ルイ十七世

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アヴェンジャー
真名 ルイ十七世
性別 男性
初登場作品 Fate/Requiem
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概要[編集 | ソースを編集]

復讐者」のサーヴァント

略歴
『Requiem』本編の5年前の事件で宇津見エリセが出会ったサーヴァント。エリセが《秋葉原》のグループセラピーで知り合った革職人の男が連れた少年。
今の街に馴染めず苦悩するその男にどこか共感を覚えたエリセは、二人と親しく接するようになる。
しかし男とルイの正体はモザイク市を騒がせていた連続猟奇殺人事件の犯人であり、襲撃されたエリセはやむなく男を殺害。マスターを倒されたルイ十七世は消滅した。
人物
白磁の人形を思わせる端正な容姿の少年。当時9歳のエリセと同じ年頃。
しかしその天使のような外見のうちにおぞましい闇を抱えている。
口数は多くフランクで、歯に衣着せない皮肉っぽいところがある。エリセとは友人のように接していた。
自身の破滅を願うマスターに応えるサーヴァントとして《聖杯》が呼び出してしまった危険な存在であり、マスターと「相性のいい」英霊を呼ぶ《聖杯》のマッチングが最悪の結果を生んでしまった例。
能力
詳細不明。戦闘の痕跡が残されていることから他者を殺傷できる何らかの戦闘能力は持っていると思われる。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アヴェンジャー 革職人の男  

宝具[編集 | ソースを編集]

泥の監獄に死の救済あれ(La Grosse Tour)
物理的、魔術的に隔絶された牢獄を作り出す。一たび捕らえられれば外部に助けを求めることは不可能。
マスターの革工房から続く隠し部屋と同化して展開され、地下室を左右に鉄格子の牢獄が並ぶ地下牢へと変貌させていた。
維持するための魔力には、監禁されて殺された犠牲者たちの命が使われている。

真名:ルイ十七世[編集 | ソースを編集]

ノルマンディー公ルイ十七世。ルイ・シャルル。
国王ルイ十六世と王妃マリー・アントワネットの次男にして最後のフランス王。
フランス革命により幼くしてタンプル塔に幽閉され、激しい虐待を受け続けたという。
後にそのあまりにも非人道的な扱いが問題視され、待遇が改善されるも時すでに遅く、病気による衰弱で死去。享年10歳。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Requiem
エリセの回想に登場するサーヴァント。『Requiem』本編の時点ではすでに消滅している。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Requiem[編集 | ソースを編集]

革職人の男
マスター。《秋葉原》で革製品の工房を営む寡黙な男。
聖杯戦争後に変わってしまった世界と人の在りようを受け入れられず、激しい苦悩の末に狂気に堕ちてしまった。
自身の徹底的な破滅を望み、自分が犯人であることを明るみにされるのを望むかのように連続猟奇殺人を繰り返す。
宇津見エリセ
友人?
エリセのことを本心ではどう思っていたのかは不明。

生前[編集 | ソースを編集]

ルイ16世、マリー・アントワネット
両親。
マリー・テレーズ
姉で同じタンプル塔に幽閉されていた。彼女もアヴェンジャークラスの適正がある。

名台詞[編集 | ソースを編集]

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 悲劇的な最期を迎えた英霊は枚挙に暇が無いが、武勇・治世・発見…といった何らかの功績ではなく、死の悲惨さ故に英霊と成るに至ったあまりにも特異な存在。
    • 死亡時の年齢は10歳で、シリーズに登場した英霊では断トツの最年少である。外見だけならボイジャーは更に若いのだが、あちらは人間で言えば半世紀近く生きたおっさんだったりする。
  • タンプル塔での虐待は非常に惨いもので、看守を努めていた男から日常的に暴力を受け続けていた他、男が連れてきた娼婦から性的暴行も受けたと言われている。
    • 余談だが、この看守兼後見人は1年ほどで職を辞してタンブル塔を去ったがロベスピエール派だったので他の派閥から目を付けられたのか、結局半年後にフランス・コミューンの派閥争いに巻き込まれてロベスピエール諸共処刑されるという天網恢恢疎にして漏らさずを絵に描いたような最期を遂げている。
      • この2人含め、ルイ十七世を虐待死に追い込む下地を作った者達の多くは内輪揉めの拗れで先に落命しており、それを免れた者達にも後述の弾圧が待ち構えていた
    • 同じ塔に幽閉されていた姉のマリー・テレーズには肉体的な虐待は行われなかったが、泣き叫ぶ弟の悲鳴を日常的に聞かされる精神的虐待で失語症に陥ってしまい、解放された後のリハビリで何とか言葉を取り戻すものの老婆のようなしゃわがれた声は生涯治らなかった。
    • その後、マリー・テレーズはヨーロッパを放浪した末にナポレオンの失脚と共にフランスに帰還すると、かつての革命派に容赦の無い弾圧を加えたので「復讐の為に戻ってきた」と呼ばれた。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

死亡後の病理解剖
死亡した直後に死因を探る為の病理解剖が行われており、担当した医師の詳細な記録が残されている。以下、Wikipediaより抜粋。
「胃は非常に膨らんでいた。右膝の内側に我々は腫瘍を発見した。そして左手首の近くの橈骨に小さな腫瘍があった。膝の腫瘍は2オンスの灰色がかった物質を含んでいたが、それは膿とリンパ液でいっぱいだった。手首の腫瘍にも同じような物質を含んだが、もっと濃い色をしていた」
「胃の内部からは1パイント(約1リットル弱)を超える非常に臭い液体が流れ出て、腸は膨れ上がり腹壁で癒着をしていた。内臓全体と両肺付近にさまざまな大きさの腫瘍が発見された。」
当時の医師達は死因を結核と結論しているが、上記の記録から複数の癌を併発したことによる多臓器不全に陥っていたのは明らかであり、とても10歳の子供とは思えない悲惨な有り様である。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]