グレイ

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グレイ

  • スペル:Gray

ロード・エルメロイⅡ世の内弟子。フードを目深に被った少女。

略歴
とある「霊園」の出身。故郷での何らかの事件でロード・エルメロイⅡ世と出会う。その後、彼に見出されて門下生となり、ロンドンの時計塔に入学した。
ロンドンに来て2ヶ月後に起きた「剥離城アドラ」の一件では、護衛としてロード・エルメロイⅡ世に同行し、事件の解決に貢献している。
人物
ロード・エルメロイⅡ世の内弟子で、身の周りの世話などを担当している。一人称は「拙(せつ)」。「剥離城アドラ」の時点で年齢は15歳ほど。
時計塔の学生だが、厳密には魔術師ではなく、魔術関係の知識にはあまり詳しくない。
性格は内向的で寡黙。自分に自信がなく、やや自虐的なところがある。周囲に人がほとんどいない環境で十数年間育ってきており、人の多い場所が苦手。
常に目深に被ったフードで顔を隠しているが、フード下の素顔はエルメロイⅡ世第4次聖杯戦争で対峙した英霊アーサー王に瓜二つ。エルメロイⅡ世は遠縁の末裔か何かだろうと予想している。フードを被っているのは、過去のいきさつからその顔にいい思い出のない彼から顔を隠すように言われているため。
本来は対霊戦のプロフェッショナルだが、あまりに素質があり霊の本質を捉えすぎるため、亡霊の類に強い恐怖心を抱いてしまう。
能力
魔術属性は「地」。
魔術礼装の「アッド」が変化する大鎌『死神の鎌(グリム・リーパー)』を武器とする。
武装の形態にはそれぞれ特性があり、大槌は英霊のスキルに換算してDランク相当の魔力放出、盾は防御だけでなくチャージに時間はかかるものの魔力による砲撃が可能といった特徴を持つ。
死神の鎌(グリム・リーパー)は霊体や魔力を補食し、持ち主の身体能力に変換する機能を持つ。使用時のグレイの身体能力は魔術的な強化を大きく超えるほどに高まる。
しかし、その真の力は別にある。アッドや死神の鎌(グリム・リーパー)は本来の姿である『槍』を封印する機構にすぎない。
なお、周囲の魔力源を食べ尽くしてしまう特性上、条件が揃ったとしても基本的には一戦闘に一回こっきりの切り札である。

宝具

最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)
グレイの持つ武器の真の姿。アーサー王モードレッドを討ち取る際に使用した聖槍で、『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』に次ぐもうひとつの宝具。
死神の鎌(グリム・リーパー)による魔力の蓄積が一定値を超えると封印が解除され、『槍』の形状に変化する。
螺旋状に捻れる紅蓮の光を放ち、大規模な破壊を引き起こす。この状態でもまだ『十三拘束』という制限が施されており、本来の『力』の一部が行使できるにすぎない。それでも神霊級の魔術に届かんとするほどの威力で、剥離城で使用した際は天蓋から城壁までも貫き、山の斜面を打ち崩した。
『Garden of Avalon』によると、現実世界に存在する槍は、世界に直接突き刺さり世界の表側と裏側をつなぎ止めている「本体」の影にすぎず、本体の封印が解けると世界全てが神代に逆戻りしてしまうとか。
Fate/Grand Order』ではランサーとして現界したアルトリア・ペンドラゴンアルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕の宝具として登場。そちらの設定によれば、この槍の真名解放を行い、最果てにて輝く光の力の一端を放つためには『十三拘束』の半数までの解除を要するという。
アッド
グレイが所持する魔術礼装。鳥籠のような檻の中に収められた、眼と口の付いた直方体の匣。普段はマントの内側の右袖のあたりに固定されている。
自我のようなものを持って喋ることができる非常に珍しい礼装で、グレイにとっては幼少時から共にある友人のような存在。性格は毒舌で皮肉屋でやかましく、余計なことを言っては折檻されている。
その人格は『槍』の神秘性を失わないための封印として与えられた擬似人格であり、『槍』の起動と同時に無機質で機械的な口調に戻る。
戦闘時には『死神の鎌』の名称通りの大鎌になるが、元々、決まった形状を持っておらず様々な姿に変化する。

