クリストファー・コロンブス

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レジスタンスのライダー

  • 真名:クリストファー・コロンブス
  • 身長:180cm / 体重:84kg
  • 出典:史実
  • 地域:スペイン
  • 属性:中立・悪
  • 性別:男性
  • CV:大塚芳忠

騎兵」のサーヴァント

略歴
亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』ではシェヘラザードの手で西暦2000年のアガルタに歪曲召喚されるが、その影響で記憶を失う。
そこでまず安全な隠れ家を確保するために桃源郷に訪れ、そこにいたエレナを始末し[1]、次に必要な兵士を確保するために、地上から連れてこられた男たちを集めて焚きつけるのが手っ取り早いと判断してレジスタンスを結成。
そこで主人公たちと遭遇し、ともに行動するが、アマゾネスたちの戦いで怖じけついて役立たずになりかけたレジスタンスたちを目の当たりにした彼は、生存のために戦うしかないと知らしめるために桃源郷に火を放っていた。
巨英雄を獲得し、エルドラドでペンテシレイアを倒した直後に本性を現し、主人公達に自分の目的を明かした後に始末しようとする。
激戦の末に這いずるしかできない状態までに傷を負わされ、諦めずに戦い続けようと隠し持っていた玉手箱を巨英雄に使おうとするも、レジスタンスの一人が「諦めずに矢を放った」事でそれを弾き飛ばされ、フェルグスに止めを刺されてしまう。
後一歩のところで夢破れてしまうも、しかし彼は次に召喚された時にはどんな金儲けを、どんな宝の島を探そうかと心躍らせながら消えていった。
人物
酸いも甘いも噛み分けた壮年の男。
大事なのは諦めない事だと語り、くじけそうになっている仲間の肩を叩いて鼓舞する。何せ最後まで進み続けてさえいれば、望む場所には必ずたどり着ける事を信条としている。言葉はいつも前向きで、『亜種特異点Ⅱ』では仲間にも慕われるレジスタンスの指導者であり、戦力的に絶望といってもいい状況であっても諦めない。
しかしその本質は自分の夢を叶える為ならば、非道に手を染める事を厭わない強欲なエゴイストであり、犠牲は付き物として平然と人を食い物にし、アガルタに召喚されたエレナを騙し討ちにして重傷を負わせている。まさにダ・ヴィンチから評される通り紛れもない『悪』であるが、そのような糾弾さえも「単に己の夢に忠実な頑張りやさん」と開き直ったり、生前や作中での行動自身を正当化させている等、かなりタチが悪い。
その価値観も「奴隷制が良しとされる時代」に基づいており、とりわけ彼の場合は奴隷を「自分に金と地位と名声を与えてくれるお宝」として重宝している。アガルタを最高だと評したのも、生まれた時から完成した女が無限に増える事、男より強い女を奴隷にして高く売り捌く事にある。
能力
銃とサーベル、鎖付きの舵のような形状の武器を駆使して戦う。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ライダー 主人公 (Grand Order) C B D E EX A 対魔力:D
騎乗:B
嵐の航海者:B
不屈の意志:C
コンキスタドール:EX

宝具

新天地探索航(サンタマリア・ドロップアンカー)
ランク:A
種別:対軍宝具
最も有名な最初の航海が結実したもの。
彼の乗っていた旗船サンタマリア号が出現。接岸(陸地のど真ん中であっても)し、そして彼の指示に従い、為すべき事を為す。
これは「サンタマリア号よ、錨を下ろせ」という、船長としての略奪開始命令である。

真名:クリストファー・コロンブス

クリストファー・コロンブス。大航海時代、大西洋を横断し、キリスト教圏の白人として初めてアメリカ海域に到達した人物。
彼が西回り航路の着想・確信を得たのは1480年頃だったが、そのための費用集めにパトロン探しが難航し、実際に出発できたのは1492年のことだった。
1492年、ついにコロンブスは旗船サンタマリア号・ニーニャ号・ピンタ号の三隻で大西洋を横断。
不安がる船員達に反乱を起こされる寸前でアメリカ海域へ到達し、サンサルバドル島を発見した。
目的地へ到達したコロンブスが最初に行ったのは、そこにいた原住民から価値あるものを略奪し、彼らを奴隷として連行することだった。
新天地を発見した彼を止めるものはもういない。すぐに第二の航海も行われ、次々と新たな島が発見されていった。
勿論、コロンブス率いるスペイン人たちによる原住民に対する殺戮・陵辱・略奪も、留まるところ知らない。
後世ではこう伝えられた。偉大なる航海者にして、奴隷商人にして、虐殺者。

