「伊吹童子」の版間の差分

提供: TYPE-MOON Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
38行目: 38行目:
  
 
; 略歴
 
; 略歴
: 『[[Fate/Grand Order]]』では酒呑童子の[[幕間の物語]]「酔うも我、狂うも我、滾り嗤うも我なれば」にて何らかの理由<ref group="注">明言されていない為推測だが、「紫式部の地下図書館にある歴史の棚で「酒呑童子絵巻」を見て、自分の首を撥ねてとどめを刺したのが[[源頼光]]であると改竄されていたのでキレた」というのが真相と思われる。</ref>で酒呑童子の肉体で顕現。
+
: 酒呑童子の[[幕間の物語]]「酔うも我、狂うも我、滾り嗤うも我なれば」にて何らかの理由<ref group="注">明言されていない為推測だが、「紫式部の地下図書館にある歴史の棚で「酒呑童子絵巻」を見て、自分の首を撥ねてとどめを刺したのが[[源頼光]]であると改竄されていたのでキレた」というのが真相と思われる。</ref>で酒呑童子の肉体で顕現。
: 人間が[[主人公 (Grand Order)|一人だけ]]で他が[[サーヴァント|作りモノ]]だらけという状況に苛立ち暴れようとするが主人公らと全力で相撲勝負をしたことで満足したのか意識が消え、酒呑童子の意識が復活した。
+
: 人間が[[主人公 (Grand Order)|一人だけ]]で他が[[サーヴァント|作りモノ]]だらけという状況に苛立ち暴れようとするが、主人公らと全力で相撲勝負をしたことで満足したのか意識が消え、酒呑童子の意識が復活した。
: 亜種特異点「地獄界曼荼羅 平安京」では、新たな[[ビースト|獣]]の依代として[[蘆屋道満|アルターエゴ・リンボ]]によって召喚される。
+
: 2部5.5章『[[地獄界曼荼羅 平安京]]]』では、新たな[[ビースト|獣]]の依代として[[蘆屋道満|アルターエゴ・リンボ]]によって召喚される。
  
 
; 人物
 
; 人物
: 一人称が「余」「我」と男性系で、浮世離れした端的なしゃべり方をしており、酒呑童子とは似ても似つかない。
+
:『神/カミ』としての性質が濃く、自然(世界)の一部であるという自意識が強い。原始的な欲求によって行動しており、人間やその文化・文明と触れ合う気は毛頭ない。しかしひとたび興味を抱けば対象に強く執着し、大抵はその指先によって破壊するか穢れをもたらし死に至らせる。一度欲求に従ってしまえば容赦がなく、刺激さえしなければ無害だが酒呑童子以上に危険。……というのが本来の伊吹童子らしいのだが、カルデアに召喚された伊吹童子はあまりそのような性質を見せない。
 +
:第一再臨では上記の『神/カミとしての伊吹』と下記の『お姉さんとして振る舞う伊吹』が合わさったような言動。一人称が「余」「我」と男性系で、浮世離れした端的なしゃべり方をしており、酒呑童子とは似ても似つかない。
 
: [[紫式部]]の地下図書館を「書がいっぱいある場所はよい」と言っているあたり、文化にも理解が深い模様。
 
: [[紫式部]]の地下図書館を「書がいっぱいある場所はよい」と言っているあたり、文化にも理解が深い模様。
:また第一再臨の容姿は蛇(又は芋虫?)の様な下半身を持つ幼児の様な風貌、第二再臨以降は妖艶な大人の女性の風貌になり下半身も人間の様の脚に変わっている。
+
:また第一再臨の容姿は蛇(又は芋虫?)の様な下半身を持つ幼児の様な風貌で、第二再臨以降は妖艶な大人の女性の風貌になり下半身も人間の様の脚に変わっている。
:第一再臨とそれ以降で性格・言動が違う為、別人格の可能性もある。第二再臨以降の一人称は「あたし」に変わる。
+
:第一再臨とそれ以降で性格・言動が全く違う為、別人格の可能性もある。第二再臨以降の一人称は「あたし」に変わる。
 
