「ヴラド三世 (Grand Order)」の版間の差分
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Hiroki6207 (トーク | 投稿記録) (→名台詞) |
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=== Fate/Grand Order === | === Fate/Grand Order === | ||
+ | ==== マイルーム ==== | ||
;「我は闇にあって闇に非ず」 | ;「我は闇にあって闇に非ず」 | ||
:スキル使用時のセリフ。自らは「吸血鬼」としてあっても「吸血鬼」ではない。バーサーカーの彼の在り方を如実に表した台詞である。 | :スキル使用時のセリフ。自らは「吸血鬼」としてあっても「吸血鬼」ではない。バーサーカーの彼の在り方を如実に表した台詞である。 | ||
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+ | ;「血に塗れた我が人生をここに捧げようぞ。『<ruby><rb> 血塗れ王鬼</rb><rt>カズィクル・ベイ</rt></ruby>』!」 | ||
+ | : 宝具解放。血に塗れた串刺し公としての人生を再現する。 | ||
;「嫌うもの…強制されることだ。それ以上に屈辱的なことは無い」 | ;「嫌うもの…強制されることだ。それ以上に屈辱的なことは無い」 | ||
:マイルームでの発言。「吸血鬼」であることを肯定したための狂化を持った彼であるが、聖杯大戦の「あの時」は座に遺恨として刻まれている。 | :マイルームでの発言。「吸血鬼」であることを肯定したための狂化を持った彼であるが、聖杯大戦の「あの時」は座に遺恨として刻まれている。 | ||
+ | ==== 本編 ==== | ||
;「―――よろしい。では、私は血を戴こう」 | ;「―――よろしい。では、私は血を戴こう」 | ||
:竜の魔女ジャンヌ・オルタに呼ばれて。そこにいたのは「救国の英雄」ではなく、「<ruby><rb>血を啜る怪物</rb><rt>ドラキュラ</rt></ruby>」へと成り果てた王。 | :竜の魔女ジャンヌ・オルタに呼ばれて。そこにいたのは「救国の英雄」ではなく、「<ruby><rb>血を啜る怪物</rb><rt>ドラキュラ</rt></ruby>」へと成り果てた王。 | ||
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;「いいか。ヴラド三世は、吸血鬼では、ない。リピート!」<br>(男性)「ヴラド三世は、吸血鬼では、ない?」<br>「よろしい!」 | ;「いいか。ヴラド三世は、吸血鬼では、ない。リピート!」<br>(男性)「ヴラド三世は、吸血鬼では、ない?」<br>「よろしい!」 | ||
:こちらも幕間の物語にて。ほとんどギャグのような描写だが、本人としては大真面目にやっている様子。 | :こちらも幕間の物語にて。ほとんどギャグのような描写だが、本人としては大真面目にやっている様子。 | ||
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+ | ;「幾千幾万と戦えば、そこに隙間が生じるのは道理である。 | ||
+ | ; 皆、よくやってくれた。汝らの奮戦が、余を招き入れた。 | ||
+ | ; ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアを打ち破るただ一騎のサーヴァントとして、な。」 | ||
+ | : スペシャルイベント『Fate/Apocrypha Inheritance of Glory』終盤にて、大聖杯内で行われている聖杯戦争の黒幕であるダーニックを主人公たちが追い詰めた際、それでも諦めようとしないダーニックに止めを刺しての登場。十四騎の中で唯一ダーニックに再現を封じられていたが、主人公たちの奮戦によりサーヴァントとしての顕現を果たし、ダーニックの虚を突いた。 | ||
