ランスロット
ナビゲーションに移動
検索に移動
バーサーカー(第四次)
- 真名:ランスロット
- 身長:191cm/体重:81kg
- 属性:秩序・狂
- イメージカラー:濃紺
- 特技:武芸、乗馬
- 好きなもの:礼節、伝統/苦手なもの:本音トーク
- 天敵:イスカンダル
- CV:置鮎龍太郎
「狂戦士」のクラスのサーヴァント。第四次聖杯戦争において、間桐雁夜によって召喚される。
黒甲冑を身にまとった騎士。
- 略歴
- 正体はセイバーのかつての部下、円卓の騎士の一人、「湖の騎士」にして「裏切りの騎士」と呼ばれたランスロット。
- アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちた彼は、「完璧なる騎士」であるが故に愛する女を救うことも王を裏切ることもできず、ギネヴィアの不貞が暴露されたことで円卓の騎士の座を追われ、ブリテン崩壊の一端を担ったという汚名を受けた。
- 聖杯戦争において間桐雁夜によって召喚される。彼は雁夜が唱えた狂化に反応、騎士としての自分を捨て、アルトリアへの敬愛を失えば苦悩から解放されると思い、第四次聖杯戦争にバーサーカーとして参戦するが、運命の悪戯により同じ時代に現界していたアーサー王本人と思いもよらぬ再開を果たすこととなる。
- 第四次聖杯戦争では最終局面においてセイバーと戦うが、「無毀なる湖光」の封印が解かれたことで、マスターの雁夜の負担が激増。魔力が尽きてしまったため活動を停止、その隙を突かれた形でセイバーに敗北した。
- 人物
- 狂化によって理性を失い殺意や憎悪といった負の感情に身を任せた存在になっているが、戦闘中であっても、セイバーの姿を目に止めたらすぐに戦闘を中断して襲撃をかけるほど、かの王に対して執着を見せる。
- アルトリアのことを恨んでいたわけではなく、非があるのは自分で王には欠片も恨みを抱いていなかった。円卓分裂の一因となり、ギネヴィアも救えなかった自分は裁かれるべきと考えていたため、狂気に駆られた彼が彼女に「恨めなかった恨み」とでも言うべき憎悪を見せて執拗に攻撃するのも王の断罪を求めてのことだった。
- だがランスロットを信頼していた彼女にはその真意は通じていなかったため、アルトリアは聖杯戦争中に彼から向けられた怨恨を、本音と誤解してしまうこととなった。
- 本編では消滅寸前の狂化から開放された時や、番外的な「お願い!アインツベルン相談室」や「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」では狂化の外れた本来の人格を見ることが可能。本編以外では一見落ち着いた礼儀正しい言動ながら、アーサー王への歪んだ感情や雁夜に対する毒舌などなかなかの残念ぶりを見せつける。
- 能力
- 理性が失われているにもかかわらず、第四次の強豪達を驚嘆させるほどの武技の冴えと周到さを誇る。
- これは彼独自のスキル『無窮の武練』によるもので、いかなる状況・属性を持っていても、その戦闘技術が劣化することは無い。また魔除けの指輪に由来する対魔力を持つ。
- 一方で狂化スキルによって能力強化もされてはいるが、燃費の悪さは半端ではなく、その魔力負担は作者からは「法外」と称されるほど。:最終宝具を解禁した最終戦ではさらに消費魔力が倍加し雁夜と自身の魔力を使い尽くした。その魔力消費速度は自身が保持していた本来ならマスター抜きでも数時間活動可能な予備魔力を、雁夜が魔力供給不能になってから10秒で使いきるほど。
宝具
- 騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
- ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:30人
由来:相手の策によって丸腰で戦う羽目になったとき、楡の枝で相手を倒したエピソード。 - 手にしたものに「自分の宝具」として属性を与え扱う宝具能力。どんな武器、どのような兵器であろうとも(例えば鉄柱でも、戦闘機でも、銃でも)手にし魔力を巡らせることでDランク相当の擬似宝具となる(その際、対象の武器をバーサーカーの黒い魔力が葉脈のように巡り包む)。宝具を手に取った場合は元からDランク以上のランクならば従来のランクのまま彼の支配下に置かれる。
- ただし、この能力の適用範囲は、原則として彼が『武器』として認識できるものに限られる(例として、戦闘機は宝具化できても空母は『武器を運ぶもの』という認識になるため宝具化できない)。
- また他の英霊の宝具を奪って使うことも可能だが、真名解放まで行えるのかは不明。仮にできたとしても、「狂戦士」のクラスでは言語能力を失っているため実行できない。
