「千子村正」の版間の差分

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:研鑽に研鑽を重ね、鍛えに鍛えぬいた末にたどり着いた、至高にして究極の一振り。
 
:研鑽に研鑽を重ね、鍛えに鍛えぬいた末にたどり着いた、至高にして究極の一振り。
 
:その一刀は、縁も、定めも、業も―――宿業さえも切り裂いた。
 
:その一刀は、縁も、定めも、業も―――宿業さえも切り裂いた。
:さらにこの時、一人称が「儂」から「オレ」に変わっている。つまり、この一瞬だけ'''[[衛宮士郎|依り代となった青年]]の意識が表出している'''ことが考えられる。
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:ちなみに、この時だけ一人称が「儂」から「オレ」に変わっている。つまり、この一瞬だけ'''[[衛宮士郎|依り代となった青年]]の意識が表出している'''ことが考えられる。
  
 
==メモ==
 
==メモ==

2018年1月3日 (水) 14:42時点における版

セイバー
真名 千子村正
読み せんじむらまさ
性別 男性
地域 日本
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

剣士」のサーヴァント

略歴
亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では抑止力に召喚されたサーヴァントとして登場。英霊として成立するには人類史における功績が足りない、霊基が足りない存在である(明言はないが幻霊の区分であると思われる)ために自らに近い者を器とした存在(これも明言は無いがおそらく疑似サーヴァント)となっている。
下総国に迷い込んだ宮本武蔵に自身が鍛えた妖刀「明神切村正」を貸し与え、英霊剣豪と戦う力を図らずも与えることとなった。
厭離穢土城が変状してからは決戦に同行。剪定事象から現れた妖術師の固有結界を、都牟刈村正によって穢土城もろとも両断。その際に神剣を人の身で使った代償に消滅した。
人物
若々しい青年という姿を取っていながら年寄りじみた言行が多く、その一言に多くの含蓄をのぞかせる。 飾らない性格をしており、そっけない態度をとるが面倒見がいい。
疑似サーヴァントゆえか、「儂」という一人称にルビを打つ形で自分を「オレ」と呼ぶ。
生前は「刀を作れる」という能力の為に重用され、まともに生きていくことすら難しい戦国の世において飢えとも殺し合いとも無縁であった事を強く気に病んでおり、奇しくも器となった人物とは異なった形で「サバイバーズギルト」を背負い込んでいる。
能力
鍛冶師であるだけあり、その存在意義をひたすら刀を作ることに費やしている。陣地作成スキルも鍛冶場を形成するものとして発揮されている。
刀を見るだけで持ち主がどのように使ったか、何人と戦ったかが分かる。
刀の専門家である為か戦闘能力も十分に持ち合わせており、ランサー・プルガトリオの槍を避けつつのカウンターで自身の刀ごと上半身を爆散させた程。
霊基を暴走させられた英霊剣豪を相手に戦えるが、自分を顧みない強さであるために相討ち前提となってしまう。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー - ? ? ? ? ? ?

宝具

都牟刈村正(ツムカリムラマサ)
ランク:不明
種別:不明(対界もしくは対城と思われる。)
レンジ:-
最大捕捉:-
鍛冶師として研鑽を重ねた末に至った神剣への道筋。
都牟刈とは、須佐之男命が八岐大蛇の尾から見出した剣、すなわち天叢雲剣の事である。
神ならぬ身で都牟刈を使うと、エーテルが崩壊を始め、消滅する。
妖刀村正であるため、徳川に類するものを害する力を持つ。
例え、語呂合わせでも、徳川に類するものの名を付いていれば、その一刀は固有結界の彼方からでも届き、江戸城を掛けた「厭離穢土城」を両断した。

真名:千子村正

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』で登場。

人間関係

Fate/Grand Order

衛宮士郎
憑依先の人間。「錬鉄」、「生き残った者」という共通項から選ばれた模様。
宮本武蔵
亜種並行世界Ⅲで出会った女剣士。
成り行きで自身の想いを込めた妖刀を渡すことになり、以降も助力してゆくことになる。
風魔小太郎
共に戦う同士。
おぬい田助
両親が妖魔に殺された二人を引き取って育てている。孫のような関係性で稼いだ資金は将来二人の生活の為に残しているらしい。

生前

存在した事は本人の口から語られるが、作刀に人生を傾けすぎたためか顔もほとんど覚えていないとのこと。

名台詞

「そうだよ。セイバー、千子村正。先刻の坊主やらと同じ、サーヴァントって奴だ」
英霊剣豪・プルガトリオとの戦いを乗り越え、主人公と武蔵に己の真名を告げる。
「このまま家光公の治世から一直線とはいくまいが、ああ、この国がなあ」
「いつか、テメェみたいな穏やかな目のガキが……儂からすりゃ変わり者が……」
「ぽこぽこ増える日がやって来ンなら、成る程、泰平の世ってのもそう捨てたもんじゃねえ」
戦国の乱世に生きる者たちの過酷さを語る村正だったが、平凡な一市民である主人公の瞳を見て、のちの泰平の世の到来を実感する。
「――――城が出来た、か。そいつは一言多かったな、妖術師」
「奥の手はねぇのかって? 阿呆が。んなもん、あるに決まってンだろ。」
屍山血河とはまた異なる固有結界にて、身も心も焼き尽くされるかと思われたその時、刀を鍛える槌音が鳴り響く。そして……。
「かつて求めた究極の一刀。
 其は、肉を断ち骨を断ち命を絶つ鋼のやいばにあらず。
 我がが求めるは怨恨の清算。
 縁を切り、定めを切り、業を切る。
 ―――即ち。宿業からの解放なり。

