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クリストファー・コロンブス

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レジスタンスのライダー
真名 クリストファー・コロンブス
外国語表記 Christopher Columbus
初登場作品 Fate/Grand Order
声優 大塚芳忠
身長 180cm
体重 84kg
出典 史実
地域 スペイン
属性 中立・悪
隠し属性
性別 男性
一人称
二人称 お前さん/お前/○○(呼び捨て)
三人称 奴/あいつ/○○(呼び捨て)
デザイン 元村人
設定作成 水瀬葉月
レア度 ☆3
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概要[編集]

騎兵」のサーヴァント。亜種特異点Ⅱで真名が明かされる前はレジスタンスのライダーと呼称されている。

略歴
亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』ではシェヘラザードの手で西暦2000年のアガルタに歪曲召喚されるが、その影響で記憶を失う。
そこでまず安全な隠れ家を確保するために桃源郷に訪れ、そこにいたエレナを始末し[注 1]、次に必要な兵士を確保するために地上から連れてこられた男たちを集めてレジスタンスを結成、アガルタからの脱出を建て前にリーダーとして指揮を執る。
その後、しばらくして主人公一行と遭遇して共に行動するようになるが、この頃から内心では一行を自分の金儲けに必要な道具として利用する腹積もりであり、最終的には一行を出し抜いて自分が主導権を握る算段だった。
そのまま主人公達の助力を得てイースと不夜城を滅ぼし、更にエルドラドを攻略する過程で自身の記憶を取り戻し、たまたま流れ着いた竜宮城では主人公を騙す形で巨英雄の契約を奪い取る事に成功するが、ペンテシレイアを倒してエルドラドの攻略に成功した直後に本性を現して反旗を翻し、主人公達に自分の目的を明かして巨英雄を嗾けて他のサーヴァント共々始末しようとする。
そして激戦の末に敗北し、這いずる事がやっとの重傷を負うも、諦めずに隠し持っていた玉手箱で巨英雄を回復させようとしぶとく足掻く。しかし、そこで自分を信じて付いてきたレジスタンスの一人が彼の言葉を思い出しながらダメ元で放った矢がたまたま玉手箱に命中して弾き飛ばした事でそれも失敗に終わり、そのまま為すすべなくフェルグスに止めを刺されてしまう。
後一歩のところで夢破れて力尽きるも、それでも彼は次に召喚された時にはどんな金儲けを、どんな宝の島を探そうかと心躍らせながら消滅していった。
人物
酸いも甘いも噛み分けた壮年の男。
最後まで進み続けてさえいれば、望む場所には必ず辿り着けるという言葉を信条としており、大事なのは諦めない事だと語りながら、くじけそうになっている仲間の肩を叩いて鼓舞する。言葉はいつも前向きで、『亜種特異点Ⅱ』では仲間にも慕われるレジスタンスの指導者であり、戦力的に絶望といってもいい状況であっても絶対に諦めない。
しかしその本質は自分の夢を叶える為ならば非道に手を染める事さえも厭わない強欲なエゴイスト。犠牲は付き物として平然と人を食い物にし、記憶を失っている時でさえ桃源郷を乗っ取る為にアガルタに召喚されたエレナを騙し討ちにして重傷を負わせるという蛮行を働く程。その在り方はダ・ヴィンチから評される通りの紛れもない『悪』そのものであるが、そうした糾弾や非難を受けても「単に己の夢に忠実な頑張りやさん」とどこ吹く風であり、逆に他の英霊を引き合いに出して生前や作中での行動の正当性を主張する等、ひたすら自分の欲望や価値観、思想に忠実で、その姿勢は何があろうと全くぶれない。
その価値観は「奴隷制が良しとされる時代」に基づいており、現代からすれば「悪」であっても、当時はこれが「善」である。とりわけ彼の場合は奴隷を「自分に金と地位と名声を与えてくれるお宝」として重宝している。アガルタを最高だと評したのも、肉体的にかなり強靭な上に支配者に絶対服従する女性を、子種を仕込むだけで簡単かつ短時間で成熟した状態で増殖させられる、と言う状況が奴隷商売にうってつけだと考えたためであった。
聖杯にかける願いは「金と快楽」で、カルデアのマスターには金稼ぎの相棒として接する。
「金を稼がせて気持ちよくしてくれるマスター」は良いマスター、「倫理や正義にうるさいマスター」は悪いマスターと判断しているが、人類史が焼却されては金どころではないため仕方なく協力している。
損得勘定で動くため、逆らっても益が無い事を理解しているものの、隙あらば自分の欲望は果たそうとする。
自身の事を「海賊」でも「商人」でも「悪人」でもないと語り、それらのサークルからの勧誘を一度全て断るが、実際はそれらの肩書全てを与えられるのもまた自分らしいと考えており、「マスターの手前一度は断ったが秘密裏に特別に所属してやる」という体を見せる事で自分をより高く売りつけるための方策であった。
ライダーというクラスを与えられたことについては一般的には他の海賊系サーヴァントと同様に「船乗りだから」と解釈されがちだが、自身の考えでは「絶対に夢を諦めなかった」事こそが自分の根幹であり、「夢に乗る人間」だからライダーになったのだ、と語る(上記の理由でそれもマスターをごまかすための方便の可能性があるが)。
能力
戦闘では銃とサーベルに鞭、加えて舵に鎖と錨を取り付けたような形状の武器を駆使して戦う。
さらに、寄せ集めの烏合の衆を一つに纏めて自由自在に動かせる程の高いカリスマ性、一歩間違えれば破滅一直線の危機的な状況下でも冷静かつ的確な指示や決断を下せる程の卓越した判断力、絶望的な状況下であっても下がり切った味方の士気を最大限引き出せる程の優れた人心掌握術、などリーダーとしての才覚に非常に恵まれている。
その一方で、その高い指揮能力を発揮するために人目につかない所では手段を択ばずに様々な裏工作や権謀術数を張り巡らせており、仲間思いな優れたリーダーとしての顔や建て前を装いながら我欲や悪意に満ちた本性を隠し通して目論見通りに物事を進展させ、必要とあらば先手を打って相手を出し抜く準備も抜かりなくしておく、と非情で狡猾な謀略家としての一面もかなり強い。
そしてどれほどの逆境であっても絶対に諦めずに足掻き続け、隙あらば内に秘めた秘策で逆転を狙ってくるため、勝負師としてもかなりの強者。

