ベディヴィエール

提供: TYPE-MOON Wiki
2016年8月24日 (水) 01:15時点におけるアムナント (トーク | 投稿記録)による版 (→‎宝具)
ナビゲーションに移動 検索に移動

ベディヴィエール

  • CV:能登麻美子(テレビアニメ版) / 三木眞一郎(PS2版) / 真殿光昭(PS Vita版) / 宮野真守(GoAFGO

アーサー王に最後まで付き従った騎士。

略歴
円卓の中に名を連ねた、最古参の騎士の一人。アーサー王への忠義は本物で、王の輝きに魅せられ、「この王に剣を預け、力になろう」と邁進し、若輩の身でありながら王の近衛にまで登り詰めた。
ベディヴィエールは他の騎士たちと違い最後までアーサー王を信じていた。宮廷では孤立し、騎士たちからは疎まれ、民からは恐れられてもなお、私情を見せずに常に理想であり続けた王の事を誇りにさえ思っていた。近衛にまで上り詰めたのも、常に公平無私であろうとして誰にも本当の顔を見せない王の人間としての笑顔が見たかったためでもあった。だが他のどの騎士より身近に控えアーサー王の顔を見続けても、彼の王が笑う事などただの一度も無かった。祖国の統一を成し遂げ、栄光の中にいるはずの王が一度も安らかな顔を見せかった事に怒りを覚え、いつか王の顔に光が与えられることを願い続けていた。
カムランの丘の戦いでモードレッドと相討ちとなり、命尽きかけていた王を救うため、自分の傷も顧みずに救おうと試みる。自分たちの王は聖剣の導きある限り決して滅びない不死の王であり、呪われた戦場を抜けて清らかな場所に辿り着ければアーサー王の傷は癒えると信じ、彼女を白馬に乗せて駆け抜けた。
「此処で終わらせることはできない、それではこの偉大な王が報われないではないか」とアーサー王を救うため、王の体を森の大樹に預けて兵を呼びに向かおうとしたその時、目を覚ました王に自分に代わってエクスカリバーを湖の妖精に返還せよ、と命じられる。ベディヴィエールは王の命を破るという騎士にとっての大罪である事を知りながら、王を惜しむ余りに二度に渡って剣の返還を躊躇い、繰り返し「剣を捨てた」と嘘をつく。だが、その度にアーサー王から命令の実行を命じられ、もはや王の意志を変えることは出来ぬと悟り、王の終わりを受け入れて、三度目にして遂に剣を湖に投げ入れた。
剣の返還を為した事を聞き、最後の役目を果たしたアーサー王の最期を看取り、待ち望み続けた王が安らぎを得て眠る姿を見守り、騎士としての職務を全うした。
人物
端正な容姿から、女性と見間違えてしまいそうな美青年。
円卓一の人格者であり、常識人。他の円卓の騎士たちもアルトリアを最大の敬意と憧憬の念をもって慕っているのは確かだが、現在判明している3人は全員かなり極端な結論に達し、その忠義・信念・愛は結果的にアルトリアの破滅を招いている。
そんな性格なので、昔からいろいろ苦労したらしく、他の円卓の騎士と共に登場する度に苦労人的な立ち位置に立たされる。

セイバー (Grand Order)

  • 真名:ベディヴィエール
  • 身長:187cm / 体重:88kg
  • 出典:アーサー王伝説
  • 地域:イギリス
  • 属性:秩序・善
  • 性別:男性
  • CV:宮野真守 / キャラクターデザイン:天空すふぃあ

『Fate/Grand Order』では「剣士」 のサーヴァントとして登場。

略歴
人物
円卓の中で人格者で常識人。円卓の騎士でも実力不足なのを自覚しており、そのことについては自虐的。上記の理由から旅に関しては自信があるようで、食材の目利きがある様だが、ブリテンの事情もあってか、好きな食べ物に「蒸した野菜」を挙げたり、ゲテモノ肉でも栄養は変わらないと言うとおり、ワイバーンや大目玉の怪物であるゲイザーを狩って食料にしているなどやや悪食ぶりを見せている。
能力
隻腕でありながら他の騎士の三倍の強さを誇ったと言われるが、それはあくまでも通常の騎士の話であり、超人揃いの円卓の騎士の中では凡人どまり。
円卓の騎士の実力の差と隻腕を補うためにケルトの戦神が用いた「銀の腕」のレプリカをマーリンから授かった。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 主人公 (Grand Order) A B A+ C B A 対魔力:B
騎乗:A
軍略:C
冷静沈着:B
守護の誓約:B

宝具

剣を摂れ、銀色の腕(スイッチオン・アガートラム)
ランク:C
種別:対人宝具
10kg以上の重さを持つ「銀の腕」。常時発動型の宝具。ケルトの戦神ヌァザが用いたという神造兵装と同名。
一閃せよ、銀色の腕(デッドエンド・アガートラム)
真名解放版。対軍殲滅攻撃を行う。

