レオナルド・ダ・ヴィンチ

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キャスター

  • 真名:レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • 身長:160cm / 体重:40kg
  • 出典:史実
  • 地域:欧州
  • 属性:混沌・善
  • 性別:女性(体)
  • CV:坂本真綾
  • キャラクターデザイン:下越

魔術師」のクラスのサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』ではAD.2012のカルデアで召喚された第三号の英霊で、英霊召喚システム・フェイトがまだ未完成の頃に召喚された。
システムが不安定だった為にすぐ退去する所だったが、カルデアの事情を知って興味を持ち、ロマニ・アーキマンの説得によってカルデアに居座り、技術局特別名誉顧問として技術部のトップを務める。
第六章において主人公達と共にAD.1273のエルサレムにレイシフトして行動するが、敵対する円卓の騎士から主人公を助けるために消滅覚悟でスピンクスメギド号で突撃するが、ランスロットによって助け出されて事無きを得た。
人物
通称「ダ・ヴィンチちゃん」。カルデアの技術部を統括する長い黒髪の絶世の美女。
しかし、それは生来の姿ではなく、生前の作品の「女性」を再現したものである。自分の発明も芸術も全ては美の追求であり、ならば理想の美である「女性」になるのは当然の帰結、と堂々と語る紛うことなき変人。
Dr.ロマンからは「カレ」と呼ばれており、もともとは男性だと思われる。頭脳明晰で自由奔放だが、緊急時や緊迫した場面ではふざけた一面を見せず、冷静に判断を下している。
カルデアで召喚されたサーヴァントであるため各時代へはそうそう転移はできないが、主人公と正式に契約できれば共に戦うことも可能だという。
能力
他の芸術家系キャスターとは違い、生前から魔術の才能を有している強力な魔術師。科学、数学、工学、博物学、音楽、建築、彫刻、絵画、発明、兵器開発、等の才能も有している。
また、自分の複製人形を作り、それをマスターと言い張る事で現世に留まるというどこぞの人形師と同じことをしている。
とはいえ、多数の分野に功績を残した天賦の才能の持ち主に恥じず、乗り物の作成、怪我人の治療、食料の調達、水の錬成もこなしている。
カルデアの裏方として活躍し、情報・技術面でのサポートで主人公らの冒険をバックアップしてくれる。
杖は魔力の測定器としての機能も持ち合わせている。
戦闘時は、籠手から冷気や火炎を放ったり、籠手を巨大化させてロケットパンチの様に射出する、杖から複雑な軌道のレーザーを放つ、杖で殴るなど様々な攻撃を行う。
万能車両オーニソプター・スピンクス
第六特異点において作成した砂漠移動用車。外観はバギーであるが、所謂「エンジン」は搭載されていない。
オジマンディアスから分けてもらった木材を材料に、それも全部木組みで作ったオーダーメイドであるため周囲を驚愕させた。
魔力をガソリン代わりにしているため、最大時速は60キロが限界のよう。他にも七つの機能も搭載されているとのこと。
スピンクスメギド号
万能車両オーニソプター・スピンクスの改良型。心臓部にダ・ヴィンチのマナ収束機構を取り付けており、要は走って敵陣の中で自爆する自走爆弾となっている
唯一の欠点はオートパイロット機能がないとの事だが、実際は手持ちの杖と魔術回路を利用した自爆であり、彼女が乗ることを前提としているためあえてその機能をつけていなかった。
主人公たちと難民の集団を助けるために敵陣に突っ込んで自爆し、逃走の時間を稼ぐことに成功した。
オーニソプター・バステニャン
大改良により四人乗りに生まれ変わった、猫耳尾翼スラスターカナード付きバギー。
湖くらいなら渡り切ることができ、ジャンプ台さえあれば二百メートル程度の滑空も可能な陸海空万能移動ツール。
ただし小さめのゴーレムでもぶつかれば分解するほどに、非常に衝撃に弱いという欠点がある。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
キャスター 主人公 (Grand Order) E E C A+ B EX 陣地作成:A
道具作成:A
天賦の叡智:EX
黄金律(体):B
星の開拓者:EX

宝具

万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)
ランク:EX
種別:対人宝具/対軍宝具
ダ・ヴィンチの伝説的な万能性が形となったモノ。対象を瞬時に解析し、自らの最大攻撃をその対象に合わせて調整して放つ宝具。
本来は即座に相手の宝具を仮構成する事で攻撃を弾き返す反射系宝具だが、そのリソースをカルデア運営の為に使用しているらしい。
ビジュアル的には、発射後ゆっくりと飛び、接敵した瞬間に物凄い勢いで爆裂する破壊光弾を右掌から発射するというもの。
ゲーム的には発射前に自身に宝具威力アップを付与した後、敵全体に防御力無視の攻撃を見舞った後クリティカル発生率ダウンを付与する。

