アタランテ

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アーチャー (Apocrypha・赤)

  • 真名:アタランテ
  • 身長:166cm / 体重:57kg
  • スリーサイズ:B78/W59/H75
  • 属性:中立・悪
  • イメージカラー:深緑
  • 特技:短距離走
  • 好きなもの:森/苦手なもの:悪賢い男・リンゴ
  • 天敵:ルーラー
  • CV:早見沙織

弓兵」のクラスのサーヴァント聖杯大戦では、赤の陣営に属している。翠緑の衣装を纏った野性味と気品を併せ持つ少女。

略歴
真名はギリシャ神話に登場する狩猟の女神アルテミスの加護を授かって生まれた「純潔の狩人」アタランテ。アルカディアの王女として生まれるが、男児が望まれていたため生後すぐ山中に捨てられ、女神アルテミスの聖獣である雌熊に育てられる。その後アルゴー船に乗り大英雄達と旅をし、カリュドンの猪の討伐に貢献した。
聖杯大戦には赤のサーヴァントとして現界した。彼女のマスターはシロウ達によって召喚される前から傀儡と化しており、以後、マスターとの「仲介人」を名乗るシロウの思惑で行動することになってしまった。
暴走した赤のバーサーカーを止めようと説得を行うが敢え無く失敗、迎撃に現れた黒のサーヴァント達と赤のライダーと共に戦闘を行うことになる。ライダーの援護射撃を行い、戦局を有利に進めるが、黒のアーチャーの超絶的な技量の前に撤退を強いられる。
ミレニア城塞での戦いにおいては開戦の狼煙を上げ、赤のランサーの支援を行うが、黒の側についたバーサーカーの猛攻で劣勢に立たされる。空中庭園での戦いではルーラーの命令によって、吸血鬼化した黒のランサーの脅威を前に、黒のサーヴァント達との共闘を余儀なくされる。
戦闘終了後、自分たちのマスターがシロウに傀儡とされていたことを知る事となる。憤慨しライダーと共にシロウ達に刃を向けるが、結局、自分を召喚する前に用心を怠り醜態を晒したマスターを「惰弱」と呼んで切り捨て、シロウをマスターとして認めた。
その後シロウの命令で、同盟側と黒のアサシンの動きを監視するため、単独で斥候としてトゥリファスに赴く。そこで黒のアサシンが起こした惨劇に居合わせるが、子供を巻き込んだことが彼女の逆鱗に触れたためマスターである六導玲霞を殺害。しかしサーヴァントである黒のアサシンが子供の怨霊の集合体と知り救おうと試みるも、それを救えぬものとして無慈悲に滅ぼそうとするルーラーと問答になり、決裂する。以後、ルーラーを滅ぼすべき仇敵として付け狙うようになった。また、滅ぼされた黒のアサシンの残滓は彼女の身体に巣食い、呪いとなって蝕んでいるが、彼女はそれを知りつつも敢えて受け容れている。
最終決戦では自身を魔獣化させる禁断の宝具を使用。憎悪のままにルーラーに襲いかかり、振り切ろうとする彼女を追い詰めるが、その魔獣に変わり果てた姿を看過できなかった赤のライダーに妨害される。そして彼の捨て身の行動で魔獣の皮を引き剥がされて正気を取り戻し、致命の槍を受ける。消滅の間際、彼女を想うライダーの涙と言葉に少しの救いを感じ、最後に無念ではなく思い出を刻みつつ、微笑みながら共に消滅していった。
人物
眼差しは獣のように鋭く、髪は無造作に伸ばされ、貴人の如き滑らかさは欠片も無いため一見すると粗野な女性に見える。しかし他人を「汝」と呼び、自分達を「吾々」と呼ぶなど非常に古風な話し方をするため、不思議な気品がある。
考え方や死生観が獣と同じであるため、彼女にとって生きる糧は奪って手に入れるのが当たり前であり、過度な誇りは犬にでも喰わせるべき代物。あっさりとシロウの傀儡になった自分のマスターにも容赦がない。
ただ、全く誇りを持っていない訳ではなく、赤のアサシンやシロウのように退廃的な雰囲気や陰謀の気配を持った人間を嫌っている。
聖杯への願いは『この世全ての子供たちが愛される世界』。この世に生を受けた子供は皆、両親からも周囲の人々からも愛され、そうして育った子供たちが新たに生まれた命を愛するという世界の循環である。
能力
超一流の狩人であり、神域の弓術の使い手。
アルテミスから授かった天穹の弓「タウロポロス」は、引き絞れば引き絞るほど威力を増し、宝具として使用せずとも彼女の本来の筋力値を大幅に超えた力を矢に宿し、その破壊力は黒のセイバーの鎧を貫くほど。
技量も桁外れに高く、弓兵でなければ知覚すらできないような遠方から、闇に包まれた密林という視界が零に近い状況下で、高速で戦闘している標的にすら矢を必中させる。
ギリシャ神話最高の狩人の名は伊達ではなく、周囲の環境に溶け込むことが可能で、それを見ていたライダーですら気配は感じ取れても、何処に居るのか分らなかった。
また伝承通り、その俊足は凄まじく、敏捷のランクで勝るケイローンでも追跡は不可能とされている。
本人も自らの速力には絶対の自信を持っており、例え最速の英霊たるアキレウスが相手であろうとも脚で自分が劣る事はないと豪語しており、実際、両者の速度に差はないとされている。狙撃だけでなく高速移動しながらの射撃も得意としている。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アーチャー シロウ・コトミネ D E A B C C 対魔力:D
単独行動:A
アルカディア越え:B
追い込みの美学:C
主人公 (Grand Order) D E A B C C