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+ | ;「ああ、十四騎の中で余のみがあの聖杯大戦の記憶を中途まで有している。 | ||
+ | ; 汝に取り込まれたせいだろうな。……だが、それを以て余は汝を討とうとは思わぬ。 | ||
+ | ; 余が汝を討つのは、復讐でも憤怒でもない。英雄としての責務であり――― | ||
+ | ; 貴様に召喚されたサーヴァントとしての、慈悲である。」 | ||
+ | : 再現されたサーヴァントの中で、ダーニックに取り込まれたためか聖杯大戦の記憶を有しており、ダーニックとの関係も正しく認識している。しかし、聖杯大戦においてマスターであったダーニックに裏切られ、生前以上に悲惨な最期を遂げたはずのヴラド三世はダーニックに恨みを向けることをしなかった。 | ||
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+ | ;「―――では問おう。 | ||
+ | ; 貴様は、このまま余に討たれたとして余を恨みながら死ぬのか?」 | ||
+ | ;ダーニック「……なに……?」 | ||
+ | ;「わからぬか、ダーニック?貴様は恨まぬよ。 | ||
+ | ; たとえ怒ったとしても、それは一時の激情でしかない。 | ||
+ | ; 我らは夢を抱き、追いかけ、その癖、どちらも諦めている。 | ||
+ | ; 心のどこかで諦めているくせに、<ruby><rb>全力を尽くそうとする</rb><rt>・・・・・・・・・・</rt></ruby>。 | ||
+ | ; それは、不敬であるからだ。無論、第三者への敬意ではない。 | ||
+ | ; 己が抱いた野望に対して、夢に対してのみ――― | ||
+ | ; 我らは限りなく、誠実であろうとする。 | ||
+ | ; 八枚舌と罵られ、どれほどの策謀を積み重ねても。串刺し公と恐れられ、死体を積み上げても。 | ||
+ | ; それだけは変えられない。だからこその、夢の名残だ。 | ||
+ | ; ……こればかりは、管理者にはわからぬだろうな。いや、それとも―――これから理解するのか。」 | ||
+ | ;「余は理解している。 | ||
+ | ; 貴様の研鑽、努力、裏切り、策謀に至るまで―――全ては決して恥ずべきものではないと。 | ||
+ | ; だからこその終わりだ。 | ||
+ | ; ここで終わらなければ、貴様は夢にすら不誠実となる。 | ||
+ | ; 妥協し、地に落ちた夢を拾っても、もう輝くことはないのだ。」 | ||
+ | : 自分に恨みを抱いていないというヴラド三世の言葉に「英雄としての誇りを踏みにじった自分を許せるはずがない」と吐き捨てたダーニックに対し冷静に言い返しての言葉。自分と同じように夢を抱き、その実現のためにはどんな努力や忌まわしい所業をも厭わなかったからこそ、自分にはダーニックの行動全てが理解できる。聖杯大戦にて裏切られ怨嗟に満ちた最期を遂げながらも、再会したかつてのマスターに理解と共感を示し、だからこそこれ以上彼の夢を貶めるような愚行を許さなかった。 | ||
+ | |||
+ | ;「英雄としてではなく、一人の人間として告げよう。 | ||
+ | ; 人間は来る、必ず来るとも。 | ||
+ | ; そしてあの大聖杯がなくとも、必ずや魔法に到達するだろう。 | ||
+ | ; いずれにせよ、上々の結末が貴様を待つ。ゆるりと眠るがいい。」 | ||
+ | : 大聖杯の管理者である[[ジーク (Grand Order)|ジーク]]に自分たちが求めた奇跡を奪ったことへの責任を全うせよと命じた後の言葉。[[ジャンヌ・ダルク|かの聖女]]と同様に、人間は大聖杯の力を借りずとも、必ずその境地に辿り着くと宣言し、ジークをねぎらう。その王者としての気概を[[セミラミス|アッシリアの女帝]]も認め、最期まで見届けた。 | ||
==メモ== | ==メモ== |
2018年5月11日 (金) 16:54時点における版
バーサーカー | |
---|---|
