静希草十郎

提供: TYPE-MOON Wiki
2024年5月15日 (水) 21:51時点における (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動
静希草十郎
読み しずき そうじゅうろう
誕生日 4月12日
身長 172cm
体重 61kg
特技 ウォーキング
好きな物 (ノーコメント)
苦手な物 不当な暴力
声優 小林裕介
初登場作品 魔法使いの夜
テンプレートを表示

概要

三咲高校2年C組。山奥からやってきた転校生。ひょんなことから蒼崎青子久遠寺有珠と同居生活を送ることになる。

略歴
電話はおろか電気すらまともに通っていない山奥の田舎で育つが、とある理由で三咲町に引越すことになる。三咲町に来るまで学校のことを知らなかった(通ったことがないのは勿論だが、学校の存在自体を理解していなかった)ほどであり、転入試験にもギリギリで合格している。
当初は複数のアルバイトを掛け持ちして自活しつつアパートで一人暮らしをしていたが、蒼崎青子らの秘密を知り、紆余曲折を経て、口封じのために彼女らとの同居を強制させられることになる。
山で暮らしていた頃に野犬に襲われたことがあり、左腕に噛み傷の痕が残っている。また首にも常に包帯を巻いている。有珠によれば包帯の下にも傷跡があるらしいが、その形状は作中では確認できない。後に青子から犬用の白い首輪を贈られて以降は、それを気に入って付けている。
人物
純朴な人となりで、誰もが認める「いい人」。一見して前向きで、大抵の苦労は苦労と思わない。
極度の世間知らずであり、都会では当たり前の事も彼にとっては新鮮、かつ得体のしれない驚くべきものであり、傍から見れば突拍子もないズレた反応をすることも多い。魔術を初めて目の当たりにした際にも「アレは異常なモノだ」と理解しながらも、「実際にあったのだから、都会ではこういう事もあるのだろう」と、あるがままに受け入れる。青子が口封じに来たことに対しても、「アレは見てはいけないものであり、ルールを破ったからこうなった」として、「都会におけるルール違反」の結果と捉えており、魔術そのものへの疑問や魔術が「ありえないモノ」という考えはなかった。草十郎にとっては、町に出てきて初めて見た電話も魔術も、よくわからないモノという意味では一緒だったのである。
それまで殆ど他人と触れ合った経験がないため、対人関係の機微に疎い。ありていに言うと、空気が読めず、間が悪い。特に男女の好意や恋愛感情には極めて鈍感であるが、一応人並みに興味はあるらしい。
山の中で育ったので野生動物の生態には詳しい(ただし、生まれ育った山に生息していた動物限定。例えばワニのことは、木乃美芳助から教えられるまで知らなかった)。
山への郷愁と未練、そして山を追い出されたことの罪悪感を抱えたままであるといった、後ろ向きな面も秘めている。それゆえ青子の生き方、まっすぐに前に進む強さに、強い憧れを抱く。
趣味は庭の手入れ。
能力
外見は草食系であるが、服を脱いだ姿はかなりの筋肉質。身体能力は高いが、経験がないため泳ぎは苦手。
山で鍛えた健脚は地図に一本線を引いたように大抵の道程を最短距離で踏破できる。山があろうと森があろうと他人の家があろうとも、文字通り一直線。
山奥で暮らしていた頃に何らかの戦闘訓練の様なものを受けていた模様。獣に対しての洞察力は鋭いのか、人間形態のルゥ=ベオウルフを一目見た瞬間その実力が化け物だと看破し、再び対峙した時には自身の術中に陥れた。
魔術師には手も足も出ないが、生粋の幻想種である黄金の人狼相手に心臓打ちで一瞬だけ「弱点を作り」、追撃で放った肘打ちによる純粋な打撃力で心臓を破壊する(ただしその威力を出すために自分の四肢が再起不能になるほど壊れることが前提)など、常識外の格闘技術を持つ。本人は、山奥で身を守るために教えられたと思っていたが……。
実は極めて複雑な人体の動きを『規程内の簡単な動作』としてパターン化し、脳への負担を減らすいわばオートメーション的な役割を果たす「大脳基底核」が機能していない。そのため、活動の際には呼吸、骨子、筋肉、神経といった複雑な連動を常に意識、計算しなければならない状態である。
つまりどんな挙動にも思考が必要であるため、自身の肉体を隅々まで把握しており、「一体目の人形を作った時と全く同じ動きで九体の人形を作る」といった『1ミリも違わない同じ動作をすること』は息をするようなものだと言う[注 1]

