ファヴニール

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ファヴニール
外国語表記 Fafnir
副属性
初登場作品 Fate/Apocrypha
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概要[編集 | ソースを編集]

ジークフリートシグルドと因縁の深い竜種。悪竜現象。

略歴
ジークフリートシグルドの双方の伝承に登場し、彼らによって打ち倒されたとされている。
Fate/Apocrypha』ではジークフリートの心臓を移植されたジークが心の中で立ち向かうイメージとして登場し、最終的にはジーク自身がファヴニールとなってしまう運命にある。
Fate/Grand Order』では第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』にジャンヌ・ダルク〔オルタ〕聖杯の力で召喚され、最終的にジークフリートに倒された。
ジークフリート幕間の物語「ドラゴンスレイヤー」ではジークフリートの存在がファヴニールの実在を指し示すことになり、一度召喚されたフランスに蘇った。その後、共感によって復活を察知したジークフリートの手によって完全に倒された。
人物
原則としてドラゴンとしての形態しか出てこないため性格の程は不明だが、竜種によくあるように自らの財宝に対する執着は強かった模様。
その狡猾さは特筆に値するが、圧倒的な力を手にした為か「人間」の判別がつきにくくなるという欠点も同時に抱えてしまっている。
能力
最上級の竜種としてその力は凄まじく、圧倒的な力を持つジークフリートをして「どうやって勝ったのかまるで覚えていない」というレベルで必死にならなければ勝てなかった程。
漫画版『Fate/Grand Order -turas réalta-』で登場した際には、ブレスの一撃で街を一つ消し飛ばし、大気中のマナまで吸収した本気の一撃はオルレアン一帯を丸ごと吹き飛ばしかねないほどの圧倒的な力を見せつけていた。
おまけに知性も非常に高く、その圧倒的な攻撃力を的確に運用し、フェイントをかけたり最大の脅威を撃滅する為に狙い撃ちにしたりと狡猾に立ち回る。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Apocrypha
ジークの精神世界に、「将来的になってしまうもの」のイメージとして登場している。
アニメ版ではもう少し登場が早く、ジークが「竜告令呪」を得る際に、「戦うべき恐怖」の象徴として精神世界に登場している。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
ブリュンヒルデの回想内で、シグルドによって倒された「悪竜現象」として言及されている。
Fate/Grand Order
第一特異点に登場。シナリオ中の最大の敵として立ちはだかる。
以降もジークフリートやチャールズ・バベッジの幕間の物語に登場している。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

主人公 (Grand Order)
第一特異点で敵対した相手。
ゲーム本編では交流を持たなかったが、コミック版『Fate/Grand Order -turas réalta-』ではジークフリートを打ち倒すべく「戦場で魔力が一番輝く場所」へとブレスを叩き込むが、それがジークフリートでなく彼/彼女であったためにマシュに防がれ、ジークフリートを見失ってしまうという決定的な隙を晒すこととなった。
ジークフリート
自身を打ち倒した敵の一人。一種の共感覚が成立してしまっており、互いの存在を何となく感じ取れる。
第一特異点ではファヴニールを打ち倒す為の最大の戦力とされていた。
そのため、コミック版『Fate/Grand Order -turas réalta-』では生前の因縁もあって主人公陣営の中では一番警戒していた描写が成されている。
ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕
聖杯の力で第一特異点に召喚した者。
その後も新宿霊衣の説明によると「もっと黒に染まれと囁いてくる」らしいのだが…。
チャールズ・バベッジ
彼の幕間の物語に登場。こちらでは当初は人の姿ではっきりと人語を喋り、物語の悪役のようにマシュ姫を追い詰めている。
物語が夢オチだったことを考えると、どこまで真面目に受け取っていいかわかったものではないが。
スルト
北欧異聞帯にて、フェンリルの権能や空想樹を飲み込んだ事で悪竜現象(ファヴニール)を発症した、と語られている。
直接の原因は身に過ぎた欲望を持った事と言われているが、シグルドの肉体を長期間乗っ取っていたことで竜種の因子が入った可能性もある。
オフェリア・ファムルソローネの遷延の魔眼で見たいくつかの可能性の先では、スルトは不可視の竜の翼を生やしていた。
ハク
期間限定イベント『神秘の国のONILAND!!』にて、千歳の大地に集まった魔力がラインの黄金に似た性質を持つ「カムイの黄金」となり、その一部だった彼を核として悪竜現象を発症して黄金竜となった。
こちらもスルト同様に集積された欲望が発端となっているが、黄金が大きな影響を受けた鬼王朱裸が持っていた竜種の因子が影響した可能性もある。
テュフォン・エフェメロス
期間限定イベント『聖杯戦線 ~白天の城、黒夜の城~』にて主人公らに追いつめられた事と、プトレマイオスの言葉から「生き足掻く」という事を学習した結果、自らの欲を獲得して悪竜現象を発症し、体内で魔力炉心を形成した。
ギリシャの最高神であるゼウスを一度は退けたテュフォンなだけあってか、レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕は彼女の悪竜現象を「原典であるファヴニールすら超える規模」だと分析していた。

