タマモキャット

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バーサーカー
真名 タマモキャット
外国語表記 Tamamo Cat
性別 女性
身長 160cm
体重 52kg
出典 Fate/EXTRA CCC
地域 SE.RA.PH
属性 混沌・善
一人称[1]
二人称 おまえ/ご主人
三人称 あいつ
声優 斎藤千和
デザイン ワダアルコ
設定作成 奈須きのこ
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

狂戦士」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』第二特異点『永続狂気帝国 セプテム』では西暦60年のローマに召喚され、ステンノエリザベートと共に登場した。…のだが、登場シーンのほとんどにおいて「あははははは!」と楽しそうに笑うだけでまともなセリフが少ない。
後にハロウィンイベントにも参戦。エリザベートの腹心(?)として登場した。相変わらず文意のはかりにくい言葉づかいではあったものの、エリザベートに最も近い立場にあったためかハロウィンパーティの真相に関わる重要な発言もいくつかこぼしている。またイベント終盤では疲弊したマシュ清姫が気づかなかった主人公の異常に気付くなど、意外と落ち着いた言動も散見された。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』ではマタ・ハリやクレオパトラと共に、Xの座を統括する廃棄孔アンドロマリウスと戦うサーヴァント達を鼓舞する。
人物
犬の手足と耳と尻尾が特徴の半人半獣の女性。
何をしでかすか分からない、何がしたいのかも分からない野性の猫っぽいもの。マテリアルでは「バーサーカーなので、基本、意思疎通は難しい」と言われており、実際二章のストーリーで登場した際はステンノ以外会話を成立させることができなかった。
美味しいもの、楽しいものにしか興味を示さず、日々自由気ままにハント生活を満喫しているが、たまに含蓄のある言葉を呟いて周囲を驚かせる。
野生の獣の矜持として、一度"主"として仕えた者には最後まで忠誠を尽くす。契約した後のキャットは主人の役に立ちたいだけの、一途な守護獣になる。こうなるとマスターを守ること、マスターの幸せが第一になるのでキャット自身の幸福は考えなくなる。
一方で元が元なためか妻として振る舞うそぶりも見せており、元旦にはマスターのためにおせち料理を準備していた。曰く新たな年もマスターに尽くそうと、気力と愛情を充電する行為とのこと。(結局そのマスターがキャットの分までおせち料理をコンビニで注文していたため、ショックを受けることになる)
能力
オリジナルの玉藻の前よりも筋肉がついているため身長が同じであるにも関わらず体重が3kg重い。
「変化」のランクはオリジナルのAからBへと低下しているが、過去のトラウマから使用を自粛していたオリジナルとは違い自由に使用することができる。
「呪術」は「タマモキャット」の形を得た時点で軒並み忘却しているため、ランクがEにまで低下している。ただし、無理をすればオリジナルの奥義とされる呪相・空裂大密天をも発動させられる。
ゲーム上の性能では早熟型の成長タイプで紙装甲と『EXTRA』における玉藻の前のようなピーキーさを持つ。防御力アップスキル「変化」を持っているもののバーサーカーの防御相性が悪い為死にやすさを補いきれない。高火力+全体攻撃宝具による雑魚散らしで本領を発揮する、対ボス戦闘は不向きなサーヴァントと言える。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
バーサーカー 主人公 (Grand Order) B+ E A A B D 狂化:C 怪力:B
呪術:E
変化:B

宝具

燦々日光午睡宮酒池肉林(さんさんにっこう ひるやすみしゅちにくりん)
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:1~40
最大捕捉:30人
水天日光天照八野鎮石から派生したもの。野生の力が爆発することで巨大な猫っぽい姿に変化して敵に攻撃し、敵はひどいことになる。
その後寝っ転がってゴロゴロしてしまい1ターン休みになるが、体力を大回復する。戦闘中に何やってんだという気がしないでもない………。
酒池肉林は「林に虎を放し飼いさせ、そこに人間を放って楽しむ」拷問遊戯だが、現代ではその意味合いは変化している。………という設定がなされている(後述)。
『Grand Order』では敵全体にダメージを与え、自身のHPを三ターンに渡り継続して回復するが、自身が二ターンスタンを喰らうデメリットと言う形で表現。HP継続回復とスタンの持続については、「宝具を使った直後に1ターン目が経過」としてカウントされる。
単純な威力ではランスロットやフランの宝具に劣るものの、回復効果がかなり高いのが長所。

