シュヴァリエ・デオン

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2018年1月9日 (火) 19:31時点におけるカリス (トーク | 投稿記録)による版
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セイバー
真名 シュヴァリエ・デオン
外国語表記 Chevalier d'Eon
性別
身長 157cm
体重 45kg[1]
出典 史実
地域 フランス
属性 中立・中庸
一人称
二人称 キミ
三人称 彼/彼女など
声優 斎藤千和
デザイン 森山大輔
設定作成 桜井光
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

剣士」のサーヴァント

略歴
『Fate/Grand Order』第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』ではジャンヌ・オルタによって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。
衝動に突き動かされるままに敬愛するはずのマリー・アントワネットらに襲いかかる。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する溶鉱炉ナベリウスと交戦する。
亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』ではアストルフォと共にレイシフトして主人公と共に行動する。
人物
羽帽子を被った可憐な男装の剣士。
立ち振舞は凛として洗練され、狂化を付加されてなお礼節を失わないほど。フランス王家に対する忠誠心が深いが、サーヴァントとなった場合はマスターに対しても忠誠を捧げる。
任務に対しては苛烈なまでに真摯であり、時に冷酷な行動を選択せねばならない場面であっても躊躇わないが、平時では穏やかな性格であり、午後のお茶の時間を楽しみにしながら家事に勤しむ顔なども見られる。
中性的な容貌をしており、プロフィールでも性別は不明となっている。男だろうと女だろうと自分が果たすべき役割は変わらないという矜持を持ち、サーベルでもドレスでも使いこなすと豪語する。
能力
文武両道の剣士にして文筆家。戦闘時はサーベルを使い戦う。
女であり男、男であり女であったと語られているように、固有スキル「自己暗示」によって自身の性別を変化させることができる。
ただ、他のこのスキル持ちの言動やアストルフォの発言を考えると、「能動的に切り替える」というよりは「着た服によって切り替わる」という一種のパッシブスキルのようにも思える。
『Grand Order』ゲーム中でも性別不定の効果が発揮されており、特定の性別の英霊を対象とする魅了や特攻などの効果を受けない。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 主人公 (Grand Order) A B B C A C 対魔力:C
騎乗:B
心眼(真):C
自己暗示:A
麗しの風貌:C

宝具

百合の花散る剣の舞踏(フルール・ド・リス)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~2
最大捕捉:1人
由来:フランスの王権を象徴する紋章。フランス語で「百合の花」を意味する。
見る者の心を奪う美しい剣舞。多くの人々を惑わせながらも自らの目的を遂行し続けたデオンの生き様が、宝具へと昇華されたモノ。
フランス王権を象徴する百合の花弁が周囲に撒き散らされる中、鮮やかに剣を振るって舞うことで対象を幻惑し、筋力・体力・敏捷のパラメーターを低下させ、その隙に必殺の剣撃を叩き込む。精神攻撃と物理攻撃のコンビネーション。
物理ダメージは宝具発動時の一度きりだが、幻惑状態はしばらく持続する。魔力消費も少なく、すこぶる使い勝手の良い宝具だが、『Fate/Grand Order』では使用されない。
百合の花咲く豪華絢爛(フルール・ド・リス)
ランク:C
種別:対軍宝具
レンジ:1~30
最大捕捉:50人
由来:フランスの王権を象徴する紋章。フランス語で「百合の花」を意味する。
見る者の心を奪う二つ目の美しい剣舞。多くの人々を惑わせながらも自らの目的を遂行し続けたデオンの生き様が、宝具へと昇華されたモノ。呼び方は上記のモノと同様だが、強化版となっている。
フランス王権を象徴する大輪の百合が浮かび、敵陣を一斉に幻惑し、筋力・体力・敏捷のパラメーターをしばらく低下させる。
さらに幸運の判定に成功しなければ、1ターンの間行動不能となるが、この宝具にダメージ効果はない。
『Grand Order』では「敵全体に確率で魅了状態を付与[2]&敵全体に確率で魅了状態を付与[3]&敵全体の防御力をダウン[3]」という効果の宝具。強化後は「敵全体に確率で魅了状態を付与[2]&敵全体に確率で魅了状態を付与[4]&敵全体の防御力をダウン[4]」という効果の宝具。
百合の花舞う百花繚乱(フルール・ド・リス)
白百合の花びらを舞、それによって敵を魅了状態にする。普段は多くて五十人であるが、アマゾネスの軍勢に使用した。
本来はデオンの全魔力を持って放つ絶技だが、今はその魔力の肩代わりとなれる玉手箱のおかげで使用可能となった。

