エミヤ〔アサシン〕

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アサシン (Grand Order)

  • 真名:エミヤ
  • 身長:175cm / 体重:63kg
  • 出典:―
  • 地域:極東
  • 属性:混沌・悪
  • 性別:男性
  • CV:小山力也

暗殺者」のサーヴァント

略歴
『Fate/Zero』とのコラボイベント「Fate/Accel Zero Order」にて登場。 第四次聖杯戦争を阻止するために抑止力によって現界した。
本イベントの世界においては、アインツベルンが『Zero』や『stay night』の世界よりも10年早く天の衣としてのホムンクルスを完成させていたため、アンリマユに汚染された聖杯が起動する可能性が高く、人類滅亡の危機として抑止力に認識された模様。[1]
主人公キャスターを倒している間に雨生龍之介を殺害。さらに聖杯起動阻止の最短かつ確実な手段としてアイリスフィールの殺害を試みるが、目的を同じくしつつも異なる手段を取るカルデア陣営と戦闘となる。
その後、幾度か交戦した後エルメロイⅡ世と対話。共同前線をとる。大聖杯の破壊後には、主人公たちを敢えて帰還させた上で、単独で聖杯を汚染させた元凶であるアンリマユと戦う。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、アイリスフィールと共にⅩの座を統括する廃棄孔アンドロマリウスと交戦する。
人物
浅黒い肌に白髪、武者の甲冑を思わせるアーマーと赤いフードを纏った男。一人称は「僕」。
感情が少ない正確な戦闘機械。を殺した直後の精神に近いが、「正史」における彼と異なり、心は鋼のままであるが、感情は枯れ果ててしまった。
どこの戦場に呼ばれようとも、常に人智を超えた理由と目的で血を流し、最短手順で世界滅亡の原因を解決するのならば手段を選ばない。
故に、「甘ったれた人間」といった人倫の枠に囚われた者とは相容れない。とはいえ、是も非もないと観念し、選択の余地などないという思考の元で動いており、人間性を失ったわけではない。
マスターに「反りが合わない」と言うのは、共闘を好まないからかもしれない。絆を深めれば違った言葉を言うこともあると思われる。
能力
キャレコM950やトンプソン・コンテンダーといった近代兵器による銃撃、ナイフを用いて投擲と白兵戦、自身の時間流を操作する能力を駆使して戦う。
本来の幸運ランクはEのはずだが、世界最高の呪いにも等しいスキル「聖杯の寵愛」によって自身の幸運ランクは跳ね上げられており、特定の条件なくしては突破できない敵サーヴァントの能力を突破できるが、他者の幸福を無慈悲に奪う。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 主人公 (Grand Order) D C A+ C E (EX) B++ 気配遮断:A+
単独行動:A
魔術:B
聖杯の寵愛:A+
スケープゴート:C

宝具

時のある間に薔薇を摘め(クロノス・ローズ)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:1人
自身の時間流を操作する能力。時は流れ、今日には微笑む花も明日には枯れ果てる。
生前に有していた自身の能力にして技能であり、家系に伝わる魔術研究だった「固有時制御(タイムアルター)」を基礎としている。
時間流の加速によって高速攻撃や移動を行い、減速によってバイオリズムを停滞させて隠行を行うのが「固有時制御」の通常の運用方法。
この宝具として昇華されたこの力により、彼は対人戦において無敵とも呼べる超連続攻撃を可能とする。
モーションはナイフを用いた超連続攻撃を繰り出した後、背後に回り込みコンテンダーで銃撃する。
神秘轢断(ファンタズム・パニッシュメント)
ランク:C+
種別:対人宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:1人
自身の起源である「切断」「結合」の二重属性の力が具現・カタチにしたもの。その力が込められているナイフ。
生前使用していた礼装魔弾「起源弾」と同様、魔術回路ないし魔術刻印、或いははそれに似たモノを体内に有する相手に対して致命的なダメージを与える。
歴とした第二宝具であり、真名開放すれば真の力を発揮するが、『Grand Order』では通常攻撃として用いることが多い。