登場作品と役柄

Fate/stay night
Fateルートで答えを得て安らかな眠りにつくセイバーを見届けて、このルートの幕を引く役回り。
ちびちゅき!
剣道部所属。他の円卓の騎士たちと一緒で、剣道着を着てオロオロしている。
コハエース
ガウェイン、ランスロットと共に円卓勢として登場。
Fate/Grand Order
セイバーのサーヴァントとして、第六章より参戦。レア度はR(☆3)。イラストは天空すふぃあ。

人間関係

アーサー王
王。最後の瞬間までアーサー王が女性だと気づいていなかったが、安らぎを得た姿に王が少女であったことを確信する。
ガウェイン
同じ円卓の騎士。共に最後まで王に仕えた騎士だが、二人がアルトリアに望んでいる物は相反するものだった。
ランスロット
同じ円卓の騎士。愚直なまでに王に仕えた同志。しかしランスロットの忠義は運命の悪戯によって歪んだ方向に傾いていく。
モードレッド
同じ円卓の騎士。結果的に袂を分かつことになってしまったが、「王に人間としての顔を見せて欲しい」と願った者同士。
衛宮士郎
王に笑顔をもたらしてくれた人物。ベディヴィエールにとって遥か未来の人間であり、当然お互いに知る由もないが、それでも感謝している。

名台詞

Fate/stay night

「――見ているのですか、アーサー王。
 夢の、続きを――」
Fate/stay night』Fateルートでのラスト。
永きに渡る戦いと重責から解放された王。王が果てのない青空の下で安らかなに眠りについた事を見届け、アーサー王に従った最後の騎士は、誇らしい気持ちのまま夢見る王を暖かく見守り続けた。

Fate/Grand Order

「セイバー、ベディヴィエール。
 此よりは貴方のサーヴァントとなりましょう。
 それが、我が王の御為になるものと信じて」
召喚時。

その他

「王は来てくれるでしょうか……」
ちびちゅき!』にて。
他の円卓の騎士たちと共に剣道部に入部し、竹刀を構え剣道着まで着て万全の態勢で王を出迎えようと待ち構える。セイバーは身内ばかりで入るのが物凄く億劫であったため、結局剣道部をスルーした。だが生前最後まで付き合ってくれたベディヴィエールとは顔を見せてあげても良かった気が……。
「またしてもアニメ化、おめでとうございます我が王!!」
コハエース』にて。
黒化しセイバーオルタになった王の手下として登場。直後、桜セイバーの神速三段突きでガウェイン・ランスロット共々纏めて葬られてしまうが、死に際でも王への忠義を忘れない。
因みにこの時のガウェインの死に際の発言は「え?もう午後!?」、ランスロットは「オルタたん ハァハァ」と色んな意味で酷い。こんな所でも差がついている。
「もしかしてあれ我が王なのでは?」
『コハエースXP』にて。聖処女の格好をしたセイバーを見て。
ランスロットは「ねーよ(笑)」、ガウェインは「我が王がフランス英霊とか(敵国感)」と失笑を買ってしまう。

メモ

  • どうも公式でも設定がちゃんと固まっていないらしく、登場する度に担当する声優が異なる。初めて声がついたテレビアニメ版では女性声優の能登麻美子氏が演じており、それ以降のゲーム版ではアサシン役の三木眞一郎氏(PS2版)、柳洞一成役の真殿光昭氏(PS Vita版)が兼役で演じている。
    • テレビアニメ版とゲーム版で声優が異なるだけならともかく、PS2版とその移植作品であるPS Vita版ですら声優が異なる。PS Vita版ではそれ以外に新録されたボイスは存在しないので、PS2版収録の時点で既にボイスを録っておいたのだろうか……。
    • 『Garden of Avalon』のドラマCDでは再び声優が変更され、ペルセウス役などを演じている宮野真守氏が担当することとなった。
  • ウェールズの伝承ではベディヴィエールは隻腕の騎士だったとされ、槍を片手で振るい、彼の槍一突きは他の者の九突きに匹敵し、「隻腕にもかかわらず、同じ戦場でほかの三人の騎士より早く敵に血を流させた」と伝えられている。
    TYPE-MOONの設定としては、登場した作品の中では両腕が健在な状態で描かれているが、何れも騎士鎧を身につけていたり、手がハッキリと見えない状態であるため義手の可能性も十分ある。
    『コハエース』の経験値氏はこの可能性からベディヴィエールに関して「もしかしたら片手がサイボーグなの!? とか、うわそれカッコいい!!」とコメントしている。
  • ベディヴィエールの一般の知名度は余り高くないが、アーサー王伝説を扱った作品では彼の登場回数は多く、ローズマリ・サトクリフが書いたアーサー王シリーズでは、ギネヴィアの愛人というランスロットが担当していた役回りを与えている。
    ランスロットはかなり後の時代になってから付け加えられたキャラクターであり、歴史的にアーサー王伝説を描こうとした場合、ランスロットを登場させるのは不適切と考えられたためで、他にも幾人もの作家がこの設定を使っている。
    最後までアルトリアに従ってくれた騎士には可哀想な設定だが……。

リンク