- 己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。 - 自らのステータスと姿を隠蔽する能力。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっている。
- 本来は姿を隠蔽するのみならず、変装も可能とする。また現在の彼では狂化の影響によって変装は不可能だが、令呪の力を借りることで、一時的にライダーの姿に変装することができた。
- 本来、彼の生前をよく知るセイバーは、鎧姿を見ただけで真名の看破が可能だが、この能力による黒い靄により姿が判然としなかったため、聖杯戦争終盤まで真名の看破はできなかった。
- 無毀なる湖光(アロンダイト)
- ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:ランスロットの愛剣アロンダイト - バーサーカー本来の宝具。
- 上記二つの宝具を封印することによって解放できる。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは聖剣だったが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
- 全てのパラメーターを1ランク上昇させ、また、全てのST判定で成功率を2倍にする。更に、竜退治の逸話を持つため、竜属性を持つ者に対しては追加ダメージを負わせる。
- 名実ともにバーサーカーの「切り札」ではあるが、発現させる際にマスターから膨大な魔力を吸い上げてしまうので、現マスターである雁夜の魔力量ではカバーしきれないという制約を抱えており、自由には使えない。
擬似宝具
- 鉄柱
- ギルガメッシュが登場時に乗っていた街灯のポールが、バーサーカーに投げつけられた王の財宝の宝具で2mほどの長さに切り飛ばされた物。元々はただの鉄柱でしかないが、擬似宝具化することで『約束された勝利の剣』とすら打ち合う強固さを見せた。“槍”として用いてセイバーと打ち合ったが、魔力による強化を無効化するランサーの『破魔の赤薔薇』に斬り飛ばされて短くなった後は持ち方を変えて剣としても使用しようとした。
- F-15J
- 米マクダネル・ダグラス社が「コストを度外視した最強の制空戦闘機」を目指して開発したF-15の航空自衛隊仕様。その設計思想に違わず、1機100億円超のコストと被撃墜数0を誇る、20世紀最高の戦闘機。
- 作中で擬似宝具化したのは、領海哨戒中だった仰木一等空尉の乗っていた“ディアボロI”。自分の宝具としての属性を与えていることで、本来の使用法であるコックピットに座らずに背部に掴まったまま機体を運用することが可能。隅々にまで魔力が浸り宝具としての属性を得ることで全体的に性能も向上・変化している。
- サーヴァント戦では電子兵装の類は無意味になってしまうが、ミサイル類はバーサーカーの意志で目標を追尾する呪装兵器と化し、フレアディスペンサーは後方迎撃用の焼夷兵器へ変化している。
- 本来は不可能なはずのマニューバーと対地攻撃を可能としている。アニメ版では視覚的に分かりやすいようにするためか、F-15Jには搭載されていないはずの推力偏向ノズルやVTOLまで追加されている。
- JM61A1
- F-15Jに搭載されているガトリング砲。搭載したまま機銃として使うことも、切り離して単体のユニットとしても使うこともできる。
- 擬似宝具化したことでサーヴァントにとっても非常に脅威となり、その威力と連射速度でセイバーを追い詰めた。
- 短機関銃
- 言峰綺礼が監督役としての職権で用意した。銃身も弾倉も憎悪の魔力に浸され、サーヴァントでさえも脅かす凶悪な破壊力を持つ。
- 原作では2挺の短機関銃と表記されているのみだったが、アニメ版ではバレット M82A1とH&K MP5を1挺ずつ装備している。
- 屋内で対物ライフルとフルオート射撃という無駄火力だがそこはバーサーカー、FPSばりのガンアクションを披露した。
登場作品と役柄
- Fate/Zero
- 最終決戦直前まで正体不明の狂戦士として戦場を掻き乱す。間桐雁夜のサーヴァントではあるが、たびたび彼の制御から外れて暴走する。
- とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
- 経緯は全く語られていないが最初から狂化が解けており、普通に会話もできる。
雁夜の負担を軽減するために平時は鎧などで武装せず、黒のスーツ姿で出歩く。尚、バーサーカー陣営以外のシナリオでは狂化状態。
- お願い!アインツベルン相談室
- 花札同様、狂化の解けた状態で登場。
- 黒スーツ姿の落ち着いた紳士風だが、中々の毒舌っぷり。そしてシャイなくせに行動が無駄に大胆。
