子ギル
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子ギル
- 真名:ギルガメッシュ
- 身長:cm/体重:kg
- 属性:混沌・善
- CV:遠藤綾
若返りの薬を飲み、幼年体になったギルガメッシュ。
明朗快活な美少年。
- 略歴
- 登場したのは『Fate/hollow ataraxia』からで、ギルガメッシュは繰り返す四日間の真実を他のサーヴァント達同様に看破しており、これを「茶番」として評し、精神的に引き籠るためこの姿になった。
それからは、代理マスターであるカレン・オルテンシアの横暴っぷりに辟易させられながら日々を過ごす羽目になる。
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』では第2部「ツヴァイ」のラスボスとして登場。存在しないはずの8枚目のクラスカードであり、魔術協会の探査から逃れ、地脈の中で潜伏を続けていたが凛の調査によりその存在が発覚する。
他の英霊同様に黒化しているが、強固な自我によって僅かに意思が残っており、その圧倒的な力を迎え撃つイリヤ達に見せつけ、鏡面界を切り裂き、現実空間にまで侵攻する。そして円蔵山の地下にある術式を乗っ取り受肉を果たそうとするもイリヤの妨害に遭い、半身のみ受肉して誕生した子ギルとクラスカードを内包した暴走体に分離する事になる。その後、子ギルが暴走体をコントロールする形で融合して黒い泥の巨人へと変貌し、美遊を取り込み更なる暴威を振るう。
だが、ツヴァイフォームへと変身したイリヤと壮絶な死闘を演じた末に敗北し、再び幼年体とクラスカードに分離する事になる。
第3部「ドライ」ではアンジェリカに奪われてしまったカード側の財宝を取り戻す為にイリヤたちに共闘する事になる。
財宝から便利なアイテムを貸してくれたり、金銭を都合してくれたりはするが、あくまで自分の目的優先でエインズワース家との戦いには必要以上に関る気がないため、事態の核心には触れず思わせぶりな言動ではぐらかしている。
- 人物
- 大人状態とは比べ物にならない位の聖人君子で、誰に対しても非常に礼儀正しく、謙虚に接する。この姿の時からウルクを治めており、彼の治世はとても優れたものだったらしい。
この姿で大人の自分を評すると、「どうしてああなったのか自分でもわからないほど理解しがたいひどい人」となる。青年時のギルガメッシュもこの姿の頃の記憶が曖昧らしいが、客観的に分析した結果、「子供の頃の我が今の我を見たら成長を止めてしまう可能性すらある」と結論づけており、同一人物なのに互いに相性が悪い。
ギルガメッシュが第四次聖杯戦争で受肉してから第五次聖杯戦争が始まるまでの10年間、あの性格で一切の問題が起きなかったのは、ほぼ常にこの状態でいたからである。
それでも、本質的には同一人物であるためか、時折青年時の片鱗を覗かせることも。
女性の好みも大人状態とは異なり、セイバーのような金髪貧乳ではなく、「野に咲く花」のような大人しく女性らしい三枝由紀香が好みとなっている。
なお、『プリズマ☆イリヤ』ではクラスカードの化身として中途半端に受肉したがために、この幼年体となっており、青年体の性格要素が片鱗レベルに止まっていた『hollow ataraxia』と異なり、こちらは傲慢な部分が大分強くなっている。
- 能力
- 魔力や身体能力は大人状態に比べて低く「王の財宝」の射出量は減っているが、油断と慢心がなくなっており、「王の財宝」も何も考えずに宝具を投げつけていた大人よりも明らかに使いこなしている。
「大人状態より強いかも」とは奈須氏の弁。『プリズマ☆イリヤ』では暴走状態の時にイリヤたち5人がかりの総攻撃を難なく防ぎ、バゼットを初撃で瞬殺し切り札である蘇生のルーンを早々に使わせており、ツヴァイ終盤に子ギルが肥大化した肉体をコントロールしていた状態では、大人状態と同等以上の圧倒的な強さを見せた。
この状態でもスキル「黄金律」は健在で、冬木市のレジャー施設「わくわくざぶーん」のオーナーをしていたりする。
『とびだせ!トラぶる花札道中記』では、「全知なるや全能の星(シャ・ナクパ・イルム)」という宝具を使用するが、これがどういったものなのか詳細は不明。ちなみにこの姿の時しか使えない。
宝具
- 天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)
- ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:1〜99/1〜999(EXTRA)
最大捕捉:1000人
由来:メソポタミア神話の創世叙事詩エヌマ・エリシュ。 - 「王の財宝」同様、効果・解説は変わらないが、魔力量の関係から最大出力が若干低下している。