真名:シュヴァリエ・デオン

シャルル・ジュヌヴィエーヌ・デオン・ド・ボーモン。フランス王家に忠誠を誓う白百合の騎士。十八~十九世紀の人物。
ルイ十五世が設立した情報機関「スクレ・ドゥ・ロワ」のスパイとしてフランスで列強各国を相手に立ち回る活躍をした伝説的人物。
さらに軍所属の竜騎兵連隊長やロンドンでは最高特権を持つ特命全権大使等でもあったとされている。
女であり男、男であり女、と語られるように、男として服を着込み、男として振舞っていたにも関わらず、可憐な少女と称されるほどの美貌を備えていたという。
事実、成人前にドレスを来て赴いた社交界では「美しい娘」として噂を集め、秘密任務のためロシア帝国に潜入した折にもロシア女帝と交流を行い、女帝やその臣下から美しさを讃えられたという逸話が残されている。
後年、自分は男ではなく女であると公に秘密を明かし、以降は一貫して女として過ごし、当時のフランス王妃のマリー・アントワネットからドレスを送られたという。
デオンはギロチンがフランスで猛威を振るっていた時、フランスにはいなかった。否、いることができなかった。
マリーが処刑台に立った時、自分がそこにいたら――――

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
攻撃主体の多いセイバーとしては珍しく、HPが高くATKの低い早熟タイプの防御型。
所持スキルも、敵の攻撃を3ターンの間自身に集中+HPを回復するスキル「麗しの風貌」に、自身の弱体を解除し更に弱体耐性を上昇させる「自己暗示」と独自性の強いものが揃う。
敵の攻撃を引きつけ「心眼(真)」で無傷で凌ぐ壁役としての運用が主となるが、必要不可欠なスキルである「麗しの風貌」は霊基再臨第三段階に到達しないと習得できない点に注意。
宝具を撃つ必要がほとんどないという特異性から、NPに気を配る必要性がない珍しいサーヴァント。

その他

ちびちゅき!
生徒役。「間違って女子用の制服が届いた」と言っていたので、一応男性扱いらしい。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。
人類史を救わんとすることが、現在のフランスを守ることに繋がる為か、フランス王家と同様に己が剣を捧げ続ける。
故に、主人公はデオンにとってフランス王家であり、白百合の騎士の名にかけて命懸けで守ると誓っている。
マリー・アントワネット
忠誠を捧げる対象の1人。生前からの顔見知りであり、彼女からドレスを贈られたことも。彼女の天真爛漫さには何かと振り回されがち。
第一特異点では別々の陣営に所属する為に敵対することになる。
シャルル=アンリ・サンソン
同じフランス国民であり、代々王家に忠誠を誓った家系の人間であるが、マリーを処刑したことで彼に絶ちがたい愛憎を抱いており、苦手としている。
お月見イベントで共演した際は、王妃の周囲に付き纏う変態として警戒しており、反応に若干棘が含まれる。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
マリーの縁深き人間であり、敬愛すべき音楽の天才…なのだが、変態であるためかかなり苦手。
そのこともあってか、お月見イベントで共演した際は、サンソン同様に警戒しており、彼に自身やサンソンと同類扱いされた時には本気で嫌がっていた。
せめてフランス人であれば多少は我慢できるらしいが[5]……。
アストルフォ
同じフランス系のサーヴァントかつ同じ性別不詳枠
2016年のクリスマスイベントでは「自由に生き過ぎだ」とツッコミを入れたり、亜種特異点Ⅱでコンビを組んだ際にも彼のフリーダムっぷりに頭を抱えているなど、振り回されている感がある。一方、フランスの礎となったフランク王国の「シャルルマーニュ十二勇士」に数えられる高名な聖騎士でもあるため、そんな彼と肩を並べられることは栄誉と感じてもいる。