- Fate/Ace Royal
- 英霊カードの一枚として登場。ダウン効果を防ぐ「精霊の加護」、交戦ダメージでダウンしない「無窮の武練」によって行動力は随一。バーサーカー以外にセイバー・ランサー・ライダーの適性を持つが、大技である「無毀なる湖光」がコストR6と重すぎるのがネック。
- だが、「セイバー」のクラスで召喚すると「真・無毀なる湖光」という新宝具を披露する。これは「無毀なる湖光」の性能そのままで、R3にまでコストダウンされているため、劇的に使いやすくなっている。
- この宝具があれば、もうアロンダイトも「ビームも出ない硬いだけの棒」などという不名誉な呼び方をされずに済むと思われるが、残念ながら映像媒体ではないので、具体的にどのような宝具なのか分からない。本当に残念。
- コハエース
- 鎧姿で登場。狂化が解けており普通に話す。
- 基本、円卓の騎士を煽ったり、青セイバーに追い打ちをかけたりする。
- Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
- 兜を脱いでいる時はアンニュイな表情のイケメンだが、メットオンしている時はセイバーにまっしぐらな狂犬である。
- 雁夜のことは基本的には親身に面倒を見ているが、セイバーを見かけるとそっちに向かって脇目も振らず暴走するため、結果として毎回ズタボロにしてしまっている。
- ちびちゅき!
- 剣道部所属。部活中は鎧を脱いでいるが、外では相も変わらずいつものスタイルでセイバーにストーカー行為を行っている。
- 戦車男
- 「英霊の座」に常駐するスレ住民。対面恐怖症のため、リアルではTシャツ半パン姿に西洋甲冑のヘルムだけをかぶった姿で過ごしており、スケッチブックに筆談で会話する。
- よく補導されるダメ人間と、目の死んでる幼女と同居中。
- カプセルさーばんと
- さーばんとの一匹。
- コスト800 戦闘力A 突破力A 移動力A 体力A 忍耐力A リキャストC
人間関係
Fate/Zero
- セイバー
- 生前の主君であり、友。
- 間桐雁夜
- マスター。
- 彼の唱えた狂化呪文に反応したことで縁が生まれた。契約関係にあるが、雁夜はランスロットを御しきれていない。
- 「お願い!アインツベルン相談室」では「ダメな人」と称してる。
- 間桐桜
- マスターの大切な存在。
- 本編での絡みはないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では空回りしがちな雁夜を共に心配したり支えたりいじったりしている。彼女からは「ランスさん」と呼ばれている。
- アーチャー
- マスターである雁夜がアーチャーのマスターである時臣に敵愾心を燃やしているため、たびたびけしかけられる。無限に飛んでくる宝具を無限に掴み取りして頂戴できる相性のいい敵ではあるが、個人的にはとりたてて興味はなく、そんなことよりセイバーを追いかけたい。
- 『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では、セイバーを嬲って楽しむ金ぴかに苦情を申し立てるが、その言い様があまりにもアレすぎたせいで逆に相手からどっ引かれる。
- ライダー
- 初戦でいきなり横から轢き逃げアタックを喰らう。それ以降、直接ぶつかる機会はなかったが、実際戦っていたら宝具の相性的に分が悪い相手。
聖杯戦争終盤、言峰綺礼の指示で聖杯の器を強奪する際に姿を借り、濡れ衣を着せることになった。 - ランサー
- 魔力を絶つ槍を持ち、「騎士は徒手にて死せず」の宝具化を無効にされてしまう相性最悪の敵。
- あと、とある分野における元ネタ(とされる)。
- ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
- ランサーのマスター。本編では特に何の因縁もないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』のケイネス組ルートでは、花札勝負であるにも関わらずケイネスに襲いかかろうとする。雁夜によると「金髪の相手を見ると発作的に」襲い掛かってしまうらしい。
生前
- ギネヴィア
- 主君の妻であるが、愛してしまった女性。
- ガウェイン卿
- 生前、同じ円卓の騎士であり、ランスロットに弟を何人も殺されるなど様々な因縁を持つ相手。
- モードレッド
- ガウェイン同様に生前に因縁が深い人物で、かなり苦手な相手。
- ベディヴィエール
- 同じく円卓の騎士。
- トリスタン
- 同じく円卓の騎士。「王は人の心がわからない」と言い残して去った彼に内心怒りを持っている。
名台詞