ステータス[編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ライダー 主人公 (Grand Order) C B D E EX A 対魔力:D
騎乗:B
嵐の航海者:B
不屈の意志:C
コンキスタドール:EX

宝具[編集]

新天地探索航(サンタマリア・ドロップアンカー)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1~30
最大捕捉:200人
最も有名な最初の航海が結実したもの。
彼の乗っていた旗船サンタマリア号が出現。接岸(陸地のど真ん中であっても)し、そして彼の指示に従い、為すべき事を為す。
これは「サンタマリア号よ、錨を下ろせ」という、船長としての略奪開始命令である。
彼は敬虔なキリスト教徒であったとされているため、恐らくは偶然であろうが「サンタマリア・ドロップアンカー」は「聖母マリアよ、クソをたれろ」というスラングだとも解釈できるという。
作中では対神性などは持っていないのにも関わらず、アンカーから出た鎖でヘラクレス・メガロスを絡め取り、容易に千切られることもなく一定時間動きを鈍らせるなどかなりの性能を示した。

真名:クリストファー・コロンブス[編集]

クリストファー・コロンブス。大航海時代、大西洋を横断しキリスト教圏の白人として初めてアメリカ海域に到達した人物。
その知名度に反し、彼の出自も含めた前半生は謎に包まれている。
彼が西回り航路の着想・確信を得たのは1480年頃とされる。しかしそのための費用集めとパトロン探しが難航し、実際に出発するまでには長き時を必要とした。
1492年、ついにコロンブスは旗船サンタマリア号・ニーニャ号・ピンタ号の三隻で大西洋を横断。
同年10月12日、不安がる船員達に反乱を起こされる寸前でアメリカ海域へ到達しサン・サルバドル島を発見した。
目的地へ到達したコロンブスが最初に行ったのは、そこにいた原住民から価値あるものを略奪し、彼らを奴隷として連行する事だった。
新天地を発見した彼を止める者はもういない。すぐに第二の航海も行われ、次々と新たな島が発見されていった。
勿論、コロンブス率いるスペイン人たちによる原住民に対する殺戮・陵辱・略奪も、留まる所なく……。
コロンブスは人生で四度の大西洋横断を行ったが、晩年は支援者にも冷遇され様々な絶望に見舞われる事になり、1506年5月20日、スペインにて病没した。
後世ではこう伝えられた。「偉大なる航海者にして、奴隷商人にして、虐殺者」[出 1]

関連[編集]

コロンブス交換
コロンブスの行動により起こった、地球の西半球と東半球間における、凄まじい規模での動植物や文化の新しい行き来を指す言葉。

登場作品と役柄[編集]

Fateシリーズ[編集]

Fate/Grand Order
ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』クリア後ガチャに追加される。

