「聖杯戦争」の版間の差分

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*もともと御三家にはこの儀式を聖杯を奪い合う戦争にする意図はなく、「聖杯戦争」というシステム自体が発足しておらず、この時には令呪すらなかった。(聖杯戦争と呼ばれるようになったのも第二次から)
 
*もともと御三家にはこの儀式を聖杯を奪い合う戦争にする意図はなく、「聖杯戦争」というシステム自体が発足しておらず、この時には令呪すらなかった。(聖杯戦争と呼ばれるようになったのも第二次から)
 
*実際には聖杯を使えるのは一組だけであることが発覚し、御三家の間で聖杯の所有権を決めるための諍いが発生する。(アイリ師匠いわく「ちょっとした いがみ合い」)
 
*実際には聖杯を使えるのは一組だけであることが発覚し、御三家の間で聖杯の所有権を決めるための諍いが発生する。(アイリ師匠いわく「ちょっとした いがみ合い」)
*サーヴァントが命令に従わないなど、儀式としての体をなさず失敗に終わる。(殺し合いをしている間に終わってしまった)
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*第一回目なだけに、まともなルールが規定されていなかった。更にこの頃は[[令呪]]が存在しなかった為サーヴァントが制御不能になるなど大規模な混乱が発生し、儀式としての体をなさず失敗に終わる。(殺し合いをしている間に終わってしまったらしい)
  
 
;第二次聖杯戦争
 
;第二次聖杯戦争

2014年2月24日 (月) 21:21時点における版

聖杯戦争

万物の願いをかなえる「聖杯」を奪い合う争い。
広義には聖杯と思われる何かが発見された際、それが本物であるか否かを確認する為に手に入れようとする競争行為全てを指すが、この項では数十年に一度、冬木市を舞台に行われるものを取り上げる。

聖杯を求める七人のマスターと、彼らと契約した七騎のサーヴァントがその覇権を競う。
他の六組が排除された結果、最後に残った一組にのみ、聖杯を手にし、願いを叶える権利が与えられる。

勝利のためには、マスターか、そのサーヴァントを倒す。もしくはマスターの令呪を無効化し, 強制的にマスターとしての資格を失わせることが必要となる。 なお、サーヴァントを失ったマスターとマスターを失ったサーヴァントが契約を交わし、再び参戦する事も可能。

以上が聖杯戦争の“表向きのカタチ”である。

冬木の聖杯戦争のシステムを作り上げた御三家の本来の目的は、サーヴァントとして召喚した英霊の魂が座に戻る際に生じる孔を固定して、そこから世界の外へ出て『根源』に至る事。
小聖杯は溜め込んだ七騎分をもって大穴を空けるためにある。

つまり、本当は殺し合いなどする必要は無い。
本来の目的を隠した上でマスターを呼び寄せる為、上記のような表向きの聖杯戦争がある。

用語

聖杯
万能の願望機とされる魔術礼装
マスター
サーヴァントを従える資格を有した聖杯戦争の参加者。
サーヴァント
聖杯戦争時限定で召喚される、至上の使い魔。サーヴァント自身にも、聖杯を手に入れて成そうという望みがあるため、召喚に応じる。
また、聖杯に触れられるのは同じ霊体の彼らだけであるため、サーヴァントの喪失がマスターの脱落条件ともなる。
令呪
聖杯がマスターに与える、サーヴァントへの絶対命令権。一人三画(回)与えられる。
監督役
形式上の監督役(兼監視役)。この儀式の管轄は名目上、聖堂教会魔術協会の両方。
具体的業務は予備の魔術師を用意したり、戦闘によって引き起こされた事件の隠蔽、サーヴァントを失ったマスターを保護など。円滑に儀式を遂行するために存在する。
ただし、あくまでも形式上の物であり、マスターには監督役に従う義務はない。
御三家
アインツベルン、遠坂、間桐(マキリ)の三家系。聖杯戦争の成り立ちから関わっている。
それぞれの提供や成した役割は
 ・アインツベルン:聖杯が宿る器(小聖杯、大聖杯)、英霊召喚の基盤には第三法の一部
 ・遠坂      :土地(教会の管理下ではない霊地)、世界に孔をうがつ秘術、サーヴァントを象るシステム
 ・マキリ(間桐):サーヴァントというシステムの考案、素材安定のための呪い、令呪を考案し編み出す(第二次から)
また、御三家のマスターはいくつかの特権を有する。