Fate/Zero
- 「A――urrrrrrッ!!」
- 咆哮。
通常は第五次のバーサーカーと同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
- 「……Ar……thur……」
- Arthur(アーサー)。正体とともに、叫び声の意味が明らかになる。
狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
- 「我は―――疎まれし者―――嘲られし者―――蔑まれし者―――
我が名は賛歌に値せず―――我が身は羨望に値せず―――
我は英霊の輝きが生んだ影―――眩き伝説の陰に生じた闇―――
故に――我は憎悪する―――我は怨嗟する―――
あの貴影こそ我が恥辱―――
その誉れが不朽であるが故、我もまた永久 に貶められる―――」
「貴様は、贄だ―――
さあ、もっと寄越せ―――貴様の生命 を、貴様の血肉を―――
我が憎しみを駆動させるために―――ッ!!」 - 雁夜の悪夢にて。
自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
- 「そうとも。あぁ、そうだとも。
あのとき、騎士でなく男として―――
忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば―――
己は、あの女を救えたかもしれないのだッ!」 - 「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。
ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
- 「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」
「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」 - 王と同じ理想を抱きながらも、その理想に殉ずるにはあまりにも弱すぎた男の本音。過ちを犯した家臣を罰することができなかったアルトリアの「優しさ」、「正しさ」を間接的に示す言葉。アルトリアはこの言葉によって王と家臣の認識の差を一層感じることになる。
- 「こんな歪んだ形とはいえ、最後に貴方の胸を借りられた……」
「王の腕に抱かれて、王に看取られながら逝くなど……はは、この私が、まるで……忠節の騎士だったかのようではありませぬか……」 - ランスロット最期の言葉。
ランスロットこそがまさに忠節の騎士であったというのがアルトリアの偽らざる想いであり、しかしそれはランスロットの救いとはならないものだった。
とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
- 「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。」
- 雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。
狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
- 「申し訳ありません。
自分なりにペース配分を考えているのですが、いかんせんカリヤの魔力提供はヘボすぎて論外です。」 - 武装解除して魔力の吸収を節約してもなお出歩くだけで死にかけている雁夜に毒舌を浴びせる。
これで苦手なものは「本音トーク」である。
- 「い、いえ、他人のそら似でしょう。
拙は生粋の冬木人。乱・素玄人と申す者。」 - 素顔で町中を歩いていたことが災いして出くわしたセイバーに「面識は無いだろうか」と詰め寄られた時に飛び出した苦しすぎる言い逃れ。
セイバーはもちろん誰か気付いた上で追求している。
- 「……ha…ir……ッ!!」
- ケイネスの頭皮の問題に対して。
他の皆と一緒になって、先生イジり(イジメ?)に参加。
金髪なのでアルトリアと見間違えたらしいが、狂化状態でも残念具合がパワーアップしている……。
ちなみにこの台詞は菌糸類もファンの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第二部の敵「サンタナ」の台詞ネタである。
- 「それが度し難いのだ……!王を常時窃視するのはいい。
仕方がない事だからな。誰だってそうする」 - 残念ぶりがどんどん加速していく……。
- 「だが、貴様の最後の台詞、あれだけはド許せん!なにが「てずから花を散らす」だ。
初心で純情な王にあのようないかがわしい言葉を投げるとは……」 - 「王が悪い子になったらどうしてくれる!おまえはここで死ね、蛇め!」
- ……保護者?
