グレゴリー・ラスプーチン
グレゴリー・ラスプーチン | |
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真名 | グレゴリー・ラスプーチン |
依代 | 言峰綺礼 |
デザイン | 武内崇 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場する疑似サーヴァント。
- 略歴
- 『Grand Order』世界での言峰は西暦2004年の日本で死亡しており、遺体もその際に焼失している為、2017年末の時点で聖堂協会に所属していない[出 1]。
- 『序/2017年』では聖堂教会からの査問官と偽ってゴルドルフ・ムジークと共にカルデアに侵入し、異聞帯のサーヴァントであるアナスタシア率いる殺戮猟兵を用いてカルデアを襲撃させた。
- カルデアから脱出する直前、レオナルド・ダ・ヴィンチの心臓を背後から貫いて退去させた後、管制室にあるカルデアスをアナスタシアによる物理凍結を見届けた。
- 『永久凍土帝国 アナスタシア』ではマカリー枢機卿を騙ることでイヴァン雷帝の眠りを維持する等、アナスタシアに協力。彼女が雷帝を下した後は正体を明かすと共に姿を消す。
- 『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』では北欧に向かうシャドウ・ボーダーを追撃し、捕らわれていたカドックを仮死状態にすることでカルデアを欺き奪還する。その後はギリシャ異聞帯で汎人類史勢力との戦いに身を投じている模様。
- 人物
- 深い藍色の法衣を着た神父。性格は依り代に近く、「外側も内側も神の従僕ではない」「エゴの塊」と評されている。
- 『永久凍土帝国 アナスタシア』でアナスタシアを皇帝にした後はラスプーチン自体は消滅し、完全に言峰綺礼になっている。
- 一方ラスプーチンの方は自らの在り方、持って生まれた自らの悪性に悩み、苦しむ人物であったこと、アナスタシアをツァーリにする為に死体を依り代にした疑似サーヴァントになることを受け入れた事が伺える。
- 『異星の神』に仕える3騎のサーヴァントの1つで、赦しがなければ次の異聞帯に行く事が出来ない、中間管理職のような存在。
- 能力
- ダ・ヴィンチに気付かれずに背後に接近して素手の一突きで心臓を貫く、時速90キロで移動するなど、サーヴァント相応の能力を持つ。
- また、近代兵器の扱いも心得ており、コヤンスカヤに提供された近代技術と魔術理論の複合装甲に通用するロケットランチャーを追跡しながらシャドウ・ボーダーに命中させていた。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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真名:グレゴリー・ラスプーチン
聖職者でありロマノフ王朝の守り手であるが、結果的に帝国の崩壊の遠因となった。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『第二部/序』で登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- 異星の神
- 直属の上司。
- イヴァン雷帝
- マカリー神父であると騙していた相手。マカリー神父の振りをすることで彼を眠らせていた。
- 言峰綺礼
- 疑似サーヴァントとなった時に融合した相手。後に彼に肉体を譲り渡すことになる。
- タマモヴィッチ・コヤンスカヤ
- 異星の神に仕える同志。殺戮猟兵を率いて、共にカルデアを襲撃した。
- カドック・ゼムルプス
- イヴァン雷帝の相手をする傍ら、彼の拗れた行き先に皮肉たっぷりにアドバイスしていた。
- アルターエゴ・リンボ
- 異星の神に仕える同志。インドの異聞帯に滞在していることが示唆されていたが、後に大西洋異聞帯で合流。
- 依り代的には性格的に相性最悪の相手であり、露骨に嫌っている。
- 千子村正
- 異星の神から召喚されたアルターエゴの1人。大西洋異聞帯では彼と共同で汎人類史のサーヴァントを何騎も撃破していた。
- 依り代同士の縁もあり互いに性格が真面目なためか、リンボと異なり関係性は良好。
生前
- アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
- 生前仕えたロマノフ家の皇女。何かと気にかけていたらしい。
- 『永久凍土帝国 アナスタシア』では、彼女がツァーリとなったことに満足し、綺礼に肉体を譲り渡して自身は消滅した。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「お初にお目にかかる。私は言峰綺礼。」
「聖堂教会 から査問団顧問 として派遣された神父だ。査問が終わるまでの数日、ここに滞在する。」
「よろしく、人理継続を果たしたカルデアの諸君。短い間だが、どうか苦楽を共にせん事を。」 - 『序/2017年』にて、初登場時に発したセリフ。
- 「神父で結構だ。特に理由のある名前ではない。」
- この台詞により「ただの言峰綺礼でないのでは?」と感じる人も多かった模様。
- 「子供に現実を教えるのも大人の仕事だ。」