人間関係[編集]

Fate/Grand Order[編集]

エレナ・ブラヴァツキー
亜種特異点Ⅱでは安全な隠れ家である桃源郷を確保するために、そこに居合わせた彼女に協力関係を結ぶと話をもちかけ、油断したところで不意打ちを食らわせて始末した。
彼女が自分の企みに騙されてくれる気はしなかったため、邪魔者だと判断したと考えられる。
アストルフォシュヴァリエ・デオン
亜種特異点Ⅱでは味方として振る舞っていたが、彼らのことも奴隷として売り払おうと考えていたようで、「その手の趣味の奴には高く売れるだろう」等と考えていた。
ヘラクレス・メガロス
記憶を失っていた時は嵐のような強大な敵として畏怖しながらも戦っていた。そして記憶が戻ると玉手箱の魔力で契約して奴隷として扱う事を考え、主人公の先手を打つ形で契約して自分の戦力にした。
レジスタンスの男達
亜種特異点Ⅱにて、アガルタで虐げられていてレジスタンスのライダーの下集った男達。
全てにおいて前向きで、どのような絶望的状況でも絶対に活路を見出す彼を信頼して付いて行ったが…。
レジスタンスの少年
亜種特異点Ⅱにて、レジスタンスのライダーが特に気にかけていた桃源郷の少年。「生きていれば負けていない」「命があればいつかは勝てる」という事の重要さを諭し、闇雲に訓練で組手相手に突っ込んでいた彼を厳しくも優しく見守っていた。
シナリオ後半、レジスタンス一行がアマゾネスの黄金郷へ向かっていた所を待ち伏せに遭った時にはぐれ、生死不明。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
生前から噂はいろいろと聞いていたようだが、さすがに女性の姿とは符合しなかったようで困惑していた。同時代・同地域の出身なので面識があってもおかしくはないが、メタ的に言うと真名バレを避けるためであろう。
一応、ダ・ヴィンチちゃんの方は服装から同時代同地域の人物なのではないかと当たりを付けて「自分の名に覚えは無いか」と尋ねてみたりはしたが、上記に加えて記憶喪失だった時なので答えは得られなかった。
アン・ボニー&メアリー・リード
カルデア内のサークル「海賊会」に、黒髭のような論外ではなく、かつドレイクに並び立つ著名な大先輩の海賊として、勧誘してきた。
しかし、自身は海賊ではないとして断った。
シバの女王ガイウス・ユリウス・カエサル
カルデア内のサークル「カルデア商人会」に、「ダ」のつく王のようなどうあってもウィンウィンの関係になれなさそうな人物とは違う「経済を回すもの」として、勧誘してきた。
しかし、自身は商人ではないとして断った。
ジェームズ・モリアーティメフィストフェレスエドワード・ティーチ
カルデア内のサークル「カルデア悪人会」に、生前の所業から悪人代表として、勧誘してきた。
しかし、自身は悪人ではないとして断った。もちろん、勧誘してきた3人だけでなく、主人公やマシュも驚愕していた。
なお、モリアーティはコロンブスが悪人でないと考える理由や、各サークルの招待を一旦断った本当の理由まで察して見抜いていた。
宝物庫の扉
満面の笑みで「宝物庫の扉を開ける手伝いはワクワクしている」と語る。
文字通りに宝物庫に仕舞われている財宝を取る事を意味しているのもあるだろうが、ゲームにおける素材稼ぎクエストの一つのQPを稼ぐクエストがそのまんま「宝物庫の扉を開け」であり、出てくる敵も実際に「扉」で倒すと素材を吐き出しながら開いて消滅する。
そしてそれらの扉は全てキャスタークラス扱いのため、全体攻撃宝具とNP獲得スキルを持つライダーのコロンブスはそこを周回するのに適任なサーヴァントの一人である。

生前[編集]

マルティン・アロンソ・ピンソン
共にアメリカ大陸発見の旅路でピンタ号船長として出発した船乗り。イサベル女王の命でも集まらなかった船員募集において、彼の名声で主に船員や船の用意は実現した。
コロンブスの絆礼装「ニーニャ号」にも書かれているが、いざ新天地を発見し黄金の目処が立ったところで独断専行した(結局は最後に和解し共に帰国した)。
その後本国でコロンブスに裏切り行為を訴訟され、その最中のちに梅毒で死去。
イサベル一世
当時のスペインの女王。夫であるフェルナンド2世はスペイン王室への婿入りである為事実上は彼女に王権があった。祖国ポルトガルで出資者が見つからずに困り果てていたコロンブスの話に関心を持ち、彼の西回り航路探索のスポンサーとして多額の援助を行った。
熱狂的なキリスト教徒であったとされ、異教徒相手への苛烈な対応や搾取が記録として残っているが、コロンブスのアメリカ大陸での原住民への対応は流石にやり過ぎだと諌めていたとされる。

