ベリル・ガット
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ベリル・ガット | |
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外国語表記 | Beryl Gut[出 1] |
性別 | 男性 |
身長 | 185cm |
体重 | 75kg |
特技 | ウィッチクラフト、服飾、ガーデニング |
好きな物 | かわいそうなヤツ、おもしろいヤツ |
苦手な物 | たのしそうなヤツ、つまらないヤツ |
声優 | 石谷春貴 |
デザイン | 佐々木少年[1] |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するイングランド出身の魔術師。Aチーム、後のクリプターの一人。
- 略歴
- Aチームメンバーとしてカルデアから選抜されたが、レフの妨害工作により瀕死の重傷を負い、コフィンで凍結保存されてしまった。
- 人物
- 一見すると魔術師というよりはギャングの一員のような伊達男であり、飄々とした兄貴分という人物である。
- 自分に兄弟がいないこともあってかカドックに対して気にかけたり、オフェリアはおろかリーダーであるキリシュタリアに対してもフランクな態度を取っている[出 2]。
- だが「殺すも奪うも生きてこその喜び」と凶悪な形相で語っている[出 2]ように、その実態は快楽を目的とした殺人者であり、時計塔からも「狼男」と蔑まれた殺し屋という素性を持つ[出 3]。
- 一方でキリシュタリアからは「自分を騙すのが得意で、イヤな仕事ほど真摯にやり遂げようとする」とも評されている等、謎が多い[出 3]。
- また、カルデアの生き残りである「ある人物」に執着心を抱き、その人物の治療室に押しかけるも発見したドクターによってすぐに追い出されてしまった過去を持つ[出 2]。
- 能力
- Aチームに戦闘要員として選抜されただけの高いレイシフト適性と実力を持っている。
- 高名ではないが魔術師としての家系そのものは古く、獲物の追跡、自身の姿の隠匿、死に至る毒、業の腫瘍化、苦痛の増加、不運の前借りなど様々な暗殺、拷問に適した魔術を魔女の母親から教わった。その中には使用者の魂を腐らせる黒魔術もあるが、そういう魔術は劇中ではベリル本人は使う事は無く、弟子に副作用について黙って使わせている。実際に使用するシーンは描かれていないが、『猟奇固有結界・レッドフード』という固有結界も持つ。
- 上述にように魔術は使えるが、本人曰く面倒でピストル一丁を使う方が好ましい。
- 特に強力な魔術は他の生き物に化ける儀式。一朝一夕にはできない魔術だが、近道としてなりたい生き物の要素を集めて平らげる事ができる。ブリテン異聞世界において、ベリルがウッドワスに化けて、その能力を使えることになるが、詳細は「ウッドワス」を参考。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- クリプターの一人として登場。
Fate関連作品
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- クリプターの一員として登場。
人間関係
クリプター
- カドック・ゼムルプス
- 彼に対して兄貴のように接しているが、彼からは「兄貴分はペペロンチーノだけで十分だ」と突っ撥ねられる[出 2]。ロシア異聞帯を落とされた後の会議では、自分を負け犬と称したカドックに意味深な反応を示していた。
- 実はこの時から「本当に負け犬ならば自分の手で殺す」と明確かつ密かに殺しの標的にしており、そのため第5章にて自身の計画の遂行のタイミングを図りつつ単独行動を取っていたカドックを捜し回っていた。
- オフェリア・ファムルソローネ
- キリシュタリアに対して遊び気分で接している事に対して彼女に叱責されている他[出 2]、凶悪な人間性と血にまみれた経歴という点から毛嫌いされており[出 3]、信用に足るのか、異聞帯の拡張が務まるのか疑問視され、早い段階で彼女はキリシュタリアにベリルの危険性を指摘していた。皮肉にも、彼女の懸念は後に(彼女にとっても)最悪の形として的中する事となった。
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- オフェリアとは逆に凶悪な側面を含めて彼を買っているが、第5章冒頭で担当する異聞帯の破壊を命じられていた。ベリル自身は当初こそリスクとリターンが合わないとキリシュタリアを殺しの標的としては眼中に入れていなかったが、第5章の終盤にて「彼の考える世界はつまらない」という致命的な思考の相違により裏切って致命傷を与える。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- 「自分と同類のろくでなし」と思っていたが、仲間殺しを許さなかった彼の命がけの報復によって致命的な呪詛を喰らうことになる。
人理継続保障機関フィニス・カルデア
- マシュ・キリエライト
- 歪んだ愛情を持ち、執着している相手。治療室に押しかけるも、ロマンに見つかって追い出された過去を持っている。彼女がAチーム唯一死に至る「大令呪」を有していなかったのも、自分が始末屋になる条件としてマシュの分の免除を申し出していたため。
- ブリテン異聞帯では、死に瀕しても執着し続けた。
- ロマニ・アーキマン
- 治療室に押しかけたベリルがマシュにやっていた所業に激怒し、殴りつけた末に追い出して永久出禁にした。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- 上記の経緯をロマンからあらかじめ聞かされていたためか、それぞれのAチームを説明しているのに対して「一人くらい名前だけで済ませてもいい」という形で打ち切った。
- 主人公 (Grand Order)