- 「そうだとも!だが実際に手をあげるヤツがあるか!
王はみんなのものだ!集団の中で孤立しているのを生暖かく見守るのが通なんだ!」 - セイバーを貶めることを悦とする英雄王への怒りなのだが、ある意味もっと悪趣味で酷い。
ギルガメッシュはこのセリフを聞いた時、初めて部下に恵まれなかったセイバーの境遇に同情した。
- 「見事な勝利ですカリヤ!小兵ならではのうざくて姑息な戦法、お見事です」
- 本人は褒めてるつもりなのだろうか…実に毒舌だ。
お願い!アインツベルン相談室
- 「法治国家においてやってはいけない事をほぼ完遂。ここまで困った御仁はそうはいないかと」
- 性格的に困った人物が必要ならと自分のマスターを紹介した。雁夜は職務放棄(家督放棄)・ストーカー・貯金ゼロ・思い込み・殺害未遂・ロリコンな困った人らしい。
- 「私は王を尊敬していました。
叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が
――いや、なんでも。」 - 漏れた本音。
ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。
ギャグ寄り時空だからアレなニュアンスになっただけでは、とファンの間で解釈が分かれているが、果たして真相はどうなのやら。
- 「その後、王に仕える騎士たちと何度か小競り合いをしましたが、私はこの通り最強ですので、みな返り討ちです」
- マスターである雁夜の最強なんだ!ポーズに集中線がプラスされての台詞。
- 「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した。」
- 「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と。」
- 「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう。」
- 「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか。」
- 「始めから最後まで――誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」
- 「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した。」
- 「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです。」
- 「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした。」
- 王への想いが語られていった。
その他の作品
- 「ぶっちゃけ私の方が剣の腕では上かもね多分」
「でもそれにはかえられないとき☆めきみたいなモノを我が王には感じてもらえたと思う!!」 - もはや残念さが留まるところを知らない『コハエース』のバレバレ鎧。
これには青さんも「へんなフォローいりませんから」と悲鳴を上げるレベルである。
- 「なんだ女か(笑)」
- 父上イジりに切れたモーさんの攻撃を軽くいなしながら、匿名コーナーのネタを持ち出して更に煽る。さすがは円卓最強(残念ぶりでも)。
- ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」
セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」 モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」
ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」
セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」 モードレッド「ランスロット――お前、そこまで……」
ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで――」
セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」 モードレッド「父上―――っ!!」 - 聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。
暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。
束の間正気に戻った王に寄り添い、涙と共に放たれたクラレントの光に灼かれてアヴァロンに消えていった。……こう書くとイイ話みたいだが、
本心は「我が王のスメル、プライスレス」という言葉に集約される。
- 「いける」
- 『戦車男』での彼はダラッとしたTシャツ姿にいつもの兜だけをかぶった怪しすぎる人物である。
対面恐怖症であるため、ネット上ではそこそこ喋れるがオフラインではスケッチブックに文字を書いての会話しかできない。
「エルメロイの女」との初デートに不安を覚える戦車男への激励の一言。もちろんスケッチブックで。
メモ
- その傍迷惑な行動ぶりから、「お願い!アインツベルン相談室」でアイリとゼっちゃんにダメ英霊と連呼される。ちなみに「起源が傍迷惑」と虚淵氏が冗談交じりで語ったほど。