名台詞[編集]

Fate/Grand Order[編集]

マイルーム[編集]

「なに? 卵の底の殻を割って……? 立ててねェ、立ててねェ。俺だったら三日三晩かけても普通に立てるっての。
 諦めなきゃあ、いつか立つってことを示したほうがよっぽど有益だろう」
マイルーム会話「絆Lv3」。おそらくコロンブスの卵が元ネタ。一度決めたら意地でも自分のやり方や方針を曲げずに貫き通す彼らしい言葉である。
ちなみにこの話は「本当にコロンブスがやったかどうか」は疑わしく、ヨーロッパでは同時代の建築家フィリッポ・ブルネレスキがサンタ・マリア・デル・フィオーレ聖堂を改修する時に競合する他の建築家に向けて放った台詞とされる。

本編[編集]

「どうするかなんてのは──決まってンだろが」
「俺が今までずっと言い続けてきたことだ。教え続けてきたことだ。俺はそれを変える気はねぇ。
 だから──諦めずに、前へ、だ・・・・・・・・・。俺たちにできることは、それしかねぇんだぜ」
「ああ、そうだな。何もかも、ぜーんぶ焼けちまった。
 俺たちのメシの種だった桃の木も。苦労して建てていった小屋も。
 敵から少しづつぶんどってきた物資も。ここまでに死んでいった仲間たちの──墓も。
 全部、全部、灰になっちまった。居心地のよかったこのアジト、桃源郷はもうおしまいだ。
 だが……だがよォ! だからこそ、俺たちは言うべきなんだろうが!
 ──だからどうした・・・・・・・、ってな。
 俺たちはまだここにいるぜ。生きてここにいるぜ。自分の足で歩いて行けるぜ。
 だったら、まだやれることはあるはずだろうがよ。
 また笑っちまうくれえ当たり前のことを言ってやる。もう一度。何度でも、言ってやる。
 終わるまでは、どんなことも、終わっちゃいねぇんだ。だから、諦めない限り──夢は必ず叶う・・・・・・
 他の誰でもねぇ。俺の魂がそれを知ってる」
亜種特異点Ⅱ「伝承地底世界 アガルタ」にて。レジスタンスのアジトが全焼した際に部下達を鼓舞する台詞。
決して諦めず、後ろを振り返る事なく前進し続ける、そうすれば夢は必ず叶う──彼の信念と在り方を表す様な台詞。
「──ああ。知ってるぜ。俺は嵐を知ってる。
 航海の調子がいいときに限って訪れる、クソみてえに意地の悪い嵐。それがテメェか」
「ハッハー。感謝するぜ。テメェっつうクソ嵐に揉まれて、揉まれて、ゲロ吐きそうに揉まれて──
 ──おかげで、思い出した・・・・・ぜ! 俺がそれを何度も乗り越えてきたってことをよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
「テメェがどこサマの英雄だろうが──俺の行く手を阻む限り、ただの嵐と変わらねぇ」
「邪魔すんじゃねぇ。俺が辿り着くべき、夢の場所は。新天地は──もう、すぐそこに見えてるんだからよォ!」
「だから俺は錨を下ろすぜ。既に辿り着いた・・・・・・・と嵐をわらうぜ!」
「見るがいい、こいつが航海の終局にして到達の第一歩!」
「──『新天地探索航サンタマリア・ドロップアンカー』!!」
まるで嵐のように猛り狂うメガロスの強襲を前にとうとう自分の失った記憶を取り戻す。それはかつてどんな苦難に晒されようと夢を叶えるため突き進み、ついには新天地に辿り着いた彼を象徴する宝具。
「……しっかし。虐殺者。虐殺者ねぇ。
 やっぱりそうかよ。後の世にはそんな感じで伝わっちまってんのかよ……。
 俺はただ、自分の夢に忠実な頑張り屋さんだったってだけなのによォ! ハーッハッハー!」
終盤、ついにその本性を表す。新大陸を発見した偉大なる航海者、その栄光の裏に伝わる奴隷商人、征服者コンキスタドールとしての『顔』を。
「アア? ンなのはわかってんよ。だがそれは、今のこの時代ではそうなってる・・・・・・・・・・・・・・、ってだけだろォ?
 だが、俺はそれが良しとされる時代に生きて、今でもその価値観に基づいて動いてるってだけだ。
 だいたい、ギリシャ人もローマ人もアラブ人も。つまりは、お前らんトコにいる名高い英霊達も!
 生前は澄まし顔で奴隷を使ってたに決まってンだぜ!? ローマ皇帝もファラオもその筆頭だろうが!
 『今の世はそうなのか、じゃああえて肯定して使うのは止めておこう』──と考える英霊と。
 『今の世はそうなのか、でも便利で価値あるものなのは変わらないから続けよう』──と考える英霊。
 そこにどんな差がある?誰が善悪を計る?だって俺は最初から、自然に、それが当たり前・・・・・・・なんだぜ?」
アガルタにいる女達を奴隷としか見なさず、マシュに非難された時の反論。
栄光や功績ばかりが讃えられがちな英霊達の暗部とその在り方を曝け出し、現代の価値観に基づいた善悪の判断とは相容れない己の在り方を押し通そうとする。
Fate界隈ではある種オブラートに包まれた部分だった奴隷制をここまではっきりと肯定する英霊はかなり珍しい。
「ハッハー、こいつの強さはおまえらもよく知ってるはずだろうが!
 そして俺は錨も下ろす! こいつはそうするたびに宝を得た、俺の夢の象徴よ!」
「この島で下ろせば健康な原住民の奴隷が待っている! この島で下ろせばガラス玉と金の交換が待っている!
 さぁて、そしてこの島では!? ワクワクが止まらねぇ!」
「──『新天地探索航サンタマリア・ドロップアンカー』!」
自分の奴隷として手に置いたメガロスとの同時攻撃で再び宝具を解放する。それはかつて新天地にて錨を下ろし、非道な略奪を繰り返した彼を象徴する宝具。
当ったりィ・・・・・! そいつは勿論、俺がこの手でやったことだぜェ!」
デオンの「桃源郷に火を放ったのはお前か」という問いに対してこの開き直りっぷりである。そのゲス顔も相まってある意味清々しいレベル。
「こ、の……値段も付かねぇ駄奴隷がぁっ! 非常食のネズミ以下の価値だぞテメェェェ!」
亜種特異点Ⅱ「伝承地底世界 アガルタ」で、起死回生の一手を紙一重で防がれた際の台詞。
敗れてメガロスと瀕死となったコロンブスであったが、こんな事もあろうかと隠し持っていた玉手箱を魔力リソースにメガロスを再起動させようとする。
疲弊した主人公一行の間隙をついたその行動を阻止したのは主人公でもサーヴァントでもなく、「諦めずに勇気を振り絞ってダメ元で矢を射た」一人の名も無きレジスタンスであった。
リーダーの言葉と背中を見て戦場を必死に生きて戦い抜いた彼らは最終的に誰もの想像を超える程に成長し、逆に彼らを単なる弱い奴隷としか見ていなかったコロンブスは文字通り一矢報いられるという皮肉な形となった。
これまで決して諦めず、どんな不利な状況でも冷静に次善の行動を考えていたコロンブスであったが、この時ばかりは絶叫する事しかできない程にヤキが回り、フェルグスからも「ならばあなたの価値はソレにも及ばない」と返されて止めを刺されてしまう。
「クソ……畜生、め……神よ……!
 許してくれ、アンタにもらった幸運ってヤツを、俺は無駄遣いしちまった……!
 ああ、だが、俺は、諦めねぇ・・・・ぞ。
 次に喚ばれたときにゃあ、どんな金儲けを……どんな宝の島を、探してやろうかね。
 楽しみだ。ああ、楽しみじゃねぇか……ハハ、ハッハッハー……!」
消滅間際の台詞。敗北しても彼は決して諦めず、次の召還時に想いを馳せる。最期の最期まで野望と我欲に満ちたその在り方が歪む事はなかった。

幕間の物語[編集]