生前

マクシミリアン・ロベスピエール
フランス革命の指導者。王家への断罪を望み、市民の自由と安寧を求めた革命家。デオンとは互いに刃を交わしたことがある。
デオンからすれば王家の仇敵であるが、フランスの未来を憂えており、サンソンと同じく愛憎の対象となっている。
『Fate/Grand Order』ではキャラクエストに亡霊として登場し、戦うことになる(後述)。

名台詞

「王家の百合永遠なれ──『百合の花咲く豪華絢爛フルール・ド・リス』」
宝具発動。その輝きは敵の悉くを魅了し、釘付けにする。
「いいや、消えることはないよ。ロベスピエール。
 たとえフランス王家が潰えても。キミたち、革命者が倒れたとしても。
 フランスは消えることはないんだ。姿を変えて、形を変えて、フランスは在り続けるだろう。世界がある限り。
 だから、私はキミにこう言おう。
 ───フランス万歳ヴィヴ・ラ・フランス、と」
個別クエスト「白百合の名の下に」にて、消滅に瀕して何もかもが消えてゆくと嘆くロベスピエール・ゴーストに対して。
どれほど形を変えても、フランスに生きる者がそう望む限り、フランスは在り続ける。そうマリー王妃が語ったように、愛国者の信義を伝える。
「私はシュヴァリエ・デオン。フランス王家とキミとを守る──白百合の騎士!」
「マスター、キミとフランス王家に忠誠を誓うよ」
それぞれ召喚時とマイルームでのセリフ。
言葉通りフランスを愛しており、フランス王家を守る白百合の騎士であることを誇りに思っている。
契約するマスターはフランス王家と同列で語られることが多く、その忠誠心の高さが窺える。
「キミの事は好きだ、本当さ」
「誇りと愛を、キミに」
「なんでも言ってくれていいよ、マスター。キミは私のご主人様だ」
「キミになら、すでに着ることはなくなった私のドレス姿見せても構わない。ただし…きっとナイショだよ…」
マイルームでのセリフ集。マスターに対して隠すことなく真摯な好意を言葉にする。
桃源郷に火を放ったのはお前か・・・・・・・・・・・・・・?」
亜種特異点Ⅱ「伝承地底世界 アガルタ」でクリストファー・コロンブスの行為を追求する台詞。
最早清々しいレベルで肯定された。
「私は生涯独身だっ! サーヴァントになってもな!」
サンタオルタに「今からでも嫁のもらい手があれば」と言われて。
生涯をフランス王家に捧げたデオンらしいセリフ。サンタオルタも共感しているらしく、あとで連絡先を教えろと言われる。

メモ

  • 彼女の名にある「シュヴァリエ」とは姓としても用いられることもあるが、彼女の場合はフランスにおいての騎士としての称号であり、イギリス風に言うなら「サー・デオン」と同じ意味にもなる。
    • ゲーム中ではシュヴァリエ・デオン・ド・ボーモンとも名乗っているが、実はそれも略称であり本名は更に長く、「シャルル・ジュヌヴィエーヴ・ルイ・オーギュスト・アンドレ・ティモテ・デオン・ド・ボーモン」。
    • ちなみに女性としてロシア帝国に潜入した際に名乗った女性名はリア・ド・ボーモン。
  • スキルの自己暗示により性別可変のため性別が記載されていないサーヴァント。物語や外見上での性別不詳は前例があるが実際に性別が変更できるのは初。
  • 近代の人間であり特殊な出生や常軌を逸した武術といった要素を持たないにも関わらず、なぜか筋力がAランクと非常に高い。これについて、「自己暗示スキルでリミッターが外れているのではないか?」と一部では推測されている。
  • マリーとの関係性に「ドレスを送った」とされているが、この元になった逸話によると、軍服を好んで着用するデオンを知ったマリーが事情を知らず「ドレスもなく男装しているのは気の毒だ」と同情を買った為とされている。
    • デオンはルイ15世時代は自身の豪遊のためにフランスの機密文書を担保に借金をするなど、もはやどこの国のスパイかわからないような振る舞いをしていたが、女性として人生を歩み始めてからそのような放蕩も鳴りを潜めたことから作中でのマリーへの関係性が忠誠として強く打ち出されているのかもしれない。
    • ちなみにこの当時の年齢はそんな若い頃の話ではなく、デオンの生辰ないし命日から推定して49歳頃の話である。
  • おっとりした楽天家のマリー、自他ともに認める変人のアマデウス、普段はクールだがマリーが絡むとハイになるサンソン等今回登場したフランス勢の中でも、とりわけ常識人として扱われている感がある。
    • 秋のお月見イベントでは四人が一応平和的な会合を果たすが、その中でも屈指のツッコミ役と化した。…アマデウスからは変人としてカウントされているが。
  • 通常の聖杯戦争で召喚した場合、マスターの立ち位置次第では「フランスに敵対する者」として反発されかねないが、フランスないしフランス王家に縁深い対象には曇りない忠誠を捧げる。
  • 一部ファンからは名前をもじった「おでん」、性別不詳から「デオンくんちゃん」となどといった渾名で呼ばれている。
    • 性別不詳のデオンだが、バレンタインイベントの初開催時では女性枠としてチョコもくれる。サンタオルタの「嫁の貰い手」発言といい、Fateにおけるデオンは女性扱いがデフォルトのようだ。ただし後に、バレンタインイベントの復刻時には男性枠としてチョコをあげるイベントも追加されたが。
    • ホワイトデーに前後に行われた「カルデアボーイズコレクション」にも登場しており、男性扱いとして登場することもある。また一部のスキル、宝具などでサーヴァントの性別によって効果が変わるものがあるが、その場合彼やアストルフォは「男でもなければ女でもない」性別不詳として扱われることもある。こんな両者だからか「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」では「シュヴァリエ・デオン(偽)」としてアストルフォが登場していたりする。なお、黒髭のスキル『紳士的な愛』では両者とも「女性サーヴァントの回復量増加」の対象に入る。