関連

コロンブス交換
コロンブスの行動により起こった、地球の西半球と東半球間における、凄まじい規模での動植物や文化の新しい行き来を指す言葉。-->

登場作品と役柄

Fate

Fate/Grand Order
  • 〔ライダー〕キャラクターデザイン:元村人 / 設定作成:??? / レア度:☆3
ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』クリア後ガチャに追加される。

人間関係

エレナ・ブラヴァツキー
安全な隠れ家である桃源郷を確保するために、そこに居合わせた彼女に協力関係を結ぶと話をもちかけ、油断したところで不意打ちを食らわせて始末した。
彼女が自分の企みに騙されてくれる気はしなかったため、邪魔者だと判断したと考えられる。
アストルフォシュヴァリエ・デオン
亜種特異点Ⅱでは味方として振る舞っていたが、彼らのことも奴隷と認識していたようで、「その手の趣味の奴には高く売れるだろう」等と考えていた。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
生前から噂はいろいろと聞いていたようだが、さすがに女性の姿とは符合しなかったようで困惑していた。

名台詞

「なに?卵の底の殻を割って……?立ててねェ、立ててねェ。俺だったら三日三晩かけても普通に立てるっての。
 諦めなきゃあいつか立つってことを示したほうがよっぽど有益だろう」
マイルーム会話「絆Lv3」。おそらくコロンブスの卵が元ネタ。
「どうするかなんてのは──決まってンだろが。」
「俺が今までずっと言い続けてきたことだ。教え続けてきたことだ。俺はそれを変える気はねぇ。
 だから──諦めずに、前へ、だ・・・・・・・・・。俺たちにできることは、それしかねぇんだぜ。」
「ああ、そうだな。何もかも、ぜーんぶ焼けちまった。
 俺たちのメシの種だった桃の木も。苦労して建てていった小屋も。
 敵から少しづつぶんどってきた物資も。ここまでに死んでいった仲間たちの──墓も。
 全部、全部、灰になっちまった。居心地のよかったこのアジト、桃源郷はもうおしまいだ。
 だが……だがよォ!だからこそ、俺たちは言うべきなんだろうが!
 ──だからどうした・・・・・・・、ってな。
 俺たちはまだここにいるぜ。生きてここにいるぜ。自分の足で歩いて行けるぜ。
 だったら、まだやれることはあるはずだろうがよ。
 また笑っちまうくれえ当たり前のことを言ってやる。もう一度。何度でも、言ってやる。
 終わるまでは、どんなことも、終わっちゃいねぇんだ。だから、諦めない限り──夢は必ず叶う・・・・・・
 他の誰でもねぇ。俺の魂がそれを知ってる。」
亜種特異点Ⅱ「伝承地底世界 アガルタ」にて。レジスタンスのアジトが全焼した際に部下達を鼓舞するライダー。決して諦めず、後ろを振り返る事なく前進し続ける、そうすれば夢は必ず叶う──彼の信念と在り方を表す様な台詞。
「……しっかし。虐殺者。虐殺者ねぇ。
 やっぱりそうかよ。後の世にはそんな感じで伝わっちまってんのかよ……。
 俺はただ、自分の夢に忠実な頑張り屋さんだったってだけなのによォ! ハーッハッハー!」
終盤、ついにその本性を表す。新大陸を発見した偉大なる航海者、その栄光の裏に伝わる奴隷商人、征服者コンキスタドールとしての『顔』を。
「そして俺は錨も下ろす!こいつはそうするたびに宝を得た、俺の夢の象徴よ!
 この島で下ろせば健康な原住民の奴隷が待っている!
 この島で下ろせばガラス玉と金の交換が待っている!
 さぁて、そしてこの島では!? ワクワクが止まらねぇ!──『新天地探索航サンタマリア・ドロップアンカー』!
メガロスとの同時攻撃で宝具を解放する。かつて新天地にて錨を下ろし、非道な略奪を繰り返した彼を象徴する宝具。
「クソ……畜生、め……神よ……!
 許してくれ、アンタにもらった幸運ってヤツを、俺は無駄遣いしちまった……!
 ああ、だが、俺は、諦めねぇ・・・・ぞ。
 次に喚ばれたときにゃあ、どんな金儲けを……どんな宝の島を、探してやろうかね。
 楽しみだ。ああ、楽しみじゃねぇか……ハハ、ハッハッハー……!」
消滅間際の台詞。敗北しても彼は決して諦めず、次の召還時に想いを馳せる。最期までブレない外道っぷりのまま散っていった。