「今の立場だと……サーヴァントとしての俺がどういう意味で喚ばれたか、と考えたら分かりやすいかもしれねぇ。
 俺が船乗りだから喚ばれたのか? それとも商人だから、悪人だから喚ばれたのか? そうじゃねぇだろう。
 そんな型に嵌められて扱われるのがどうにもしっくり来なかったから、俺は会の誘いを断ったんだしな。
 じゃあ結局、俺がなんでサーヴァントとして喚ばれたんだっつーと……
 俺は、俺が夢を叶えたからだと思ってる。
 諦めなけりゃ、どんなものでも絶対に夢は叶う、って真理を世界に証明してやったからだと思ってる。」
幕間の物語「彼」にて。主人公達の「コロンブスは『何』なのか」という疑問に対して彼が語った言葉。
「ハッ、まぁ言葉遊びだがよ。乗ってる乗ってないの話ならこう考えてみちゃどうだい―――
 俺は夢から降りなかったんだ・・・・・・・・・・・・・。」
「どんな困難があろうとも、どれほど他人を踏みつけにしても、どれだけ時間がかかろうとも。
 進み続けてさえいれば目的地に必ず辿り着けるという自分の信念に、俺は死ぬまで乗り続けた。
 ひょっとしたら、俺は――
 そんなひっでぇ“夢追い人”のサーヴァントなのかもしれねぇな?」
上述の言葉を聞いたマシュの「ライダーだから船乗りではないのか」という疑問と問いへの解答。
夢を追い、夢から降りず、夢を叶えた彼は「最後まで信念に乗り続けた夢追い人」として存在すると答えた。

イベント[編集]

大事なのは卵ではなく、この光景に込められた彼の信念。彼の信じる真理が確かに存在するという証拠。
どれだけ時間がかかっても。何度失敗しても。諦めずに努力し続けてさえいれば、いつか必ず、夢は叶うものなのだと。
お返し礼装「スタンディング・ボイルドエッグ」のフレーバーテキストの一部を抜粋したモノ。
「コロンブスの卵」を聞くたびに普段なら呆れ顔で笑い飛ばすだけのコロンブスが、主人公からくれたチョコレートのお返しとして特別にもっと具体的な否定の形を示した。
どれ一つ底が潰れたりはしていない、整然と並んだゆで卵を。
「おお……うおおおおおお! 著作権に著作者人格権、おまけに印税制度だとぅ!?」
「失った……! すべて失った……!!!!」
「だが紙一重の勝負だったのは間違いねえ! 次はもっとうまくやる……! きっとだ!」
期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にて。無欲なサーヴァント達を誑かし、ゲスト原稿だけの同人誌を作って一儲けを企んだものの、利益分配が些か以上に阿漕だったため、主人公達に赤い弁護士を召喚され、身ぐるみはがされて。
いつもの事ながら何があっても諦めないその姿勢は立派だが、今回の敗因は欲の掻き過ぎなので、その辺を改めない限り次も失敗するだけであろう。
この辺は完全に影で暗躍し、節度も守って丸儲けに成功した裏トトカルチョの胴元と比べると悪党として三流という感が否めない。

メモ[編集]

