しいものであったのは確かだが。
- 上記のように混血であるとされているが、夫である木曾義仲と別れる場面でも、女だてらに、かかってきた敵武者の「首をねじ切って」殺す描写があり、史実・伝承時点で十分に人外である。この逸話を参考にして混血設定にしたのかもしれない。
- なお、これはあくまでも表現上の誇張であり、「敵をヘッドロックして短刀で喉を抉った」という説もある。そちらでも十分に怪力であるが。
- また、巴御前には「巴淵に住んでいた龍神が彼女の母親の胎内に宿り、巴御前となった」という伝承も残っている為、それを引用している可能性もある。
- 実装された際、真名開放時において明かされるマテリアルで素手で人間の首をもぐ程度の膂力を有していることが判明した。……が、筋力は平均的なCランク、耐久は平均以下のDランクだったりする。
- 隠そうとしなければ現れてしまう角を有するほどに濃い鬼の血が流れている女性ではあるが、平素は強力な「義仲への愛」で反転衝動を抑え込んでいるようである。義仲と結ばれているという「小我」が満たされていれば反転する必要も無かったのかもしれない。
- 義仲死後も義仲との離別の際に終始「人間の女性」として戦場を去るように重ね重ね言われたためか、その後も反転して敵を討とうと暴走したような様子はない。だが、巴当人としてはあの時に引き下がったことを今でも強く後悔しているようである。
- 英霊剣豪として名乗った際の名前であるインフェルノとは「地獄」を意味する言葉。転じて「地獄のような業火」とも意味している。
- 上記の通り第七特異点に召喚された際、召喚されたサーヴァントの中に彼女が嫌う源義経がいたが特に仲違いがあった描写はない。「牛若丸」の姿の彼女とは面識がないとはいえ弁慶もいたことも考慮すると気づかれずに済むとは考え難いが、如何にして衝突が回避されたかは不明。
- 彼女の最大の個性となりつつある「ゲーム好き」キャラであるが、絆Lv2の時点では「興味があると述べるだけ」程度だったところ、絆Lv3でもう既に「差し迫った用事が無いならゲームしたいことを隠さない」ほどにドップリはまっている。
- その後もジャンル問わず様々なゲームに精を出しているようで、イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』の冒頭ではFPSに熱中している事を「仕事が忙しい」などと表現したり、その後も事あるごとに物の例えにゲームを持ち出すなどヘビーゲーマーっぷりを見せつけた。