真名:エミヤ

衛宮切嗣。これは人間だった頃の名前であり、生前は暗殺者として多数の人間をその手で殺めた反英雄。本来の彼は英霊ではなく、“守護者”と呼ばれる英霊もどき。抑止力の代行者。
人類の“存続するべき”集合無意識が生み出した防衛装置のようなもので、この防衛の在り方は人類側の抑止力とも呼ばれる。「名も無い人々」が選出した、「顔の無い正義」の代表者。
彼は何かを切り捨てることでしか使命を果たせない、そういう星の元に生まれてしまった。それでも、自ら望んだ運命の果てに守護者となった。誰に強いられたわけでも、屈したわけでもなく。
正史と異なり「アインツベルン」が部外者を必要とする戦略を行使しなかった為、出会うはずだった妻と出会わなかった。故に妻と離別もその離別による挫折もなかった。
どこかで折れて、砕けなかったばかりに、最後まで「正義の味方」を辞められなかったばかりに、死んだ後まで安息と救いを得ることなく、抑止力の一部へと成り果ててしまった。
同名の守護者に「贋作屋」「錬鉄の英雄」の二つ名を持つ「エミヤ」がいるが、この守護者は彼と同一人物ではない。
また彼と違い、英霊の座や正しい人類史に存在せず、彼と比べて呼び出される状況は、人類史そのものを根底から破壊せんとする脅威、グランドオーダー案件でのみこの「あり得たであろうイフ」は存在する。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
  • 〔アサシン〕キャラクターデザイン:AKIRA / 設定作成:奈須きのこ・桜井光 / レア度:☆4
『Fate/Accel Zero Order』の開催に伴い実装。

人間関係

Fate/Grand Order

アンリマユ
彼から自分と同じ「負け犬」と評されている。これは、「正義の味方」を貫き続けようとしたばかりに死後も永遠に戦い続ける事となった為。
エミヤ自身も在り方は正反対であれど、同類ということは否定してない。
アイリスフィール・フォン・アインツベルン
『Fate/Accel Zero Order』にて世界を滅ぼす要因とされているため抹殺対象。正史では夫婦となっている。
そういった縁もあってか、アイリスフィールを犠牲にすることに対して「どうにも説明しがたい葛藤」があると述べていた。
アイリスフィール〔天の衣〕
終章にて共演。見知らぬ相手のはずなのに、何故、こうも視線が引き寄せられるのかと自身の行動に首を傾げている。
エミヤ〔アーチャー〕イリヤスフィール
正史における養子愛娘の別の可能性。
当然ながら面識はなく理由は分からないが、彼らが傍にいると複雑な感情を抱いてしまう。
ディルムッド・オディナ
アルトリア・ペンドラゴンジャガーマンが自分をいつも不思議そうに見てくることに首を傾げるのに対して、彼が自分に向ける視線には「いや。あんたは分かりやすい」と述べている。
清廉たる彼にとってエミヤの在り方に思う所があるのか、Fate/Zeroでの因縁が尾を引いているのか……
衛宮切嗣
人間として生きていた頃の自分。

