アンリマユ

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2016年11月17日 (木) 20:31時点におけるカリス (トーク | 投稿記録)による版
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アヴェンジャー

  • 真名:アンリマユ
  • 身長:167cm / 体重:58kg
  • 出典:ゾロアスター教
  • 地域:古代ペルシア
  • 属性:混沌・悪
  • 性別:男性
  • CV:寺島拓篤

復讐者」のサーヴァント

略歴
第三次聖杯戦争において、アインツベルンの魔術師が聖杯を得るための切り札として、聖杯戦争には本来存在しない第八のクラスであるアヴェンジャー、「殺す事だけに特化した英霊」であるこのアンリマユを召喚する。しかし、特別な人間でもなく、宝具も持たなかった彼は最初期に敗退し、大聖杯に収められる。だが、アンリマユは周りからの身勝手な願いで「この世全ての悪であれ」と摸造された「願い」その物であったがために、敗れて「力の一端」に戻り聖杯に取り込まれた際に「願望機」としての機能がその願いを叶えてしまい聖杯は汚染され、以後聖杯戦争は狂っていくことになる。
第四次、第五次聖杯戦争においてその「この世全ての悪」という「願い」は、大聖杯の中に留まりながら、聖杯に満ちる「力」を養分に現界しようとしていた。「器」に応じて「泥」、「肉塊」、そして「60億の人間を呪う宝具を持ったサーヴァント」として、それぞれ現われようとする。
決まった姿や人格を有せず、本来は人型の影として活動する。作中では実体化するに当たって士郎の殻をかぶって(厳密に言うと本物の士郎との同化に近い)現出したのが、この少年型のサーヴァントである。ちなみに昼間は完全に士郎になりきって行動している。
瀕死のバゼットが願った「死にたくない」をかなえるため、彼女と契約。仮死状態にして生かし続ける。その後、繰り返しの4日間の聖杯戦争を行うことで彼女の精神を保っていた。夜の聖杯戦争がバゼットの願いなら、昼間の平穏は彼が夢見たものだった。
まだ見ぬものに対する好奇心を原動力に繰り返しの4日間をまわし続けたが、バゼットを目覚めさせるためにあらゆる可能性をつぶし、最後は『天の逆月』でバゼットを説き伏せることで繰り返しの世界を終わらせた。
人物
全身くまなく刺青の施された、少年めいた姿の英霊。…といっても、これはある人物の殻を被って現出したもの。
もともとのアンリマユは虚無のものであるため、確たる性格というものはない。「hollow」のそれはある人物の暗黒面を現出させたものに等しい。だが本来の好奇心や夢など根底的な衝動などは有するようだ。逆に言えば、契約を結んだ相手や被った殻によって善人にも悪人にもなりうる。第五次の彼があそこまで人間に親身になったのは士郎に反感を覚えたから(魅せられた、とも言う)。アンリ曰く、士郎は化け物。良きにしろ悪きにしろその愚直なまでの歪さが報われなかった者の心に届いた。
能力
本人曰く、「この世界すべてを探してみても俺より弱い英霊は存在しない」最弱の英霊。マスターであるバゼットの方がずっと強いと認めており、作中でセイバーと闘うも数回斬り合うのが精一杯であっさり倒された。
しかし、「英霊クラスの超人であろうと、人間である限り俺には勝てない」とも豪語する(しかし、速さで「」と「蜘蛛」には敵わないとも述べている)。
武装は「右歯噛咬(ザリチェ)」と「左歯噛咬(タルウィ)」という奇形の短剣。現界する際の元となった人物の特徴が色濃く出たもの。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アヴェンジャー バゼット・フラガ・マクレミッツ
主人公 (Grand Order) E E A D E+ C 復讐者:A
忘却補正:A
自己回復(魔力):E
右歯噛咬:C
左歯噛咬:C
死滅願望:A