Fate/Grand Order

2001年時点での姿が描かれている。

略歴
『魔法使いの夜』本編の後、上京して槻司鳶丸の興信所に引き込まれ、そこで彼の助手をしている。
期間限定イベント『魔法使いの夜アフターナイト』では、2001年5月に「とある依頼」を受けた鳶丸と共に隈乃温泉を訪れていた。
しかし本来の目的は「知り合いの失せ物探し」であったため、独自に森を調べていた。
その途中で過去の自身がサーヴァントとして召喚されてしまったため、「このままでは事態がややこしくなる」と判断した蒼崎青子に事情を説明された後、東京へと飛ばされた。
実は2年前である1999年にも、久遠寺有珠の無くしたプロイキッシャー「願い星箱」を探しに彼女と共に隈乃温泉を訪れていた。
その際には「オンリーワン/ナンバーワン・シャイニースター」が発動してしまったため、仮死状態であろう有珠の体を回収しに行ったところシャイニースターと対峙する青子と遭遇。
青子を支援すれば状況が解決すると思い、体がボロボロになりながらもシャイニースターに一撃を食らわせ、青子がシャイニースターを不発にする隙を作りだした。
しかし一撃を食らわせた後に本来であれば命を落としていたため、2001年で特異点を解決すれば死亡が確定していたが、青子らが1999年のシャイニースターを倒したため一命を取り留めた。
人物
外見は相変わらず草食系で、顔つきは温和になっている。
首には未だにチョーカーを付けており、右手には黒い手袋をはめている。
性格も「いい人」のままで、マイペースなところも変わっていない。
能力
全盛期である学生時代よりは衰えたようだが、常識外れの格闘技術は持ち合わせている。
作中ではそれを用いて、体の一部を欠損させながらもシャイニースターに一撃を見舞って隙を作りだした[注 2]

バリエーション

バーサーカー

Fate/Grand Order』の期間限定イベント「魔法使いの夜アフターナイト/隈乃温泉殺人事件 ~駒鳥は見た! 魔法使いは二度死ぬ~」にてサーヴァントとして実装。
クラスは狂戦士
詳細は「静希草十郎 (Grand Order)」を参照。

登場作品と役柄

魔法使いの夜
主人公の一人。
Fate/Grand Order
期間限定イベント『魔法使いの夜アフターナイト』にて、2001年時点での20代後半の彼が登場した。
ちびちゅき!
生徒の一人。同居人たちからペット扱いされているので、他の主人公達は彼を気の毒そうに見ている。

人間関係

魔法使いの夜

蒼崎青子
三咲高校の同級生。草十郎に秘密を知られ、紆余曲折の末同居人になる。
久遠寺有珠
青子の同居人。当初は口封じのために草十郎を殺そうとするが……。
槻司鳶丸
同級生。面倒見のいい性格で、世間知らずな草十郎の相談相手になる。
2001年の時点では東京で興信所を開いた彼の助手をしている。
木乃美芳助
クラスメイト。草十郎の悪友的存在。
久万梨金鹿
同級生で、バイト先の一つ「まっどべあ」の娘。
山城和樹
クラスの担任教師。何かと気に掛けてくれる。
恒河
草十郎の父方の親戚。 草十郎が三咲町に住むにあたって、住居などの根回しをした人物。
蒼崎橙子
青子の姉であり仇敵。その絡みで一度体を真っ二つにされて殺されるが、その後の関係は悪くないらしく、青子の恋愛に関する相談をしたり、パーティの招待状を送ったりしている。
ルゥ=ベオウルフ
青子と有珠を傷つけたベオに報復する。以降は懐かれている。

ちびちゅき!

