「ソロモン」の版間の差分
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:その王の名は───'''魔術王ソロモン'''。 | :その王の名は───'''魔術王ソロモン'''。 | ||
− | ;「ああ、初めからそのつもりだ。ボクは自らの宝具で消滅する。それがソロモン王の結末だからね。」 | + | ;「……命とは終わるもの。生命とは苦しみを積みあげる巡礼だ。<br> だがそれは、決して死と<ruby><rb>断絶</rb><rt>だんぜつ</rt></ruby>の物語ではない。<br> ゲーティア。我が積年の<ruby><rb>慚愧</rb><rt>ざんき</rt></ruby>。我が亡骸から生まれた獣よ。<br> 今こそ、ボクのこの手で、おまえの悪を裁く時だ。」<br>「ああ、初めからそのつもりだ。ボクは自らの宝具で消滅する。それがソロモン王の結末だからね。」<br>「ゲーティア。おまえに最後の魔術を教えよう。<br> “ソロモン王にはもう一つ宝具がある”と知ってはいたものの、その真名を知り得なかった───<br> いや、知る事のできなかったおまえに。」<br>「誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの。<br> 戴冠の時きたれり、其は全てを始めるもの。<br> そして───訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの…『<ruby><rb>訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの</rb><rt>アルス・ノヴァ</rt></ruby>』」 |
:戦闘モーション付きでの台詞。[[ゲーティア]]はソロモン王の宝具『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』でソロモン自身の排除にかかる。 | :戦闘モーション付きでの台詞。[[ゲーティア]]はソロモン王の宝具『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』でソロモン自身の排除にかかる。 | ||
− | : | + | :だが、ソロモン王にとっても「自らの宝具で消滅する結末」は初めから覚悟のうちだった。彼がそれまで為し得た偉業、為し得た奇跡、為し得た魔術、そのすべてを手放す別れの詩。 |
+ | :この戦闘ムービーのボイスは最終章制作時の三年前に録ってあり、ディライトワークスの方たちもその存在を忘れていたほどに初期から存在していた。収録当時、奈須きのこ以外「なんでバトル以外のボイスをとってるんだ? ドラマCD?」などと思っていたそうな<ref group = "出">[https://www.4gamer.net/games/266/G026651/20170302098/index_2.html 「Fate/Grand Order」がもたらす新しいスマホゲームの形――奈須きのこ×塩川洋介が語るFGOの軌跡と未来とは]</ref>。 | ||
− | ; | + | ;「おまえの持つ九つの指輪。そして私の持つ最後の指輪。<br> 今、ここに全ての指輪が揃った。なら<ruby><rb>あの時</rb><rt>・・・</rt></ruby>の再現が出来る。」<br>「ソロモン王の本当の第一宝具。私の唯一の、“人間の”英雄らしい逸話の再現が。」 |
:遙かなる過去の時代において、かの王は万能の指輪をただ一度のみしか使用せず、最後には天に還したという。 | :遙かなる過去の時代において、かの王は万能の指輪をただ一度のみしか使用せず、最後には天に還したという。 | ||
:人間の愛を理解できなかった獣の主として、そして魔術王として。彼は“最後の魔術”を再演する。 | :人間の愛を理解できなかった獣の主として、そして魔術王として。彼は“最後の魔術”を再演する。 | ||
