「マリー・アントワネット」の版間の差分

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: なお、「ケーキ」というのは日本語に意訳した時のもので、これはブリオッシュというフランス発祥の菓子パンを指しているとされる。
 
: なお、「ケーキ」というのは日本語に意訳した時のもので、これはブリオッシュというフランス発祥の菓子パンを指しているとされる。
 
: ブリオッシュは卵黄とバターを多量に使った黄色い生地が特徴であり、マリーのマイルーム会話の中にもこれが好きだとの発言がある。
 
: ブリオッシュは卵黄とバターを多量に使った黄色い生地が特徴であり、マリーのマイルーム会話の中にもこれが好きだとの発言がある。
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: ちなみに似たような逸話に中国は西晋王朝の恵帝が言ったとされる「何不食肉糜(米粥が食べられないなら肉粥を食べればいいではないか)」があるが、こちらは確かに言ったという史実ソースがある。アジアからヨーロッパに恵帝のこの逸話が流れ流れてマリーの「パンがなければ……」になったのではという仮説もあるが、信憑性に乏しい。
  
 
; 鉄壁の要塞
 
; 鉄壁の要塞

2016年7月10日 (日) 20:08時点における版

ライダー (Grand Order)

  • 真名:マリー・アントワネット
  • 身長:160cm / 体重:48kg
  • 出典:史実
  • 地域:欧州
  • 属性:秩序・善
  • 性別:女性
  • CV:種田梨沙 / イラスト:ギンカ

Fate/Grand Order』に登場する、「騎兵」のクラスのサーヴァント

略歴
第一章のAD.1431のフランスに召喚され、フランス王妃として、そして一友人としてジャンヌ・ダルクに大きく影響を与えることとなった。
竜の魔女ジャンヌ・オルタの襲撃から主人公一行とゲオルギウスを逃がすために立ち向かい、消滅した。
人物
生まれながらの偶像(アイドル)。微笑みで衆生を癒やし、眼差しで心酔を得る。
愛されるために生まれた偶像であることを喜び、望まれるままに振る舞おうと決めている。その精神性は最早、ある種の女神にこそ近い。
上述の通りに天真爛漫で好かれやすい性格だが若干天然気味で、誤解を招きやすいことを言ったり行ったりすることもしばしば。
一方で「民の幸せ」を願っているためか、国と民を守ろうとしており、生前における「悲劇の消去」を決して聖杯にかけることはない。
能力
スキル『魅惑の美声』の効果により、王権への敵対者に対して歌声で魔力ダメージを導く。圧政かな?

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ライダー 主人公 (Grand Order) D D B B B+ A+ 対魔力:C
騎乗:A+
魅惑の美声:C
麗しの姫君:A
神の恩寵:B

宝具

百合の王冠に栄光あれ(ギロチン・ブレイカー)
ランク:A
種別:対軍宝具
ガラスの馬に乗り敵へと突撃する。
『Grand Order』では敵全体に強力な攻撃を与えさらに味方のHPと弱体化を回復させる。
愛すべき輝きは永遠に(クリスタル・パレス)
ジャンヌとゲオルギウスを逃がすため単騎でファヴニールと相対した際に使用した詳細不明の宝具。その描写から恐らく防御系の宝具と思われる。

真名:マリー・アントワネット

マリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・ドートリシ。ハプスブルク家の系譜にあたるフランス王妃。1755年生、1793年没。
儚き貴婦人。 欧州世界の「高貴による支配」を象徴する存在。ヴェルサイユにて嫌味と陰謀が渦巻く戦場での孤独の戦いを強いられた女性。
14歳でルイ16世の妃となり、マリーは民に乞われて王妃になった。民なくして王妃は王妃になれない。
母の元から離れて王家の白百合となることを決め、民を愛し、民を思い、民を救おうとした。
それでも民が望まないなら、望まなくとも退場する。それが国に仕える人間の運命である。
1789年、王権の絶対性が失われていく世界の変化「フランス革命」により、彼女は愛する人や愛する子供達と共に捕まり、引き離されてしまう。
1793年、ギロチンに掛けられ、民からの嘲笑と蔑みと共にその首を刎ねられてその生涯を終えた。その際、死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンの足を踏んだことを謝ったという。