ベオウルフ
「名前を呼んだら返事をしたから」という理由でルゥだと勘違い。相変わらずの天然っぷりである。

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)マシュ・キリエライト
隈乃温泉に行く途中で迷った彼らに声を掛けられ、途中まで案内をした。
マシュからは「しっかりしているのに、どこか緩やか」という不思議な雰囲気と評されている。

名台詞

魔法使いの夜

「まて、人殺しはいけないんだぞっ……!」
「人殺しは、いけない事だ」
草十郎という人間の根幹に根ざす台詞。
主に言われる立場である青子は度々この台詞を聞かされるが、当初はただの一般論だと認識する。その後も何度か口にし、最後は橙子との戦いで青子が姉に止めを刺す時にも草十郎は止める。その時の青子は魔法の影響で、草十郎が何故これにこだわるのかを知っていた。
「___バカな。なぜ命がある、木乃美」
青子の強さと木乃美のアホさ加減に、滅多に見せないマジな顔になる草十郎。
「ああ、こんな都会で身のしまったイナゴが手に入るもんか」
鳶丸に冗談でおにぎりの中身はイナゴと言った後の気になるひと言。つまり身のしまったイナゴがあれば……。
「いや。興味はある。可愛い女の子は可愛いと思うし、たまに薄着なところに出くわすと目のやり場に困るだろ。ああいう時、自分が男だって事を実感するよな」
木乃美たちとナンパに興味があるかという話題になって。純朴ではあっても性欲がないわけでは無いのが野生児って奴です。
「そんな馬鹿な話があるもんか。なんで熊を倒すために修業しなくちゃいけないんだ?」
青子に山で熊を倒す修行でもしてたんじゃないかと問われて。熊を倒すのに修行なんて要りません。
「……匂うな
 品のない肉の匂いがする。これだから犬は嫌いなんだ」
「……驚いた
 それじゃ、ほんとに犬そのものじゃないか」
犬嫌いの草十郎がベオを前にしてはなった言葉。蒼崎橙子によれば、安い挑発ではあるがこれもベオを倒すために草十郎が用いた伏線の一つらしい。とはいえ、後半の台詞は表情を見るに純粋な感想も混じっているようである。

メモ

  • 山育ちの代表格。というか製作時期から考えると数ある山育ちキャラの元祖とも言える。
  • 作中に山上の屋敷から麓の住宅地にある公園までを最短距離で駆け抜けた描写があるが、志貴もカーニバルファンタズムで似たような事を、ついでに熊を倒しつつ行っている(一応ギャグ描写ではあるが)。行った理由には雲泥の差があるが、山育ちはみんなできるのかもしれない。
  • 青子から貰った首輪は、青子が魔力を込めると草十郎の首を絞めるという、お仕置きアイテムでもある。
  • PCゲーム版での容姿は草食系男子であるが、原型である未発表の小説版では筋肉質の長身であった。その頃のキャラクターは『Fate/stay night』の葛木宗一郎に流用されている。またその名前も草十郎のもじりである。ちなみに顔つきの険しさは全然違うのだが、確かに髪型や色合い。俯瞰的な顔立ちに両者の面影は感じられる。

脚注

注釈

  1. ただしここで言う「息をするように」は通常使われる「誰にでも出来る簡単な事」と言う意味ではなく、彼にとっては呼吸すら全て自分の意志で必要な肉体の動作を考え、命令しなければならないと言う意味であると思われる。
  2. なおこの時の一撃は1991年に起きた何らかの事件の際に使用したものの再現である模様。

出典


リンク