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; 「第三宝具『<ruby><rb>誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの</rb><rt>アルス・アルマデル・サロモニス</rt></ruby>』<br> 第二宝具『<ruby><rb>戴冠の時来たれり、其は全てを始めるもの</rb><rt>アルス・パウリナ</rt></ruby>』」<br>「そして───神よ、あなたからの天恵をお返しします。<br> ……全能は人には遠すぎる。私の仕事は、人の範囲で十分だ」<br>「第一宝具、再演。───『<ruby><rb>訣別の時きたれり。其は、世界を手放すもの</rb><rt>アルス・ノヴァ</rt></ruby>』」 | ; 「第三宝具『<ruby><rb>誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの</rb><rt>アルス・アルマデル・サロモニス</rt></ruby>』<br> 第二宝具『<ruby><rb>戴冠の時来たれり、其は全てを始めるもの</rb><rt>アルス・パウリナ</rt></ruby>』」<br>「そして───神よ、あなたからの天恵をお返しします。<br> ……全能は人には遠すぎる。私の仕事は、人の範囲で十分だ」<br>「第一宝具、再演。───『<ruby><rb>訣別の時きたれり。其は、世界を手放すもの</rb><rt>アルス・ノヴァ</rt></ruby>』」 |
2018年7月20日 (金) 00:14時点における版
グランドキャスター | |
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真名 | ソロモン |
外国語表記 | Solomon |
性別 | 男性 |
身長 | 178cm |
体重 | 75kg |
出典 | 旧約聖書 |
地域 | 古代イスラエル |
属性 | 秩序・善 |
一人称 | 私[注 1] |
二人称 | 君 |
三人称 | 君たち/諸君 |
声優 | 鈴村健一 |
デザイン | 武内崇 |
設定作成 | 奈須きのこ |
レア度 |
☆5 プレイヤー側未実装 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』では西暦2004年に開催された冬木の聖杯戦争でキャスターのサーヴァントとしてマリスビリー・アニムスフィアに召喚され、これを勝利を収めた。
- マリスビリー・アニムスフィアとともに聖杯戦争に勝利したソロモンは聖杯に英霊ではなくただの人間として生きることを願い、ロマニ・アーキマンとして生まれ変わった。
- 人物
- 内向的、強気、受動的。緊張感のない、ゆるふわっとした王さま。
- 性格骨子は『強気』だが、これはたんに『空気が読めない』力。結果的に強気な発言をしているだけで、根はチキンである。真面目ではあるが真剣ではなく、いつも八割の力で生きている。
- よく人々を見定め、よく法を定め、よく国を治めた。やや気概が足りないところはあるものの、賢く、優しく、愛の多い王として民に敬愛された。
- だがこれらの特徴は全てソロモン本人の意思ではない。生まれた時から「王」として定められ、神の声を聞き、その通りに生きるしかなかった結果の姿である。
- 彼の内面は無感動。人々の悲喜交々に共感する自由、怒る自由すら剥奪されており、非人間同然の存在になってしまっていた。
- 能力
- スキルにある「啓示」は天からの声を聴き最適な行動をとる能力であり、「直感」とは違い戦闘のみならず目標達成に関する事象全てに適応される能力。
- 彼はただ一度しか啓示を受けなかったが、それを元に只人の手でも行える現象操作術―――すなわち魔術を確立した。
- スキル「召喚術」は規格外のEXランクで保持しており、過去・あるいは未来から霊体を喚起する魔術となる。これによりソロモンは七十二柱の魔神と呼ばれる霊的存在を語り上げ、有能な使い魔として成立させた。彼が残した知識に悪魔を使役する術があるが、その写本は後にレメゲトン、あるいはゲーティアと名付けられた。
- スキル「千里眼」もEXという規格外のレベルで保持しており、同じく過去から未来を見通す。