:第二再臨以降の身長は通常時が180cmで任意で変えられる模様。その性格の為か当世の文化に順応する素養を持ち、第二再臨ではセーターにアウターを羽織った様な当世風ファッション(ボトムウェアは着用していない)をしたり、会話でも英単語を使用したりもしている。
 
:第二再臨以降の身長は通常時が180cmで任意で変えられる模様。その性格の為か当世の文化に順応する素養を持ち、第二再臨ではセーターにアウターを羽織った様な当世風ファッション(ボトムウェアは着用していない)をしたり、会話でも英単語を使用したりもしている。
:幕間の物語や伝承の関係で、酒呑童子とは同一人物の関係にあるためかお互いに認識出来ない様子。酒呑童子の声は聞こえるが、姿はもやの様な物が有ると言う程度で姿は見る事は出来ない。
+
:人間がどういったものか相応に学習したようで、他者に対し誘惑や挑発を行ったりする。どこかで現代社会を学んだか、現代社会に馴染んだ英霊と出会った記憶を無理矢理持ち越してきたのではないかと[[シャーロック・ホームズ]]は推察しているようだが、真相の程は不明。
 +
:宝具解放時など本気を出す際は生来の性質である『神/カミ』の振る舞いに戻るが、基本的に第二再臨以降では気楽なお姉さんとして楽しんでいる様子。
 +
:簡易霊衣「大蛇神の分け御霊」の際は上記のような『神/カミ』の振る舞いが主となる。
 +
:幕間の物語や伝承の関係で、酒呑童子とは同一人物の関係にあるためかお互いに認識出来ない様子。酒呑童子の声は聞こえるが、もやの様な物が有ると言う程度で姿を見る事は出来ない。
 
; 能力
 
; 能力
 
: 神霊として圧倒的な力を誇り、元になっている酒呑童子と比較しても絶望的なほどで、茨木童子が指一本で吹っ飛ばされ、彼女を含めたサーヴァント三人がかりでもようやく「楽しませられる」というレベル。
 
: 神霊として圧倒的な力を誇り、元になっている酒呑童子と比較しても絶望的なほどで、茨木童子が指一本で吹っ飛ばされ、彼女を含めたサーヴァント三人がかりでもようやく「楽しませられる」というレベル。
 
: 幻獣や神獣クラスの[[幻想種]]である多頭の蛇<ref group="注">一般エネミーとして実装済みのヒュドラ系と比べてもけた違いな巨体で、「パパ」と呼んでいることからしてもおそらく八岐大蛇そのもの、もしくはその一端と思われる。</ref>を召喚でき、本気で暴れたらカルデアそのものが壊れかねないとのこと。
 
: 幻獣や神獣クラスの[[幻想種]]である多頭の蛇<ref group="注">一般エネミーとして実装済みのヒュドラ系と比べてもけた違いな巨体で、「パパ」と呼んでいることからしてもおそらく八岐大蛇そのもの、もしくはその一端と思われる。</ref>を召喚でき、本気で暴れたらカルデアそのものが壊れかねないとのこと。
 
:また伝承に関連して草薙の剣を所持。その為、クラスがセイバーになった模様。
 
:また伝承に関連して草薙の剣を所持。その為、クラスがセイバーになった模様。
 +
:第一再臨ではツチノコや白蛇を使役してもいる。
  
 
== 別クラス / バリエーション ==
 
== 別クラス / バリエーション ==
61行目: 66行目:
  
 
=== ルーラー ===
 
=== ルーラー ===
『[[Fate/Samurai Remnant]]』DLCコンテンツ『Fate/Samurai Remnant 断章・慶安神前試合』でルーラークラスで召喚された伊吹童子。
+
『[[Fate/Samurai Remnant]]』のDLC第1弾『Fate/Samurai Remnant 断章・慶安神前試合』でルーラークラスで召喚された伊吹童子。
  
