ラウム
ラウム | |
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所属 | 兵装舎 |
序列 | 四十位 |
声優 | 杉田智和 |
デザイン | 山中虎鉄 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
魔術王ソロモンの使い魔である七十二柱の魔神柱の一柱。特使五柱の一人。
- 略歴
- 最初の登場は『冠位時間神伝 ソロモン』で、Ⅴの座においてアメリカに登場したサーヴァント達と決戦を繰り広げた。
- 戦闘の中では英霊達の一斉反攻という予想外の事態に対して宙域からの離脱を進言し、特使五柱の一員としてゲーティアに第三宝具の使用を促すも一蹴される。
- 時間神殿崩壊時には当初の目的である「人類救済」という目的を貫くべく時間神殿から逃亡。いつから思っていたのかは不明だが「人類を救済するのはこの宇宙の存在では不可能だから、この宇宙の外の存在に頼ろう」というプランに則り、中世と近代が入り交じった街として亜種特異点Ⅳ「禁忌降臨庭園セイレム」を形成し、外なる神の降臨を目論んだ。
- だが、舞台に集められた住民達は自分の想定通りには動かず、計画の要であるアビゲイル・ウィリアムズの覚醒に至らぬまま自身の魔力もついに底を尽きかけることとなってしまう。
そして何より共同生活する中で、強く感情移入してしまったアビゲイルを「セイラムから解放する」という目的をも抱いてしまう結果となった。 - そこで最後の賭けとしてカルデアを介入させるように仕向けた。彼らならアビゲイルを覚醒に至らしめ、最悪の場合でも彼女を助けて解放してくれるだろうと。
- 最終的には物語の中でラヴィニア・ウェイトリーの手によって魔神としての正体を暴かれ、主人公達と交戦。敗北したものの、自身の望みは叶った事を確信しながら肉体から離れ、滅びを受け入れた。
- 人物
- 基本的には「独立稼働する受肉した魔術式」という存在のため、独立した人格は持たない。
- セイラムではランドルフ・カーターの肉体を乗っ取って行動していたが、本性を現すと頭部が赤眼のカラスの姿になる。
- 魔神柱の中ではゼパルと並んで「人類救済」という本来の目的の為に行動している。が、アビゲイルとの共同生活の中で「特定の一人に感情移入し、その救済を望む」という魔神柱としては特異な在り方に目覚めている。
- 魔神としては都市に依存する性質を持つ為か、人間の姿をして人の中で行動する事に忌避感は持っていない。
- 能力
- 魔神柱として非常に強力な(サーヴァント数騎に匹敵する)実力を持つ。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『冠位時間神伝 ソロモン』で主人公たちと対決する。
- 時間神殿崩壊後は逃亡し、人類救済という当初の目的の為、外なる神を世界に顕現させようと画策した。
人間関係
Fate/Grand Order
- ゲーティア
- 自分達魔神柱を統括する存在。
- 終局特異点での決戦時には英霊達からの反撃という予想外の事態に宙域からの離脱を進言していた。
- ランドルフ・カーター
- 亜種特異点Ⅳにおいて、彼の肉体を乗っ取る形で活動していた。
- 自分の計画が破綻した時のセーフティーのつもりだったのか、根が律儀だったのか、肉体は使用していても後遺症は一切残していなかった。
- アビゲイル・ウィリアムズ
- 亜種特異点Ⅳにおいて、「外なる神」を顕現させる為の要としての共犯相手。
- だが、計画が予想通りに進まない事と、彼女に対して強く感情移入してしまった事から、計画は大きく形を変えていくこととなった。
- ゼパル
- 特使五柱を構成する魔神達の中で、唯一同じ「人類救済」を命題としていた同胞。
- 時間神殿崩壊後は、「外なる神」を顕現させる事で人類救済を成すと話したが、酷評された。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「croak……croak……!」
「報いを求めよ」
「祈りを捧げよう」 - 攻撃時の台詞。
- 「さらば、与えられん!」
- クリティカル攻撃時の台詞。
- 「これでよい……。これで……よいのだ」
- ラウム撃破時のセリフ。自身が果てることは既に織り込み済みであった。その真意は、最後に残った役者に…
- 「兵装、最大保持。外なる理を以て、惑星を再定義する。異端創世式 ラウム」
- 異端創世式 ラウム発動。自らの炎ではなく、外なる理に救いを求める。
- 「……左右基底骨郭、損壊。
我、この宙域からの離脱を提唱する。」 - 終局特異点にて、やってきた英霊達に反撃を受けた際のセリフ。
- 実は一番最初に逃亡を提案した魔神柱である。
- 「誰もがアビゲイルを救おうとはした。
だが、まだ一度も彼女を救えた者はいない。
私自身でも出来なかった。
だから再びカルデアを招いたのだ……。」
「彼女を連れ出すのだ。セイレムではない何処かへ」 - 全世界をセイレム化しようとしてしまうアビゲイルを、セイレムから開放することはラウム自身にも出来なかった。
- 彼が最後に頼ったのは、かつての仇敵だったカルデアのマスター…。
- 「そうだ……そんなアビゲイルだからこそ
私を、このラウムを、信じて……くれた……」 - アビゲイルの無垢さを糾弾するラウム。しかし、だからこそラウムの心は動かされてしまった。
- 「人類の救済こそ我らが存在意義。 だが。
信仰も、不老も、永続も、希望も人類を救う事はできなかった。
きみも理解している頃だろう、ゼパル。
『真実』では、人間は救えないと。」 - 彼が滅びた後に明かされた時間神殿逃亡後の場面。生き残った他の同胞たちはそれぞれの命題の為に去り、残る魔神にして同じ『人類救済』を掲げるゼパルとの会話。
- 時間神殿での結末で、早々に本来の有り方では人類救済はなし得ないと諦観しており、ゼパルの早計過ぎるという忠告にも「懲りもせず敗北を続ける同胞どもめ……!」と罵声まで浴びせてしまう。
- 別の宇宙に方法を見出そうとするラウムと人間に可能性と有効性を見出したゼパルとでは、同じ命題でも考え方とアプローチが根本的に異なっており、完全に仲違いを迎える。彼からは「妄想に滅びあれ」「その方法は一万四千年前に失敗している」と酷評を返されていた。
メモ
- 伝承では、カラスの姿と人間の姿を持つとされる悪魔である。王侯貴族から財宝を盗み出して別の場所に移動させたり、都市を破壊したり、人間の尊厳を貶める事を得意としている。また、敵と和解させる力もあるとされている。
- シナリオ上でも人間の街であるセイレムに潜伏し、人間の悪性を見せつけるかのような舞台を作り上げていた。一方で主人公達との関係は完全な「敵」同士ではなくあくまで「目的達成の為の手段」と見なしていた節が魔神柱の中でも最も強く、それはある程度の利害が一致していたアビゲイルに関しても同じであった。この点に「敵と和解させる」という側面が現れたのかもしれない。
- 他の魔神柱とは違い、亜種特異点において人間に化け直した個体である。柱の形態や人型の形態だけでなく、伝承通りのカラスのような形態もある珍しい魔神。
- おそらく他の魔神柱より潜伏期間が長かったことにより、魔神としての自己をより強く確立したからだと考えられる。
- 実際、他の魔神柱たちも潜伏期間が長くなるごとに人型になり、魔神として伝承された能力や特徴が表れるなどの変化をしている。
- おそらく他の魔神柱より潜伏期間が長かったことにより、魔神としての自己をより強く確立したからだと考えられる。
脚注