宝具

訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:2~50
最大捕捉:100人
『弓に矢を番え、放つ術理』そのものが具現化した宝具。
“天穹の弓”で雲より高い天へと二本の矢を撃ち放ち、太陽神アポロンと月女神アルテミスへの加護を訴える。
荒ぶる神々はその訴えに対し、敵方への災厄という形で彼女に加護を与え、次ターンに豪雨のような光の矢による広範囲の全体攻撃を行う。
射程及び効果範囲に長けた宝具で、特に広域に展開した軍勢に対して効果を発揮する。
だが射撃を行っているのが彼女ではないため、照準は余り正確ではない。攻撃領域を彼女の意志で極度に限定して収束することも可能だが、元々の攻撃範囲が広いため、集団戦においては周囲の敵味方の配置を確認してから使用しなければならない。
企画段階では、矢文はアルテミス、アポロンのどちらかにランダムで届く。アルテミスに届いた場合はその場の女性すべてが標的となり、アポロンに届いた場合は男性が狙われる、という非常にリスキーな物で、集団戦に向いていない。ちなみに、この効果は多産の女性・ニオベが「子どもの数が少ない」とアポロンとアルテミスの母・レトを馬鹿にしたため、二人がニオベの子らを一人残らず射殺したエピソードにちなむ。
天穹の弓(タウロポロス)
狩猟の女神、守護神アルテミスから授かった弓。
引き絞れば引き絞るほどにその威力を増す。赤のアーチャー自身の筋力はDランクだが、渾身の力を込め、限界を超えて引き絞ればAランクを凌駕するほどの物理攻撃力を発揮することも可能。
『神罰の野猪』で魔獣化した際には『闇天の弓(タウロポロス)』となっていた。
神罰の野猪(アグリオス・メタモローゼ)
ランク:B+
種別:対人(自身)宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:アルテミスの神罰として都市国家カリュドンを襲った猪の皮。
女神アルテミスがカリュドンを罰するべく送り込んだ魔獣の皮。幻獣に匹敵する霊格を持つという。その皮は猪を包めば国を荒らす大魔獣に、英雄を包めば恐るべき魔人へと変貌させる。幸運以外の全ステータスが上昇、さらにAランクの「変化」が付与され、状況・環境に応じた形態変化が可能となる。
身に纏ったアタランテは黒い靄に包まれて耐久力や身体能力が跳ね上がり、ステータス表示は全て表示不可(アンノウン)となる。その動きは生物の領域を超越しており、身を覆う黒い渦がまるで不定形の存在であるかのような動作を可能とする。腕を翼のように変化させ、飛行することすらできるが、人体の構造を無視した機動は全身に絶えず激痛を与えている。自身の肉体を使った攻撃だけでなく、音速で石柱を貫通するほどの矢を連発することも可能。
その効果はAランクの狂化に近いものだが、憎悪に狂いながらも論理的な思考を維持している。
アタランテ自身も用途を理解していない宝具だったが、自己を顧みない憎悪を抱いた時に初めて行使できるようになった。
企画段階では、攻撃力、防御力、移動力が上昇し、敵に与えたダメージと同じだけ自分の生命力を回復することができるというものだった。