 
詳細は『[[伊吹童子〔ルーラー〕]]』を参照。
 
詳細は『[[伊吹童子〔ルーラー〕]]』を参照。
86行目: 91行目:
 
:が、伊吹童子曰く、これは神剣のほんの僅かな輝きを一時のみ借り受けたもの。真価はこの程度ではすまない、とのこと。
 
:が、伊吹童子曰く、これは神剣のほんの僅かな輝きを一時のみ借り受けたもの。真価はこの程度ではすまない、とのこと。
 
:『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)+敵全体に強力な防御力無視攻撃&Buster攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
 
:『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)+敵全体に強力な防御力無視攻撃&Buster攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
 +
:第一再臨時では強制的に霊基を再臨させ、第二再臨の姿となってこの宝具を放っている。
  
 
;抜手・八脈怒濤(ぬきて・はちみゃくどとう)
 
;抜手・八脈怒濤(ぬきて・はちみゃくどとう)
103行目: 109行目:
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
: 酒呑童子の二つ目の[[幕間の物語]]「酔うも我、狂うも我、滾り嗤うも我なれば」に登場。
 
: 酒呑童子の二つ目の[[幕間の物語]]「酔うも我、狂うも我、滾り嗤うも我なれば」に登場。
: 後に2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』の実装に際して、限定サーヴァントとして実装。
+
: 後に2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』の実装に際して、期間限定サーヴァントとして実装。
 
: 同時に上記ストーリーにて登場した際の姿の簡易霊衣「大蛇神の分け御霊」が実装された。
 
: 同時に上記ストーリーにて登場した際の姿の簡易霊衣「大蛇神の分け御霊」が実装された。
  
110行目: 116行目:
 
; [[主人公 (Grand Order)]]
 
; [[主人公 (Grand Order)]]
 
:カルデアにおけるマスター。
 
:カルデアにおけるマスター。
 +
:幼体モードでは完全に「飼育対象」として見ているようだが、実際に何かを飼育した事は無い様子。
 
:お姉さんモードの彼女のとっては大好きな存在であり「今回の現界では一番大切な相手」とベタベタである。
 
:お姉さんモードの彼女のとっては大好きな存在であり「今回の現界では一番大切な相手」とベタベタである。
 +
:本来の伊吹童子はマスターを特別視せず、個別認識ができるようになれば振る舞いも変わっていくとされているが、カルデアでは上記のように親しげに振る舞っている。
 +
:とはいえ彼女がマスターをきちんと個別認識するには、それなりの関係を結ぶ必要があるらしい。
  
 
;[[坂田金時]]
 
;[[坂田金時]]
 
:『地獄界曼荼羅 平安京』で敵対した相手。
 
:『地獄界曼荼羅 平安京』で敵対した相手。
 
:最終決戦において、道満と対峙することを決意して大具足を呼び出した彼に草薙剣を託した。
 
:最終決戦において、道満と対峙することを決意して大具足を呼び出した彼に草薙剣を託した。
:マイルーム会話では「赤龍の子」と呼び、「まさかあれが子を成すとは」と面白がっている。主人公よりは優先度は下がるが、それでもモノにしたいとは思っている模様。
+
:第一再臨のマイルーム会話では「赤龍の匂いがする」と反応しており、お姉さんモードや大蛇神の分け御霊モードでは彼に覚えがあるような様子を見せる。主人公よりは優先度は下がるが、それでもモノにしたいとは思っている模様。
 +
:匂いや瞳の色、骨がいいらしく、興味深く思っている。また彼の龍の気配を感じ取ってもいる。
 
:実は生前の足柄山で第一再臨の姿の時に出会っており、一緒に相撲を取った仲。
 
:実は生前の足柄山で第一再臨の姿の時に出会っており、一緒に相撲を取った仲。
  
 
;[[望月千代女]]
 