- 奈須氏によると、円卓の騎士達の大部分はアルトリアが実は女性であることを知らず、ランスロットも例外ではなかったとのこと。彼はギネヴィアからその事実を関係を持った後に暴露され、今まで一人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる事になった。
「お願い!アインツベルン相談室」でも「誰かが、彼女を救わなければいけなかったのです。」とアルトリアの身の上を嘆いていた。そして、それを分かっていながら、自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕としたと語った。- 僅かな苦悩・怨恨に抱いた故に狂気に身を委ねて召喚された事を考えると、あるいはバーサーカーである彼は「ランスロットのダメな部分」が狂化によって強調された姿であるのかもしれない。
- 一般には寝取り男のような扱われ方もされているが、実際のところ型月世界におけるランスロットは
「国のために同性と偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態
という俗にいうポルナレフ状態の過程を経て不倫に至ってしまっており、どちらかというと王妃に巻き込まれた立場(彼自身もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたのだが、臣下としての距離感は保っていた)である。
そしてアーサー王が女であるという真実に追い討ちをかけられ、重ねて罪の意識に苛まれるが、根本的に人が好く王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、更にランスロットは苦しむのであった。 - キャラクターデザイン(鎧)は、武内崇氏ではなくこやま氏。Fateシリーズでは主に武器類のデザインを担当している氏らしく、非常に複雑な形状をしている。
- アニメ版ではフルCGで描かれている。「己が栄光の為でなく」のエフェクトもあるため、1日に2カットしか(!)撮影できないらしい。虚淵氏によれば、本編でバーサーカーが動くと雁夜おじさんの寿命が削られ、アニメで彼が動くとアニメーター、撮影班の命が削られる、とか。
- セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あり、「狂戦士」のクラスとはそれなりに相性が良い。
- 『EXRTA』での発言からガウェインはサーヴァントしてAクラス(最上位級)以上と推察され、ガウェイン以上の実力者とされる彼もAクラス以上のサーヴァントなのは間違いないと思われる。一般論として上級のサーヴァントほど魔力の消費量も増加するため、如何にクラスとの相性が良くても、更に「狂化」をかけるというのは正気の沙汰ではない。
- 「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。
最も有名なのがギネヴィアとの密会の場にモードレッドら13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。もしかしたら「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。 - 「騎士は徒手にて死せず」は反則的な能力と思われがちだが、実際は手にした武器の性能に依存するため不安定であり、擬似宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。
劇中での活躍は相性のいいギルガメッシュおよびセイバーが相手だったことや、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれたこと、そして彼自身の技量があればこそである。 - 「騎士は徒手にて死せず」「己が栄光の為でなく」はどちらも、自身の鎧や武器が使えない状況で勝利した逸話が宝具に昇華されたもの。彼の象徴である「無毀なる湖光」と併用できないのは、この由来のためである。
- 『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。
第四次にて、相性の悪い相手としてランサー (第四次)と相見えることになったのは因縁を感じさせる。- ただしランサーの方は完全に許されてはいなかったものの主君に再び仕えることができたのに対し、彼は主君には最初から容認されていたものの再び仕えることは最後までかなわなかった。
- TYPE-MOON BOOKS版巻頭のステータスでは、真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で隠蔽されている。
- 「無毀なる湖光」は宝具解説で「龍属性」に追加ダメージがあるとされているが、ランサー (CCC・赤)の説明で「龍」は神的存在であり、無敵であるとされているため、「龍退治」の記述を含めて「竜」の間違いと思われる。もっとも初出はこちらの方が先なので、誤植というよりは表記揺れだろう。
- 相談室や花札で覗かせる、アーサー王へのちょっとアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもあるが、ゼロマテの対談にてランスロットは円卓の騎士内での「アーサー燃え派」の筆頭として扱われており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けられているので、性別関係なしの純粋な尊敬だったと思われる。…多少歪んでいるのは否めないが。
