竜種

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概要

竜、もしくは竜を模した魔獣のこと。ドラゴンとも称される。 分類としては幻想種同様「魔獣」「幻獣」「神獣」の全ランクに存在しており、なおかつその中で最優良種と見なされることが常である『幻想種の頂点』。
個体によって外見は異なるが、概ね巨大な爬虫類の姿と翼を持つ。
性格も個体によって異なるが、種族として黄金や財宝などに対する執着が強い傾向がある。

世界各地に多くの伝承を持つ為かバリエーションも広く、ワイバーンや「雑種竜(デミドラゴン)」と称される竜とその他種族の混血から、「自然現象そのもののような存在で、強弱を語る事自体が無意味」とまで言われる「龍」と称される最上位存在までさまざま。

幻想種の頂点ということもあり、劣化種とされる雑種竜であったとしてもその力は極めて強大。
その心臓はそれ自体が魔力の発生源となっているため、外部にマナがなくても自分で魔力を生成して生存可能。
自分で生成した魔力を炎・雷・音波などのエネルギーとして投射する事でブレス攻撃も可能。竜種に縁のあるサーヴァントの場合、人間の形をしていても「魔力放出」というスキルで使用できることもある。
真なる竜ともなればもはや一つの概念に等しく、竜退治という行為は「自分の存在の全てをかけて竜の存在の全てを打倒する」レベルである。このためか、ジークフリートシグルドも「必死だったために自分がどうやって竜を倒したのかよく覚えていないしうまく説明できない」と述べている。

特に繁殖行為は必要ではなく、自分の周囲にワイバーンを生み出す事で個体数を増やす。
生み出されたワイバーンが時間をかけて成長する事で、新たな竜となっていく。

世界の裏側へ移動できなかった巨人や、世界の裏側に移動した後も5~6世紀頃まではブリテンに出入りしていた妖精などとは違い、竜は西暦になった頃にはすでに地下に潜っている。
その魂は世界の裏側に移動し、魂の抜け落ちた体は死後、五百年以上の時間をかけて石となり、地層に染み込み、油や鉱石となっていった。