- 固有スキル「ソロモンの指輪」は『十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納める』というもの。これもEXレベルに相当する規格外スキルであり、マリスビリーの言葉から令呪すらも受け付けないことが分かる。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャスター | ? | E | E | B | A++ | A++ | A+++ | 陣地作成:A 高速詠唱:C 道具作成:C |
啓示:B 召喚術:EX ソロモンの指輪:EX 千里眼:EX |
宝具
- 誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)
- 種別:対人理宝具
- ソロモン王の第三宝具。
- 戴冠の時来たれり、其は全てを始めるもの(アルス・パウリナ)
- ソロモン王の第二宝具。
- 訣別の時来たれり、其は世界を手放すもの(アルス・ノヴァ)
- ランク:D
種別:対人宝具 - 第一宝具。ゲーティアではなく、真のソロモン王が持つ宝具。ゲーティアが真名を知らなかった、ソロモン王の本当の第一宝具。
- ソロモン王が全能の指輪を天に返した「人間らしい英雄」の逸話を宝具として再現したモノ。彼がそれまで為し得た偉業、為し得た奇跡、為し得た魔術、そのすべてを手放す別れの詩。
- この宝具を発動するとソロモンは神から与えられた恩恵を天に帰し、世界を見据えていた眼を失い、己の持つ「全て」を放り投げることになる。効果はソロモン王の死。ひるがえって七十二柱の魔神の自壊である。
- 七十二の魔神柱の自壊、固有結界「時間神殿ソロモン」の破壊、魔神王ゲーティアへの対抗が可能な唯一の宝具だが、これは有り体に言えば「ソロモン王の死」。それもアーラシュの宝具のように生命や肉体の消滅という単純なものではなく、存在そのもの全ての消滅を意味する。
- 遠い未来において「魔術」が人間にとっての悪になった時、これを滅ぼすためにソロモンが用意した安全装置とも言える。己の姿や功績が二度と地上に現れない以上、英霊の座からも消滅し、ソロモン王の痕跡は世界や人類史から全て消え去り、人類では誰も到達していない終わり、本当の意味での「無」に至る。
- だが、ソロモンの完全消滅とは彼の痕跡がなくなるという意味ではなく、「彼が成すべき事をすべて終了した」という意味合いとなる。
- なぜなら、あらゆる生命はその完結時・終了時に「やり残し」が存在し、その者がどれほど完璧な人生を送ろうと残される「余剰」を後に続く人々が受け持つ事で人類史の轍は作られる。それに対し、生命の宿題/この宇宙で成すべきタスクすべてを完璧に成し遂げ、やり残しを完全に無くした状態になったことで、ソロモンは自らの存在意義と役目を完結させたのだ。
- もう彼を倒す必要も、また彼に頼る必要もない。誰も彼を求める事はなく、誰も彼の死を背負う必要もなく、誰もこれ以上の助力・成果を彼に求める事はない。 人類で唯一悟りを開いたという救世主がいるが、彼とは違う方向の「到達点」に、臆病者は辿り着いた訳だ。それが、いずれ英霊の座を去る王が人間として生まれ変わり、生きることを願った青年の覚悟の証左とも言えよう。
真名:ソロモン
- ソロモン。旧約聖書に登場する、魔術の祖と謳われイスラエルを最も発展させた古代イスラエルの第三代王。紀元前1011年~931年の人物。
七十二柱の魔神を使役し、初めてイスラエル神殿を築き、人類に魔術をもたらした人物。王として優れた政策を行ったが、それ以外にも魔術師としての逸話が多い。 - 彼は人理を守るために喚ばれるあらゆる英霊の頂点に立つ者であった。
霊長の世を阻む大災害、築き上げられた文明を滅ぼす終わりの化身、文明より生まれた文明を食らうもの
―――その害敵、自業自得の死の要因 、即ちビーストに対し、人理を守護する守護者として遣わされる天の御使い。
人理を護る、その時代最高峰の七騎。英霊の頂点たる始まりの七つ。 - その英霊達の頂点に立つ七騎において、冠位の魔術師の座に君臨する者。
それこそが冠位 の器を持つキャスター、ソロモンである。
- ソロモン七十二柱
- ソロモン王が召喚したとされる魔神の集団。いずれも爵位を持ち、軍団を率いている。
- 『Grand Order』では伝承の姿ではなく魔神柱として登場しており、ある計画のために受肉・新生した。
