「スプリガン」の版間の差分
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:実は彼は妖精ではなく『<ruby><rb>漂流</rb><rt>チェンジリング</rt></ruby>』によって流れ着いた人間であり、汎人類史の幕末日本の薩摩出身の下級武士。「ナカムラ」というのが彼の本名と思われる。 | :実は彼は妖精ではなく『<ruby><rb>漂流</rb><rt>チェンジリング</rt></ruby>』によって流れ着いた人間であり、汎人類史の幕末日本の薩摩出身の下級武士。「ナカムラ」というのが彼の本名と思われる。 | ||
:外国交流や西洋文化に憧れて英国に留学を希望していたが叶わず、代わりに研修船の乗組員となって英国に渡り、交代の合間の休息を狙って辺りを散策していた所妖精國に迷い込んでしまい、以降は30年ほど奴隷として働き、「妖精は個体差が大きいため妖精のふりをすれば正体に気づかれない」という事に思い至り、「キャップレス」を名乗って土の氏族の一員<ref group="注">土の氏族を選んだ理由は、「技術」という分かりやすい価値観を共通認識として持っているおかげで外部から食い込みやすかったため。</ref>として活動し、最終的には先代のスプリガンを謀殺して「スプリガン」を襲名していた。 | :外国交流や西洋文化に憧れて英国に留学を希望していたが叶わず、代わりに研修船の乗組員となって英国に渡り、交代の合間の休息を狙って辺りを散策していた所妖精國に迷い込んでしまい、以降は30年ほど奴隷として働き、「妖精は個体差が大きいため妖精のふりをすれば正体に気づかれない」という事に思い至り、「キャップレス」を名乗って土の氏族の一員<ref group="注">土の氏族を選んだ理由は、「技術」という分かりやすい価値観を共通認識として持っているおかげで外部から食い込みやすかったため。</ref>として活動し、最終的には先代のスプリガンを謀殺して「スプリガン」を襲名していた。 | ||
− | : | + | :最初の頃は自分の地位に満足していた様だが、次第にただ人間の技術や文化を模倣するだけで発展も交流も殆どない閉塞的な妖精國と、そのように創り上げたモルガンを強く憎む様になり、裏では[[オーロラ]]の策略に便乗する形で[[ウッドワス]]と[[妖精騎士トリスタン]]を利用してモルガンを戦意喪失させ、目的に王手をかけた。 |
:だが、[[ノクナレア]]の戴冠式の際に彼女が毒殺されてしまった上に厄災が各地で勃発したため、早々にオーロラを見切り慌てて逃亡。そこでようやく彼女の本性に気づいて愕然となった。 | :だが、[[ノクナレア]]の戴冠式の際に彼女が毒殺されてしまった上に厄災が各地で勃発したため、早々にオーロラを見切り慌てて逃亡。そこでようやく彼女の本性に気づいて愕然となった。 | ||
:最期には兵士も領民も何もかもを見捨ててノリッジの本拠地に閉じこもって集めた芸術品に執着してたところ、窓越しに見た[[ケルヌンノス|大厄災]][[妖精騎士ガウェイン|の実態]]を目にして我に返り、全てを諦観しながら崩落の中に消えた。 | :最期には兵士も領民も何もかもを見捨ててノリッジの本拠地に閉じこもって集めた芸術品に執着してたところ、窓越しに見た[[ケルヌンノス|大厄災]][[妖精騎士ガウェイン|の実態]]を目にして我に返り、全てを諦観しながら崩落の中に消えた。 |
2022年9月25日 (日) 05:31時点における版
スプリガン | |
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性別 | 男性 |
種族 | 人間 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場する妖精……と思われていた人間。
同ゲームのエネミーとして妖精「スプリガン」が登場するが、ここでは固有キャラクターとしてのスプリガンについて解説する。
- 略歴
- Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で妖精國の都市のひとつ、ノリッジの君主にして「土の氏族」の氏族長として登場。
- 主人公一行にも理解のある素振りを見せ、ノリッジの鐘については「鳴らすことを黙認する」という形で解決させた。
- 実は彼は妖精ではなく『
漂流 』によって流れ着いた人間であり、汎人類史の幕末日本の薩摩出身の下級武士。「ナカムラ」というのが彼の本名と思われる。 - 外国交流や西洋文化に憧れて英国に留学を希望していたが叶わず、代わりに研修船の乗組員となって英国に渡り、交代の合間の休息を狙って辺りを散策していた所妖精國に迷い込んでしまい、以降は30年ほど奴隷として働き、「妖精は個体差が大きいため妖精のふりをすれば正体に気づかれない」という事に思い至り、「キャップレス」を名乗って土の氏族の一員[注 1]として活動し、最終的には先代のスプリガンを謀殺して「スプリガン」を襲名していた。