;[[望月千代女]]
:「三郎の裔」と呼んでいる。彼女の祖先である[[甲賀三郎]]に呪いをかけた張本人でもある。
+
:「三郎の裔」と呼んでいる。自身は彼女の祖先である[[甲賀三郎]]に呪いをかけた張本人でもある。
:第一再臨の子供モードだと「妹にしてやろう」、第二再臨以降のお姉さんモードだと「気持ちだけはわかる」、大蛇神の分け御霊モードだと「可愛がってやらねばな?」と悪意はない様子。
+
:興味の対象で、伊吹明神の呪を宿すため親戚のようなものと捉えている。
 +
:第一再臨の子供モードだと「妹にしてやろう」、第二再臨以降のお姉さんモードだと親戚の子のような扱いで「気持ちだけはわかる」、大蛇神の分け御霊モードだと「可愛がってやらねばな?」と悪意はない様子。
  
 
;[[茨木童子]]
 
;[[茨木童子]]
 
:酒呑と異なり知らない相手であり、サーヴァントであるため興味もなく「小鬼」と一蹴してしまった。
 
:酒呑と異なり知らない相手であり、サーヴァントであるため興味もなく「小鬼」と一蹴してしまった。
 +
:[[風魔小太郎]]や[[巴御前]]、[[鬼女紅葉]]とは「鬼」として一緒くたに扱っており、懐かしいと思ったり興味深いとしている。
  
 
;[[酒呑童子]]
 
;[[酒呑童子]]
 
:自分自身の別側面。互いに相手の事は黒い靄としてしか認識できない。
 
:自分自身の別側面。互いに相手の事は黒い靄としてしか認識できない。
 +
:お互いの存在は「よくわからないモノ」でしかなく、可能性の自分という認識さえ持とうとしない。
 
:生前の頃は互いに交代で人格が表に出ていたようである。
 
:生前の頃は互いに交代で人格が表に出ていたようである。
  
132行目: 145行目:
 
:『地獄界曼荼羅 平安京』で相対した敵。
 
:『地獄界曼荼羅 平安京』で相対した敵。
 
:カルデアでは「[[丑御前|混ざりモノ]]」であることは認識しているが、それはそれとして御禁制呼ばわりされていることには辟易している。
 
:カルデアでは「[[丑御前|混ざりモノ]]」であることは認識しているが、それはそれとして御禁制呼ばわりされていることには辟易している。
 +
:鬼は鬼でも別物らしく、興味というよりは不審がっているらしい。
  
 
;[[蘆屋道満]]
 
;[[蘆屋道満]]
 
:『地獄界曼荼羅 平安京』におけるマスター。
 
:『地獄界曼荼羅 平安京』におけるマスター。
 
:八将神として召喚されて「異星の神」に据えられるはずであったが、計画を変更し自ら[[ビースト|新たな獣]]にならんとする彼により霊基を取り込まれてしまった。しかし、神霊としての格の強さゆえに取り込まれてなお自我を保ったことが、金時たち源氏武者の勝利に繋がった。
 
:八将神として召喚されて「異星の神」に据えられるはずであったが、計画を変更し自ら[[ビースト|新たな獣]]にならんとする彼により霊基を取り込まれてしまった。しかし、神霊としての格の強さゆえに取り込まれてなお自我を保ったことが、金時たち源氏武者の勝利に繋がった。
 +
:彼から与えられた「[[太歳星君|太歳神]]」としての位や不死性も不要として廃棄しており、その理由としては「元から強大な神霊だったため、リンボの用意したバフは煩わしいものだった」と考えられる。
 +
 +
;[[ケツァル・コアトル]]、[[メドゥーサ]]、[[ゴルゴーン]]、[[ヴリトラ]]、[[グレゴリー・ラスプーチン|アジ・ダハーカ]]、ククルカン(汎人類史)、[[ソドムズビースト/ドラコー〔ビースト〕|ソドムズビースト/ドラコー]]
 +
:外つ国の蛇神。
 +
:第一再臨では是非会わねばなるまいとしており、お姉さんモードでは仲良くしてほしいと声をかけている。大蛇神の分け御霊モードでは自身と近いモノや遠いモノなど様々な蛇神がいる事に反応している。
  