宝具

偽り写し記す万象(ヴェルグ・アヴェスター)
ランク:D
種別:対人宝具
由来:ゾロアスター教経典「アヴェスター」の写本
「報復」という原初の呪い。
自分の傷を、傷を負わせた相手の魂に写し共有する。仮に右腕がなくなった場合にこの宝具を使うと、相手の右腕が同様に吹き飛ぶことはないが、感覚がなくなり、動かすことも出来なくなる。条件さえ満たせば、全ての相手に適用できる。高い魔術耐性を持つサーヴァントであっても問答無用である。また、「共有」であるため、アヴェンジャーが自身の傷を癒さない限り、相手の傷も癒えることはない。
しかし、発動は対象一人に対して一度きり、放つのは自動ではなく任意発動。自分が軽傷ならば敵にもさしたる効果は与えられず、かつ今後同じ相手には使えなくなり、一方、致命傷を受ければ使う前に自分が死亡してしまうので発動できない。使いどころが非常に難しい上、互いに重傷を負って動けないという困った状況が出来る。アヴェンジャー曰く「傷を負わねば攻撃できない、クソッタレの三流宝具」。ただし、足止め用としての性能はこの上なく高いため、止めを刺せる相棒と組めば、それなりの効果を発揮する。
なお、この宝具はバゼットのサーヴァントとしてのアヴェンジャーを形作った際に得たもので第三次に召喚されたアヴェンジャーは持っていない。
『Grand Order』では、「発動した後の敵ターン終了時、発動中に受けたダメージを倍にして、敵全体に回避や無敵を無視して与える」という形で再現されている。敵がアンリマユを攻撃しなくとも、ダメージ発生前に倒されてしまっても意味が無いため、アンリマユの耐久力の低さもあいまって極めて使い勝手が悪い。一方でボス補正で高HPのアンリマユに使われると、「攻撃しない」ことが難しいシステム上極めて厄介な宝具に様変わりする。

無限の残骸(アンリミテッド・レイズ・デッド)

繰り返される四日間の中で、四日目の夜を経過・それまでにアヴェンジャー、バゼットのいずれかが死亡した場合に現れる知性を持たない怪物。
アヴェンジャーの変異体であり、彼を妨害し、彼の根底的な望みである「繰り返される四日間」を延々と続けさせようとする。

真名:アンリマユ

アンリマユ。「この世全ての悪」なるものを肯定する反英雄の極地。人類最古の善悪二元論といわれる拝火教に伝わる、悪魔の王。
―――しかし実際はそうではなく、とある村において、何の罪も犯さず、さりとて大きな功績も持たなかった普通の人間。
「青年」はその役割を一身に背負わされ、「この世全ての悪」になってしまった。生まれ育った村の呪いによって、人間であった頃の名前は世界から喪失している。
村におきた一つの教え、悪を定める教え。その村では、日々の苦しさ、貧しさに耐えるために教えを必要としたからだ。
『私たちの生活がいっこうに楽にならないのは、原因となる悪がいるからだ』
解決のできない問題。救われることのない人々の心は、この理不尽を叩きつけられる必要悪―――生贄を必要とした。そうすれば救われると。
そういった何処にでもあるような取り決めから、「青年」は「村人たちの善を脅かす悪」「物事がうまくいかない元凶」「無条件で貶めてよい何か」として選ばれ、山の頂に幽閉され、この世の地獄に落とされた。
延々と蔑まれ、疎まれ続けて人間として扱われないだけでなく、片目や喉を潰され、四肢は指を全て切り落とされ、残った目も閉じないように目蓋を固定されるというヒトが体験できる責め苦のすべてを味わった「青年」は、当然のように果ててしまった。
だが理不尽に対する憎しみは岩牢に焼きつき、彼は名もない亡霊になり、反英雄となった。青年が消えた後も、憎み続けた村人がいなくなった後も、村そのものが消え去った後でさえも。
彼は山の頂に縛られたまま、人間の営み、人間の醜さ、人間の喜びを眺め続ける。
温かな光―――自分には与えられなかった“当たり前の日々”を思う、賢者のように。

関連

『泥』
聖杯をその力ごと汚染し、70年経過しようとも新たな聖杯を汚染する力を保ち続ける『人の悪性』。
泥の形をもった純粋かつ圧倒的な呪いであり、泥に触れれば皆狂気に囚われ、時には肉体ごと呑み込まれて消滅してしまい、衛宮切嗣もこの呪いによって死亡した。
実は人間ではなく、霊体であるサーヴァントの方がその呪いをモロに受けやすく、反英雄でも「通常よりマシ」な程度、ギルガメッシュでも手こずると認めていたことから、その危険性が伺い知れる。
それに耐えられたのは、圧倒的なまでの魂の輝きとこの世全てを背負った器の大きさを有しているギルガメッシュと、己の精神に支配魔法をかけたことに加えて元から壊れていたバズディロット・コーデリオンである。
反英雄
悪を行い人々から呪われる存在ながら、それが結果的に人々の救いとなって奉られた英雄。悪を以って善を明確にするモノ。
厳密には純粋な反英雄は存在せず、せいぜい「悪でありながら善をおこなったモノ」程度の意味で使用される。
サーヴァントではメドゥーサエミヤハサン・サッバーハネロ・クラウディウス玉藻の前無銘エリザベート=バートリーなどが挙げられている。
冬木の聖杯戦争で反英雄が英霊として呼び出せることができたのは、「この世全ての悪」によって聖杯が汚染された為。