- イベントにおいて全体の立絵が公開された時に採用された台詞。
- 「……フッ。してやったりという顔だが、それは違う。私はラスプーチンではない。」
「たった今、その役割は終わったのだよ。カドック・ゼムルプス。」 - 『永久凍土帝国 アナスタシア』第22節「獣国の皇女」にて、カドックから正体を明かされた際に発した台詞。
- この時アナスタシアは彼をマカリー枢機卿と信じていたために驚いていた。
- 「ラスプーチンの望みは既にして果たされた。故に、
彼は自由になった。 」
「彼は聖職者であるが、同時にロマノフ王朝の守り手でもある。だからこそ、彼は彼女 を帝位に就けるために、疑似サーヴァントになる事も受け入れた。」
「そしてイヴァン雷帝が倒れた今、アナスタシア以外に皇帝 はいない。」
「分かるかね? もう彼がこの世にとどまる理由がない、という事だ。」 - 自身がラスプーチンの疑似サーヴァントであると認めるものの、すでにそうではないと語る。
- 「さて、どうだろう。ラスプーチンとしての望みはもうないが……第二の生というものに関心がない訳でもない。」
「私は自由に、私の仕事を全うするさ。この異聞帯 と私の関係は終わったからね。」 - ラスプーチンとしての望みはなくなるも、第二の生に関心はあるため自身の仕事を全うすると誓う。
- 「神父の仕事は決まっているだろう。
生まれ落ちる 、新たな生命の祝福だよ 。」 - カドックに仕事の内容を聞かれた際の返答。
- 「……勿論。しかと
承 りましたとも。それでは最後の皇帝 、おさらばです。」 - 去り際にアナスタシアから一つ「お願い」を聞いて。アナスタシアに再会する気はないことから、カドックに関することと思われる。
- 「貴方はかつて、人理焼却を『神話級の殺人事件』と呼称した。であれば、この侵略も同じようにラべリングするがいい。」
「これは『誰が、どのようにして行った犯罪』なのか。それが貴方の中で組みあがった時、もう一度お会いしよう。」
「いったい誰に咎があったのか。それを貴方自身の口から聞き出す為に。」 - 『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』プロローグ「intro2‐1」にて、シャーロック・ホームズから「その遺体はどこから手に入れたものなのか。死体が無い者にいかにして憑依したのか」を問われた際に返した言葉。
- ただホームズがかつてゲーティアの起こした人理焼却を『神話級の殺人事件』と形容したのは、カルデアに知られないようにアトラス院で語っている時。
- そのためカルデアの記録にも残っておらず、いつどこで知ったのかは不明である。
メモ
- 『FGO MaterialⅢ』では天の衣から辛辣なコメントを投げかけられたことから、寄り代が彼女と因縁のある人物ではないかと考察されたが、後に第二部では予想通りの答えであったことが明らかとなった。
- なお、依り代となった『Grand Order』での言峰は作中の年代においては既に死亡していたが、『永久凍土帝国 アナスタシア』ではラスプーチンが綺礼に肉体を譲り渡して消滅した。
- よく「怪僧」などとあだ名される人物だが、何の僧かと言うとキリスト教である。
- ただし貧困ゆえにほぼ独学であったためどの宗派にも属しておらず、(一時期は「鞭身派」[注 1]と呼ばれるカルト分派に熱心に参加していたとも言われるが、)宗教的な立場としては「自称」キリスト教徒の「自称」祈祷僧に過ぎない。
- 比較的近代かつロシア史に大きな影響を与えた人物にしては経歴・人物像に曖昧な部分や謎が多いが、これには「胡散臭すぎるので当時研究対象にされず調査が遅れた」という冗談のようで手痛い理由や、「政敵が多かったため過剰な悪評や真偽不明の風評が多く検証が難しい」等といった理由がある。
- 「自身の存在意義や人生の意味に悩んだ人物である」という言峰との共通点も、彼が宗教の道に入ったきっかけとして実際に唱えられている学説の一つである。
- 結婚歴があり妻を愛せなかった(娘も居る)という点も共通だが、きちんと妻と向き合った言峰と違い、ラスプーチンのほうは信仰に目覚めた後に家出同然で出奔している。…愛のあり方について悩んだという点では同じだろうか。
- ただし貧困ゆえにほぼ独学であったためどの宗派にも属しておらず、(一時期は「鞭身派」[注 1]と呼ばれるカルト分派に熱心に参加していたとも言われるが、)宗教的な立場としては「自称」キリスト教徒の「自称」祈祷僧に過ぎない。
- 良く言われる事として、彼は帝政ロシアの終わりを「早めた」人物であり、終わらせた人物ではない。
- 当時の帝政ロシアは国内外の様々な情勢から既に限界であり、ラスプーチンが現れなかったところでどのみち崩壊していたとされる。
- ちなみに、ラスプーチンをロシア皇帝夫妻に紹介したのはナポレオンの末裔(正確にはジョセフィーヌの連れ子の子孫)である。
話題まとめ
脚注
注釈
- ↑ 元々は文字通り肉体を鞭などで打ち、肉体を蔑む事で神の許しを請うたり、集団トランス状態になる事で神と交信する等を目的とした宗派だったが、そういった儀式がエスカレートした結果なのか、ラスプーチンの頃には何故か最終的に乱交を始める派閥と化していた。
出典
- ↑ 『永久凍土帝国 アナスタシア』第二幕「ヤガ」より。