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ラウム

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ラウム
初登場作品 Fate/Grand Order
声優 杉田智和
隠し属性
四十位
所属 兵装舎
デザイン 山中虎鉄
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概要[編集]

魔術王ソロモン使い魔である七十二柱の魔神柱の一柱。特使五柱の一人。

略歴
最初の登場は『冠位時間神伝 ソロモン』で、Ⅴの座においてアメリカに登場したサーヴァント達と決戦を繰り広げた。
決戦では英霊達の一斉反攻という予想外の事態に対して宙域からの離脱を進言し、特使五柱の一員としてゲーティアに第三宝具の使用を促すも却下される。
時間神殿崩壊時には当初の目的である「人類救済」という目的を貫くべく時間神殿から逃亡。その後「人類の救済は“この宇宙“の存在では不可能である」との結論に至ったことで、この宇宙に属さない「領域外」に棲まう高次生命、外宇宙の異常識そのものである『外なる神』の手でもって人類を終わらせることを画策。彼らの王の弟子の一人であるブリシサンが預かったという禁忌の中の禁忌―――とある『伝承』と迷信とを重ね合わせ、異端と迷信、そして狂気に彩られた村「セイレム」において『外なる神』を降臨させるべく暗躍し始める。
まず降臨の舞台装置として、2017年現在のセイレム市と5万人の住人を触媒とし、セイレムの土地を上書きする形で独自の法則が支配する「偽りのセイレム」を成立させ、更にそこに棲まう住人たちを膨大な霊体群という形で誂える。
この「虚構のセイレム」の誕生は、セイレムの迷信と狂気を体現する存在であったアビゲイル・ウィリアムズの召喚を誘発し、彼女の召喚をもって虚構のセイレムは亜種特異点Ⅳ「禁忌降臨庭園セイレム」として確立するに至った。
また、セイレムに干渉する手段を持つランドルフ・カーターを危険視し、隙を突いてその肉体の支配権を盗取。カーターに化けたまま叔父としてアビゲイルに接触し、そのままセイレムの一住人として村に溶け込むことに成功した。その後は、特異点内部の時間を十万五千倍にまで加速させた上で条件の試行・調整と不可欠な要素の招来を重ね、虚空の神が降臨する算段を整えていた。
しかしゲーティアにとって不慮の行動を取った魔神柱への抑止力としての側面を持っていた近未来観測レンズ・シバによる妨害を受け、計画が遅延。また、共同生活を送る中でアビゲイルの在り方に感化される形で感情移入してしまい、「アビゲイルを救済する(セイレムから解放する)」という第二の目的が芽生えていく。
そして六度目のセイレムにおいて『外なる神』の降臨を悲願とするラヴィニア・ウェイトリーとその一家を、七度目のセイレムにおいて魔女裁判を加速させるであろう「魔女狩り将軍」マシュー・ホプキンスを招いたのち、アビゲイルの救済を期し、数多の特異点を解決してきた存在であるカルデアを特異点へと招く。
最終的には魔女裁判の場においてラヴィニア・ウェイトリーの手によって魔神としての正体を暴かれ、主人公達と交戦。致命傷を負いながらも最後の一手としてラヴィニアを殺傷し、アビゲイルをセイレムの魔女として覚醒させることで『外なる神』の限定的な依代に至らしめる。最期は自身の望みが叶った事を確信しながら滅びを受け入れ、アビゲイルに抹殺された。
人物
基本的には「独立稼働する受肉した魔術式」という存在のため、独立した人格は持たなかった。
自我が芽生えた魔神柱の中でも理知的な性格であり、狡知に長ける。セイレムにおいては巧妙な計画を用意し、特異点の性質を利用してシバの女王を排除する、魔女裁判によって疑心暗鬼を煽ることでカルデア一行の混乱を誘うなど、これまでにない手段で反乱分子を抑え込んでいた。
目的を第一としており、その達成のためには敵方であるはずのカルデアの利用や自身の滅びも辞さない。主人公の前に現れた際は、自らもいずれは斃され虚無へと還るとした上で、あくまで人類と少女の救済を貫く姿勢を見せた。
伝承の通り漆黒のカラスとしての姿を持ち、魔神柱状態では周囲にカラスの羽が舞う。セイレムではランドルフ・カーターの肉体を乗っ取って行動しており、本性を一部表した際は目が赤く光る演出がなされた。カーターの肉体を操っている状態で霊体を物質化する「イブン・グハジの粉末」を掛けられた際は、頭部のみが赤眼のカラスとなった不気味な姿へと変化している。
魔神としては都市に依存する性質を持つ為か、人間の姿をして人の中で行動する事に忌避感は持っておらず、むしろ快適でさえある様子。
魔神柱の中ではゼパルと並んで「人類救済」という本来の目的の為に行動している。が、その手段および最終的に到達する結論は掛け離れており、「この宇宙に在らざる存在」によって「人類を終わらせる」ことによる人類救済を目論んでいた。
アビゲイルとの共同生活の中で「特定の一人に感情移入し、その救済を望む」という、魔神柱としては特異な在り方に目覚めている。また、カルデアを招いたのは「アビゲイルを救済できるかもしれない存在」として期待をかけたからでもあったらしく、主人公を含めたカルデアの面々との関係についても他の魔神柱とは些か異なっている。
理由は不明だが、猫を嫌悪している描写がある。
能力
魔神柱として非常に強力な(サーヴァント数騎に匹敵する)実力を持つ。