真名:タマモキャット

タマモナイン。玉藻の前が千年の鍛錬によって神格を上げた後、もとの一尾に戻る際に切り離した八つの尾が実体化し、それがそれぞれに神格を得て分け御魂として英霊化したもの。クラスこそバーサーカーだが、れっきとしたアルターエゴ。
妖狐は一尾増えるごとに霊力が倍になるが、九尾の狐となると更にとんでもなく、「百の英霊すら軽く退ける」大化生となる。
だがそんな自分を恐れ、それによって婚期を逃がすことを焦った玉藻の前は、増えた尻尾を引き裂いた。
それぞれ特性と個性を持つタマモナインだが、彼女はオリジナルである玉藻の前が持つわりと純真な部分の結晶、「野生の獣」としての特性を持つ個体。それがタマモキャットである。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/EXTRA CCC
キャス狐のEDにて「呪装戦隊♥タマモナイン」の一体として登場。
Fate/Grand Order
初期から実装されているサーヴァント。
ストーリー上では第二特異点で少しだけ登場するが、本格的にストーリーに関係したのは『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントが最初になる。

その他

ちびちゅき!
良妻賢部所属。清姫と共謀してマスターの部屋まで直通トンネルを掘ろうとする。

人間関係

Fate/EXTRA CCC

玉藻の前
オリジナル。「嫌いな物:他の自分」である事から相性は最悪。
主人公 (EXTRA)
救出後にはいちゃつく予定であったがオリジナルの抜け駆けに台無しにされる事に。
呪装戦隊♥タマモナイン
ご主人様奪還の為に手を組んではいるのだが、「他のナインは殺す」と発言している辺りやはり相性は最悪な様子。

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
ご主人様。一緒にお昼寝をしてくれる。主従関係とは金を稼ぐ者と家を守る者、つまり夫と妻の関係らしく、命に代えても守るとのこと。
マシュ・キリエライト
料理の教え子。料理以外にも恋愛について(やや物騒な)アドバイスを送っている。
パッションリップ (Grand Order)
『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントにおいて、セラフィックスで出会ったアルターエゴ。
同じアルターエゴである事や懸命に生きようとする姿に感情移入したのか、非常に仲が良い。
鈴鹿御前
『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントにおいて、セラフィックスで出会った敵サーヴァント。
当初は敵対していたが彼女の自殺を止めたあたりから親交が深まっていき、「打倒オリジナル」という点から意気投合した。
エミヤ〔オルタ〕‎‎
『Fate/EXTRA CCC』とのコラボイベントにおいて、セラフィックスで出会ったサーヴァント。
「デトロイドのエミヤ、略してデミヤ」と誰もがツッコみたかった事を口にして、盛大にキレられた。
以降はボケるキャットにツッコむエミヤで(かなり苛つかれながら)凸凹コンビになっていた。
エリザベート=バートリー
2015年のハロウィンイベントにて仕えていた主。
それなりに貢献はしていたが、2016年以降は辞表を出してどこかに行ってしまったとか。