真名 | ヴラド三世 |
外国語表記 | Vlad III |
性別 | 男性 |
身長 | 191cm |
体重 | ??kg |
出典 | 『ドラキュラ』 |
地域 | ルーマニア |
属性 | 混沌・悪 |
一人称 | 余 |
二人称 | 貴様/汝 |
三人称 | あやつ |
声優 | 置鮎龍太郎 |
デザイン | 前田浩孝 |
設定作成 |
東出祐一郎 虚淵玄 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』ではジャンヌ・オルタによって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。
- 同じく吸血鬼仲間であるカーミラとコンビで動くシーンが多く、更に二人して召喚主を快く思っていない。そして召喚主の思惑に反し、二人とも戦いの終盤まで生き残っていた。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する溶鉱炉ナベリウスと交戦する。
- 人物
- 闇に溶け込みそうなほどに黒い貴族服を着た王。
- バーサーカーとして召喚された影響か、元の記憶と自身が忌み嫌う「吸血鬼ドラキュラ」としての記憶が混在しており、吸血鬼として振る舞っており、王ではなく鬼として戦っている。
- 狂化のランクは規格外のEXとなっているが、思考は真っ当であり、会話も通じる。これは狂化の付与があって「どうにか」吸血鬼の特徴を受け入れたというヴラド三世にとっての異例中の異例による所。
- また、吸血鬼としての一面を持っている為、契約対象が余程のマスターでない限り、いつしかマスターの血を啜ることになる。
- ランサーにあった時の気品は消えているとマテリアルには記述されているが、むしろ吸血鬼という存在と扱われる自分を否定するために戦うランサー時と比べて、こちらは落ち着いている節すらある。
- だが吸血鬼であることをあっさり肯定しているわけではなく、この姿で召喚されたことに怒りを感じており、実際「ドラキュラ」の名を言いかけたマシュを睨みつけている。
- そして、聖杯にかける願いもランサー時と同様、自身の汚名である「吸血鬼ドラキュラ」を雪ぐこと。
- 国を護る身として、祭りの重要性を理解しており、また、道化であってもやると決めたら全力で物事に取り組む。
- 編み物が趣味という一面を持ち、自分の手で一度は仕上げたいという願望を持っているが、己の立場上、それを成し得ていない。
- 能力
- バーサーカーとして召喚される場合、宝具『鮮血の伝承』が発動された状態がデフォルトとなる為、知名度は「吸血鬼ドラキュラ」に準拠する。
- スキルも血を啜ることで下僕にする「吸血」、霧や蝙蝠に変化させる「変化」瀕死の傷でも戦闘し続けられる「戦闘続行」といった吸血鬼の特徴が揃えられている。
- また、ランサーとして召喚された時と使用出来る宝具は、真名の読みこそ同じものの効果を含めた内容は別物となる。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バーサーカー | 主人公 (Grand Order) | A | A | C | B | E | A | 狂化:EX | 吸血:A 変化:C →鮮血の伝承:A+ 戦闘続行:A |
幕間の物語クリアで変化→鮮血の伝承に変化。 |
宝具
- 鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)
- ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:−
最大捕捉:1人
由来:後世に広まった「吸血鬼ドラキュラ」のイメージ。 - 召喚された際のクラスによって発動方法が変わる宝具。
- ランサーとして召喚された際は任意発動により後の口伝によるドラキュラ像を具現化させ、吸血鬼へ変貌するものの、ヴラド三世はこの伝承の消去を目的としているため基本的にはマスターの令呪以外では使用されない。
- しかし、バーサーカーとして召喚された際は基本的に常時効果を発揮し続けている。
- 血塗れ王鬼(カズィクル・ベイ)