蒼銀のフラグメンツ[編集 | ソースを編集]

シグルド
自身を打ち倒した敵の一人。
ファヴニールを倒したのは上記のようにジークフリートの筈であるが、後述する「悪竜現象」が関わっているのであろうか?

Fate/Apocrypha[編集 | ソースを編集]

ジーク
ジークフリートの心臓を移植された事で、将来的にファヴニールになってしまう運命にある。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 伝承では、もともとは小人族(ドヴェルグ、ドワーフ)であった。父フレイドマルや弟レギンと共にオーディン・トール・ロキを捕えた際に彼らから莫大な黄金をせしめるものの、黄金を独り占めした父を兄弟で謀殺した後、弟を追放して財宝を手に納め、誰にも渡さないように竜に変じて巣籠りしたとされている。
    • 後に追放されたレギンが養子として迎え、ファヴニールを打ち倒すことになるのがシグルドである。
  • 上記のように竜種として圧倒的な強さを持つためか、『Fate/Grand Order』シナリオ中では、「ファヴニール級」「ファヴニールに匹敵する」「ファヴニール以上」など、一種の強さの指標として使われることも多い。
  • ファヴニールに関するテキストでは「悪竜現象」という造語が(さも読者が知っているかのような前提で)使われることがあるが、その意味するところは長らく明確にされていなかった。
    • 媒体にもよるが「悪竜現象」という漢字に「ファヴニール」というルビが振られていることが多い。
    • 『Grand Order』の期間限定イベント「栄光のサンタクロース・ロード ~封じられたクリスマスプレゼント~」にて、悪竜現象は人の欲が溢れ出た結果として発生すること、悪竜現象をはじめとして真の竜種はもはや概念に近いことなどがゲオルギウスの口から語られた。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

悪竜現象
上記のように「ファヴニールを倒した」とされている勇者はジークフリートとシグルドの2通りのパターンが存在している。Fateシリーズにおいてこの二人は「伝承は近いが別人」と明言されており、並行世界で倒した人物が異なると考えないと矛盾しているが、「悪竜現象」という言葉を考えると違った仮説も出てくる。
ファヴニールとジークフリートの胸元にまったく同じ文様が浮き上がっている事、ジークフリートの霊基再臨を繰り返すと次第に姿が竜のそれに近づいていく事、ジークフリートの幕間の物語で登場したハーゲンがゲーム上ではジークフリートのシャドウサーヴァントだった事、ジークフリートの心臓を移植されたジークもまた次第にファヴニールに変じてしまう事、『Fate/Grand Order』の北欧異聞帯では住民は過度な欲望を持っていないため悪竜現象が発生する筈が無いと述べられており、シグルドの体を乗っ取っていたスルトオフェリア・ファムルソローネに対する度を超えた執着や世界を滅ぼす衝動から悪竜現象を発現させていた事などを考え合わせると、「悪竜現象」とは、「邪竜ファヴニールが存在し得るテクスチャにおいて、身に余る欲望を抱いた者が邪竜へ変貌してしまう事(ファヴニールの因子を持つ者はより発生しやすい)」であると推測する事ができる。これならば、異なる二人以上の人物がファヴニールを倒した伝承があっても矛盾していない事になる。
それの裏付けとして、2018年4月25日で『Fate/Grand Order』のアップデート以降、ジークフリートがマイルームにおいて「~(中略)時々思うんだ。もし全身余すところなく血を浴びていれば、邪竜に堕ちたのではないかとね」と述べている。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]