登場作品

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
物語の「助手役」と呼べる存在。「剥離城アドラ」では、最後の戦闘を除いて物語には積極的に関わらず、ほぼ語り手に徹している。
Fate/strange Fake
名前は出て来ていないが、口調(特に一人称)と立場から、彼女であると推測される。フラットの出奔を知り卒倒したロードを医務室まで担いで行った。
Fate/Labyrinth
物語後半に登場。ロード・エルメロイⅡ世に言われて迷宮の調査に来ていた。

人間関係

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿

ロード・エルメロイⅡ世
師匠。講師としての腕はともかく、私生活が非常にだらしないのでグレイからの評価は辛辣。
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
師匠の義妹。他人(おもにエルメロイⅡ世)の苦悩や困惑を愉しむその性分には多少苦手感を覚えるものの、特に嫌ってはいない。
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
後に同じエルメロイ教室の学生となる魔術師。
フラット・エスカルドス
同じエルメロイ教室の学生。フラットは友好的に接しているつもりなのだがスヴィンと並んで苦手度一位タイの相手。
スヴィン・グラシュエート
エルメロイ教室の学生である金髪カールの犬系美少年。
スヴィンはグレイに対してシンパシーと恋慕の相半ばする熱い想いを向けているのだがちっとも伝わらず、グレイ本人は「自分のことを嫌いだからあんなに鼻息荒く威嚇してくるのだ」と誤解している。
アーサー王
外見は生き写し。そうなるように一族は永い間、願いと努力を捧げ続け、グレイは生み出された。
その存在に対してはかなり思う所があり、『Fate/Labyrinth』にて彼女の名前を聞いた瞬間、数十秒単位で固まってしまった。
イスカンダル
師匠がかつて召喚し、契約を結んでいたという英霊。内弟子として付き従う日々の中で師匠が大切にしている思い出と、彼方に向ける真摯でひたむきな想いを知り、「叶うものならばいつか再会させてあげたい」という願いをひそかに抱くようになる。

Fate/Labyrinth

ノーマ・グッドフェロー
迷宮で出会った相手。しばらくの間共に行動し、互いについて言葉を交わした。

名台詞

メモ

  • もはや型月作品のお約束になりつつある、いわゆる「セイバー顔」が事件簿にもまさかの登場。しかもグレイは明確に作中でアーサー王の生き写しと語られている。エルメロイⅡ世は遠縁の末裔と予想しているが、グレイの過去は現時点では謎に包まれているため、本当にそうなのかは分からない。
    • ただ髪は銀色であり、アーサー王そのものの姿をしているわけではない。
    • またもう一つ決定的な騎士王との違いとして、グレイ自身は自他ともに認める小食である。
  • グレイの家系はロンゴミニアドを扱える人物を作り出すため、その使い手を模倣する試みを積み上げてきた。グレイもその試みである程度使い手に似ていたものの、子供の頃はあくまで似ている程度だったらしい。しかし、本編の10年前に突如アーサー王そのものの容貌へと変貌してしまい、一定の適合率を獲得した結果アッドとの会話も可能になったという。
    • その影響で、元となった英霊に身体を乗っ取られるかのような思いに駆られ、鏡を見ることに対し恐怖感を覚えるようになってしまっている。
  • 彼女がアーサー王の末裔であるというのはあくまでエルメロイⅡ世の推論であり、事実であるかは不明だが、仮にそうだとしてもずばりアーサー王直系の子孫、そのクローンであるモードレッドの子孫、アーサー王の甥であるガウェイン卿の弟達や息子達の子孫等可能性は色々ある。
    • もう一つの可能性として、「髪の色が銀」「子孫を残すことが出来た(=カムランでの戦いで生き残った)」「アーサー王が死する前に所持していた槍を回収することが出来た(=アーサー王の死を看取った)」事を考えると、ベディヴィエールの子孫と考えることもできるか。

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