- ランク:C+
種別:対人宝具
レンジ:1~5
最大捕捉:1人 - バーサーカーのクラスで召喚された際に使用する宝具。異なるクラスではまた違う銘を持つ。
- 体内で生成した「杭」を射出させ、敵を串刺しにする。杭の材質は木の他に骨、肉、影、毛髪などは勿論、射程距離内に存在する物を取り込んで杭にすることも可能。
- 本来の宝具はメフィト二世に見せつけた串刺し兵の伝説が昇華された対軍宝具なのだが、『血塗れ王鬼』の規模は大幅に縮小している。ただし、サーヴァント一人を討ち滅ぼすには十分な威力を保つ。
真名:ヴラド三世
- ヴラド三世。ワラキア公国の王であり、当時最強の軍事力を誇っていたオスマン帝国の侵攻を幾たびも退けた大英雄。
かつて船を山に登らせるという奇策を使い、三重防壁に囲まれた東ローマ帝国を滅ぼしたメフメト二世ですら、敵兵を平然と串刺しにして見せつけた悪魔には手も足も出なかった。
- やがて彼は東欧においては英雄として、西欧においては悪逆の存在として認識されていたが、そこまでであれば小国の英雄として世界には知られることなく消えたのであろう。
しかし、アイルランドの作家ブラム・ストーカーが書いた「ドラキュラ」のモデルとされたことでその知名度は爆発的に広まった。
ただし、それはメフメト二世を撃退した小国の英雄としてではなく、「ドラキュラ」に登場する災厄の吸血鬼、ドラキュラ伯爵としてであったが。
- 吸血鬼ドラキュラ、その不名誉を拭うためにヴラド三世はランサーとしての召喚に応じ、聖杯戦争を戦う。
だが、極稀な確率で「吸血鬼ドラキュラ」としての側面を持つバーサーカーとして召喚されることがある。
- 幾度聖杯戦争で敗れ去ろうとも、無知に対する憎悪に身を焦がしながら、己を英雄と認める者が現れるまで、彼は戦い続けるのだ。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 第一特異点で敵として登場した際、ゲームシステム上はバーサーカー扱いなのだが、ストーリーの上では「ランサーとして召喚されたヴラド公に狂化を付与した」という扱いになっている。
- 『FGO夏祭り2016~1st Anniversary~』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
人間関係
Fate/Grand Order
- カーミラ
- 共に吸血鬼のモデルとなった人物。しかし彼女とは非常に相性が悪く積極的に吸血鬼であること肯定する姿に憐憫を抱いている。
- エリザベート=バートリー
- 上と同一人物だが「過去が積極的に未来を否定する」「同病相憐れむ」「善悪や欲や夢ではなく己の楽しさに耽溺する」と、打って変わって幼子を見守るような対応である。……なお、彼女が言っている「アイドル」なるものについてはよくわかっていない。
- 清姫
- 同じバーサーカー。「淑やかさでは右に出るものはない」と自称する彼女に対し、「余も貴様も共に破綻している」と投げかける。
その他
- ヴラド三世 (Apocrypha)
- 「故国を守った君主」としての側面を抽出して召喚されたヴラド三世。
- ヴラド三世 (EXTRA)
- 狂信的な騎士としての側面や妻を愛する男としての側面、あらゆる悪を糺す武人としての側面を抽出して召喚されたヴラド三世。
- ブラム・ストーカー
- かの有名な「ドラキュラ」の作家。ヴラド三世からすれば、自身の知名度を広めたと同時に、自身を吸血鬼の汚名を被せた人物といってもいい。
名台詞
Fate/Grand Order
マイルーム
- 「我は闇にあって闇に非ず」
- スキル使用時のセリフ。自らは「吸血鬼」としてあっても「吸血鬼」ではない。バーサーカーの彼の在り方を如実に表した台詞である。
- 「血に塗れた我が人生をここに捧げようぞ。『
血塗れ王鬼 』!」 - 宝具解放。血に塗れた串刺し公としての人生を再現する。
- 「嫌うもの…強制されることだ。それ以上に屈辱的なことは無い」
- マイルームでの発言。「吸血鬼」であることを肯定したための狂化を持った彼であるが、聖杯大戦の「あの時」は座に遺恨として刻まれている。
本編