名台詞

「上手い作戦があるというなら、聞くだけは聞いておくが」
「慎重さ、綿密さ、あとは黙って無駄口を叩かないこと。それだけで上手くやっていけるだろう」
「アンタの事情なんて知ったことじゃないし、聞きたくもない。ともかく、サーヴァントとしての務めだけは果たす。……それでいいんだ」
マイルーム会話、並びに主従関係と絆Lv1。主従関係はとにかくドライ、それでもサーヴァントとしての勤めは果たそうとしている。
……しかし、マスターはただの主従関係で満足する人間ではないことを彼は知る由もなかったが。
「世界を救うだと? 甘い考えはさっさと捨てた方が身のためだ」
マイルーム会話絆Lv2。人類史の修復に奔走するマスターに対してシビアに投げかける。「正義の味方」を辞めなかったばかりに、ただ救い続ける機能へと成り果てたからこそ、彼はソレを忠告している。
「妙だな……あんたみたいな馬鹿とは、そりが合わないのが常だったんだが」
マイルーム会話絆Lv4。態度が徐々に変化しつつある。
「この先どんな奇跡が起きようと、僕の在り方……僕の罪状は、変わらない。 だが、僕が及ばなかったことを……成し遂げられる人間なのかもな……あんたは」
マイルーム会話絆Lv5。どんな悲劇に屈することなく向き合い、絆を築けるマスターならば、自分が出来なかったことを成し遂げられるかもしれないと述べた。
エミヤ「結局、僕に出来ることなんてこれしかない。アサシンのサーヴァント……正義の味方の末路としては、気の利いたブラックジョークだよ――」
アイリ「切嗣。声が届かなくとも、私だけは…あなたを」
霊基再臨4回目。
「……分からない。考えもしなかった。是も非もないと観念していた。選択の余地などない、と。
だが今、改めて選べと言われると……どうにも説明しがたい葛藤があるのは、事実だ。
とりわけこのホムンクルスについては……別の手段があるというなら、それを探ってみたいとは思う。
何故だろうな?こんな感覚は初めてだ」
「Fate/Accel Zero Order」ACT‐14にて。抑止力という装置の道具と成り果てようと人の心がまだ残っていることを垣間見せた。
「……不思議だな。君とは出会ったが最後、どちらかが死んで別れるものと思っていたのだが。
ああ。僕も……。
……何かを切り捨てることでしか使命を果たせない、そういう星の元に生まれたと諦めていたんだが。
今ここで初めて、本当の意味で、「何かを守る」ために戦えた気がする。
ありがとう。……果たして、礼を言う筋合いかどうかも分からないが」
ACT-18にて。アイリスフィールが初めて会った彼に奇妙な感覚を覚えたように彼もまた同じだったのだろう。
なぜ不思議に思うのかすら不思議でしかないその違和感は互いに不愉快なものではなかった。
「心外だ。僕は自ら望んだ運命の果てにここにいる。誰に強いられたわけでも、屈したわけでもない。
こうなるべくして生きて、至った道だ。悔いはない。だが僕と貴様が同類というのは認めよう。
貴様は世界を呪い続け、僕は救い続ける。お互いにそういう機能だけを備えた装置。ただそれだけのことだ」
ACT‐18にて。アンリマユに同じ負け犬、最後には「こっち」に来る、「正義の味方」を辞めれなかったばっかりに。
永遠に抑止力の歯車だと言われようと自身の至った道を後悔していなかった。
「……衛宮、切嗣。かつてそう呼ばれていた。まだ人として生きた頃には、な。
 僕は世界を救うんだ。これまでも、これからも」
ACT‐18にて。人としての姿を見せたアンリマユに「自分の名前ぐらい名乗ったらどうだ」と言われた際に。この時、名前がアサシン(?)から衛宮切嗣と変化する。
正史と違い折れて砕けなかった魂はこれからも理想を胸に役目を果たすのだろう。
「……君の話は、よくわからない。時々、違う国の言葉で話しているのではと思うほどに。」
「ああ、理解できない。君の言う事は何一つ。けれど―――」
「君が嘘を言っていない事だけは感じられる。」
「その君が、こうしてあの怪物たちと戦うというのなら―――僕にも、ここで戦う理由ぐらいは出来る。」
「……何の為に戦うかは分からないが、なに。もとから僕は、そういう男だったようだからね。」
終章にて。人理を護るなんてまったく柄じゃない、少し罪のある人間を独断で排除するのが仕事だと消極的な態度だったが、アイリスフィールの言葉を聞き魔神柱との戦いに参戦することを決意した。なお彼女が述べたことはメタ的で彼が理解できないのは当然だと思われる。

メモ

  • 宝具「時のある間に薔薇を摘め」はイギリスの詩人、ロバート・ヘリックの詩から。また、マテリアルの宝具解説文に記載されている「時は流れ、今日には微笑む花も明日には枯れ果てる」という文章はその詩にて宝具名に続く言葉である。
  • 紛れもなく「衛宮切嗣」の一つの並行世界でのなれの果てであるが、彼が『stay night』や『Zero』の衛宮切嗣とはどう違う生涯を歩んだかは定かではない。マイルーム会話ではそれこそ反応してきそうなアルトリアエミヤが彼に関して言及する台詞はない。逆も然りである。
    • 後に登場したクロエ・フォン・アインツベルンは「非情な魔術師殺しとしての切嗣」と「イリヤの為に全てを捨てた切嗣」の両方の側面を唯一知っている為に思う所も大きかったのか、彼が歩んだであろう「暗殺者を張り通した切嗣」の姿に言及していた。

話題まとめ

ミスリード?
真名の表記が「エミヤ」で、なおかつ彼のイメージカラーとも言える赤い色のフードを纏っていたため、初見ではあたかも従来のエミヤが別クラスで召喚されたかのような、プレイヤーのミスリードを誘う存在となっている。ただし、発表された当初より彼が「衛宮切嗣の方のエミヤなのでは?」と予想する声も多かった。
理由としては「ナイフに銃器という装備」「宝具名に『時』の文字」「『Zero』のイベントなのに主人公の切嗣由来の概念礼装がない」「CMに一瞬映る目が死んでいる」など。あるいは天草四郎時貞ような前例があったことも、その原因の一つなのかもしれない。
なお、これらの予想の一方で、CMのラストシーンで中空に歯車が浮かび駆動している様子が描かれていたことから「いや、やっぱり切嗣じゃないエミヤのほうじゃないのか」という反論もあった。結局はご覧のとおりであったわけだが。
キャラクターデザインを担当したAKIRA氏も「正体をエミヤ(アーチャー)と誤認する方向で、赤フードや褐色肌基本的なラインは指定いただく形になりました。」と語っている。

脚注

  1. なお、このイベントの世界ではアイリスフィールがマスターとして単独で参戦しているため、衛宮切嗣はアインツベルンに雇われておらず、登場しない。

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