- そも、七十二柱の魔神とは魔術の祖ソロモンが作り出した“正しい道理を効率良く進める”システムにすぎなかった。
- ソロモンの指輪
- 神よりソロモン王に授けられた十の指輪。これを用いって天使や悪魔を使役している。
- 十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納めるとされる。
- ソロモン王が亡くなる際、遥かな未来に贈ったものである十個目の指輪を触媒としてマリスビリーに召喚された。
- ソロモン王の小鍵
- 19世紀に発見された魔道書。
- 書は五部からなり、そのうち最も有名なものが魔神の目録である第一部「ゲーティア」。
- 第五部「アルス・ノヴァ」はその最後の締めくくり、古きを捨てる新しい術を表す。
- ちなみに残りは第二部「テウルギア・ゲーティア」、第三部「アルス・パウリナ」、第四部「アルス・アルマデル・サロモニス」。
- ソロモンの宝具名はいずれもここから取られている。
略歴
- 生前
- エジプトのファラオの娘を娶った後、ある日夢枕に神が現れ「汝に資格あり。望みを口にせよ。願うものを与えよう」と告げたという。
これに対しソロモンは黄金や権力ではなく知恵を求め、この返答こそが「真の叡智」に至る資格の証左であるとして満足した神から十の指輪を与えられた。
これこそが神に認められた知恵者の証であり、後にソロモンの指輪と呼ばれる、天使や悪魔を使役する魔術の源泉であった。 - 魔術の王と呼ばれる存在ではあるが、その賢明さから奇跡を見せたのはただの一度きり。
その一度のみの奇蹟により「民は王の加護を得ている」と知らしめ、その後は民から恐怖される、民が堕落するといった事態を防ぐために奇蹟は起こさなかった。
ソロモンは魔術を使わないまま魔術の王として近隣諸国に名を広め、賢王のままこの世を去った。
ソロモン王の死によって世界からは加速度的に神代の神秘が失われていき、西暦を迎えて完全に人の世に塗り替わったという。 - だが、生前において過去と未来を見通す千里眼を持ち、この世全ての悲劇、悲しみを把握していながら、何もしなかった。
ソロモンは何も感じなかったとしても、「配下」はこの仕打ちに耐えられなかった。
貴方は何も感じないのか。この悲劇を正そうとは思わないのか。そう述べるも―――- 『特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね
他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ』
- 『特に何も。神は人を戒めるためのもので、王は人を整理するだけのものだからね
- 人間の救われなさ、醜さを知ったうえでこれを正す事なく、ソロモン王は死を受け入れた。しかし…――――
- 人となった王
- ソロモン王の死から遥かな未来である西暦2004年。冬木の聖杯戦争で勝利を収めたのはマリスビリー・アニムスフィア、そして秘密裏に召喚され、『カルデアの英霊召喚での成功例第一号』となったソロモン。
- ソロモンが聖杯にかけた願いは『英霊として受肉する』のではなく、『人間になる』というもの。全能の力を持つ『英霊としての力』を全て捨て、何の変哲もない『ごく普通の青年』として生きようと願った。
- そして願いが果たされる瞬間に、その全ての能力を失った。それだけなら良かったが、ただの人間になる刹那に人類の終焉を視てしまった。
- 誰がなんの目的でソレを引き起こしたのか、どうすればこれを防げるのか、それらを知る術は失ってしまったが、そのまま無視することもできなかった。この事件は自分に関わる事だけは分かっていたから。
- 人となったソロモンは文字通り「一から、人間として学び直す工程」より旅を始めた。敵が誰かも、何が引き金かも分からない。彼にできるのは耐える事、そのときに備える事だけ。
- ソロモンと同様にこの青年からあらゆる自由が奪われたのはあまりにも皮肉としか言いようがなかったが、多くの偶然にも助けられたのだ。人類最後のマスターには初めて出逢った日から、グランドオーダーにおいても。