 
;[[ドブルイニャ・ニキチッチ]]
 
;[[ドブルイニャ・ニキチッチ]]
166行目: 185行目:
 
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*召喚時は半人半蛇の幼女という、予想の斜め上の姿にプレイヤーの多くが驚いたとか。
 
*召喚時は半人半蛇の幼女という、予想の斜め上の姿にプレイヤーの多くが驚いたとか。
 +
**そのような姿と、ツチノコを使役するためか「ツチノコではない」と彼女は主張している。とはいえツチノコである事を認めているような台詞もあり、結局の所ツチノコなのかどうかは不明。
 
*第二再臨以降は成長した姿となるが、通常時でも180cm、戦闘時には3mもの長身となる。
 
*第二再臨以降は成長した姿となるが、通常時でも180cm、戦闘時には3mもの長身となる。
 +
*第一再臨の伊吹童子は「自身が脱皮したら危ない」と語っているが、これは「神/カミとしての伊吹童子」の事を指しているのだろうと思われる。
  
 
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==

2024年9月3日 (火) 21:10時点における最新版

セイバー
真名 伊吹童子
読み いぶきどうじ
外国語表記 Ibuki-Douji
性別 女性
身長 133cm(全長200cm)(第一再臨)
180cm(戦闘時300cm)(第二・第三再臨)
体重 ??kg
好きな物
苦手な物 寝ている所を無理やり起こされること(第一再臨)
特に思いつかない(第二再臨以降)
出典 『酒呑童子絵巻』、御伽草子など
地域 日本
属性 混沌・善
副属性
一人称 余(第一再臨および霊衣開放)
私/あたし/我(時折)(第二再臨以降)
二人称 おまえ(第一再臨および霊衣開放)
あなた/○○(呼び捨て)/○○くん/○○ちゃん(第二再臨以降)
三人称 女/小僧/あやつ(第一再臨のみ)
彼/彼女/○○(呼び捨て)/○○くん/○○ちゃん(第二再臨以降)
声優 悠木碧
デザイン 本庄雷太
設定作成 桜井光
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