- 「―――よろしい。では、私は血を戴こう」
- 竜の魔女ジャンヌ・オルタに呼ばれて。そこにいたのは「救国の英雄」ではなく、「
血を啜る怪物 」へと成り果てた王。 - 「――ここで、終わりか。余の夢も、野望も、またも潰えるか……。
ふん、そして此度もまた“竜殺し”が関わるとはな。皮肉なものよ。
なるほど、彼奴 らめの言うとおりか。余は“悪魔 ”。
ならば。悪魔を殺し竜を滅ぼすサーヴァントに関われば、墜ちるのは自明の理か。
良い、許す。そして、そこのマスターよ。
この戦場の只中でなお、己を見失わぬ男(女)よ。次こそは余を召喚するがいい。
であれば、その時こそ我が槍の真髄を見せてやろう。
護国の槍―――民を守る武器は、さぞ貴様の手に映えるだろう―――」 - 第一特異点にて、カルデア一行に敗れて。
- 「吸血鬼ドラキュラ」という怪物に成り果てた護国の王はまたしても敗れ、別世界で起きた聖杯大戦の事を思い出しつつも彼はどこか満ち足りていた。
- 次こそは、人の世に生きた王としてその槍を振るわんと…
- 「当然である。余興とはいえこれは宴。であれば―――
道化であれ、本気でかからねば 面白くも何ともあるまい。
国を守るものならばマツリの重要性は理解している。娯楽無くして人の世は治まらぬもの。」 - ハロウィンイベントにおいて。上に立つものであるがゆえに、娯楽もまた必要であると語る。名君である彼の素顔を垣間見ることができる。
- 「ははは、嬉しい事を言ってくれるなレディ。だがこれは専門の服飾が仕立てたもの。
余も一度ぐらいは仕上げてみたかったのだが、立場というものがある。
うむ、少女よ、後程手ほどきをしよう。主を想う祈りのアップリケは、さぞマスターの服に似合うだろう。」 - 同上。趣味が刺繍であることを聞いたマシュに「その豪奢なお召し物は自分で?」と問われ。この時のヴラドは実に優しい顔をしている。
- 「余はヴラド三世。我が名を胸に刻み、これからの生を健やかに生きるがよい。
それから良いか。
余は些か変わった技を行使するが、それは吸血鬼などという存在とは無関係である。
良いな?
良いな?」 - 幕間の物語にて。強い念押しで逆効果だというツッコミは野暮だろうか。
- 「いいか。ヴラド三世は、吸血鬼では、ない。リピート!」
(男性)「ヴラド三世は、吸血鬼では、ない?」
「よろしい!」 - こちらも幕間の物語にて。ほとんどギャグのような描写だが、本人としては大真面目にやっている様子。
- 「幾千幾万と戦えば、そこに隙間が生じるのは道理である。
- 皆、よくやってくれた。汝らの奮戦が、余を招き入れた。
- ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアを打ち破るただ一騎のサーヴァントとして、な。」
- スペシャルイベント『Fate/Apocrypha Inheritance of Glory』終盤にて、大聖杯内で行われている聖杯戦争の黒幕であるダーニックを主人公たちが追い詰めた際、それでも諦めようとしないダーニックに止めを刺しての登場。十四騎の中で唯一ダーニックに再現を封じられていたが、主人公たちの奮戦によりサーヴァントとしての顕現を果たし、ダーニックの虚を突いた。
- 「ああ、十四騎の中で余のみがあの聖杯大戦の記憶を中途まで有している。
- 汝に取り込まれたせいだろうな。……だが、それを以て余は汝を討とうとは思わぬ。
- 余が汝を討つのは、復讐でも憤怒でもない。英雄としての責務であり―――
- 貴様に召喚されたサーヴァントとしての、慈悲である。」
- 再現されたサーヴァントの中で、ダーニックに取り込まれたためか聖杯大戦の記憶を有しており、ダーニックとの関係も正しく認識している。しかし、聖杯大戦においてマスターであったダーニックに裏切られ、生前以上に悲惨な最期を遂げたはずのヴラド三世はダーニックに恨みを向けることをしなかった。
- 「―――では問おう。
- 貴様は、このまま余に討たれたとして余を恨みながら死ぬのか?」
- ダーニック「……なに……?」
- 「わからぬか、ダーニック?貴様は恨まぬよ。
- たとえ怒ったとしても、それは一時の激情でしかない。