企画段階での宝具

諍いの戦利品
カリュドンの猪狩りの戦利品として得た、猪の毛皮(頭部つき)。
魔力を開放すると、直線的に長距離を高速走行できる。この猪はカリュドン国の王がアルテミスへの収穫祭の供物を忘れた際に、怒った女神が地上に放ったもの。後に彼女を愛する英雄・メレアグロスがトドメを刺したが、手柄を譲るという彼の意思をアタランテが辞退したため、その功績のゆくえを巡る不和を国にもたらした。
北斗の七矢
天上の“大熊座の七つ星”から降り注ぐ流星の矢で、7連続攻撃が可能。
最初の一撃のみ任意で標的を指定し、以降はその標的に攻撃が集中する。基本的に標的は変更できないが、攻撃途中で標的が死亡した場合、残りの攻撃回数はランダムでその場にいる別の標的に振り分けられる。

登場作品と役柄

Fate/Apocrypha
「赤」のサーヴァントとして登場。
Fate/EXTRA
ゲーム中、赤セイバーのセリフに限り、その存在が確認できる。
漫画版では出番が少ない物のちゃんと姿が描かれる。
コハエース
「弓を使わないヘンな弓兵」を批判するが、逆にその代表格であるAUOニューフェイスにディスられる。結果、ケイローン先生に泣きつくことに。
ちびちゅき!
日本式の弓道に興味を持ち、桜が部長を務める弓道部に緑茶と共に参加。「リンゴ」と聞くと目が光る。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
飛び跳ねながら手近の相手を弓で攻撃する。ダメージは少ないが、空中の敵も狙ってくれるので使いやすい。
コスト:200 / 戦闘力:E / 突破力:- / 移動力:B / 体力:D / 忍耐力:D / リキャスト:A
Fate/Grand Order
アーチャーのサーヴァントとして参戦予定。イラストは輪くすさが。

人間関係

Fate/Apocrypha

赤のライダー
「姐さん」と呼ばれ慕われている。彼から度々アプローチされるのが素っ気無く扱っている。ただ彼を疎んじている訳ではなく、その実力には全幅の信頼を置いており、互いに真名を把握している。
赤のランサー
お互いストイックな性格なので、交わした言葉は少ないが、彼の誠実さ・実力・あらゆる嘘を見抜く眼力にかなり信頼を寄せている。
赤のバーサーカー
彼を見捨てずに、ぎりぎりまで説得を続けていたが、その努力も虚しく、敵陣真っ只中に突撃してしまう。
後に、敵となった彼の相手をする事となり、最初から最後まで振り回されてしまった。能力的にも相性が悪く、スピードと正確さが売りである彼女の攻撃は、例え急所を射抜いても有効打となるほどの威力がなく、逆に彼の宝具のチャージを加速度的に進めてしまう。また最大火力が低いため、一撃で葬ることも出来ず、どうしてもチャージを許してしまう。
シロウ・コトミネ
彼に一応協力してはいるが、不穏な気配を感じ取っており、内心苛立ちと不信感を募らせていた。
後に獣の論理で前のマスターをあっさり捨てて、マスターと認める。ただやはり不信感は拭えなかったのか、彼が考えている人類を救済する方法を聞いて「イカれている」と評している。
赤のアサシン
相変わらず相性の悪い相手。
何だかんだで打ち解けたライダーと違い、彼女の「暗殺者」としての能力の低さを揶揄し、「アサシンはアサシンでもコレではな」と最後まで辛辣なコメントを送っている。
赤のキャスター
頭のおかしい男としか認識していない。それどころかサーヴァントとしても数えていない。
黒のバーサーカー
動物に近い彼女にとって、鉄と機械油の臭いは耐え難い悪臭らしく、人造の存在であるバーサーカーを敵視している。
黒のアーチャー
自らに並ぶものなど居ないと思っていた弓の技術で一杯喰わされ、彼とも因縁を感じている。
黒のアサシン
子供の怨霊の集合体である黒のアサシンは彼女にとって救うべき対象であった。消滅後、残滓となったアサシンをその身に宿す。それが我が身を蝕む呪いと知りつつも、彼女は敢えてそれを受け容れている。
六導玲霞
本来は監視するだけに留めておくはずが、トゥリファスで惨劇を起こした際に子供を巻き込んだことで彼女の逆鱗に触れ、殺害された。
ルーラー
子供の怨霊の集合体である黒のアサシンを「救えぬ存在」として無慈悲に切り捨てたルーラーを見て、最大の仇敵として付け狙う。