剣士』のサーヴァント。伊吹大明神の分霊であり、れっきとした神霊酒呑童子の一側面とも語られている。

略歴
酒呑童子の幕間の物語「酔うも我、狂うも我、滾り嗤うも我なれば」にて何らかの理由[注 1]で酒呑童子の肉体で顕現。
人間が一人だけで他が作りモノだらけという状況に苛立ち暴れようとするが、主人公らと全力で相撲勝負をしたことで満足したのか意識が消え、酒呑童子の意識が復活した。
2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京]』では、新たなの依代としてアルターエゴ・リンボによって召喚される。
人物
『神/カミ』としての性質が濃く、自然(世界)の一部であるという自意識が強い。原始的な欲求によって行動しており、人間やその文化・文明と触れ合う気は毛頭ない。しかしひとたび興味を抱けば対象に強く執着し、大抵はその指先によって破壊するか穢れをもたらし死に至らせる。一度欲求に従ってしまえば容赦がなく、刺激さえしなければ無害だが酒呑童子以上に危険。……というのが本来の伊吹童子らしいのだが、カルデアに召喚された伊吹童子はあまりそのような性質を見せない。
第一再臨では上記の『神/カミとしての伊吹』と下記の『お姉さんとして振る舞う伊吹』が合わさったような言動。一人称が「余」「我」と男性系で、浮世離れした端的なしゃべり方をしており、酒呑童子とは似ても似つかない。
紫式部の地下図書館を「書がいっぱいある場所はよい」と言っているあたり、文化にも理解が深い模様。
また第一再臨の容姿は蛇(又は芋虫?)の様な下半身を持つ幼児の様な風貌で、第二再臨以降は妖艶な大人の女性の風貌になり下半身も人間の様の脚に変わっている。
第一再臨とそれ以降で性格・言動が全く違う為、別人格の可能性もある。第二再臨以降の一人称は「あたし」に変わる。
第二再臨以降の身長は通常時が180cmで任意で変えられる模様。その性格の為か当世の文化に順応する素養を持ち、第二再臨ではセーターにアウターを羽織った様な当世風ファッション(ボトムウェアは着用していない)をしたり、会話でも英単語を使用したりもしている。
人間がどういったものか相応に学習したようで、他者に対し誘惑や挑発を行ったりする。どこかで現代社会を学んだか、現代社会に馴染んだ英霊と出会った記憶を無理矢理持ち越してきたのではないかとシャーロック・ホームズは推察しているようだが、真相の程は不明。
宝具解放時など本気を出す際は生来の性質である『神/カミ』の振る舞いに戻るが、基本的に第二再臨以降では気楽なお姉さんとして楽しんでいる様子。
簡易霊衣「大蛇神の分け御霊」の際は上記のような『神/カミ』の振る舞いが主となる。
幕間の物語や伝承の関係で、酒呑童子とは同一人物の関係にあるためかお互いに認識出来ない様子。酒呑童子の声は聞こえるが、もやの様な物が有ると言う程度で姿を見る事は出来ない。
能力
神霊として圧倒的な力を誇り、元になっている酒呑童子と比較しても絶望的なほどで、茨木童子が指一本で吹っ飛ばされ、彼女を含めたサーヴァント三人がかりでもようやく「楽しませられる」というレベル。
幻獣や神獣クラスの幻想種である多頭の蛇[注 2]を召喚でき、本気で暴れたらカルデアそのものが壊れかねないとのこと。
また伝承に関連して草薙の剣を所持。その為、クラスがセイバーになった模様。
第一再臨ではツチノコや白蛇を使役してもいる。

別クラス / バリエーション[編集 | ソースを編集]

バーサーカー[編集 | ソースを編集]

水着霊基に変換し、バーサーカークラスになった伊吹童子。

詳細は『伊吹童子〔バーサーカー〕』を参照。

ルーラー[編集 | ソースを編集]

Fate/Samurai Remnant』のDLC第1弾『Fate/Samurai Remnant 断章・慶安神前試合』でルーラークラスで召喚された伊吹童子。

詳細は『伊吹童子〔ルーラー〕』を参照。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー キャスター・リンボ ? ? ? ? ? ?  
主人公 (Grand Order) A+ C C EX D A+ 対魔力:A
騎乗:B+
竜種:EX
蛇神の神核:A
山河の膂力:A+
八脈怒濤:B
ケガレの指先:A

宝具[編集 | ソースを編集]

神剣・草那芸之大刀(しんけん・くさなぎのたち)
ランク:A+
種別:対軍/対城宝具
レンジ:1~60
最大捕捉:500人
記紀のスサノオ神話に曰く、高天原を追放された素戔嗚尊は出雲の国に降り、生贄である奇稲田姫(くしなだひめ)を救い、巨大な怪物を退治したという。
この怪物こそ八岐大蛇、八頭八尾を有した赤眼の怪───八つの谷と峯にわたる長大さを誇る、巨大な蛇。日本最大の災害竜であった。
素戔嗚尊はこの大蛇(竜)を打ち倒し、その尾から一振りの神剣を得た。
剣の名は草那芸之大刀。別名を草薙剣、天叢雲剣、都牟刈の太刀。のちに熱田神宮に奉納され、三種の神器のひとつとして定められたという。
伊吹童子は、父たる八岐大蛇が身の裡に有していたこの神剣を宝具として操る。
真名解放の一斬たるや、八つの谷と峯を切り拓き、八つの大河を新たに生み出す程に恐るべきものである……
が、伊吹童子曰く、これは神剣のほんの僅かな輝きを一時のみ借り受けたもの。真価はこの程度ではすまない、とのこと。
『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)+敵全体に強力な防御力無視攻撃&Buster攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
第一再臨時では強制的に霊基を再臨させ、第二再臨の姿となってこの宝具を放っている。
抜手・八脈怒濤(ぬきて・はちみゃくどとう)
イベント『ツングースカ・サンクチュアリ』で見せた技。
偽宝具と言っており、実際にこの名称の宝具を所持している訳ではない。
マシュ・キリエライトからは単なる突撃と認識されている。