メモ

  • TYPE-MOON世界では悪党や外道でも悲しい過去や同情すべき境遇が描写され、Fateシリーズで登場する英霊でも生前で行った悪行をフォローする形で理由づけているが、コロンブスはそれらを一切排している類希な人物。
    • FGO以前で言及していた『氷室の天地』でも氷室鐘はコロンブスを「真性の悪鬼外道」とこき下ろしている事から、どれだけ悪行をしでかしたかが分かるだろう。
  • コロンブスの名前自体は『カルデアサマーメモリー』開拓6 C案『トウモロコシ畑』を作ろうにおいてアンとメアリーから言及している。
    • トウモロコシは元はほとんどアメリカ大陸にしかないものだったが、コロンブスがそれをヨーロッパに持ち帰ったことで、ヨーロッパ中にも一気に広まった。
      • アンとメアリーが『カルデアサマーメモリー』にて開拓計画として穀物畑を作ろうとしたのも、長い航海の果てに『大陸の常識』を奪った、海賊の大先輩ともいえるコロンブスに対しての敬意を表している。とはいえ、生前での所業と人間性を踏まえれば海賊と大差ないが。
  • 亜種特異点Ⅱ終盤で見せた「救いようのない外道だが、故に清々しいまでの悪役」というキャラクター性と狂気の入った笑顔から、ユーザーからは『からくりサーカス』の敵ボスキャラクター、フェイスレスと例えられた。
    • さらに言うと、「諦めなければ夢は叶う」という言葉は、フェイスレスが作中で言ったある台詞に通ずるため、それに拍車をかけている。ちなみに、該当シーンのパロディは『氷室の天地』7巻で使用されていたりする。
  • 有名な逸話に「コロンブスの卵」がある。アメリカ大陸の発見は誰でも出来ることだと批判する人々に対して、コロンブスは卵を平らな机に垂直に立ててみせるよう要求する。誰も達成出来ないのを見て、卵の尻を潰して立ててみせ、なおもズルじゃないかと騒ぐ人々に「どんなに簡単に見えるものでも、最初に思いついて実行するのは難しいことである」と語ったという逸話で、絆Lv3でマイルーム会話でそれに関する台詞を聴くことができる。
    • が、マテリアルのフレーバーテキストでも「卵の底の殻を割って立てるのは邪道」と記述されてるとおり、マイルームでそれを問いただされると真っ向から否定している。作中でもド外道ぶりを遺憾なく発揮させたコロンブスだが、意地でも「時間をかけてでも諦めずに立てた」と証明するのだろうか。なお、スキル使用時には卵を取り出し一口で食べるという動作をし「うめえじゃねえか!」と舌鼓を打つモーションを取る。スキルで飲み食いするのは弓王に続いて二人目。
      • そもそもこの逸話は「建築家フィリッポ・ブルネレスキがフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラ(ドーム部分)の設計に立候補した際の逸話」を元に創作されたものという見方が強く、偉人の常として後世で勝手に付けられた逸話と見た方がよい。
  • アメリカを始めとする様々な国で10月12日を「コロンブス・デー」と定めて祝日としている。しかし、これはアメリカ先住民族を祖先とする人々からすれば「自国を散々に荒らした極悪人が侵略に来た日」であるため、この祝日そのものの撤廃を求める運動やデモは今も続いている。これらの事情に配慮し「文化の違いを尊重する日」「民族の日」などの名称変更を行っている国も存在する。

リンク

  1. 実際は川に流されて生き延びたが、しばらくは地中で治療せざるを得ない程の重傷を負った。