それでも、『プリズマ☆イリヤ』では鏡面界を切り裂くほどの威力を見せた。
- 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
- ランク:E〜A++
種別:対人宝具
レンジ:− - バビロニアの宝物庫と、それに繋がる鍵剣(王律鍵バヴ=イル)。
大人状態で使った時と効果・解説は変わらない。
現在アンジェリカに財宝の大半に加えてほぼ全ての高ランク宝具を奪われ大幅に弱体化しているが、能力の項目で述べているように慢心などせず正確に運用するため、大人以上の強さを発揮している。
「王の財宝」内にある宝具
- 乖離剣エア
- 大人のギルガメッシュが持っている物と全く同じ。だが小ギルが黒化しても、醜悪な泥の巨人となっても黄金の輝きは失われておらず、究極の宝具の名に恥じない効果を持つ。
- 天の鎖(エルキドゥ)
- エア同様大人が持っているのと全く同じ。子ギルはエアよりもこの宝具の方が愛着があり、頻繁に使用する。
当初アンジェリカに奪われ苦戦させられたが、所有権を奪い返し反撃に転ずる。
子ギルは大人よりも遥かに扱いが上手く、アンジェリカが放った財宝を絡めとって防御したり、相手の宝物庫から大量の武器を抜き出し、巻きつけた状態で纏めて叩き付けるなど多彩な攻撃を見せる。
ひろやまひろし氏曰く、「無尽蔵に伸びて縦横無尽に飛び回るビックリ便利宝具」。
- 天翔る王の御座(ヴィマーナ)
- 古代インドの二大叙事詩「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」に登場する飛行装置。
本来は黄金とエメラルドで形成された美しい姿をしているが、黒化していた際は持ち主同様に船体の色が黒一色となっている。
160万トンのコンクリートと720万トンの地層を突き破るほどの圧倒的な出力を誇る。
- 真・射殺す百頭(ナインライブズ)
- ヘラクレスが生前の偉業「ヒュドラ殺し」で使った巨大なバリスタ。
豪奢なバリスタに番えられた石柱のような矢から、敵対者に向けて自動追尾の「幻想種殺し」の概念を帯びたレーザーを九発同時に射出する。
本来は弓の能力を元にヘラクレスが編み出した、「流派」と呼ぶべきものであり、使い手の技量に依存する宝具だが、構えればバリスタが自動的に標的に向けてレーザーを射出するため、子ギルは難無く使用する事ができる。
- 神々の盾
- 巨大な花弁の様な形状の大盾。凛の「打ち砕く雷神の指(トールハンマー)」によって増幅されたイリヤと美遊の最大出力の砲撃、続くクロのエクスカリバーを用いた「壊れた幻想」を受けても傷一つつかない鉄壁の防御力を誇る。
泥の巨人となった時には二対の大盾が中枢の子ギルを守るように追加され、彼自身もその防御力には自信があったが、ツヴァイフォームとなったイリヤの放った一撃で貫かれてしまう。他にも宝物庫には様々な時代・国の紋章が描かれた盾が収蔵されている。
- 斬山剣
- その名の通り、山を切り裂けるほどの大きさを持った大剣。出典は不明。
泥の巨人となった時の使用が初だが、直後にツヴァイフォームとなったイリヤの斬撃によって両断されてしまった。
アンジェリカに所有権を奪われた後も折れたままとなっている。
- 矢避けのお守り
- ランク:D-
子ギルが身に着けていたお守り。
日食を象った金細工で、装備者の回避率を大きく上昇させ、Dランク以下の飛び道具による攻撃を無効化する。攻撃を無効化する度にき金細工の日の欠けは大きくなっていき、欠けが日の大きさに達すると消滅してしまう。また敵に投げつければ小さな太陽の如き閃光と熱を発する。この時の威力は日の欠けの大きさに比例するが、やはりこの使い方も消滅する。
受肉した時から装備していたが、アンジェリカの不意打ちを回避するのに使用され、直後に爆弾として使われた事でこの宝具は宝物庫から失われた。
- 身隠しの布
- ランク:E
古今東西で見られる「姿を隠す」宝具の原典。この布を被せる、もしくは括ったものは魔術的・光学的に観測不能となり、高度な結界にも探知されることはない。だが音や匂い、体温に気配その他諸々はだだ漏れで、全く役に立たない場合もある。極めて複雑な織りをした布で、織りの方向は少なくとも五次元に達しているとされ、この布の完全な再現は人間には不可能と言われている。
……なのだが、イリヤと田中さんも一緒に使うために電車ごっこの紐のように扱われ、貸してもらったイリヤは戦いの影響でこの宝具を紛失してしまう。更にアンジェリカに回収されイリヤを誘拐するのに使われるなど、踏んだり蹴ったりな目に遭う宝具。
登場作品と役柄
- Fate/hollow ataraxia
- 初登場作品。