歴史

大聖杯の敷設
第一次聖杯戦争
  • 西暦1800年頃に開催。
  • 最初に行われた大儀礼。
  • 聖杯降臨地は柳洞寺。
  • もともと御三家にはこの儀式を聖杯を奪い合う戦争にする意図はなく、「聖杯戦争」というシステム自体が発足しておらず、この時には令呪すらなかった。(聖杯戦争と呼ばれるようになったのも第二次から)
  • 実際には聖杯を使えるのは一組だけであることが発覚し、御三家の間で聖杯の所有権を決めるための諍いが発生する。(アイリ師匠いわく「ちょっとした いがみ合い」)
  • 第一回目なだけに、まともなルールが規定されていなかった。更にこの頃は令呪が存在しなかった為サーヴァントが制御不能になるなど大規模な混乱が発生し、儀式としての体をなさず失敗に終わる。(殺し合いをしている間に終わってしまったらしい)
第二次聖杯戦争
  • 西暦1860年頃に開催。
  • 令呪を始めとする細部のルールを整備して、ようやく「聖杯戦争」というシステムが機能し出す。
  • 聖杯降臨地は遠坂邸。
  • 外来の魔術師は聖杯の起動式を知る事だけを報酬として招かれ、本来は御三家だけが争う予定だったが、御三家が決裂していることをチャンスと見て他の4組も聖杯獲得を狙う。
  • 儀式は失敗に終わる(「お願い!アインツベルン相談室」によれば、勝者が決することなく全滅したらしい)。
第三次聖杯戦争
  • 西暦1930年頃に開催。第二次世界大戦の直前。
  • 帝国陸軍やナチスが介入し、帝都で戦いが繰り広げられる(詳細不明。冬木市で行われる前の前哨戦?)
  • 第二次が大まかな取り決めしかないルール無用の殺し合いになったため、第三次ではもっと細かなルールが決められた。
  • 初めて魔術協会と聖堂教会が介入し、言峰璃正を監督役として置く。(聖杯戦争を公正に監督させるために、アインツベルン側から教会に聖遺物を監督するようけしかけた)
  • アインツベルンが必勝を期して「復讐者」のサーヴァントを召喚するも早期に敗退。だが、この「復讐者」のサーヴァントの為に聖杯が「この世全ての悪」に汚染されてしまう。
  • エーデルフェルトの双子姉妹が参戦し、妹が戦死。姉はなんとか生還し、この一件で同家の日本嫌いが始まる。
  • 聖杯降臨地は冬木教会。
  • 「聖杯の器」が途中で破壊され、聖杯戦争は無効となって終わる。第三次までの「聖杯の器」は無機物であった。(「お願い!アインツベルン相談室」によれば、聖杯は起動したが正しい所有者を得られないまま消滅した)。
第四次聖杯戦争(Fate/Zero
  • 西暦1980年代に開催。
  • 監督役は前回に引き続き言峰璃正。
  • 前回の反省から、アインツベルンはホムンクルスを「自己管理能力を備えた聖杯の器」として送り出す。
  • 聖杯降臨地は住宅地の中にあった冬木市民会館(施工中で当時は未完成)。
  • 勝者は決したが、その勝者が聖杯を破壊したことで儀式は失敗に終わる。
  • 終結時に冬木大災害が起こる。
  • 終結後、衛宮切嗣は大聖杯を破壊するために地脈に仕掛けを施す。
第五次聖杯戦争(Fate/stay night
  • 西暦2000年頃に開催。
  • 監督役は言峰綺礼
  • 前回から10年という短期間の後に開催され、第四次の影響を色濃く残す。
  • 聖杯戦争史上、最強のサーヴァントたちが集う一方で、マスターの平均年齢が最も若い聖杯戦争でもある。
  • どのルートを通っても最終的に大聖杯が破壊され、今後聖杯戦争が起きることはない。劇中で直接大聖杯が破壊されるのは桜ルートのみだが、他のルートでも後に切嗣の仕掛けによって大聖杯は破壊される予定。切嗣の計算通りであれば、あと二十〜三十年ほどで仕掛けは発動する。
  • hollowへと至る場合、どのような決着だったとしても、言峰綺礼の死亡は決定している。
聖杯戦争の解体
  • 西暦2010年頃に行われる。第五次聖杯戦争の十年後。
  • 遠坂の当主とロード・エルメロイII世が執り行う。
  • 大聖杯の復活を画策していた魔術協会の一部と対立、聖杯戦争に匹敵する大騒動を引き起こす。
  • 最終的に大聖杯は完全に解体され、冬木の聖杯戦争はその歴史を閉じる。「complete material」より。「遠坂の当主」が凛と明言されていなかったり、「大聖杯の『復活』を画策」と、大聖杯が機能を停止しているように読み取れたり、不明瞭な部分も散見される。