名台詞

「ウェルダン?それともレア?」
戦闘開始時。キャットフードをウェルダンで要求した胡乱なネコとの関係はない…はず。他作品の某破壊者ライダーを思い出したプレイヤーもいるかも知れない。
「全力で行くぞ…これが手加減だ!」
スキル発動時の台詞の一つ。どっちだよ、と言いたくなること請け合いな台詞。
しかも前半はクールに、後半は草でもはやしているかのような煽り口調。狂気とはこのことか…
「巫女と言ったな、あれは嘘だ!」
EXアタック台詞。元ネタは1986年に放映された映画『コマンドー』か。
ただし霊基再臨後を見るに意味としては合っていることになるか……
「玉藻地獄をお見せしよう…」
宝具コマンド選択時。やたらと含みある言い方なので、妙に強者感が出ている。
「ん~……というわけで皆殺しだワンッ!『燦々日光午睡酒池肉林さんさんにっこうひるやすみしゅちにくりん』!!………うぅーん、グッモーニン。」
宝具発動。………上の台詞からのこの軽いノリである。しかもこれから昼寝をしようとしているのに「グッモーニン」。もう訳が解らない。
「報酬にニンジンをいただこう!」
戦闘終了時。お前は一体何の動物モデルなんだ…
「犬とか…猫とか…」
戦闘不能時。「畜生」と言いたいのだろうか?
「解せぬ…」
同じく戦闘不能時。最早混乱してないだろうか……。
「ご主人。散歩の時間だ、首輪を持つがよい」
マイルーム会話。彼女からしたらこれも当然の事なのだろう。あくまで自覚は無く、あくまで純粋である
「好きなもの? ご主人は好きだぞ!」
「ご主人が死ぬと悲しい、ということが判明した。なので、これからもアタシを頼るがよい。アタシの命に代えても守るぞ、マスター」
前者は好きなことについて質問された際の、後者は絆Lv.5時のマイルーム会話。理性的でないとは言われるものの、元があの良妻狐なだけあってマスターとの関係は良好な模様。笑顔を見せたり頬を染めたりといった表情を見せる。
「近くにオリジナルの匂いがする。よぉーし!サインを貰ってくるか。その後に血祭りにする。本当の酒池肉林をお見せしよう」
玉藻の前所属時。なんでさ。
「Fateの 法則が 乱れる!」
イベント期間時。何故かカタコト喋りの為カオスの極み。恐らく元ネタは『ファイナルファンタジーV』のラスボスの吐く台詞。
確かに乱れまくりである。いろんな意味で。
「んー、殺すぞ?」
「歌うカボチャ城の冒険」において、黒幕に気の迷いから行っていいかという問いに対する言動。シルエットの為に心情が読み取りにくい為、脅しなのか冗談なのかはわかりにくい。
good.キャッツ
同意の言葉。その読みはどうなのだろうか。
「ん───?(脳が理解を拒んでいる)」
「む───?(悲しい現実にちょっとだけ気づいてしまった)」
「ほ───?(ところで、ご主人の晩ご飯は麻婆豆腐がよいな!)」
「Anime Japan 2016」EXTRAサイドにおいて、「『EXTELLA』開発開始は『FGO』より先なので、キャットを含む『FGO』初出組の登場の可能性は限りなく薄い」という残酷な事実を突きつけられて。ショックを受けながらもマスターの事を思っているあたりが彼女らしい。
この後、他の出演の望みが薄いサーヴァント達と共に戦いを挑んでくるのだが、この戦闘でのキャットは直前の主張通りキャスター扱い。
「そこまで!難しい話は後だぞご主人!
 アタシもついスズカとの戦いに熱中してしまったが、今すぐ戻らねば!
 ああ見えてトラブル体質のガウェイン卿がモンスター娘を相手におイタをしてしまう前にな!」
『深海電脳楽土 SE.RA.PH』にて、現状の事態よりも味方であるガウェインを気に掛けるなど、彼女の純真さが改めて分かる一面。
「キャット呪術、呪詛・空裂大密天っ!
 ふはは、溢れるインテリジェンスがお前を襲う!」
鈴鹿御前の動きを止めるために繰り出した、本家とキャットの最終奥義。
同上イベントにて、「頭蓋骨の中で何かがパチパチ弾けている気がする」とのことで激痛に襲われており、以後の戦闘も困難なほどの反動を受けていた。
タマモナイン9大ヒミツとのことだが、キャットのことなのでその数字の信憑性は怪しいところ。
「なーどと言うとでも思ったか、イヌ紛らわしい。
 貴様が黒幕である事は、たった今なんとなく察したワン。」
「なにしろ凄まじいいんの気だからな。ダキニ天法、立川流の傍流か?」
同上イベントにて、マーブルに変装したキアラに対して。たった今なんとなくというキャットならではの気の抜ける指摘だが、本家キャスターからの知識なのかその正体や力を的確に把握しており、以前から警戒はしていたと思われる。
「応さ、合わせるぞスズカ!」
陰気後宮いんきこうきゅうを満たし みな正体を見失う、ここは午睡の楽園、たれどき だれかれの狭間なり───!」「ゆくぞ午睡酒池肉林ひるやすみしゅちにくりん、胴体はアタシに任せろ!」
『深海電脳楽土 SE.RA.PH』での宝具発動。スズカと合わせてのデュアルアタック。いつも適当に発動していたが正式な詠唱を披露したのはこれが初である。
「天気予報か! なんとか晴れにしろ、晴れに! なんならアタシが狩りに行くっ!」
「アタシではダメなのか!? アイなら山ほどあるぞ!?」
同上イベントにて、増え続ける魔神柱について。BB級のAIによる処理能力しか対抗手段がなく、物理的に何とかするには終章のバルバトスと同じスピードで魔神柱を倒しまくらねば間に合わない状況。
AIに愛をかけようともしていたあたりキャットらしいが、彼女なりに何とかしたいという必死な思いが伝わってくる。