- 最初の頃は自分の地位に満足していた様だが、次第にただ人間の技術や文化を模倣するだけで発展も交流も殆どない閉塞的な妖精國と、そのように創り上げたモルガンを強く憎む様になり、裏ではオーロラの策略に便乗する形でウッドワスと妖精騎士トリスタンを利用してモルガンを戦意喪失させ、目的に王手をかけた。
- だが、ノクナレアの戴冠式の際に彼女が毒殺されてしまった上に厄災が各地で勃発したため、早々にオーロラを見切り慌てて逃亡。そこでようやく彼女の本性に気づいて愕然となった。
- 最期には兵士も領民も何もかもを見捨ててノリッジの本拠地に閉じこもって集めた芸術品に執着してたところ、窓越しに見た大厄災の実態を目にして我に返り、全てを諦観しながら崩落の中に消えた。
- 人物
- いかつい顔つきをしたとがった耳を持つ中年男性。
- 上記のように正体は江戸幕末期の日本人であり、実年齢100歳を超える人間だが、妖精を解剖・研究して作った不老薬と化粧による偽装でそれを補っている。
- 元々芸術品に興味があり、ノリッジの塔を百年かけて改修した「金庫城」と呼ばれる城塞に妖精國中から集めた芸術品を保管している。
- 権謀術数に長けているが、基本的には自分への損失が少なければより話が美味しい方へ転がればいいという商売人筋な性格。余所者ゆえにノリッジはおろか妖精國ブリテンにもさほど愛着がなく、かといって此処での長年の生活に慣れ過ぎた事から今更元の故郷へも戻れないと云う自覚があるためか、拠り所として安心出来る場所に居ることを重要視しており、自ら表舞台に出るよりかは面倒な事は偉い者に押し付け、自分はそれを支援しつつ気ままに過ごせればいいという楽観思考。
- その出自から人間に対しても理解があり、ノリッジでは「人間と妖精は対等である」という法が敷かれている。
- 能力
- 人間であるため妖精と比べるとその実力は及ぶべくもないが、人間ゆえの陰謀力や経営能力、技術力で土の氏族とノリッジの頂点に君臨している。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で現地人として登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- モルガン (Grand Order)
- 妖精國の女王。オーロラと共謀して彼女を滅ぼしにかかった。
- なお、彼女自身については自分の境遇もあって嫌っていたが、妖精國の事は「少女の夢のようだった」とそれほど否定的ではない。
- もともと彼女から「モルカー」の発注を受けていたり[出 1]、妖精國の思い出でも「どうかと思わないでもないが評価していた大臣」と認識されていたりと重用はされていたようである。
- 妖精騎士トリスタン
- モルガンを滅ぼすために利用した妖精。
- 擬似的な親子関係がその実共依存の関係であったことを唯一人だけ察知していた。
- オーロラ
- モルガンを滅ぼすために手を組んだ相手。ゆくゆくは彼女を傀儡の女王に仕立てあげ、裏から適当に操りつつ自身は芸術品を主とする貿易交流をしながら気ままに暮らす予定だった。
- 途中まではうまくいっていたのだが、ノクナレアの早すぎる毒殺が致命的な誤算となり、その際に彼女の驚愕すべき本性を遅かれながら知ることとなる。
- ノクナレア
- モルガン亡き後に女王に即位するはずだった妖精。
- 彼としては最後には彼女も用済みとして始末するつもりだったようだが、戴冠式のタイミングで毒殺されたことは完全に予想外であった。
- ボガード
- かつてノリッジの領有権をめぐって争い、勝利した相手。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「もしや……
何も考えていない のか? 未来の展望も、権力への執着も、自分の思うまま国を運営する信念も――何もない、のか? ただ、‟自分がきらいなもの”を排除するだけの女だったと!?」 - 「――信じられん! そんな頭で2千年も生きていられるなぞ、物の怪にも程がある!」
- 戴冠式でのノクナレアの死をきっかけに、妖精國の各地で起こる戦争と災厄から逃れるべく、ノリッジへ退却する最中にオーロラの本質に気付いた際に。
- 彼は「技術」という概念に一定の信用と秩序が成り立っていた土の氏族の妖精たちに取り入る事で現在の地位を得る事が出来たが、それは人間である彼の理解の範疇に収まる性質を持った妖精であったため、そんな彼らを中心に接してきたが故にオーロラを始めとした他の妖精本来の性質を見誤る事となり野望はあと一歩というところで頓挫。オーロラがノクナレアを大災厄の対策を行う前に早々に毒殺するという暴挙に出た事で、彼はようやく協力関係にあったオーロラが極めて危険な存在である事に気付いたが、最早完全に手遅れであった。
メモ
- 名前の由来は汎人類史の妖精「スプリガン」。古い遺跡とそこにある財宝を守護するとされている。
- 「厳重な要塞に籠り、芸術品を失わせないように守り続ける」という彼の最期の在り方は皮肉なことにそっくりである。
- 正体判明後はプレイヤーの間では「中村」「中村スプリガン」「スプリガン中村」と中村呼びが完全に定着している。
脚注
注釈
- ↑ 土の氏族を選んだ理由は、「技術」という分かりやすい価値観を共通認識として持っているおかげで外部から食い込みやすかったため。