その他

アーチャー (EXTRA・緑)
『コハエース』や『ちびちゅき!』で共演。お互いに「シンボルカラーが緑」「普通の弓兵」「インパクトの薄い能力」と共通項があるせいか、一緒に行動する事が多い。
間桐桜
『ちびちゅき!』での弓道部部長。ワカメに対し、どす黒い情念を撒き散らす彼女の気迫に押されてしまう。
ネコアルク
『ちびちゅき!』にて、「獅子では子供に怖がられてしまう」と相談したところ、口車に乗せられてライオンの着ぐるみを着せられる。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
『ちびちゅき!』でヘラクレスと共に同じ船に乗る。好みにドストライクだったようで、非常に幸福そうな笑顔であった。

名台詞

「否、やめて欲しい。」
キャスターが先陣を共に切る彼女とライダーに出した、「初めての共同作業として、愛の詩を送ろうか」という提案に対して。
喜びに顔を輝かせるライダーにアーチャーは嫌そうにしかめっ面をして拒否した。結果、失恋する男の切ない詩が生み出された。
「それはそうだ。相手を出し抜くべき聖杯戦争において、毒を飲まされる方が悪い。
私を召喚するまでは用心するべきだった。それすら怠るような惰弱なマスターに、未練はない。
死んでいないだけ、救いはある」
シロウの謀略で自身のマスターを毒づけにされた事を「仕方ない」の一言で済ませすんなりマスターの鞍替えを了承する彼女に対しライダーが呆れて「仕方ないで済ませていいのか?」という問いに対しての返答。生後すぐに捨てられ、雌熊に乳を与えられて、狩人たちに見出された少女は「生きる糧は奪う」という単純な世界に生きており、それが故の酷薄であり正論。
「私の願いは“この世全ての子供らが、愛される世界”だ。
父に、母に、人に愛された子供が育ち、また子供を愛するという循環だ。
誰であろうと、この願いを妨げるなら容赦はせん」
上記の通り酷薄な少女にもたった一つだけ、慈愛を向ける存在がある。生後すぐに親から捨てられた彼女の心情が顕れた願い。アサシンから「それは、不可能な世界ではないか?」と評された際にはどこか怒りを感じさせる口調で「この程度の願いを叶えずして何が聖杯か」と告げるほどに彼女にとって何があっても譲れぬ願いであることを意思表示した。
「黙れ!貴様こそ、何をやろうとしている!?
子供だぞ!彼らは子供であり、無害な霊に過ぎん。
悪ですらない!
犠牲者だ、世界の機構システムに挟み潰された憐れむべき魂だ!
それを、どうして殺す!?」
黒のアサシンを構成する子供達の怨霊を滅ぼそうとするルーラーに矢を番えて睨み咆哮する。子供たちを尊ぶ彼女にとってルーラーの行いは赦されざるものに他ならなかった。それが例え怨霊であろうとも。
「――許すものかッ!!
ルーラー、お前の欺瞞に満ちた生を私は絶対に許さない!
偽の聖女、子供たちを救うのではなく殺したお前を――絶対に許さん!
聖杯を獲るなら、獲りに来い。
一人残らず、このアタランテが射貫いてやる!」
黒のアサシンを完全に滅ぼしたルーラーに血を吐くような怨嗟と共に叫ぶ。ルーラーを最大の怨敵と定めた瞬間。
「そうだ!
私はあの忌み嫌った存在モノになってでも、貴様を斃す!
この右腕に誓ったのだ!子を見捨てたお前を斃さずして、何が正義か、何が英雄かッ!!」
右腕に敢えて宿した“子供たち”という名の呪いのため、そして、眼前の怨敵たるルーラーを滅ぼすため、純潔の狩人は最低限の矜持すら打ち捨て、その身を魔獣と化す。
「ああ、痛いな。
痛い、痛い、これがあの子たちの痛みだ。
そしてルーラー、お前もこの痛みで果てなき連鎖に失墜おちるがいい……!!」
魔人と化した、狩人は愉快そうに嗤いながら、両腕をかき抱いた。