登場作品と役柄

Fate/stay night
「hollow」とはまた異なった姿で登場。物語の核であり、聖杯とはいかなるものかに大きく関わる存在。
Fate/hollow ataraxia
バゼットとともに夜の聖杯戦争を戦うサーヴァント。全ての発端とも言える物語の核。
フェイト/タイガーころしあむ アッパー
ふと気が付くと、アヴェンジャーは何故か現界して冬木市にいた。目の前にはバゼットと、そしてネコアルク。アヴェンジャーはロケットに点火して逃げ去ったネコアルクを追う。
ちびちゅき!
学校一の“ワル”。士郎とよく似た外見のせいで、大河に士郎がグレたと勘違いされ、教育的指導を喰らわされてしまう。
カプセルさーばんと
コスト:40 / 戦闘力:D / 突破力:E- / 移動力:B / 体力:E / 忍耐力:- / リキャスト:A+
さーばんとの一匹。全ての能力値が低いが召喚コストも最召喚時間も非常に低く、素早い展開が可能。また、即死しないダメージを相手に跳ね返すことがある。
バゼットが六つの召喚枠全てをアヴェンジャーで埋め尽くして使ってくることがあるが、環境を利用して大量展開して攻めてくる。カレンもレベルが途轍もなく高いアヴェンジャーで強襲を序盤から積極的に仕掛けてくるので、甘く見ていると痛い目を見る。
Fate/Grand Order
Fate/Zeroコラボイベント「Fate/Accel Zero Order」が開催された際、予告なしにフレンドポイント召喚限定サーヴァントとして実装されるというサプライズがなされた。しかもレア度は初の☆0。編成コストや最大レベルなどのステータスは☆2サーヴァントに相当する。
しかし出現率は☆5サーヴァント以上に低く、数十万フレンドポイントを費やしても引き当てられないプレイヤーが多数発生している。その異常なまでに低い出現率に加え、イベント初日に奈須きのこが竹箒日記に30分だけ意味深なメッセージを残して削除する演出を行ったため、当初は「不具合もしくはフライングで実装してしまったのでは?」等と囁かれる羽目になってしまった。
イベント告知内では一切その存在を言及されていないサプライズ出演のサーヴァントだが、このイベントのストーリーにおいては最後の最後の大トリに出演を果たしている。

人間関係

バゼット・フラガ・マクレミッツ
第五次聖杯戦争終了直後に契約したマスター。アヴェンジャーの能力の都合、メインに戦うのはバゼットの方。また、「偽り写し記す万象」に見合った「トドメを刺せる相棒」でもある。
カレン・オルテンシア
とことん相性の悪い相手。
衛宮士郎
「殻」。士郎から見るとアヴェンジャーは輪郭のはっきりしない影に見える。
アイリスフィール・フォン・アインツベルン
かつて被ったことがある「殻」。後に『タイガーころしあむアッパー』にてまさかの邂逅を果たす。
弟子ゼロ号
『アインツベルン相談室』にてアイリの殻を被り、教え導いた相手。これがきっかけで、彼女に「全てのバッドエンドを救う」という望みが生まれる。

名台詞

Fate/hollow ataraxia

「さあ、聖杯戦争を続けよう」
打ち捨てられた洋館で目覚めたバゼットにかけられた最初の言葉。
「始めよう」でも「再開しよう」でもなく「続けよう」。その真意が、この物語の肝でもある。
「その荷物は誰も持ってやる事はできない。自分で抱えるしかない。
 人間に支え合う事ができるのは荷物じゃなく、荷物の重さで倒れそうな体だけだ」
天の逆月にて、バゼットに対して。アヴェンジャーが「この世すべての悪」を背負わされたことを考えると重い言葉である。
「……バゼット、世界は続いている。
 瀕死寸前であろうが断末魔にのたうちまわろうが、今もこうして生きている。
 それを―――希望がないと、おまえは笑うのか」
クライマックス。生きることが苦しいと心の内を吐露するバゼットを、外の世界へと送り出す。
「―――みっともないが。誰かを助けたいという気持ちがあるなら、アンタはギリギリ英霊だ。」
怪物に変貌する寸前のライダーに向けて。この言葉によりライダーは正気を取り戻す事が出来た。
余談だがこの時ライダーは怪物になりかけていたためアヴェンジャーの本当の姿が見えていた。
「そうだな。けどもう、大抵は飽きちまったから」
なにか、新しいもののために、
「終わりでも、見てみないと」
天の逆月にて、バゼットに対して。それが偽りであることは、本人が誰よりもよく理解していた。
……■(わたし)はただ新しい物が見たかった。
かつての人格が彼女の蘇生を願ったように、■(わたし)は、一つでも多くの日常を知りたかった。
それが自らを■(わたし)に戻すとしても。十秒後の死を知りながら、一秒後の光を求めたのだ。
クライマックス。「殻」が剥がれ落ちたアンリマユは、ただ光の方角へと走ってゆく。
――さあ、終わりの続きを見に行こう。