その他の聖杯戦争

偽りの聖杯戦争(Fate/strange fake
  • 何者かが冬木の聖杯戦争の技術を模倣し、アメリカ・スノーフィールドにて再現したもの。 不完全な模倣ゆえにシステムには欠陥が存在し、在るはずのクラスが欠け、選ばれるはずのないサーヴァントが呼び出された。
ムーンセルの聖杯戦争(Fate/EXTRA
  • 西暦2032年に開催。霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」と呼ばれる仮想現実世界を舞台に、聖杯「ムーンセル・オートマトン」の所有権を巡って戦う。かつてあった聖杯を巡る戦い(冬木の聖杯戦争)をモデルにしているが、システムは根本から大きく異なる。
  • 聖杯であるムーンセル自体が開催しているという点でも他の聖杯戦争とは一線を画している。またその規模も非常に大きく、トーナメント形式とは言え100体以上のサーヴァントが召喚されている。
  • EXTRAの世界は、Fate本編と地続きの未来ではなく、1970年代から派生したパラレルワールド(ムーンセルは正史世界には存在しないので厳密にはそれ以前からムーンセルの有無で正史世界とは差異がある)である。
聖杯大戦(Fate/Apocrypha
  • 第三次聖杯戦争後、ナチスドイツによって冬木の大聖杯が強奪され、アインツベルンが「復讐者」ではなく「ルーラー」を召喚した事で生まれた平行世界における聖杯戦争。
  • 西暦2000年頃に開催。予備システムの稼働により、ルーマニアのトゥリファスに7騎+7騎+1騎の計15騎のサーヴァントが召喚され、「黒」と「赤」の陣営に分かれて戦う。「聖杯大戦」という名はこの規模の拡大によって付けられた名称で、魔術協会・ユグドミレニア共にこの呼び方をする。
  • チーム戦ではあるものの、聖杯を手にするのは一組というのは他の聖杯戦争と同一である。
    よって、赤と黒の戦争が終結すれば、一時は味方であった者との第二の争いが始まる。
  • この世界では聖杯戦争が世界的に広まり、各地で行われるようになった上に大聖杯も汚染されていないので、大聖杯によってルール管理者として「ルーラー」が召喚されている。「ルーラー」は大規模な聖杯戦争やルールが特殊な戦争で幾度となく召喚されており、ルーラーの存在は聖杯戦争関係者からは普通の物と受け止められており、「黒」も「赤」もその存在について熟知している。
  • 第三次の後、アインツベルンは新たな大聖杯の構築に奔走するが、遠坂は聖杯の獲得を断念して別の手段で根源への到達を目指し、マキリは完全に零落して聖杯の事を口伝として伝えるのみとなっている。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズにおける聖杯戦争
  • アインツベルン家が行おうとしていた儀式。
  • 内容は冬木の聖杯戦争に準ずると推定されるが、衛宮切嗣アイリスフィール・フォン・アインツベルンが出奔したために、この世界では行われることがなかった。
  • 美遊・エーデルフェルトの出身地である並列世界では、「クラスカード」と呼ばれる英霊の力が宿ったカードを術者自身の身に宿す「夢幻召喚(インストール)」して戦うという形式で行われていることが確認されている。
Fate/Prototypeでの聖杯戦争
『stay night』を始めとして、全ての聖杯戦争の元となった戦い。
  • 概要は概ね冬木と変わらない。だが聖杯を用意したのは魔術師達ではなく、聖堂教会が主催者。開催地も冬木のような湿気た地方都市などなく、極東最大の大都市・東京。
  • 開催されたのは2回。一度目は『Prototype』本編開始の八年前から。
  • 冬木の聖杯はアインツベルンの暴挙で使い物にならなくなったが、この聖杯は起こした枢機卿の思惑から、既に狂っている

メモ

  • 「聖杯戦争」と呼ばれる物は冬木市だけで行われているわけではなく、広義には聖杯を手に入れようとする競争行為全てを指す、とある。発売前インタビューによれば、「聖杯とされるものが出品されたオークションだって聖杯戦争」らしい。
  • 英霊を使い魔とするサーヴァントシステムは冬木市の聖杯戦争独自のものである。
    • 冬木の聖杯は、その魔術基盤がアインツベルン由来のものであるため、「西洋圏由来の英霊」しか喚べない。東洋圏の英霊は召喚の対象外となる(第五次のアサシンは「反則」を行ったがゆえの例外)。
    • 「西洋圏由来の英霊」とはいえ、ギルガメッシュやハサンのように、厳密には西洋圏とはいえない中東圏の英霊も招かれている。このことから、西洋圏で十分な知名度があれば、必ずしも西洋が伝承の発祥地でなくともよい可能性がある。
    • 冬木の聖杯以外でサーヴァントシステムを用いた聖杯戦争がもしも行われた場合は、用いられた聖杯次第で召喚対象となる英霊の縛りは変わってくる(『Fate/strange fake』や『Fate/EXTRA』)。
  • 監督役自身は聖堂教会の人間だが、聖堂教会と魔術協会の両組織が聖杯戦争を監督している。聖杯戦争に関する隠蔽工作等の裏方の仕事は、両組織が行っている。
    • 第五次では言峰綺礼一人だけが傍観しているかのように描かれているが、第四次は言峰璃正の元、複数のスタッフが働いていることが描写されている。HFルートでは聖堂教会の運転手が綺礼の指示で動いている。
    • 聖杯戦争で失われたものへの金銭的なアフターサービスは、アインツベルンに出資させている。
  • 根源に至ろうとする者には抑止力が働くはずだが、聖杯戦争が抑止力を呼び寄せていたかは不明。
    • コルネリウス=アルバは、元から開いている道を辿るだけなら抑止力は働かないと考えている。
      • 一方で、荒耶は「アレの目は誤魔化せない」と言っている。
    • HFルートにて、(抑止力のことかは分からないが)士郎はそもそもこの聖杯戦争の仕組みは根源に至る方法として間違っていたのではないかと疑問を抱いた。

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