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 『ツヴァイ』ではラスボスとしてイリヤ達の前に立ち塞がる。
『ドライ』では協力者兼ライバル的なポジションで登場する。
人間関係
- ギルガメッシュ
- 同一人物。だが内面は180度異なる。また夢幻召喚による融合によって、アンジェリカに表層化した傲慢で慢心しがちな彼の人格を嫌っており、やっぱり相容れない存在らしい。
- エルキドゥ
- 掛け替えのない友人。
彼の名を付けられた「天の鎖」が他者に使われれば激昂するほど親密な仲。
hollow ataraxia
- カレン・オルテンシア
- マスター。彼女から毎日不条理を味あわされる。
- ランサー
- 苦労人仲間。大人の時と違い、関係は凄く良好。
- 三枝由紀香
- かなり気に入られており、「将来の伴侶にするなら由紀香みたいな人」とまで言われている。
プリズマ☆イリヤ
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 『ツヴァイ』最終局面で聖杯たる美遊を巡って戦う。『ドライ』では一時協力関係を結ぶ。
それからは度々ちょっかいをかける間柄となる。 - 美遊・エーデルフェルト
- 聖杯たる彼女を手に入れようとする。
- アンジェリカ
- 自らの半身であるクラスカードを用いて財宝を勝手に使っている相手。
特に『天の鎖』を使われたことには不快感を顕わにしている。
名台詞
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 「いったー…
キミさぁ、もうちょっと、やさしくしてくれないかなぁ。
あ その左手のことも含めてね。」 - 初登場シーン。押し出された拍子に、イリヤに男の子の大切な部分を荒々しく握られてしまった。パオンヌ。
余りの事に恐慌状態となったイリヤに対し、「叫びたいのはこっち」と返すが、彼自身に動揺は無く淡々としている。
ちなみに単行本版では迷惑ステッキのせいで雑誌掲載時より股間を隠していたロゴが小さくなり、更にきわどい絵面になっている。
- 「なんだそんなことか、安心してよ。
僕の体に、恥ずかしいところなんてないから」 - 受肉して全裸のままでいることを「ちょっとは恥ずかしいとは思わないのーッ!?」とイリヤに咎められるも、返ってきたのはワールドワイドなこの一言。
- 「ごめんね、人の隠し事を暴くのは趣味じゃないんだけど、
でも状況がこうなってしまったんだからしょうがない
許してね、運が悪かったと思って
諦めてね、これが君の――
Fate だと思って」 - 事件の真相、そして美遊の正体をイリヤに明かして。
- 「すごい、すごいよ君。正直言うと少し心配だったんだ
僕とまともに渡り合える者がいるのかって。一方的な虐殺じゃ意味がない
さあ、僕と奪い合おう――
聖杯 を!!」 - 『ツヴァイ』最終決戦。親友のために凄まじい力を秘めたツヴァイフォームで自身に立ち向かうイリヤを歓迎する。
- 「いい加減、僕の
鎖 を勝手に使うなよ雑種――!!」 - 『ドライ』にて、夢幻召喚で自身の宝具の大半を操るアンジェリカに一度は追いつめられる子ギル。だが、天の鎖を使われたことが、彼の逆鱗に触れた。
メモ
- ツヴァイのラスボスとして登場したが、元々は大人の姿で登場する予定だったらしい。
子ギル化した理由はいくつかあり、
1.魔法少女の活躍する世界観と合ったキャラクターである必要があった。
2.作者のひろやま氏にギルガメッシュのキャラクターを描ききる自信がなかった。
3.元の姿だといい大人が子供をいじめているように見えるから。
と、3つの理由があったとのこと。
実際、大人のギルガメッシュはイリヤにUBWルートでとても酷い事をしている……。幾ら『プリズマ☆イリヤ』が魔法少女モノの中では戦闘が激しい方といっても限度がある。 - ギルガメッシュと言えば、私服センスが最悪な事で有名だったが、子ギルは大分マシ。『hollow ataraxia』ではちょっと怪しかったが、『プリズマ☆イリヤ』では、これまで登場したTYPE-MOON男性キャラの中でもトップクラスにオシャレである。
……まぁ、元々魔法少女物では男性キャラは要らない子扱いされやすいというのに、服装センスがアレでは、絵的にも読者層を考えても……ねぇ?- 事実、『CCC』のギルガメッシュに用意されたコスチュームの内でもっともまともと評判なのが「わくわくすいまー」という水着衣装なのだが、これは『hollow ataraxia』での子ギルの衣装アレンジである。あちらも大人時に比べれば悪くはないといったものだったが、それだけ青年期以降のギルガメッシュの私服センスには問題がある。