トラぶる花札道中記EX

「え、いいの笑って!?ラッキー、いいかげん我慢の限界だったんだ!」
「ぎゃはははははははは!いやもう、ホント信じられねー!配管ぶち抜くウエイトレスってなに?テロ?」
「だいたいどこのギネスだよそれ!漫画じゃあるまいし、喫茶店を半日でクビになるってアンタ何歳ですかっ、ぐぎゃ!?」
のーまるモードにて。「いい、笑いなさい」「今はいつものように馬鹿にされた方が救いになる」と言われたので励ますのを止め、素直に本心を曝け出した。そしたら頭を掴まれ体が浮いた。
「――上等。よし、頑張れバゼット。オレは後ろで、いつでも逃げられるよう応援してるから」
同上。サーヴァントがマスターに戦うよう促す。これにバゼットは不満がるどころか「任せなさい、貴方は私が守ります……!」と男前なことを言いやる気満々だった。
「あ、あと娘さんをボクにください」
同上。神父にさらっとこんな事を言っていたりする。
「ああ。お互い辛いねぇ、都合のいい悪役はさ」
同上。言峰の「欲したものをこそ掴めない」との指摘に対する答え。顔グラフィックでは笑顔だが、人間だった頃の彼の生涯を思えば『都合のいい悪役』という言葉がどれほどの重みを持つのかは言うまでもない。
「ひひひ、甘いぜ遅いぜ押し倒すぜー……って、なんだぁ!?」
同上。混浴なのだから男として入らなくてどうするかとバゼットの許可なく入ろうとしたが、思わぬ邪魔が入る。

フェイト/タイガーころしあむ アッパー

「獲物をおびき寄せる食中花がキレイなのと同じでさ。どこぞの悪魔憑きのシスターも、ま、似たようなものかねえ?」
自分ルート。カレンへの発言。遠回しな惚気である。
「……ったく。マスターの危機だってんで戻ってきてみれば、ひでえモン見ちまった」
「……まあ、なんだ。人の趣味にとやかく言う趣味はないんだけどさ。なに、たまってんのアンタ?」
カレンルート。魔法少女衣装のカレンを見ての感想。ひどい言いぐさである。
「ええー?うっそだあ、これアンタの趣味だって!いつも通り悪趣味全開じゃんか!」
「そうだろう?おもしろおかしく、世の中をかじるのがあんたの起源だ。別に、それを恥じることはない」
「本当、素直じゃねえんだから。楽しい事は楽しいって認めていいんだぜシスター。そうじゃないと、肉をもって生きている意味がないんだから」
カレンルート最終戦、再現された天の逆月にて。暴走を続けるカレンに対して、かつてバゼットにそうしたように諭す。
……が、このときは言ったタイミングが悪すぎた。事の本当の発端はアヴェンジャーに対する追慕だったのに、見事なまでのフラググラッシュである。
おかげでカレンは完全に意固地になり、アヴェンジャーを殺した数でカレンとバゼットで勝負するハメに……こんなところでも生贄ですか?
「うん?いや、その芸風はいいんじゃない?
 痛々しくても可愛いんだから。アンタはそれぐらいの方がいいのかもしれないし」
同上。カレンの想いに気付かず地雷を踏んできたが、ここにきてやっと「可愛い」と言ってあげた。アンリに対してのみカレンの口調がしおらしくなる様は必見。
「いや、色々あるけど……いいのかこのオチ?全編通して設定違いとか矛盾とかはらん――ごべ!?」
同上。カレンに何か文句あるか問われて、メタい事をつっこんだ。
「うひゃあ、人を見た目で判断しましたよこの男!
 正義の味方っぽいのが偏見持ちとは恐れ入った。よっぽど前世で嫌なことがあったんですか?」
アイリルート。何故か衛宮邸の土蔵近くでアーチャーと口論していた時の煽り文句。……「前世で嫌なこと」でお前に勝てる奴はほとんどいないだろう。
「この身体の元になってるヤツがどうしようもない俗人なんでね。まあ、恩恵にあずかってるワケさ」
同上。アイリと会って「楽しそうでよかった」と言われた際の台詞。