- 我らは夢を抱き、追いかけ、その癖、どちらも諦めている。
- 心のどこかで諦めているくせに、
全力を尽くそうとする 。 - それは、不敬であるからだ。無論、第三者への敬意ではない。
- 己が抱いた野望に対して、夢に対してのみ―――
- 我らは限りなく、誠実であろうとする。
- 八枚舌と罵られ、どれほどの策謀を積み重ねても。串刺し公と恐れられ、死体を積み上げても。
- それだけは変えられない。だからこその、夢の名残だ。
- ……こればかりは、管理者にはわからぬだろうな。いや、それとも―――これから理解するのか。」
- 「余は理解している。
- 貴様の研鑽、努力、裏切り、策謀に至るまで―――全ては決して恥ずべきものではないと。
- だからこその終わりだ。
- ここで終わらなければ、貴様は夢にすら不誠実となる。
- 妥協し、地に落ちた夢を拾っても、もう輝くことはないのだ。」
- 自分に恨みを抱いていないというヴラド三世の言葉に「英雄としての誇りを踏みにじった自分を許せるはずがない」と吐き捨てたダーニックに対し冷静に言い返しての言葉。自分と同じように夢を抱き、その実現のためにはどんな努力や忌まわしい所業をも厭わなかったからこそ、自分にはダーニックの行動全てが理解できる。聖杯大戦にて裏切られ怨嗟に満ちた最期を遂げながらも、再会したかつてのマスターに理解と共感を示し、だからこそこれ以上彼の夢を貶めるような愚行を許さなかった。
- 「英雄としてではなく、一人の人間として告げよう。
- 人間は来る、必ず来るとも。
- そしてあの大聖杯がなくとも、必ずや魔法に到達するだろう。
- いずれにせよ、上々の結末が貴様を待つ。ゆるりと眠るがいい。」
- 大聖杯の管理者であるジークに自分たちが求めた奇跡を奪ったことへの責任を全うせよと命じた後の言葉。かの聖女と同様に、人間は大聖杯の力を借りずとも、必ずその境地に辿り着くと宣言し、ジークをねぎらう。その王者としての気概をアッシリアの女帝も認め、最期まで見届けた。
メモ
- 『Grand Order』ではランサーではなくバーサーカーとして自身が最も嫌っていた吸血鬼としての姿での召喚となった。ただし狂化の影響なのか本人は吸血鬼である自分を認めている。おまけに王様としての威厳もそのまま残っており、ユーモアを解する紳士性まで保持している。精神的にも安定している為に、「自分自身の風聞について開き直ったほうが幸せになれる」とまで言われてしまうハメに……
- とはいえ、ランサー時同様ドラキュラの名を消すという望みは変わってはいない。
幕間の物語では「ドラキュラ」と言おうとしたマシュを黙らせる等、吸血鬼である自分を受け入れてはいるものの、その呼び名までは許容していない様子。
幕間の物語ではドラキュラの名前を消す為の戦いが描かれており、ロンドンを舞台に「蝙蝠に姿を変え人肉を喰らう化け物」を倒し、ヴラド三世の名前を残している。次に訪れた際に助けた女性に対しては「余はヴラド三世。変わった技は使うが吸血鬼ではない」と強く念押ししている。 - 当然と言うべきかハロウィンイベントにて登場し、マシュやエリザべートに対して優し気な対応を見せて株を上げた……
が、ハロウィン限定礼装「ハロウィン・プリンセス」(通称ドスケベ礼装[注 1])をドロップするのが彼であったことから、礼装を求めるマスターたちによって乱獲されるという憂き目に遭った。
しかも礼装のドロップ率が非常に低いため「人妻がエロいコスプレしてるイラストを後生大事に抱えてる」だの、趣味について触れられたため「ドスケベ衣装はヴラド製」だのと言われ、結果ドスケベおじさんだのドスケベ公だの不名誉すぎるネタが定着してしまうことに……。ある意味ドラキュラ呼ばわりよりひどいんじゃなかろか……。
- とはいえ、ランサー時同様ドラキュラの名を消すという望みは変わってはいない。
脚注
注釈
- ↑ アイリスフィールがほとんど裸同然のハロウィン衣装を着て浮かれているイラストが描かれていることから。ひろやまひろし氏のTweet「ドスケベルン」が初出とされる。概念礼装としても優秀な能力を持つが、交換では4枚しか入手できず、最大開放のためには最低1枚はドロップで入手する必要があった。
出典