 ……其処に至るは数多の研鑽。
 千の刀、万の刀をかたちどり、築きに築いた刀塚かたなづか
 此処に辿るはあらゆる収斂しゅうれん
 此処に示すはあらゆる宿願。
 此処に積もるはあらゆる非業―――
 我が人生の全ては、この一振りに至るために。

 剣の鼓動、此処にあり―――!
 受けやがれ、こいつがオレの、都牟刈ツムカリ村正ムラマサだぁ―――!!!!」
研鑽に研鑽を重ね、鍛えに鍛えぬいた末にたどり着いた、至高にして究極の一振り。
その一刀は、縁も、定めも、業も―――宿業さえも切り裂いた。
ちなみに、この時だけ一人称が「儂」から「オレ」に変わっている。つまり、この一瞬だけ依り代となった青年の意識が表出していることが考えられる。

メモ

  • 初登場自体は亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』であったが、それ以前にFGOマテリアルのエミヤの項目にて言及されていた(その際のエミヤの反応は「………………むう。悪くない…………」)。エミヤと村正自体に全く接点が無かったこと、エミヤの発言内容等から千子村正は士郎の疑似サーヴァントではないかという予想が以前から挙がっていた。
  • NPCでありながら専用の立ち絵、宝具の発動、専用の一枚絵、更に処刑用BGMとして名高い「エミヤ」の専用アレンジが用意されるなど元祖Fateの主人公に相応しい破格の扱いを受けており、プレイヤーからは「最後に全てを持って行った」と評されている。
    • 当然だが実装を望む声も非常に多く、その際の宝具は自爆系宝具になるのでは?と予想されている。
  • 同じくFate/stay nightの主役を依代とする疑似サーヴァントのイシュタルパールヴァティーとはクラス相性で三すくみの関係性になる。
    • 具体的には村正はイシュタルに弱いがパールヴァディーには強い。この三すくみは原作の三者の関係性を表してるのではないかとファンの間からは考察されている。
    • そして残る一人のメインヒロインであり原作で主従関係にあったアルトリアと同じ「セイバー」クラスとなっている。
  • 引き取って育てているおぬいからは「じいちゃま」と若い見た目に反して呼び慕われている。本人の性格が理由という意味もあるのだろうが、憑依元の衛宮士郎の事を知ってるファンからすると彼と衛宮切嗣との関係性を彷彿とさせる。
  • 千子村正の姿は初期から実装されていた礼装「リミテッド・ゼロオーバー」の姿にそっくりである。しかしよく観察してみると細部に違いが見受けられる。
  • これまで何だかんだ言っても依代の特徴が強く出ていた疑似サーヴァントだが、今回のケースは依代(衛宮士郎)の性格や知識があまり表に出てこず、英霊(千子村正)が主体として行動しているのが大きな特徴である。

話題まとめ

妖刀村正
村正は、徳川家に仇をなす「妖刀」として広く知られている。その理由は徳川家康の祖父、父、長男を村正製の刀で殺害されており、家康自身も関ヶ原の戦いで村正製の槍に傷つけられたからである。これらの因縁から徳川家は村正を嫌悪するようになり、徳川家の村正は全て廃棄され、公にも忌避されるようになった。
しかし村正は徳川領の三河に近い伊勢の刀工であり、三河を始めとする東海地方に多くの一派が存在する。そして村正一派の刀剣を所持する徳川家臣もまた多かったので、これはいわゆる『母数が増えたがゆえに不祥事も目についた』類の事柄にすぎない。
実際、上述した家康が村正を嫌ったという説は後世の創作であり、名古屋の徳川美術館には家康の形見とされる村正作の刀が収蔵されている。一方で反徳川を標榜する人々にとっても村正は徳川打倒のシンボルになっており、幕末には多数の倒幕派の剣士が愛用したと言われる(もっとも偽物も多数出回ったが)。
幕末以降、日本では村正伝説は半ば廃れるが、アメリカで開発されたコンピューターRPG「ウィザードリィ」のヒットで1980年代後半に復活する事になる。このゲームでは村正は最強の武器として設定されているが発見率が極めて低い激レアアイテムで、ラスボスそっちのけで村正を求めて最下層を探索するプレイヤーが続出。その後、村正=最強の刀という誤解が独り歩きするようになる。

脚注


リンク