真名:レオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダ・ヴィンチ。ルネサンス期に誉れ高い万能の天才芸術家にして発明家。1452年生、1519年没。
文明の発展に数多の影響を与えた、人類史に名を残す有数の天才。
絶世の美少年、絶世の美青年であったと記録されているが、サーヴァントとして現界した際の容姿はかの有名な「モナ・リザ」を再現したもの。

関連

オーニソプター
翼を羽ばたかせる事によって飛行させる「空飛ぶ機械」。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
キャスターのサーヴァントとして登場。レア度はSSR(☆5)。イラストレーターは下越氏。ゲーム内ではショップ「ダ・ヴィンチ工房」の店員を務める。
イベント「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」及び第六章ストーリークエストにおいて、お助けNPCとして限定的ながらも使用が可能。
サービス初期からその姿を見せていたが、PCとして初めて使用できたのはサービス開始から8ヶ月後に開催された上記イベント、正式に入手が可能となったのがサービス1周年記念時点と、非常に遅参であった。
期間限定ガチャからの排出であり、ギルガメッシュなどと同様に恒常的な入手手段はない。

人間関係

ロマニ・アーキマン
カルデアでの同僚。その性格から苦手意識を持たれている。
アレキサンダー
少年の若く健康的な肉体に興味津々。変態的な意味ではなく、芸術的な意味で……だと思いたい。

名台詞

「ん~?本気を出せ?……よろしい!そのオーダーに応えましょう!」
「東方の三博士、北欧の大神、知恵の果実―――我が叡智、我が万能は、あらゆる叡智を凌駕する!!『万能の人ウォモ・ウニヴェルサーレ』」
宝具発動。凄まじい威力を持った光弾を放ち、敵を吹き飛ばす………『芸術は爆発だ』ということだろうか?
ダ・ヴィンチという人物の逸話から予想されていた宝具のイメージとはあまりにかけ離れたものだったため、多くのマスターに衝撃が走ることとなった。
「天才に時代は関係ないよ。キミも覚えておくといい、〇〇。
 この先、何人もの芸術家系サーヴァントに出会うだろう。その誰もが例外なく、素晴らしい偏執者だと……!」
芸術についての持論。確かに、これまで登場した3人の作家も、この直後のシナリオで出会う音楽家も立派な変人である。
「あ、やめて、銀の種火投げないで! 私も反省している、ほんの出来心だったんだ!
 ……でもイイできだろう、礼装アレ? 説明を鏡文字にできなかった事だけが悔やまれるよ」
イベント『空の境界 / the Garden of Order』にて、マシュの質問に応えるために現れたキューブ大好きお姉さんこと購買部のダ・ヴィンチちゃんに対し、
「モナ・リザとかふざけてるの?」という選択肢を選んだ際の台詞。
ここでいう「モナ・リザ」とは、新年に多数のアイテムと共にショップに追加された概念礼装であり、その名の通りモナ・リザ、つまりダ・ヴィンチちゃん本人が描かれたものとなっている。
問題はその価格で、一番安いものでマナプリズム1,000個必要であり、二つ目以降は200個ずつ必要数が増加し、最大解放のために5つ揃えようとすると合計7,000ものマナプリズムを使用しなければならない[1]
そのためこの礼装をすべて入手しようと多くのプレイヤーは銀の種火を集め、ひたすらダ・ヴィンチちゃんに投げつけたとか。[2]
ちなみに礼装自体の効果はというと、お世辞にもそこまでのマナプリズムをばら撒いてでも手に入れるほどの有用性があるとは言い難い。
とはいえこれがダ・ヴィンチ本人による作品であるならば、これほどの額が付けられるのもやむ無しだろうか……
なお、以降ショップに追加されるようになった概念礼装の価格は流石に苦情が来たのか一律マナプリズム1,000個×5枚となっている。
「ははあ、私的には、いつのまにか暗号が仕込んでいたコトにされた国だな。
 描いているときにそんな余裕ないっつーの。あるとしたら、クライアントへの愚痴くらいだっつーの」
第五章プロローグにて、自分の描いた作品が後世になって暗号めいたものになったことへの反論。その後のストーリーやイベントでも度々この件に突っ込んでおり、本人的には大変不服である模様。
物語の舞台から推測するに仕込んでいたコトにされた原因は、2003年にアメリカで出版された長編推理小説『ダ・ヴィンチ・コード』のことと思われる(詳しくは話題まとめを参照)。
「そうか。それは私にはない発想だ。最強でも最優でもない。けれど小さな事を投げ出さない。」
「……ロマニが必要だと信じたのは、そういう人間マスターだったんだね。」
第六章にて、勝ち目の薄い獅子王討伐に集まる人々の「助けてくれた人がいる」「人間だと言ってくれた」「助ける義理もない異邦人に助けられた」という声を聞いて。
何よりも大切な重荷を背負い、余力などないはずの人間の不利益な行為が生んだまさかの光景に、ダヴィンチは笑みを浮かべた。