  • 一般的なプレイヤー間の通称は「レジライ」。レジスタンスのライダーを縮めたシンプルなもの。その他「夢はいつか必ず叶う」という作中の自論から「ドリカムおじさん」「フェイスレスのライダー」、その本性の判明後と史実での所業から「終身名誉ド畜生」「エクストリーム虐殺おじさん」「カルデアのクソ提督」等々。…ボロクソの言われようだが、残念ながら当然である。
    • このうち「ドリカムおじさん」についてはTwitterで話題になったためか、日本の歌手グループ「DREAMS COME TRUE」の公式サイトでそのことに言及している[出 2]
    • 「フェイスレスのライダー」は、亜種特異点Ⅱ終盤で見せた「救いようのない外道だが、故に清々しいまでの悪役」というキャラクター性と前述の狂気の入った笑顔から、ユーザーからは『からくりサーカス』の敵ボスキャラクター、フェイスレスと例えられたからか。
      • さらに言うと、「諦めなければ夢は叶う」という言葉は、フェイスレスも作中でほぼ同じ台詞を述べているため、それに拍車をかけている。ちなみに、該当シーンのパロディは『氷室の天地』7巻で使用されていたりする。
  • CVの大塚芳忠氏は「NARUTO」に登場するキャラクター・自来也で有名。
    この自来也というキャラは主人公を始めとした多数の忍者を時に厳しく、時に優しく導く師匠役として活躍する快男児であり、亜種特異点Ⅱで本性を現す前のコロンブスによく似ている。
  • TYPE-MOON世界では悪党や外道でも悲しい過去や同情すべき境遇が描写され、Fateシリーズで登場する英霊でも生前で行った悪行をフォローする形で理由づけているが、コロンブスはそれらを一切排している類希な人物。
    • FGO以前で言及していた『氷室の天地』でも氷室鐘はコロンブスを「真性の悪鬼外道」とこき下ろしている辺り、その功績の裏でどれだけの悪行をしでかしたかが分かるだろう。
  • 殺害した原住民は数十万から数百万とも言われ、人類史の虐殺ランキングでも上位に入る。国家ぐるみではない個人の虐殺数では間違いなく随一。死亡数が膨れ上がったのは媒介させた病気のせいで実質は精々数万から十万程度とも言われるが、数が数なのでどのみち言い逃れはできない。
    • 反面、大西洋航路の発見や彼の持ち帰った作物などで閉塞感のあった当時の欧州の状況を打破し、多くの人々を救っているのも紛れもない事実である。
    • ちなみに作中では「奴隷王」とも呼ばれた彼だが、この大虐殺がスペイン本国にバレたために奴隷の買取を拒否され、実は奴隷商としては失敗している。そればかりか、あまりに行き当たりばったりの侵略を行った結果、原住民との対立は招くわ本国でも大顰蹙を買うわという藪蛇な状況に陥り、更には彼のスポンサーであるはずのスペイン王室でもイザベル1世以外の殆どの人物から完全に見捨てられる有様で、最終的には全ての地位の剥奪処分、周囲や王室からも冷遇などどんどん落ちぶれ、最期にはひっそりと病死。(自業自得とは言え)航路発見の偉業を成し遂げた人物としてはあまりに寂しい最期を迎えている。
      • アガルタでの奴隷捕獲計画も成功していた所で売るアテがあったかどうかは怪しく、史実と同じく「行き当たりばったりの末の大失敗」という結末を迎える可能性は十分あったと言える。皮肉と言うか、らしいと言うか。
  • コロンブスの名前自体は『カルデアサマーメモリー』「開拓6 C案『トウモロコシ畑』を作ろう」においてアンとメアリーから言及している。
    • トウモロコシは元はほとんどアメリカ大陸にしかないものだったが、コロンブスがそれをヨーロッパに持ち帰ったことで、ヨーロッパ中にも一気に広まった。
      • アンとメアリーが『カルデアサマーメモリー』にて開拓計画として穀物畑を作ろうとしたのも、長い航海の果てに『大陸の常識』を奪った、海賊の大先輩ともいえるコロンブスに対しての敬意を表している。とはいえ、生前での所業と人間性を踏まえれば海賊と大差ないが。