リスト

コルキスの竜
メディアが『金羊の皮』を使用できた場合、召喚できるとされている竜。
この竜は竜種の中でも大したことのない方なので、第五次聖杯戦争においては最弱から中堅に上がる程度の戦力。
設定のみで未登場。
ブリテンの赤い竜
アルトリア・ペンドラゴンの内部に眠る、竜の因子の象徴。士郎がセイバールートでパスをつなぐ際、夢の中に現れた。一口で士郎を飲み干せそうなほどの巨躯を持ち、マグマの流れる地底の空間に鎮座していた。実際にブリテンにこのような竜がいたかについては作中で明言されていない。
『Fate/Grand Order』では概念礼装『竜種』のデザインに起用されている。
アルビオンの竜(仮)
かつてブリテン島に存在した竜。世界の裏側へたどり着こうと地面を掘り進み、叶わず息絶えたとされている。
この竜の遺骸が巨大な迷宮として霊墓アルビオンを形成し、その上に時計塔が設立された。
サカーニィ
ハンガリーに古くから伝わる天候の精霊にして雷鳴のドラゴン。音と振動を増幅し、共鳴させることで風雨を呼ぶとされる。
悪竜現象(ファヴニール)
グニタヘイズにいた貪欲な竜。
シグルドによって倒され、その心臓を口にしたシグルドは無敵の力と神々の叡智を得た。
ファヴニール
伝説に曰く、かつて人間だった存在。
与えられた黄金を分け合うことを拒み、兄弟で浅ましく殺し合い、勝利した彼は人ならざるモノになることを選んだのだという。
ジークフリートによって倒され、その血を浴びたジークフリートは不死身の肉体と竜の心臓を得た。
黄金竜
『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『神秘の国のONILAND!!』にて誕生した竜種。
本来は千歳の大地に集まった魔力の渦だったものが、召喚されたシトナイの影響によって「ラインの黄金」と似た性質を持つ「カムイの黄金」に変質し、集積された魔力と欲望によって黄金それ自体が悪竜現象を起こして竜種の姿へと変貌した。
同時にアイヌの伝承にあった「大いなる暗黒の魔物(モシレチクチク・コタネチクチク)」の概念を取り込み、英霊数人でも対抗しきれない、それこそファヴニールに匹敵する力を得るが、二人の竜殺しを筆頭に集った英霊達によって消滅させられた。
リヴァイアサン(レビィアタン)
旧約聖書・ヨブ記に記された海に棲む巨大な魔獣。
ゲオルギウス曰く竜種である。BBが言うには神性を持っている。
神が最後の審判の後、人類の糧となるべく創造した。すべて雌であるとされ、後に巨大な蛇のイメージで描かれることになる。ヨブ記では、あまりにも巨大であり、ただ泳ぐだけで海が渦を巻き、荒波が押し寄せるという。
中世以前からその凶暴性ゆえ、悪魔とみなされ、さらに「七つの大罪」のうち「嫉妬」を象徴する大いなる悪魔として流布された。悪魔学においてサタン、ベルゼバブに次ぐ地位を持ち、さらに地獄の海軍大提督としての権限を持つ。
タラスク
フランス南部に生息していた、リヴァイアサンの血を引くとされる竜。亀と竜の合いの子のような見た目。
水陸を自在に移動し、太陽にも等しい灼熱を操る他、「未確認飛行物体」よろしく回転しながら空中飛行を行う。
生前、ローヌ川に潜み、船を沈めては人々を喰らい、討伐に訪れた戦士たちの刃や矢を固い甲羅でことごとく弾き、火を吐いて彼らを焼き尽くしたという。
マルタによって説得され、彼女についていった。
彼女が時たま見せる元ヤンじみた言動に頭を痛める苦労人気質。
マルタの宝具として召喚されたタラスクは、タラスクが高速回転しながら突撃する「大鉄甲竜・灼熱大回転撃」によって敵陣を完膚なきまでに焼き尽くし叩き潰す。
名も無き火竜
スウェーデンに巣食っていた火竜。
自らが保有していた財宝を奴隷に盗まれた事に怒り狂い報復に老年のベオウルフが治める国を攻撃したため、ベオウルフとその臣下ウィーラーフによって討伐された。火を吹き、毒を持ち、空を飛んで財宝を守るという今に言われているドラゴンの原典ともいえる存在。その力は一夜で一国程の大地を焦土に変える。
白竜
玄奘三蔵の乗騎。かつては竜として在ったが、玄奘三蔵のため美しき白馬となったもの。
西海竜王こと広潤王の子であり、あらゆる水を司るにも等しい竜王の血を継ぐ身ゆえ、人智を超えた凄まじき力を秘めている。
槍の竜インウィディア
Fate/Grand Order』のネロ・クラウディウス関連のイベントで登場したランサークラスのドラゴン。またの名を「七つの丘の一冠」。
アワリティア
ネロ・クラウディウス〔ブライド〕幕間の物語「決意の花束」で登場したドラゴン。
「七つの丘(セプテム・モンテス)の一角」「罪の都より来たる強欲のアギト」「滾々たる魔泉の竜」など錚々たる呼び名を持つ。
上記のインウィディアと共に登場している為、ネロと何らかの関係が噂されている。
エルダードラゴン
ギルガメッシュの幕間の物語「天の理」で登場した、くすんだ黄金の鱗に覆われた竜種。
地下迷宮を作り、そこにボッタクル竜骨という名の魔術工房を築いていた。竜言語によるゴーレム作成能力を持つ。
言動はともかく実力は高く、Aランクサーヴァントを上回る魔力反応を持ち、ファヴニールよりも強い可能性がある。
魔竜ヴォーティガーン
「卑王」の異名を持つブリテン王の一人。戦乱の最中にあるブリテンに、大陸から流入してきたサクソン人を招き入れて統一を目指し、さらなる混乱を生み出した。
白き竜の血を飲み、ブリテン島の意思と同化して魔竜と化し、ブリテンを守護するために人間を滅ぼそうとした恐るべき王。
「約束された勝利の剣」と「転輪する勝利の剣」といった聖剣の光を喰らい、ただの一撃でガウェインを地に伏せ、二人の騎士を除く遊軍を全滅に追い込んだ。
アルトリア・ペンドラゴンが単独で数時間粘り、復帰したガウェインアルトリア・ペンドラゴンが同時に放った聖剣で動きを封じられ、聖槍ロンゴミニアドで仕留められた。
お竜
坂本龍馬の宝具『天駆ける竜が如く』そのものであり、生前の彼に付き従った竜。真名解放とともに巨大な竜へと変貌する。
竜に近くはあるものの、厳密には竜とは異なる存在であり、竜種一歩手前の蛟などのもののけのたぐい。
正体はとある山に天逆鉾によって封印されていたもののけで、鉾を引っこ抜いて自身を助けてくれた坂本龍馬に一目惚れし、恩返しを口実に押しかけ女房になったとか。龍馬の最期には運悪くそばを離れていたため助けることができず、悲しみに暮れた彼女は人知れず海の底に消えたという。
ヴリトラ
インド神話における竜。インドラの好敵手とされ、人や神の前にしばしば敵として立ちはだかる。
「堰界竜」の異名を持ち、水を堰き止めて隠し、インドラに負けることで水が解放されるというサイクルを繰り返す、「旱魃」の化身ともいえる存在。
八岐大蛇
日本神話における竜。八つの頸を持つとされる巨大な竜で、「日本最大の災害竜」とも称される規格外の存在。
伊吹童子はこの頸の一つの分霊として独立した存在となっている。
ワイバーン
最下級の竜種。ドラゴンから次々に生み出され蹂躙する。火を吐く姿は見られない。その多くがライダークラス。地・竜属性。
生み出されたワイバーンが時間をかけて成長する事で、新たな竜となっていく。
パトリシア
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの幕間の物語「英霊交響曲」で登場した野良ワイバーンで盗賊団に飼いならされていた。

メモ

  • 一般的な竜の肉の味は脂ののったリブロースに近く、食感は鶏もも肉と弾力のある豚フィレの間で、臭みはないらしい。
    • 特にブレスを吐く性質上、喉の肉が鍛えられて一番美味しいとか。また、熟成させると味が増す。
    • なお、ワイバーンはゲテモノ肉であり、黒いゲル状の脂身は出るものの、味の方は美味しいらしい。

脚注

注釈


出典


リンク