- 最終決戦の固有結界「冠位時間神殿」において、人理焼却の首謀者であるゲーティアと人類最後のマスターの前に現れ、本来の姿を晒した彼は、遙かなる過去・神代の終焉の時代において、自身が「魔術」という概念そのものに施した安全装置を起動する。
- 伝承に曰く、ソロモン王は万能の指輪を持ちながら、それを使ったことは一度しかなく、ついにはその指輪を自らの意思で天に還した。
「ここからは全能の神に運命を委ねるのではなく、人が人の意志で生きる時代だ」と告げるように。
- 伝承に曰く、ソロモン王は万能の指輪を持ちながら、それを使ったことは一度しかなく、ついにはその指輪を自らの意思で天に還した。
- ゲーティアの9つとソロモンの残る1つ、計10の指輪を鍵とし、彼は指輪返還の逸話的再現である第一宝具を再演。
神の代理人たるソロモン王の完全消滅という効果を以って、自身を起源とするゲーティアの存在に致命的な綻びを生み出し、そして世界から消え去った。 - ――自身をここまで導いてくれた人類最後のマスターへ、人間“ロマニ・アーキマン”としての微笑みを最後の瞬間に残して。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- グランドキャスターのサーヴァント。長らく人理焼却を目論む本作の黒幕と思しき存在とされていたのだが、終局特異点でそれに関する実態が全て判明。
人間関係
Fate/Grand Order
- マリスビリー・アニムスフィア
- かつての聖杯戦争での召喚者でありマスター。関係は良好であり、彼の内面に存在する人類への愛を確かに感じ取っていた。
- クレオパトラ、オジマンディアス
- エジプト美人は大好きだがファラオは気にいらないソロモンであった。
- ギャラハッド
- 同じ「願いを叶える機会」を神に与えられたもの。
- ソロモンは知恵を求めたが、ギャラハッドは何も求めなかった。
- その事に関してソロモンは“なぜだ?”という疑問と、深層心理で“そうあるべきだった”と後悔からくる劣等感がある。
- ゲーティア
- かつての使い魔であり、本来は人理補正目的で創造した自律型魔術式達。死後に自身の遺体を巣食われ、人理焼却を成立される。
- 終局特異点において正体が明かされるまで「魔術王ソロモン」の名を騙って活動していた。他の項目の人間関係で言及される「ソロモン」も、実際にはゲーティアであるものが多いので注意されたい。
- それはそれとして、キミ、ボクのこと嫌いすぎじゃない!?
生前
- ダビデ
- 父親。互いにわりと無関心な親子関係。
- ダビデがソロモンは人間として失敗作、と言うと「まあ、父上はそういうこと言う」と普通に流す。
- 人間になったときには辛辣な対応をしている。
- シバの女王
- 互いに贈り物を交わし合った仲。
- ブリシサン
- 弟子の一人。「禁忌中の禁忌」とされる知識を授けた。
- 後に彼の家系が時計塔の伝承科のロードとなる。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「我が名は魔術王ソロモン。ゲーティア。お前に引導を渡すものだ」
- 偽りの魔術王が捨てた名の本当の持ち主が名乗りを上げる。
- 「……命とは終わるもの。生命とは苦しみを積みあげる巡礼だ。
だがそれは、決して死と断絶 の物語ではない。
ゲーティア。我が積年の慚愧 。我が亡骸から生まれた獣よ。
今こそ、ボクのこの手で、おまえの悪を裁く時だ。」 - 人間になることを望んだ王は自らが生み出した獣に引導を渡すため、定命の者としての答えを携え再び王座のもとに戻る。
- その王の名は───魔術王ソロモン。
- 「……命とは終わるもの。生命とは苦しみを積みあげる巡礼だ。
だがそれは、決して死と断絶 の物語ではない。
ゲーティア。我が積年の慚愧 。我が亡骸から生まれた獣よ。
今こそ、ボクのこの手で、おまえの悪を裁く時だ。」
「ああ、初めからそのつもりだ。ボクは自らの宝具で消滅する。それがソロモン王の結末だからね。」
「ゲーティア。おまえに最後の魔術を教えよう。
“ソロモン王にはもう一つ宝具がある”と知ってはいたものの、その真名を知り得なかった───
いや、知る事のできなかったおまえに。」
「誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの。