メモ

  • 自称キツネ、名前はキャット、語尾にワン、好物はニンジン……最早お前は何なのか。邪教ホーン派パクリ狐耳も呆れそうな哺乳類という括りしかないブレようである。
    当人の言葉を借りるのなら、「ブレブレなキャラであることにブレない」というべきか。
  • 猫属性? でメタ発言を含めた電波な言動を繰り返す様はネコアルクを彷彿とさせる。
    • 事実『FGO material』では「ネコアルク枠」と明言されており、同時に「キャットがメインシナリオに絡み始めた時が『FGO』の終わり」とすら語られている。そのためか彼女の出番は殆どがイベントストーリーに顔出して場を引っ掻き回したりしなかったりと言う程度だったが、準メインシナリオ扱いされたイベント『深海電脳楽土 SE.RA.PH』ではオリジナルの代役という相当大きな出番で活躍したため、半ば形骸化しかけている。おかげで6章回想と第1部時代のイベントにしか登場していない青セイバーの立場がない。
  • 突っ込みどころ満載の性格と反比例するかのように、料理は非常に上手い。
  • 入手最初期(「第一段階」)はキャス狐と同じデザインの赤い着物姿であるが、「第二段階」はメイド服、「第三段階」は裸エプロンと外見が変化していく。……本作の女性サーヴァント達は色々と際どい絵のものが多いが、その中でも屈指の一人。よく厳しいと評判のAppleの審査に通してもらえたものである。
    • 尤も、ただでさえスレスレであることは変わりなく、『Fate/EXTELLA』で3Dにしたら完全にアウト。後方は尻尾がなければ大変なことになってしまう。
  • 「酒池肉林」の由来は良く知られる通り殷の紂王が妲己に言われるがまま贅を尽くして林に肉をぶら下げ酒で池を作った庭で日々日夜酒色に耽った逸話である。
    • 宝具「燦々日光午睡宮酒池肉林」の説明に「林に虎を放ちそこに人間を閉じ込め楽しむ」が「酒池肉林」本来の意味とあるが、前述通りでありそのような出典は存在しない。どこぞの男塾の民明書房並にしれっと独自設定を史実のように書いているだけである。
    • …殷の紂王の妃は知られる通り妲己である。いよいよもってキャス狐の語った玉藻前≠妲己が弁解出来なくなってきた感がある。…とか言っていたらEXTELLAにて玉藻本人がついに同一人物と認めた。
      • ジャンプ版の「封神演義」においては説明の通り妲己が林に虎を放って人間を閉じ込めているが、この作品の彼女は他にも息子をアレしてアレしたハンバーグを父親に食べさせたり[2]と後に本人もやり過ぎたと述懐するほどの数々の残虐行為をハイテンションで行い、読者も含めて色々な人物にトラウマを植え付けている。
  • オリジナル月の聖杯戦争の勝利者のことを強く想っており、人理修復者に対してはどちらかといえば二番手という立場になってしまうが、タマモキャットの場合はオリジナルにあちらを独り占めされたからか獣の本能的になのか、食う寝る場所に困らず愛でられていればよしという感じなのか比較的デレてくれている。
    • マスターが他のサーヴァントにデレデレしていても特に制裁をかますような気配もなく、良くも悪くも獣として寛容かつ放任のようだ。
    • オリジナルが「最愛の人」と「その他」で露骨に態度が変わり、裏表が激しい性格であるのと比較すると、言動こそ支離滅裂なものの根が明るくて裏表もなく、主人以外の人間に対する思いやりも持ち合わせているためか、一部ではオリジナルより人間的にまとも等と言われてしまっている。
  • 『CCC』玉藻エンドでタマモナインが登場した際、オリジナルは彼女たちのことを「アルターエゴ・タマモナイン」と呼称している。この時はギャグ展開の中での発言だったが、CCCコラボにて改めてキャット含めてタマモナイン全員がアルターエゴであることが明言された。あぁ、だからバーサーカーっぽくなかったのか…。

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脚注

  1. 実は「アタシ」だが、親密度が上がらないと言わない。
  2. なお、このエピソードそのものはジャンプ版オリジナルではなく原典の時点で存在する。ハンバーグではなく肉饅頭だが。

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