- 第3章では「マシュの陰に隠れたまま英雄になった奴(意訳)」と、他のクリプター以上に棘のある感情を向けていた。
- 名前も覚えていない(覚えようとしていない)様子だが、第5章前編の冒頭では評価を改めており「活きが良いマスターで我らが誇る補欠後輩(意訳)」と軟化している。
- 一方で異聞帯を次々と破壊している姿を脅威と見なしており、第3章ではコヤンスカヤに暗殺を依頼している。
- 第6章では「マスターとしては一流」と実力を認める一方で、「自分からマシュを奪う相手」として明確な殺意を持つ。
妖精國
- モルガン
- 自身のサーヴァントとして召喚したはずが、契約完了前に主導権を奪われ主従逆転してしまう。挙句にその過程で一度モルガンによって存在を抹消された後に再度復元されたため、“魔術で生まれたスワンプマン”のような存在になってしまったが、これに関して彼は然程気には留めていない。
- というのもベリルは面白くなれば自分の命さえ平気で差しだす刹那主義な上に、彼はマシュ、モルガンはブリテン島とそれぞれ執着するものがあり、裏を返せばそれ以外はどうでもいいスタンスであったため。なので怪しまれない程度の最低限接触以外は互いに不干渉を決めていた節もある。
- 妖精騎士トリスタン
- モルガンの義娘。汎人類史の世界の話をしたことで彼女に懐かれ、お互いに「レッドベリル」「レディ・スピネル」と呼び合っているが、その実は自身の魔術の呪いを肩代わりさせるための実質的な手駒であった。
- ウッドワス
- 妖精の中で最も強力な肉体を持つ彼の霊基を複写し自身に取り込む。
- オーロラ
- 「風の報せ」を使ってモルガンに関する情報を提供していたと思われる。
その他
- 母親
- 「母ちゃん」または「婆ちゃん」[注 1]と呼んでおり、関係性はそれほど悪くない模様。
- 「森の住人」「近代では暮らしにくくなった」などと直接の登場はないが断片的に語られており、ベリルの尖った形の耳などから人狼、あるいは魔女なのではないか?とプレイヤー間では噂されている。
- 正体は予想通り「魔女」ではあったが、その実は魔術協会から棄てられ、消費文明を嫌うが故に現代社会にも馴染めず取り残された異物と言える存在。その中でもベリルの母は巨大なヒキガエルのような風貌で『妖精』を自称していたが、とある「魔法使い」に騙されて彼を産み落としたため愛憎混じりの情[注 2]を向けられていた。
- 黒魔術を一通り学んだ後は、もう要らない存在となり「誰よりも綺麗な星の瞳」を潰して森の中に棄て去った。
- 「お姫様」
- もともと担当していたブリテンの異聞帯にいた存在。
- ベリル曰く世間知らずで、「利用してやろうとお近づきになった」との事だったが、彼女からは「地獄の果てまで一緒にいましょう!」とグラビティすぎる愛を向けられており、ドン引きしている。
- このこともあってカドックには「王族には気をつけろ」とアドバイスしていたとか。
- しかし、ブリテン異聞帯では当てはまる人物がおらず[注 3]、妖精國の住民達を統合して彼なりに揶揄した言葉ではないかと解釈されている。
- ジャック・ザ・リッパー
- 『フロムロストベルト』にて、シミュレーションで行った第四特異点で言及していた「アサシン」。
- 名前は直接出されていないが、十中八九彼女の事と思われる。
- 「必ずこちらを殺しに来る。ああいうタイプはよくわかる」と自分に引き比べたかのようなプロファイリングをしていた。
名台詞
- 「それとは別にさ。―――が生きていたことは、嬉しい。
こんなに嬉しいのは、初めてアイツの治療室に押し入った時以来だよ。
あの時はドクターに見つかってすぐに追い出されたが。今はもう、邪魔するヤツは一人もいない」 - クリプター同士との会合の通信を打ち切る際に。カルデアの生き残りに、ベリルが目に付けている人物が生存していることに喜んでいるのだが、その際に悍ましい表情を顕にしている。
メモ
- 第2部の前期OPでは口元が血塗れになっているなど、不穏な部分を覗かせている。
- 上記の血塗れの口元や、やけに尖った耳や、デザインが『月姫』のコミック版を担当した佐々木少年であること等から、プレイヤー間では「実は死徒ではないか」等と噂されている。
- 上記のとおりマシュやダ・ヴィンチが彼について名前だけで済ませて説明を打ち切っており、謎に包まれた人物像や経緯は第二部の本編で少しずつ明かす形となっている。
- 前述したように、かつては執着している人物の治療室に押しかけたところをドクターに見つかって追い出されたようだが、その人物にどのような行為を実行しようとしたのかは現時点では不明。尤も、その人物への態度を見る限り、ロクなモノではなさそうと思われるが……
- クリプターであるカドックがマシュに対する処遇を語るシーンにおいて、キリシュタリアやカドック、ヒナコやデイビットはマシュを「カルデアで生まれ育ったデザインベイビーであり備品」として必要以上に接触しない、ペペロンチーノやオフェリアは女の子同士といって食事に誘ってよくマシュを困らせた
ペペロンチーノがそういう扱いになっているのは追求しないでおこうとのことであるが[注 4]、ベリルだけは名前を挙げるどころか、一切触れられていない[出 4]。
- 彼の担当する異聞帯では原始的であり、「有り得たかもしれない人類史」とは到底思えない酷い環境であることが窺えており、『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』では「そもそも消えかけであり、維持するのもやっと」であることが明かされている。
- だが、その異聞帯は異聞深度の数値や副題の名称が第1部での第六特異点を思わせるものだったりと、こちらでも不穏さを漂わせる。
- 奈須きのこ氏曰く、一番気が合いそうなクリプターがベリルで「何をやればプラスになるかマイナスになるのかまったくわからない」ため、ある意味こっちも気が楽になるらしい。コツは密室で二人きりにならないとのこと。[出 5]