戴冠の時きたれり、其は全てを始めるもの。
そして───訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの…『訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの 』」 - 戦闘モーション付きでの台詞。ゲーティアはソロモン王の宝具『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』でソロモン自身の排除にかかる。
- だが、ソロモン王にとっても「自らの宝具で消滅する結末」は初めから覚悟のうちだった。彼がそれまで為し得た偉業、為し得た奇跡、為し得た魔術、そのすべてを手放す別れの詩。
- この戦闘ムービーのボイスは最終章制作時の三年前に録ってあり、ディライトワークスの方たちもその存在を忘れていたほどに初期から存在していた。収録当時、奈須きのこ以外「なんでバトル以外のボイスをとってるんだ? ドラマCD?」などと思っていたそうな[出 1]。
- 「おまえの持つ九つの指輪。そして私の持つ最後の指輪。
今、ここに全ての指輪が揃った。ならあの時 の再現が出来る。」
「ソロモン王の本当の第一宝具。私の唯一の、“人間の”英雄らしい逸話の再現が。」 - 遙かなる過去の時代において、かの王は万能の指輪をただ一度のみしか使用せず、最後には天に還したという。
- 人間の愛を理解できなかった獣の主として、そして魔術王として。彼は“最後の魔術”を再演する。
- 「第三宝具『
誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの 』
第二宝具『戴冠の時来たれり、其は全てを始めるもの 』」
「そして───神よ、あなたからの天恵をお返しします。
……全能は人には遠すぎる。私の仕事は、人の範囲で十分だ」
「第一宝具、再演。───『訣別の時きたれり。其は、世界を手放すもの 』」 - ゲーティアが知り得なかった、真の第一宝具発動。無感動で非人間であったはずのかの王が唯一“人間性”を発揮した、指輪返還の逸話的再現。
- これは神より与えられた恩恵全てを捨て去り、ソロモン王から生まれ出たもの全てを自壊させる"自爆宝具"。発動と共に、地上に存在するソロモン王の痕跡は、72の魔神たちも含め全て消えうせる。
───否、地上のみならず、英霊の座からでさえも…。
メモ
- ファンタジー界隈では余りに有名な人物。七十二柱もの魔神を束ね、父親であるダビデが成せなかった大神殿を築いた破格の王。ソロモンと彼の眷属達に纏わる逸話も数え切れないほど存在し、父親より遥かに聖杯戦争に映える英霊とファンからは囁かれていた。
- タイプムーンの世界でも、公式で言及された『魔術の王とされ、彼の死後加速度的に神代の神秘が失われ、西暦を迎えて完全に神代が終了した』という重要な転換点としての設定や、メレム・ソロモンの名の由来となった人物であることなどからその存在には少なくない注目が集まっており、それ故に黒幕と思しき登場はファンに衝撃を与えた。
- 余談だが第四章以前にも『氷室の天地 Fate/school life』におけるぼくの考えた最強偉人募集でひっそりと登場していた。(あくまでも古代ヘブライ伝承上のソロモン王であって本人ではないが)
- 能力名は『ソロモン王の指輪』と普通に伝承通りだが、画風は某妖怪漫画家的なアレであって指輪というより笛を吹いて十二使徒を使役する方になってしまっている。
- 『Grand Order』最終章での戦いによって、彼の痕跡は時空を超越した場である「英霊の座」からさえ消え去った。が、これによって現代の世界に生じる弊害のようなものは特に描写されていない。「ソロモンから生まれ出でたモノの完全消滅」とくれば、彼が築いた魔術の基礎の部分が魔術師たちの記憶から消失したり、もっと言えば誕生に彼の関わったカルデアが消滅でもしそうなモノだが特にそういった描写はない。あくまで「ソロモンが自らの手で直接産みだしたものが対象」ということか。
- 何気に現状では唯一の、聖杯戦争に参加して優勝し、自身の願いを(自身の望む形で)叶えることに成功したサーヴァント。
話題まとめ
脚注
注釈
- ↑ ロマンの時には「ボク」。