メモ

  • キャラクターデザイン原案は唖采弦二氏。設定制作を担当したのは茗荷屋甚六氏。
  • 実は月の聖杯戦争にも参加している。セイバー (EXTRA・赤)がアタランテと擦れ違ったと発言している。対戦相手でもないので、ゲーム本編でプレイヤーが彼女の姿を見ることは無いのだが、漫画版ではそのままの姿で登場している。
    • 彼女が月の聖杯戦争の何回戦で敗れたのか正確には分らない。セイバーによる彼女の目撃証言は二回戦の途中で発生するが、後はそれっきりで情報は途絶えている。
      漫画版の設定を参考にすると、ランサー (EXTRA・黒)の討伐に参加しているため、四回戦まで勝ち残っていることが確認できる。
      しかしムーンセルの聖杯戦争は彼女の特性が活かしにくい一対一の決闘形式であった上に、上位に残っていた者が、「光の御子」と称えられるクランの猛犬、三国志最強と呼ばれる半人半機の武将、アーサー王の片腕と名高い太陽の騎士余りに分が悪いことを考えると、四回戦以上を勝ち上がるのは無理であったのだろう。
    • 一応、伝承では英雄ペーレウスとのレスリングで勝利している程で、決して近接戦闘で劣るサーヴァントと言う訳ではない。
      しかしステータス(筋力D、耐久E)を見るに、アーチャーとして現界した彼女にはそこまでの身体能力はないようだ。
  • 互いに面識は無いが、実は黒のアーチャーとはアルテミスを通じた繋がりがある。彼はアルテミスから狩猟を学び、彼女は恩義のあるアルテミスに倣って弓の技を磨いた。二人が聖杯大戦で敵対することになったのも運命的な物を感じる。
  • アルゴー船に乗っていたため、ヘラクレスメディアとその恋人であったイアソンに、ケイローンの弟子であったカストールとアスクレピオスとも面識がある。
  • 何故か不遇な目に遭ってしまう。初陣では、戦った黒のアーチャーが他の弓兵と比べてもどれだけ飛びぬけた実力者であるのかを示すための噛ませ犬的な役回りとなり、バーサーカーとの戦いでは細かい攻撃を行ったことで無暗にチャージを許してしまう。シロウに矢を射た際はランサーに簡単に防がれ、それどころか技量は並でしかないシロウでも「自力で防げる」と評されてしまった。
    また他の赤のサーヴァント達のキャラが余りに濃すぎるせいか全体的に影が薄く、目立つ事・印象に残るような事も言わない。
    • 漫画版EXTRAでも、吸血鬼な方のヴラド三世に簡単に弓を弾かれて反撃を受け、赤セイバーにすんでの所を助けられるなど、やっぱり良いところがない。
  • アタランテが企画段階で保有していたスキル「黄金のリンゴ」はかなり特殊で、
    「見よ、これが運命の果実也。ひとたび投げられれば栄華を極めしトロイアをも焼き払うこの賜物。 望まば近くに寄って見よ」
    というセリフと共に宝物を見せつけて、敵を近くへと引き寄せる能力。
    要は美味しそうなリンゴを見せて、食欲に駆られた人を招きよせる能力。原典通りの能力である上に北欧神話においても「黄金のリンゴ」は神の食物・不老不死の源として信じられている。なので、如何な大英雄でも彼女が取り出したリンゴに飛びついても仕方がないのだが、戦闘中や大切な会話シーンでそんなことが起きれば絵面が余りにシュール過ぎるためか、小説本編では削除された。そもそも、このレベルの能力になるとスキルではなく宝具に分類すべきだと思うのだが……
    • リンゴは今でも彼女の大好物らしく、『ちびちゅき!』ではリンゴと聞いただけで目を光らせている。
  • 子殺しを行ったルーラーに対して怒り狂う程の激情を見せているが、彼女自身も子供の姿のアサシンを殺めている。これはサーヴァントは全盛期で喚ばれる性質を考慮しているからで、たまたま子供の姿が全盛期なだけで純粋に子供と言えない存在と判断しているからである。
    つまり、彼女が子供と扱うのは外見と年齢が一致しているもの。
    • この為、外見こそ子供であるが精神年齢は異なる毒舌ショタ作家は容赦なく攻撃する可能性が高い。外見、精神年齢も子供相応であるが実年齢は異なるイリヤのようなパターンはどう扱うか不明だが、子供のように泣きじゃくるアサシンに対して多少の罪悪感を感じつつもトドメを刺しているので此方も攻撃する事は十分考えられる。

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