登場作品と役柄[編集]

Fateシリーズ[編集]

Fate/Grand Order
『冠位時間神伝 ソロモン』で主人公たちと対決する。
時間神殿崩壊後は逃亡し、人類救済という当初の目的の為、外なる神を世界に顕現させようと画策した。

人間関係[編集]

Fate/Grand Order[編集]

ゲーティア
自分達魔神柱を統括する存在。
終局特異点での決戦時には英霊達からの反撃という予想外の事態に宙域からの離脱を進言していた。
時間神殿崩壊後に自我を獲得した後は、ゲーティアがソロモンの縁者であるシバの女王に信頼を寄せたことを「唾棄すべき感情」と吐き捨てた。
ランドルフ・カーター
亜種特異点Ⅳにおいて、彼の肉体を乗っ取る形で活動していた。
自分の計画が破綻した時のセーフティーのつもりだったのか、根が律儀だったのか、肉体は使用していても後遺症は一切残していなかった。
アビゲイル・ウィリアムズ
亜種特異点Ⅳにおいて、ランドルフ・カーターに化けた上で彼女の叔父として振舞っていた。
「領域外の邪神を降臨させることで人類を救済する」という彼の計画の要ともなる存在であり、ラヴィニア・ウェイトリーを利用して彼女の身に「外なる神」を降ろすことを目論んだ。
当初は邪神の依代としてしか見ていなかったが、共に生活する中で彼女に強く感情移入してしまい、最終的には彼女の救済を強く望むようになる。
ラヴィニア・ウェイトリー
親友を求めるアビゲイルに対し、とある物語の中から仮初めのセイレムへと招いた。
ラウムとしてはアビゲイルに「外なる神」を降臨させる引き金としての役割を期待していたようで、ラヴィニアの影響でアビゲイルの精神の深層において降臨が始まった際は「素晴らしい」と称賛していた。
ただ、ウェイトリー家に対しては日頃から脅迫を繰り返しており、最終的にはラヴィニアを除くウェイトリー家を全員処刑に追い込むなど、関係そのものはすこぶる悪い。しかし、その反面で偽りの関係から始まったアビゲイルに対して二人とも最も大切な存在と見做しているのは皮肉である。
ゼパル
特使五柱を構成する魔神達の中で、唯一同じ「人類救済」を命題としていた同胞。
時間神殿崩壊後に語らう機会があったが、人類救済の手段と思想において相容れなかった。

名台詞[編集]

Fate/Grand Order[編集]

「ああ……おい!」
「その生き物を、ち、近づけないでくれ!ああ近寄るんじゃない!」
猫が近づいてきた際のセリフ。クトゥルフ神話を知っているプレイヤーであれば、このセリフでカーターが偽物であることに気づくはず。
「croak……croak……!」
「報いを求めよ」
「祈りを捧げよう」
攻撃時の台詞。
「さらば、与えられん!」
クリティカル攻撃時の台詞。
「これでよい……。これで……よいのだ」
ラウム撃破時のセリフ。自身が果てることは既に織り込み済みであった。その真意は、最後に残った役者に……。
「兵装、最大保持。外なる理を以て、惑星を再定義する。異端創世式 ラウム」
異端創世式 ラウム発動。自らの炎ではなく、外なる理に救いを求める。
しかし表示されているスキル名は「焼却式 ラウム」のままである。尤もこの辺はラウム本人の心の持ちようなのかもしれない。
「……左右基底骨郭、損壊。
 我、この宙域からの離脱を提唱する。」
終局特異点にて、やってきた英霊達に反撃を受けた際のセリフ。
実は一番最初に逃亡を提案した魔神柱である。
「ゲーティアなる存在が、唯一信頼を寄せた人間がシバの女王だとするならば、唾棄すべき感傷だ」
フラウロスが作成した近未来観測レンズ・シバに備わっていた抑止機能を評して。
時間神殿を経て、ラウムはゲーティアから完全に独立した魔神と化した。
「誰もがアビゲイルを救おうとはした。
 だが、まだ一度も彼女を救えた者はいない。
 私自身でも出来なかった。
 だから再びカルデアを招いたのだ……。」
「彼女を連れ出すのだ。セイレムではない何処かへ」
全世界をセイレム化しようとしてしまうアビゲイルを、セイレムから開放することはラウム自身にも出来なかった。
彼が最後に頼ったのは、かつての仇敵だったカルデアのマスターであった。
「そうだ……そんなアビゲイルだからこそ
 私を、このラウムを、信じて……くれた……」
アビゲイルの無垢さを糾弾するラウム。しかし、だからこそラウムの心は動かされてしまった。
「人類の救済こそ我らが存在意義。 だが。
 信仰も、不老も、永続も、希望も人類を救う事はできなかった。
 きみも理解している頃だろう、ゼパル
 『真実』では、人間は救えないと。」
時間神殿逃亡後の一幕。生き残った他の同胞たちはそれぞれの命題の為に去り、残る魔神にして同じ『人類救済』を掲げるゼパルとの会話。
時間神殿の一件をもって、此の世に存在する『真実』では人類は救えないと結論付ける。
「黙れ。黙るがいい。懲りもせず敗北を続ける同胞どもめ……!」
早計だ、試していない真実は数多いというゼパルの反論に対して。
作中で唯一激情を露わにしたシーン。数千年を消費した『逆行運河/創世光年』ですら人類を救えなかったことへの怒り、離脱要請を受け容れずに敗北を喫したゲーティアや同胞に対する軽蔑の感情が窺える。
「―――そうだ。我々はもっと早くに気がつくべきだった。」
「我々では不可能なのだ。この宇宙では不可能なのだ。であれば―――」
「こちらの法則に縛られない異界の怪物。
我らですら知り得なかった異常識。」
「虚空からの降臨者フォーリナーの手で、人類を終わらせるのだと―――」
辿り着いた結論。この宇宙の法則と相容れない、領域外の支配者による人類終焉を掲げる。
人類の救済とは相反する理論だが、人類を大いなる"痛み"によって滅ぼし、惑星を再定義するという形での救済なのかもしれない。