メモ

  • いつもの女性化英霊……と思いきや、凄まじくイカれた、かつ説得力を感じざるを得ない理由付けがしっかりされている。
    • 彼の代表作とされる「モナ・リザ」はモデルはフィレンツェの裕福貴族の夫人リザ・デル・ジョコンドというのが定説である。しかし一説には「自分自身の女体化」というとんでもない仮説が存在する。良く知られるダ・ヴィンチのラフな自画像を左右反転させ、モナ・リザの頭部と重ね合わせると顔のパーツの重なりがとても強い為である。
  • 今回はキャスタークラスで現界しているが、ライダークラスの適性も持っている。そちらで召喚されていれば、オーニソプターといった乗り物にマスターを乗せられるとマイルームで明かしている。
    • なお、キャスタークラスでは召喚に少し手間がかかるようだが、マテリアルでも様々な分野の才能を有しているとおり、第六章で上記の砂漠移動用車を作成したあたり、さすがは天才というべきか。
  • 彼の担当するアイテムショップの背景では鳥のように翼が羽ばたく飛行機が天井から吊り下げられていたり、彼の生前の草案にある発明品らしきものが陳列している。
  • 右肩には謎の金色の機械じみた外見の鳥が止まっている。史実においても前述の飛行機のように生涯を通して「空を飛ぶ」という行為に特に熱を入れており、鳥のスケッチ、解剖も多く行っている。
  • 芸術には相当に造詣が深いが、織田信長が持ってきた九十九茄子などの茶器については「古ぼけていて言うほどの価値を感じない」と辛辣。日本の美術に対しては感性がないのか、投機・報奨的観点から(比喩ではなく、当時は名物には一国に比肩するほどの価値がつけられた)芸術作品としての実態以上に価値が肥大化していることを見抜いていたのかは不明。
  • 宝具使用の際にかける眼鏡は対閃光防御用。ただしきのこ曰く「ましんえいいちろう に とっこう」とのこと。
  • 上述した通り彼女は本編第六章において敵陣に単身特攻ししばらくの間消息不明となるのだが、その間ショップや強化ラボといった彼女が管理するシステムを利用しようとすると彼女のホログラムが応対に出てくるという、地味に本編の進行に合わせた仕掛けがあったりする。どうやら留守の際の対策もばっちりなようだ。

話題まとめ

ダ・ヴィンチちゃんの暗号
  • 作中でダ・ヴィンチちゃんは、「自分の作品に暗号が仕組まれたコトにされた」と度々愚痴っている。
    これは物語の舞台から推測するに、2003年にアメリカで出版されたダン・ブラウン著作の長編推理小説『ダ・ヴィンチ・コード』のことと思われる。レオナルド・ダ・ヴィンチが作品に残した謎や暗号を題材としたこの作品は、44言語に翻訳され7000万部を超える世界的大ベストセラーとなり、同時にダ・ヴィンチのミステリー性をさらに高める要因となった。その一方で、フィクションであるにも関わらず「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」と述べたため、カトリック教会を始め各方面に大きな波紋を呼んだ作品としても知られる。この小説によって、『最後の晩餐』の解釈の一つであったとある説が有名になり過ぎたのもイザコザを生んだ原因の一つだろう。
    こうして賛否両論ある著書だが、『Fate』のダ・ヴィンチちゃん的には、自分の作品にそういったミステリーを好き勝手に創作して盛り込まれたことに不服である模様。歴史上の人物で好き勝手創作しているのは型月も同じなので強く言えた義理はないが。
    • 上記の通り、『ダ・ヴィンチ・コード』は現実(特にキリスト教関係を中心)には反論意見が絶えない作品である。
      しかし型月的には、『Fate』シリーズの設定を考えると、一概に偽りといえるものでもなかったりする。作品のネタバレになるので詳しくは記載できないのだが、この作品の根底にある「聖杯」の設定を鑑みると、『Fate/stat night』の大聖杯と奇妙な接点があったりする。無論あくまで共通する点が存在するというだけだが、Fateシリーズファンが読むとまた別の見方ができる作品である。
      ちなみに、この作品自体が「聖杯」を巡る人々の争いを描いた作品であり『Fate』的に言えばある種の「聖杯戦争」と言えなくはない。

脚注

  1. 参考までに述べると、1週間にデイリークエストで集められる量が150個
  2. 銀の種火こと「叡智の大火」はショップで売却するとマナプリズム1個を入手できる。そしてそのショップを経営しているのは例の如くダ・ヴィンチちゃんな訳で…。

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