話題まとめ

本当の性別は……
Fateでは「男なのか女なのか不明」と言われる程のデオンなのだが、流石に近代の人物である以上死後になるまで分からない訳ではなく、死後に検死した外科医によると、デオンは解剖学上では男性であることが明らかになっている。
なお、史実上ではロンドンで1810年5月21日に死亡したとされており推定82歳。その頃になるまで分からなかったとなれば余程であったことだろう。
本人が女性であると言い張り、証明を拒んだ結果でしかないのが実情……なのだが会話などから推察するにFateにおけるデオンは基本的に女性として扱われているようだ。
解剖の際、胸の膨らみや丸みを帯びた骨格、体毛の薄さなど、かなり女性的な特徴も確認されたと言われる。
ロベスピエール
ロベスピエールはデオンのキャラクエスト「白百合の名の下に」のボスとして登場する……のだがこの人、メチャクチャ強い
なんと、どう考えても設定ミスとしか思えない92万強という驚異的なHPを誇っている。恒常的に挑めるクエストに置いてコレを上回る体力を持つ敵が登場したのが一年以上後に解禁されたギルガメッシュのキャラクエスト(HP約119万の「エルダードラゴン」)、メインストーリーに至っては第一部最終章(同章ラスボスの魔神王ゲーティア、HP150万)というデタラメさ。加えてその辺の雑魚等比較にならない高体力(といってもこちらはまだ常識的な範囲内だが)の取り巻きを侍らせていることもあって、スキルや攻撃力が平凡であることを差し引いても半端な戦力・戦術では対処不可能。今なお安定して攻略可能な編成は限られる。
そんな超難関クエにも関わらず、実装当時の推奨レベルはなんと20。これはサービス開始当初はサーヴァントのキャラクエストは内容の如何を問わず全て推奨レベル20に設定されていたためだが、第二特異点ラスボスのアルテラ(HP約10万)の適正レベルが25であることを鑑みればこれがどれだけ詐欺表記か嫌でも判ろうというもの。
サービス開始当初からその難易度とそれに見合わない推奨レベル、運営がそれらを「すべて仕様」と言い切ったことも相まってネタにされ続けていたが、2016年2/25日付で推奨レベルが改修され、推奨レベルは80(第七特異点後半に相当)となった。………流石に20は無理がありすぎたということか。なお、他にはジークフリートのキャラクエなどにも推奨レベルの改正が行われている。

脚注

  1. 自己申告ではなく、外見からの予想
  2. 2.0 2.1 1ターン
  3. 3.0 3.1 2ターン
  4. 4.0 4.1 3ターン
  5. モーツァルトはマリー同様、オーストリア人である。

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