  • 表情差分が凄まじいサーヴァント。普段は落ち着いた初老の男といった感じの風貌だが、本性をあらわにするとまるで別人のように表情を崩し、醜悪な内面を浮き彫りにしたかのような悪人面と下劣な笑顔を披露する。非常にインパクトの強い表情のためプレイヤーからはしばしば‘‘顔芸’’と称されている。なお、真名解放後の宝具演出には通常の表情と顔芸状態の二通りが存在している。
  • 有名な逸話に「コロンブスの卵」がある。アメリカ大陸の発見は誰でも出来ることだと批判する人々に対して、コロンブスは卵を平らな机に垂直に立ててみせるよう要求する。誰も達成出来ないのを見て、卵の尻を潰して立ててみせ、なおもズルじゃないかと騒ぐ人々に「どんなに簡単に見えるものでも、最初に思いついて実行するのは難しいことである」と語ったという逸話で、絆Lv3でマイルーム会話でそれに関する台詞を聴くことができる。
    • が、マテリアルのフレーバーテキストでも「卵の底の殻を割って立てるのは邪道」と記述されてるとおり、マイルームでそれを問いただされると真っ向から否定し、お返しでくれる「スタンディング・ボイルドエッグ」ではマイルームに整然と並び、どれ一つ底が潰れたりはしていないゆで卵をプレゼントしていた。作中でもド外道ぶりを遺憾なく発揮させたコロンブスだが、意地でも「時間をかけてでも諦めずに立てた」と証明した。なお、スキル使用時には卵を取り出し一口で食べるという動作をし「うめえじゃねえか!」と舌鼓を打つモーションを取る。スキルで飲み食いするのは弓王に続いて二人目。
    • なおコロンブス以前にも西廻り航路は何度も挑戦され、ことごとく失敗していた(近年ヴァイキングによる北米到達の証拠が見つかったが記録が残っていない)。「思いつけば誰にでもできる」というものではない。
      • そもそもこの逸話は「建築家フィリッポ・ブルネレスキがフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラ(ドーム部分)の設計に立候補した際の逸話」を元に創作されたものという見方が強く、偉人の常として後世で勝手に付けられた逸話と見た方がよい。
  • 亜種特異点シナリオの特徴として、シナリオ終盤まで真名が隠されていた。が、サポートとして登場した時点で「嵐の航海者」スキルが見えており、またモーションをよく見ると上述のように卵を食べるモーションがあったため、勘の良い人にはバレバレであった。
  • アメリカを始めとする様々な国で10月12日(正確には10月第2月曜日)を「コロンブス・デー」と定めて祝日としている。しかし、これはアメリカ先住民族を祖先とする人々からすれば「自国を散々に荒らした極悪人が侵略に来た日」であるため、この祝日そのものの撤廃を求める運動やデモは今も続いている。これらの事情に配慮し「文化の違いを尊重する日」「民族の日」「コンキスタドール・デー」「アメリカ先住民がコロンブスを発見した日」などの名称変更を行っている国も存在する。
    • …北米版FGOリリースから間もなくの彼のこのようなキャラクターとしての実装は「最高にロック」と一部日本ユーザーからは呆れ混じりながらも称賛された。尤も、なまじ善人で恨むべき人物ではないなんて描き方をしたらそのような団体に抗議されるかもしれないのでこのような外道的な描き方はある意味英断なのかもしれない。
  • 彼の宗教観としては、自身に幸運を恵んでくれた神には感謝はすれど、作中で従えたヘラクレス・メガロスを前に「お前にふさわしい役目だぜ! 神すら捻り殺せる、力自慢の大英雄どれいくんよォ!」と発言する等、十字架を帆にあしらったサンタマリア号やロザリオを立ち絵で身に着けてあれど、あまり信心は持ち合わせていない様子。コンキスタドール自体キリスト教の免罪符の下に原住民を肌の色等で差別していた挙句、人と見なさず何をやってもよいと勝手に決めつけていたきらいがある為、らしいといえばらしいのだが。
    • しかし、信仰心自体は持ち合わせているようで西に行った理由も利益だけではなく「神様のお導き」と語っている。キリスト教の神は信仰していてもギリシャ神話の神は信仰していないだけかもしれない。
    • コンキスタドール以降、多くの地域がキリスト教の名の元に侵略されて白人の植民地になっていったが、白人による植民地主義を打ち砕いたのが我ら日本人とする見方も一部にある。[注 2]