メモ[編集]

  • 伝承では、カラスの姿と人間の姿を持つとされる悪魔である。王侯貴族から財宝を盗み出して別の場所に移動させたり、都市を破壊したり、人間の尊厳を貶める事を得意としている。また、敵と和解させる力もあるとされている。
    • シナリオ上でも人間の街であるセイレムに潜伏し、人間の悪性を見せつけるかのような舞台を作り上げていた。一方で主人公達との関係は完全な「敵」同士ではなくあくまで「目的達成の為の手段」と見なしていた節が魔神柱の中でも最も強く、それはある程度の利害が一致していたアビゲイルに関しても同じであった。この点に「敵と和解させる」という側面が現れたのかもしれない。
  • 他の魔神柱とは違い、亜種特異点において完全に人間に化け直した個体である。柱の形態や人型の形態だけでなく、伝承通りのカラスのような形態もある珍しい魔神。
    これは他の人間の体を乗っ取っていただけでなく、他の魔神柱より潜伏期間が長かったことにより魔神としての自己をより強く確立したこともあると考えられる。実際、他の魔神柱たちも潜伏期間が長くなるごとに人型になり魔神として伝承された能力や特徴が表れるなどの変化をしている。
    • 魔神柱という存在自体が「本来の魔神たちから改造された存在」であることは劇中でも何度か指摘されているため、ゲーティアから解放されたことで「本来の魔神」の彼らの特性が戻ってきているのかもしれない。
  • 魔神柱ゼパルとは「人類救済」という理念において一致するものの、考え方とアプローチが真っ向から対立している。ゼパルは「人間に可能性と有効性を見出し、自らが管理することで救済する」というスタンスなのに対し、ラウムは「魔神柱を含むこの宇宙の存在では人類救済は不可能であり、外宇宙の邪神の力で人類を終わらせるしかない」というスタンスであり、見事なまでに正反対である。
    結果として、どちらの魔神柱も地球終了の危機を招いたのは皮肉としか言いようがない。
    • ラウムが掲げた「惑星外の存在による救済」という手段について、ゼパルは「汝の解答は、一万四千年前に失敗した」と評している。要約すれば「惑星外の存在は地球を滅ぼしかねない」という教訓を垂れたのだろうが、果たしてラウムの試みは一歩間違えば人理破綻待ったなしの行為であった。
  • 逃亡した魔神柱の中では、唯一近未来観測レンズ・シバによる妨害(カルデアに対する警告およびシバの女王による介入)を受けている。シバのセーフティ機能はゲーティアの思惑から外れた魔神柱に対して機能する代物だったとされるが、何故他の魔神柱に対しては機能せず、ラウムのみその対象になったのかは不明。
    • 他の魔神柱が人類救済という命題に反さない活動を行なったのに対し、ラウムの試みは明確に人理破綻と人類の終焉に繋がる(ゲーティアの目的と矛盾する)ものだったために抑止機能が発動した、という可能性はある。
  • ユーザーからは「セイレムという地で繰り返したTRPGセッションがぐだぐだになり過ぎて発狂したKP(ゲームキーパー)」「アビゲイルに癒されてるロリコン」等と冗談交じりに評されたりする。
    • 尤も、セイレムにおいて「アビゲイルに外なる神を降ろす」というラウムの目的そのものは果たされているため、文字通りゲームオーバーになった訳ではない。むしろ「アビゲイルを救う」という第二の目的が主人公によって成し遂げられたという点では、ある意味で大勝利の魔神柱とも言える。

脚注[編集]

注釈[編集]


出典[編集]


リンク[編集]