Fate/Grand Order

「あいよー!最弱英霊アヴェンジャー、お呼びと聞いて即参上!」
召喚時。「最弱の英霊」を自称する復讐者のサーヴァント。もっとも本作ではその名に偽りはない。
「聖杯をご希望でしたら、私めに連絡を。ちょーっと故障した福袋でよければ、いくらでも提供するぜ?」
聖杯について。少なくともちょっとした故障ではないため遠慮願いたいものである。
「いくぜ!てめえの自業自得だ!」
「逆しまに死ね、『偽り写し記す万象ヴェルグ・アヴェスター』!」
宝具開放。その身に受けた数多の傷を相手に返す原初の呪い。
ちなみに前半部分は宝具発動時、後半部分は1ターン後のダメージ効果発動時の台詞となっている。

メモ

  • アヴェンジャーのクラス特性及びクラス基本能力は『hollow ataraxia』の時点では全く明らかになっていない。以後も設定資料の類でその辺りは触れられず、長らく謎のままとなっていた。
    • アヴェンジャーのクラスに属するサーヴァントは長らく彼一人であったが、後に『Fate/Grand Order』にて「巌窟王 エドモン・ダンテス」、次いで「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕」が登場。不明瞭だったアヴェンジャーのクラススキルについても彼らの登場で判明した。その後本人も実装され、ようやくステータスが明らかになった。
  • 本人曰く「この世界すべてを探してみても俺より弱い英霊は存在しない」最弱の英霊。しかし、具体的な描写が無い為に詳細は不明だが「英霊クラスの超人であろうと、人間である限り俺には勝てない」と語っている。
    • Fate/EXTRA CCC』において、もう一人自分を最弱のサーヴァントと主張するアンデルセンが出現している。またマスターがサーヴァントと本気で殴り合える人種というのも共通している。そしてそのマスターはアンリマユと同じく、この世の全ての知的生命の情動を一身に背負い神となった。
    • 『Fate/Grand Order』に実装された際には、原作再現するかの如き最弱っぷりで話題となった。「低いステータス」「自死するスキル」「扱い辛い宝具」の三拍子が揃っており、ファンからは「最弱の英霊」という看板に偽りないその性能に賞賛?の声が上がっている。
    • とはいえ自死するのを逆手にとって任意のタイミングで退場できたり、スキルで相手の宝具発動を遅らせたりと、彼らしい切り札に繋げる戦い方ができる。その上にこの作品では彼が得意とする筈の人間が敵として登場する為、ひょっとしたら彼の活躍が見れるかもしれない。
  • 殺人の質においては最高と自負する一方で、速さでは「犬」と「蜘蛛」には敵わないという。ここで比較して「より速い」といった「犬」「蜘蛛」とは、死徒二十七祖の第一位プライミッツ・マーダーと、第五位ORTの暗喩であると推定される。
  • 繰り返される日々が「四日」なのは第三次での「この世全ての悪」が四日目に敗退したのが原因。この世全ての悪は聖杯戦争を四日間しか知らないため、五日目以後は再現もくり返しもできないためである。
  • 本来、性格と言えるモノが無いので第三次に参戦した際の姿と性格は「hollow」に登場した彼とは当然違う。宝具も上記の宝具は使えなかったらしい。
  • 平行世界の第三次聖杯戦争で、アインツベルンはアヴェンジャーではなく、終盤まで状況を混乱させた「ルーラー」を召喚した。そのため、大聖杯は「この世全ての悪」には汚染されておらず、神々しい輝きを保っている。
  • 身体の刺青はこの世全ての悪を示すものであり、時代によって悪を示す基準が変わったりするのでモニョモニョ動く。

話題まとめ

善悪二元論神話
「善を司る存在と悪を司る存在が終わらない戦いを続ける」という、神話の類型の一つ。他の例としては、スラヴ神話の白き神ベロボーグと黒き神チェルノボーグ、インドネシアの聖獣バロンと魔女ランダなど。
神話の方のアンリマユにも対となる存在がおり、善神スプンタ・マンユ、あるいは最高神アフラ・マズダーが該当する。

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