真名:伊吹童子[編集 | ソースを編集]

近江伊吹山麓に於ける「酒呑童子」の別名。
一説ではかの八岐大蛇の分御霊であるとされ、伝承では酒吞童子の父とも云われている。
天然自然に有り得ざる生誕、すなわち鬼子として生を受けた伊吹童子は、山中にて成長し、やがて恐るべき超常の力を得た。
大江山に移ると、都に降りて殺戮と強奪を愉しむ大怪異「酒呑童子」になったという────

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
酒呑童子の二つ目の幕間の物語「酔うも我、狂うも我、滾り嗤うも我なれば」に登場。
後に2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』の実装に際して、期間限定サーヴァントとして実装。
同時に上記ストーリーにて登場した際の姿の簡易霊衣「大蛇神の分け御霊」が実装された。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

主人公 (Grand Order)
カルデアにおけるマスター。
幼体モードでは完全に「飼育対象」として見ているようだが、実際に何かを飼育した事は無い様子。
お姉さんモードの彼女のとっては大好きな存在であり「今回の現界では一番大切な相手」とベタベタである。
本来の伊吹童子はマスターを特別視せず、個別認識ができるようになれば振る舞いも変わっていくとされているが、カルデアでは上記のように親しげに振る舞っている。
とはいえ彼女がマスターをきちんと個別認識するには、それなりの関係を結ぶ必要があるらしい。
坂田金時
『地獄界曼荼羅 平安京』で敵対した相手。
最終決戦において、道満と対峙することを決意して大具足を呼び出した彼に草薙剣を託した。
第一再臨のマイルーム会話では「赤龍の匂いがする」と反応しており、お姉さんモードや大蛇神の分け御霊モードでは彼に覚えがあるような様子を見せる。主人公よりは優先度は下がるが、それでもモノにしたいとは思っている模様。
匂いや瞳の色、骨がいいらしく、興味深く思っている。また彼の龍の気配を感じ取ってもいる。
実は生前の足柄山で第一再臨の姿の時に出会っており、一緒に相撲を取った仲。
望月千代女
「三郎の裔」と呼んでいる。自身は彼女の祖先である甲賀三郎に呪いをかけた張本人でもある。
興味の対象で、伊吹明神の呪を宿すため親戚のようなものと捉えている。
第一再臨の子供モードだと「妹にしてやろう」、第二再臨以降のお姉さんモードだと親戚の子のような扱いで「気持ちだけはわかる」、大蛇神の分け御霊モードだと「可愛がってやらねばな?」と悪意はない様子。
茨木童子
酒呑と異なり知らない相手であり、サーヴァントであるため興味もなく「小鬼」と一蹴してしまった。
風魔小太郎巴御前鬼女紅葉とは「鬼」として一緒くたに扱っており、懐かしいと思ったり興味深いとしている。
酒呑童子
自分自身の別側面。互いに相手の事は黒い靄としてしか認識できない。
お互いの存在は「よくわからないモノ」でしかなく、可能性の自分という認識さえ持とうとしない。
生前の頃は互いに交代で人格が表に出ていたようである。
源頼光
『地獄界曼荼羅 平安京』で相対した敵。
カルデアでは「混ざりモノ」であることは認識しているが、それはそれとして御禁制呼ばわりされていることには辟易している。
鬼は鬼でも別物らしく、興味というよりは不審がっているらしい。
蘆屋道満
『地獄界曼荼羅 平安京』におけるマスター。
八将神として召喚されて「異星の神」に据えられるはずであったが、計画を変更し自ら新たな獣にならんとする彼により霊基を取り込まれてしまった。しかし、神霊としての格の強さゆえに取り込まれてなお自我を保ったことが、金時たち源氏武者の勝利に繋がった。
彼から与えられた「太歳神」としての位や不死性も不要として廃棄しており、その理由としては「元から強大な神霊だったため、リンボの用意したバフは煩わしいものだった」と考えられる。
ケツァル・コアトルメドゥーサゴルゴーンヴリトラアジ・ダハーカ、ククルカン(汎人類史)、ソドムズビースト/ドラコー
外つ国の蛇神。
第一再臨では是非会わねばなるまいとしており、お姉さんモードでは仲良くしてほしいと声をかけている。大蛇神の分け御霊モードでは自身と近いモノや遠いモノなど様々な蛇神がいる事に反応している。
ドブルイニャ・ニキチッチ
『ツングースカ・サンクチュアリ』で共演。
互いに竜に縁がある者同士、意気投合していた。
スルト
『ツングースカ・サンクチュアリ』で、異聞兵器のスルト再現体と対決した。
本物はもっと凄かったと聞かされ、本物の彼と剣に迫られたら恋に落ちちゃったかもと冗談交じりに残念がっていた。
ハベトロット
『ツングースカ・サンクチュアリ』イベントで共演。
小さくてかわいらしい様子がすっかりお気に入りになったとか。
ヤマトタケル
草薙剣のかつての持ち主の一人。
その縁と見目麗しい姿をしている故か露骨に距離を詰めようとするが、彼の死因に伊吹山の神が関わっていることもあり辟易されている。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