話題まとめ[編集]

長かった出禁
2017年アガルタでの実装から1.5部の面々は多かれ少なかれイベント等ではカルデアに来てのその後を描かれたものの彼はまったく音沙汰なし(尤も、彼の人間性はもちろん、生前やアガルタでの所業を踏まえるとそういった描写が難しかったと思われる)。流れ流れて2018年バレンタインイベント。どんなサーヴァントでも所持しているなら必ずチョコイベントが起きてしかるべきという状況になりようやく「カルデアに来てからのコロンブス」は描かれた。
チョコレート(カカオ)に関して色々思う所あったり、金ぴかの鎧を遠くから観察したり同じくお金儲け大好きな女王と話をしたりしつつも、とりあえずはあくどい商売はする気がなく大人しくしている様子。『バレンタイン2018 ~繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン~』のピジョンレポートではチョコレート生産工程を見てあくどい表情をしたかと思えば直後にカカオが頭に直撃したりチョコマンドラゴラの悲鳴を聴いてしまったりで何度も記憶喪失になっている。…抑止力か何かでも働いているのだろうか。
最後は「新天地へ行かなければならない」と謎の使命感に駆られ謎のヒロインX〔オルタ〕が乗ってきたチョコ宇宙船で新天地(宇宙)へ出発、その宇宙船に信号発信カビを付着させて地球侵略を目論んでいたチョコカビ人間の星を逆に攻め込んで見事勝ち滅ぼしてくるなど今までスルーされていた鬱憤を晴らすかのような謎の大冒険をこなしてきたようだ。「土産はねえよ。チョコカビ人間達があんな性質じゃなけりゃなぁ……」と、仏頂面で地球に帰ったのだが。また奴隷商やろうとしたのか。
カカオに対して思う所
史実ではアメリカ大陸からスペインにカカオを持ち帰って紹介したのはコロンブスだとされており、FGOにおける彼も実際そう語るのだが、彼は本当にただ持ち帰っただけで、その時点ではカカオの実が何に使えるものなのか理解せずに持ち帰ったため、カカオに関する貿易においては他人に先を越される結果となってしまった。
この事から「お前は大きな儲けのチャンスを逃したんだと後から他人に教えられた感じがする」として、カカオに対してはあまり良いイメージを持っていないようである。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 実際は川に流されて生き延びたが、しばらくは地中で治療せざるを得ない程の重傷を負った。
  2. 日露戦争で有色人種国家である日本が、大国ロシアと互角に戦ったことを以て、少なくないアジアの人々が「強弱は人種で決まるのではない」と感じたとされる。

出典[編集]

  1. 『伝承地底世界 アガルタ』第13節「エルドラドの死闘」
  2. DREAMS COME TRUE公式サイト2017年07月04日

リンク[編集]