繰丘夕鶴

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繰丘夕鶴
読み くるおか ゆうかく
性別 男性
声優 細川祥央
初登場作品 Fate/strange Fake
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概要

偽りの聖杯戦争において参加予定だった魔術師。

略歴
スノーフィールドのスノーヴェルクで表向き図書館を経営している人物であり、実際は聖杯戦争に参加する予定であった魔術師。本来のライダーの逸話には存在しなかった『父親』。
始皇帝を召喚できる筈の遺物である弩を準備していたが、娘の繰丘椿令呪が宿ってしまい、彼女が召喚したライダーに精神操作され、夢の世界で妻共々「理想的な両親」を演じるようになってしまった。おそらく、ライダー召喚の触媒となったのは娘に移植した細菌と元々、図書館に収蔵されていたおとぎ話の本だろうと考えられる。
後に夢の世界を訪れたシグマらと出会い、椿の手によって精神操作と夢の世界から解放されるが、そのまま彼女の手首を切り取ってマスターとして参加する事を画策し、シグマの怒りを買って魔術刻印を一時的に破壊されて人事不省に落とされた。
人物
あまり特徴的な外見ではない中年男性。強いて言えば理知的な印象を見せる。
穏やかで人当たりのいい性格をしているが、その内実は非常に魔術師的。
娘に愛情を注いでいるもののそれはあくまで「道具として」であり娘を「魔術師として」見る側面もあるが、あくまで道具としての範疇を出ない。故に苦痛を伴う魔術の鍛錬や魔術回路を変質させる細菌の移植にも躊躇いはなく、彼女の精神の健康よりも「次世代に血筋を残すためだけの生殖機能」を気にする等とても魔術師らしい人物である。
娘のサーヴァントによって精神操作されていた事実ですら怒りより先に娘の能力に対する狂喜が先にくる程である。
娘が本来、召喚しようとしていたサーヴァントよりも遥かに格上、かつ最強クラスのライダーを娘が引き当てたのを見て躊躇なく娘の令呪を奪うべく右手を奪おうとする。
彼を一応、擁護しておくと「人間や人の親として」はともかく、「魔術師としては」極めて真っ当なやり方ではあるし「魔術師としてのプライド」もあったのだろうと思われる。
能力
直接の戦闘シーンはないので詳細は不明だが、少なくとも魔術工房の中ではシグマに対して負けるつもりはまったくない程度には心得はあると思われる。
表向き、図書館を経営している事から伝承やおとぎ話には1通りの知識は一般人よりはあると考えられる。ライダーが何であるかすぐに看破した事から見て『彼の逸話』はある程度は知っていると考えられる。
ただ、娘に対するセリフから『彼の逸話』を良く読みもせずに読み流していただけではないかと思われる。ちゃんと読んでいれば『少女に危害を加えた者達』がどうなったのか知らないはずは無いのだから。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/strange Fake
序盤に登場するが、娘が召喚したサーヴァントに精神操作されてしまう。

人間関係

名前は6巻時点では不明。ほぼ夫同様の思考をしている。モブ同然に見える彼女だが『おとぎ話』では『少女の母親』はライダーにより『少女は母親だけは自分の前からいなくならないよう願った』『お前の母親と最低限の大人達だけは生かしておいてやろう』ここから見るに『彼』から見れば母親は、おとぎ話の登場人物の役割を担っているのが解る。とは言え、それ以上の存在ではなく『少女』に危害を加えるようなら『彼』は一切の容赦なく排除するだろうと考えられる。
繰丘椿
娘。ライダーから見れば『かつて遠い昔に未来永劫に友人であり続けると誓った少女』。夢の世界からの復帰後に期せずして本来、召喚しようとしたサーヴァントよりも遥かに格上、かつ最強クラスのライダーを娘が引き当てた事に狂喜する。
「魔術師として」可愛がっており、苦痛を伴う魔術の鍛錬を強いているが、彼女が魔法使いに至る事を夢見る程度には「道具」として愛情を注いでいる。
だが、彼女が意識不明になった際に何が何でも健康に戻そうとするより先に生殖機能の心配をするなど、親としては非常に歪であるように見えるが、彼には
娘が魔術の「単なる道具」もしくは「単なる実験器具」としてしか見えていないだけである。
ライダー
娘のサーヴァント。ライダーからは『かつて遠い昔に未来永劫に友人であり続けると誓った少女』として見られている。厳密には『おとぎ話の少女』とは別人だが、何らかの外的要因から転生体として見られたと考えられる。
真っ先に「彼」の犠牲者として精神操作されたが、それについてはまったく気にしておらず、むしろ彼の真の正体を知ると狂喜し娘からマスター権を奪おうと画策した。
ここから見るに彼の正体に気が付きはしても『彼の逸話』について一応は知っていても、おとぎ話の本を読み流した程度の知識しかない事が解る。
仮に彼がマスターである椿に危害を加えようとした場合、心を持ち始めたライダーからの反撃を受けた挙句に余波で周囲に被害を撒き散らしていたであろうと考えられる。
オーランド・リーヴ
同じ聖杯戦争の参加者であり、同盟相手。
だが、ライダーに操られた事で彼との同盟関係も自然消滅してしまった。
シグマ
夢の世界を訪れた、娘の知り合いであり、同じ聖杯戦争の参加者。
自身の魔術師としての振る舞いが、図らずも彼の静かな逆鱗に触れ、椿の救出と聖杯戦争の破壊という望みを抱かせるに至った。

名台詞

「ああ、大丈夫だ。どの道意識はないからな。悲鳴を上げられる心配はない。
もっとも、将来子孫を残す機能まで失われては困るから、心臓や神経には最大限の注意を払う必要がある。
その間の病院関係者への処理をするよう、ファルデウスとリーヴ署長に伝えてくれ。
フランチェスカには頼みたくないが、奴の魔術であれば、最悪、首を落としても生殖機能だけ残す事は可能だ」
意識を取り戻した途端に娘からマスター権を奪うため、躊躇なくその右手を切断しようとするばかりか、娘の命や尊厳を凌辱する発言を露悪趣味や皮肉などではなく淡々と何でもないことのようにのたまう典型的な魔術師。はっきり言って骨の髄まで魔術師である優雅な貴族さえ生温く思えるおぞましさ。
カルトゥーレを追ってこの場から消える直前まで椿にあのような選択を強いたことに怒り心頭であったアサシンは元より、今回同じく参戦している反転する以前の復讐者やその知己である、これまた参戦者の女王に復讐者の過去夢に出ていた女狩人など子供たちを尊ぶ真っ当な英霊たちが聞けば、十中八九怒髪天を衝いて即座に矢を射放つであろう暴言である。
ただ生憎とその場に残ったのは、それ以前の夕鶴の非人間性を目の当たりにしながら何の感慨も抱かなかった兵士Aのみであった――のだが、この発言が彼の無自覚なトラウマを刺激し呼び起した結果、名もなき兵士は生涯初めての怒りを目覚めさせ、己の首を絞めることに。

メモ

  • 典型的な魔術師なので、非道な実験にも平然と手を出していたが、それ故に聖杯戦争に参加することも出来ないまま退場する事になる。
    • 一方で意識を失った椿を普通の病院に入院させてしまうなど、神秘の秘匿には無頓着な一面もある。

脚注

注釈


出典


リンク