強化[編集 | ソースを編集]

「余を喚んだな……?
……んっふっふふ! なぁんちゃって♪ そんなに堅くならないでいいわよ。
そう……。ここがカルデアね。へぇ、面白そう。今後ともよろしく。マスターさん♪」
霊基再臨第一段階での台詞。召喚されたての時は幼体だったからまだいいとして、平安京の時の神霊としての威厳を遥か彼方に吹き飛ばすフランクな口調と、何故か着ているハイネックの縦セーターという出で立ちは、特に平安京をクリアしたマスター達を茫然自失の大混乱に陥れたとかなんとか……。

本編[編集 | ソースを編集]

『ゆかい』
『ゆかい、ゆえ』
『おまえが遣え』
『おまえがはらえ』
『きんとき』
2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』にて。この言葉とともに、自らの宝具である草那芸之大刀を金時に貸し与える。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 召喚時は半人半蛇の幼女という、予想の斜め上の姿にプレイヤーの多くが驚いたとか。
    • そのような姿と、ツチノコを使役するためか「ツチノコではない」と彼女は主張している。とはいえツチノコである事を認めているような台詞もあり、結局の所ツチノコなのかどうかは不明。
  • 第二再臨以降は成長した姿となるが、通常時でも180cm、戦闘時には3mもの長身となる。
  • 第一再臨の伊吹童子は「自身が脱皮したら危ない」と語っているが、これは「神/カミとしての伊吹童子」の事を指しているのだろうと思われる。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

  • 同一人物でありながら大別して3つの姿を持つ異例の存在であり、「尊大な幼女の第一霊基モード」「口調軽めな大人のお姉さんの第二・第三霊基モード」「人間離れした精神性の大蛇神の分け御霊モード」を演じ分けた悠木氏は伊吹童子実装の際「1人で何度も美味しい性癖のデパート」と表現している。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 明言されていない為推測だが、「紫式部の地下図書館にある歴史の棚で「酒呑童子絵巻」を見て、自分の首を撥ねてとどめを刺したのが源頼光であると改竄されていたのでキレた」というのが真相と思われる。
  2. 一般エネミーとして実装済みのヒュドラ系と比べてもけた違いな巨体で、「パパ」と呼んでいることからしてもおそらく八岐大蛇そのもの、もしくはその一端と思われる。

出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]