確かに生前は悲劇はあった。悲しみはしたけど―――決して民を恨みはしなかった。
愛する家族が死に、王家の白百合が忘れ去られたとしても、それが愛する民の笑顔に繋り、国は永遠にあり続けると、そう信じてる―――。


空に輝きを。地には恵みを。
――民に、幸せを。

関連

民を想う王妃
革命期には多くの人から憎悪の対象となったが、現代のフランスでは名誉回復が行われている。
飢饉にあっては宮廷費を削り寄付金と成し、自ら貴族達に人々への援助を求める等、民を想う女性であったことが確認されている。
『Grand Order』における人物像はこれに準拠したものとなっている。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
ライダーのサーヴァントとして登場。レア度はSR(☆4)。イラストレーターはギンカ氏。
戦闘面では、自身に三回までのダメージ無効化と長時間に渡る継続回復を付与するスキル「麗しの姫君」が非常に強力。
基本的には、これを軸に宝具や他のスキルも駆使しての持久戦を挑むこととなる。
味方として運用できればかなり頼もしいが、逆にクエストなどで敵に回ると、ゲームの仕様上異常に倒しづらい鉄壁の要塞として立ちはだかる。
ちびちゅき!
良妻賢部所属。

人間関係

Fate/Grand Order

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
彼女曰く、初恋の相手。生前プロポーズされたことがあり、生前に会っていた期間は短いものの彼の素行を変態と罵ったりする程親しい間柄。
現界後に偶然出会い行動を共にしていた。
シャルル=アンリ・サンソン
生前彼女を処刑した人物。執拗に付け狙われるも、最終的にはタイマンで彼を打ち負かし、その心を折った。
シュヴァリエ・デオン
生前関わりがあった騎士。彼女(?)にドレスを贈ったとされる。
ジャンヌ・ダルク
第一章で共闘する。生前は聖女として尊敬していたが、彼女の心情を知り友人になることを提案する。
天真爛漫なマリーの思わぬ変化球発言に若干戸惑うことも。

生前

ルイ十六世
夫。彼女曰く、人生で二番目に恋をした相手。
ルイ=シャルル
息子。彼女への意趣返しで彼が殺されたことについて、「国民を少しだけ憎んでいる」と感情を露にしている。

名台詞

「マリーよ。さあ、一緒にヴィヴ・ラ・フランス!」
戦闘開始時。ヴィヴ・ラ・フランスというのは「フランス万歳」という意味であり、たとえそれが数千年前のローマであっても言う。
「キラキラ、キラキラ、輝くの」
スキル発動時。とても愛らしい台詞だが、後述の理由からトラウマになった人も多いのではないだろうか。
「御免なさいね……靴……汚してしまったら……」
被撃破時。断頭台の上でうっかり足を踏んでしまったサンソンに向けての最期の言葉からの史実ネタ。
「パンが無いの?」
マイルーム会話。あまりにも有名すぎる史実ネタ。…もっともこれが彼女本人の発言であったという確証はなく、別の人物の発言であったという説もある。
なお、(当然と言うべきか)「それならケーキを~」などと続いたりはしない。
「私は皆が大好き。皆の為になんでもするわ。なんでも、したわ」
絆LV3での発言。民を愛し、民を想った彼女、だがその晩年はその民に憎まれて死んでいった、余りにも皮肉かつ報われないモノだった――けれど。
「聖杯なんてなくても私の願いは変わらない。空に輝きを。地には恵みを。民に幸せを」
「私の最期はどうあれ、私の人生は華やかだった……それでいい、それでいいの。だから、今はすっごく幸せ! こんな私にも、貴方のような人の力になれる日が来たのだもの」
マイルーム会話及び絆LV5での発言。彼女は「悲劇の消去」ではなく、「民の幸せ」を第一に願う。あらゆる時代の民が築いた人類史のために戦うマスターに彼女は力を貸すことだろう。
「わたしはきっと、こういう時のために召喚されたの。」
「敵を憎んだり倒したりするんじゃなくて、人々を守る命として喚ばれたのです。」
「今度こそ、大切な人たちを守るために。大切な国を守るために。正しいことを正しく行います。」
ワイバーンの襲撃から避難する市民を守る為、たとえ過去であったとしても役目を全うする。
「ああ、幻滅です。魔女というのはそんな理屈もわからないの?」
「確かにわたしは処刑されたわ。嘲笑もあったし、蔑みもあったわ。」
「でも――だからといって、殺し返す理由にはなりません」
「わたしは民に乞われて王妃となった。民なくして王妃は王妃と呼ばれない。」
「だからあれは当然の結末だった。彼らが望まないのなら、望まなくとも退場する」
「それが国に従える人間の運命さだめ。わたしの処刑は、次の笑顔に繋がったと信じている。」
「いつだって、フランス万歳ヴィヴ・ラ・フランス!星は輝きを与えて、それでよしとすればいい。」
ジャンヌ・オルタに民を守る使命に酔いしれたのかと問われ答えた、王妃としての誇り高い台詞。
「デオンは本当に名うてのスパイでしたの? もしかして可愛いから敵に見逃されていただけではないかしら?」
クリスマスイベントにて、カエサルに騙されて家具を巻き上げられた挙げ句、混ざっていたフランス王家の宝を十倍の値段で買い戻させられたデオンに対して。
珍しく激怒しているような詰りっぷりだが、この発言はカエサルからの又聞きであるため彼女の表情がわからない。
おそらくではあるが似たようなニュアンスで悪気一切無しで言った可能性が高い。おかげでデオンは泣きそうになってしまったとか。