- 『コハエース』というか経験値氏の中ではガウェインに殺意を抱き直されるレベルで萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしてのキャラ弄りである。
- アルトリアの治世の象徴の一つである「アーサー王は人の気持ちがわからない」という言葉を言い放った騎士については、ZEROマテリアルの武内画のラフにてランスロットがその言葉を呟いていたため彼の発言ではないかというファンの説があったが、Garden of Avalonで円卓の騎士トリスタンの発言であると判明。アインツベルン相談室でもその言葉を言い放った騎士はランスロットとは別人であり、彼はその言葉をアーサー王の傍らで聞き、アルトリアに言い放った騎士に対して「真に心ないのはどちらか」と内心で憤りを感じていたと語られている。
- 『Fate/Zero』同人版の発売当初は四巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測がなされた。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着からモードレッド、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技からローラン、武器を奪って使いこなしたことから武蔵坊弁慶などが候補に挙がっていた。
- アニメ版でも正体は終盤まで明かされず、EDでの絵画をモチーフにした一枚絵でもわからないようになっていた。……だが、某動画サイトでは小説版読了済みの視聴者が「正体は一体何スロットなんだ…」とコメントを連発し、実質的にネタバレになってしまっていた。後に、「何スロット」は公式までもがネタにするようになった。
- 名実ともに彼の切り札であるはずの『無毀なる湖光(アロンダイト)』だが、ファンからは「燃費と効果が割にあわないダメ宝具」「硬いだけの棒」「使わないほうが強そう」等などA++ランクの神造兵装としてはアレな評価を下されることがある。理由としては主に「解放した戦いでセイバーを倒しきれなかった」「常時発動な上に魔力負担が倍増する仕様」「他の宝具2つ封印する必要がある上に、能力が見た目でも成果でも分かりにくい」などが挙られている。
解放した唯一の戦闘相手であるセイバー自体は強力なサーヴァントではあるのだが、この時に既にバーサーカーの正体を知ったことで戦意喪失し辛うじて身を庇うことのみしか出来なかった彼女を、「竜属性を持つ英霊に追加ダメージ」という特性があってなお仕留められなかったため、狂化による強化や技量を失わない無窮の武錬を持っていることもあり、決定力に欠けるという見方がされることがある。
また、ただでさえ法外である狂化ランスロットの魔力負担が「最終宝具の解放に伴って倍加し」と原作地の文に書かれていることや、アロンダイトを抜いた後の戦闘中のランスロットの内心が描写されている時のタイムカウントである「03:55:51」と、雁夜と刻印虫にまだ息があり苦痛で苦しんでいる時のタイムカウント「03:52:18」から少なくとも数分以上は戦っていること、そして刻印虫を圧殺した後の「本来ならばマスター不在でも数時間は現界を存続できるはずの予備魔力を、暴走状態だったバーサーカーは、僅か十秒あまりのうちに使い尽くしてしまった」という原作地の文から、アロンダイトを抜いた後の戦闘は数分でも相当な量の魔力が消費されていたとも考察されている。
そして、アロンダイトの能力である全ステータス1ランクアップとST判定成功率2倍だが、単純火力に比べて「能力使用前は何が出来ず、使用後は何が出来るのか」が描写がない限り非常に分かり難い。一応「技の冴えと威力は以前の比ではない」と書かれているが、前述のように戦意喪失したセイバーも防戦一方ながら数分以上凌ぐことが出来たため、好評価に見られることはまず無く、宝具2つを封印することで解放される仕様から宝具の組み合わせによる妄想の余地も無くなっている。
公式側からzeroにあけるアロンダイトを抜いた後の戦闘におけるフォローなどは無いため、ファンでは「魔剣化して弱体化している」「セイバークラスならビームが出せた」「とき☆めきには勝てなかった」「雁夜が悪い」「王を本気で虐めてただけで本気で殺す気はなかった」など本気なのか冗談なのか判別が難しい擁護気味の推測や考察がされることもある。 - アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアリフレッド・テニスンの詩『国王牧歌』の挿絵『湖の乙女は幼少期のランスロットを誘拐する』(George Wooliscroft Rhead, & Louis Rhead画)。第一期では真名が明かされないため背景の踏襲のみに留め、ランスロットは後姿になっている。
各マスターごとのステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 |
雁夜 | A | A | A+ | C | B | A | 狂化により魔力・幸運以外がランクアップ |
保有スキル:狂化:C、対魔力:E(狂化によりランクダウン)、精霊の加護:A、無窮の武練:A+
話題まとめ
- ランスロットの強さ
- 妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、アーサー王、ガウェイン卿を上回るとされている。
- 火を吐く大蛇(おそらく竜種)を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
- このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に作者の虚淵もゼロマテの用語辞典にて「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要しなければ良かったのに…」と称している。が、同時にギルガメッシュ相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている。「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
- 無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
- Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
- 本編の狂戦士状態でも、「他サーヴァントに対しては強敵でありながら、ランサーだけが相性関係で優位に立てる相手」として作者考案のランサーチームの必勝パターンにおいて他チームの殲滅役として組み込まれるなど、実力だけなら四次聖杯戦争でも上位なことが伺える。
- ステータスについて、間桐臓硯が召喚前にマスターとして格の劣る雁夜では基礎能力に影響しかねない、と語りそれを補うために狂戦士として召喚させたという経緯から「雁夜がマスターなことでステータスが大きく下がっているのではないか?」という推論がファンから挙がることがあるが、狂化の強要は臓硯の雁夜への制裁と遊び心であり、実際に下がるか、下がっているかの公式回答はない。
- 「無毀なる湖光(アロンダイト)」の由来
- アロンダイトは本来、14世紀にアーサー王伝説とは無関係の別の物語に登場した剣である。
- その物語にはランスロットは登場せず、別の登場人物が持つ剣である。箔付けのために「元々はランスロットが持っていた剣」との故事が記されただけであるとされており、実際に彼の剣の名がアロンダイトであったのかどうかは信憑性に欠ける。
- 少なくとも、『アーサー王伝説』の中ではアロンダイトの名は記されていない。しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
- また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
- Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。小説Fate/Zero第4巻(ソフトウェア流通版)巻頭に収録されている設定によれば――
- 「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」
- ――とある。
- 「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
- 現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。
またZero劇中での戦果が戦意喪失したセイバーのみと言う事もあり、ファンからは地味な不遇宝具扱いされる事も多い。性能は騎士らしい白兵戦向きで癖も無く、超強力なのだが。
- 聖剣と魔剣
- 「勝利すべき黄金の剣」がそうであったように、聖剣は不当な使い方をすると失われてしまうらしい。
- 「約束された勝利の剣」は、劇中でセイバーの黒化に伴って「黒い聖剣」としても力を振るう。これは、湖の乙女にもヴィヴィアンとモリガンの善悪の二面性があるように、「約束された勝利の剣」にも元来二面性があるため、と言われる。
- 起源を同じくする「無毀なる湖光」も、最初からそういった二面性があったのかもしれない。
- 王妃ギネヴィア
- アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって二人を引き裂いたとされる女性。
- Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。政略結婚とはいえ、彼女は王を敬愛し、尊敬し、その理想に殉じるつもりがあった。
- 当時の王女の在り方として、彼女は自分が女性であるという意識や、そもそも男女の性差の認識も薄く、王と王妃は理想によってのみ結びついているものだと信じ込んでいた。
- 結局のところ彼女は、「理想に殉じることのできる女性」ではなく、ごく普通の女性だった。理想ではない、人と人、男と女の結びつきが他にあると知ってしまった彼女は、以後、王妃でありながら愛に身を焦がす女として、自身とランスロットを窮地に追い込んでいくことになる。
- しかし、アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、二人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
- アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、二人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として二人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は二人を咎めぬわけにはいかなかった。
- 用語辞典に曰く、「魂の在り方として眼鏡ッ娘。外すと美人のステレオタイプ」「命を賭けた乱世のツンデレ。信念のツンと魂のデレの波状攻撃で、自身とランスロットを窮地に追い込んでいく」