メモ

  • 設定担当は桜井光氏[1]
  • 宝具「百合の王冠に栄光あれ」の際に使用するのはガラスの馬のみだが、イベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』によれば「出し入れ自由なガラスの馬車(積載量3トン以上)」も所有している。第一章でもガラスの薔薇を投げつけているので、ガラスを連想させる「愛すべき輝きは永遠に(クリスタル・パレス)」ともども全て同一の起源からの派生である可能性もある。
  • 一説には、史実のマリー・アントワネットはウエスト58~59センチ、バスト109センチという、2次元でも滅多に見ない抜群のスタイルを誇っていたとされる。残念ながら(?)本作ではフランス王太子妃となった14歳頃の少女らしいボディで現界している。お月見イベントでは「栄養は全て胸にいく体質」「いっぱい食べた分だけ胸のサイズが大きくなる」と自称し、デオンも「王妃は将来、フランスでもトップランクのお体に成長なされる」と証言し、同席していたサンソンを動揺させていた。

話題まとめ

「パンがなければ……」
マリー・アントワネットの台詞として名高い……ということになっている台詞。この後に「ケーキ(お菓子)を食べればいいじゃない」と続くのだが、名台詞の項で述べた通り、実際は別人の発言であるという説がある。
大元をたどるとジャン=ジャック・ルソーの著作『告白』に行きつくのだが、この時は「ある王女」が言ったとされる言葉をルソーが思い出したという体で、誰が言ったのか明言はされていない。更に言えばルソーが執筆した当時マリーはまだ9歳で、オーストリアにいた。
この言葉が巡り巡って革命期前後のフランスにおいて貴族を糾弾するための材料として引用され、いつの間にかマリーが言ったことにされた、というのが別人説の概要である。
なお、「ケーキ」というのは日本語に意訳した時のもので、これはブリオッシュというフランス発祥の菓子パンを指しているとされる。
ブリオッシュは卵黄とバターを多量に使った黄色い生地が特徴であり、マリーのマイルーム会話の中にもこれが好きだとの発言がある。
ちなみに似たような逸話に中国は西晋王朝の恵帝が言ったとされる「何不食肉糜(米粥が食べられないなら肉粥を食べればいいではないか)」があるが、こちらは確かに言ったという史実ソースがある。アジアからヨーロッパに恵帝のこの逸話が流れ流れてマリーの「パンがなければ……」になったのではという仮説もあるが、信憑性に乏しい。
鉄壁の要塞
『Grand Order』において、敵として登場するサーヴァントはプレイヤーのものと違ってスキルの使用に制限がない。
これは当然マリーも例外ではなく、無敵や魅了を毎ターン付与してくるなど珍しくもない。
無敵を張られてしまうとそのターン内ではEXアタック以外にダメージを与える手段がなく、非常に体力を削り辛い。
これに宝具、スキルによる回復と魅了による行動不能、そしてクエストボス特有の非常に高い体力が合わさった結果、根負けして全滅するマスターが続出。
ボスとして登場する彼女自身の二回目のキャラクエなどは、どこぞの亡霊同様にGO屈指の凶悪クエストとして名を馳せている。

脚注

リンク