「オリュンポス十二神」の版間の差分
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:艦隊が地球に定着する際にその機能はもはや不要とされ、ゼウスの手によってネットワークから切り離されて放逐された。 | :艦隊が地球に定着する際にその機能はもはや不要とされ、ゼウスの手によってネットワークから切り離されて放逐された。 | ||
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== 関連用語 == | == 関連用語 == |
2024年9月18日 (水) 21:52時点における最新版
概要[編集 | ソースを編集]
ギリシャ神話に登場する、世界を管理する神々たち。
主神であるゼウスをトップとして、彼の兄弟姉妹や子供たちで構成されている。
その実態は地球で発生した神々ではなく、別の宇宙から漂着した宇宙艦隊。
「彼ら」が地球で神として崇められたことで神性として根付いたものであり、宇宙船としての「真体(アリスィア)」とコミュニケーション用の人型端末で構成されている。
上記の成り立ちであるが故にオリュンポス神の権能は「星間航行に必要な機能」・「惑星環境の改造機能」としての側面を持つ。
歴史[編集 | ソースを編集]
彼らを生み出した別の宇宙の超文明は既に滅んでおり、「母星の文明再建」を至上命題として旗艦であるカオスから送り出された。
過酷な宇宙の旅の中で艦隊は次第に数を減らしていき、残った十二の艦が地球に漂着した。
地球上にいた原始人類により神として崇められたことで彼らは初めて「歓び」を知り、人と共に在りたいと願うようになった。ゼウスやヘラという名前もその時に得たものである。
だが、地球で人と共に在ることと、母星を再建することは矛盾する。
そのため、艦隊のトップだったゼウスがカオスから命令権を奪取。それによって全能神の権能を手に入れた。これが第一のマキアとして伝わっているティタノマキアである。
その後は人類と共に文明を築いていき、大西洋のアトランティスで繁栄を極めるものの、一万四千年前に転機が訪れる。
宇宙からセファールが来襲し、これへの対応を誤ったことで十二神は真体を失い、アトランティスも滅びてしまった。
この白きマキアは語り継ぐ文明そのものが滅びてしまったために歴史には残らなかった。
真体を失った十二神はそれでも人と共に新しく文明を築いていたが、三千五百年前にセファールに由来する存在であるギガース達と戦いになる。
かつての力を発揮できないために苦戦を強いられたが、人間の英雄であるヘラクレスらの助力もあって撃退に成功した。これがギガントマキアである。
ギガントマキアから後の歴史は語られていないが、おそらくは他の神々と同じように神霊となり、表舞台から次第に消えていったのであろう。
大西洋異聞帯における歴史[編集 | ソースを編集]
セファール来襲の際、長期戦は不利と悟ったゼウスが越権行為を承知で他の神々の権能を無断使用して初手から全力を投入したことにより、ほぼ相討ちの状態ながらセファールの撃退に成功。
アトランティスは滅びずにさらなる繁栄を謳歌することになった。
三千五百年前のギガースとの戦いの際も真体が残っていたためにあっさりと撃退に成功した。
だが、数千年前にこちらにも転機が訪れる。
神々に庇護されていた人類について、オリュンポス十二神が「人は神に管理されるべきだ」という支配派と「人は独立して神と共に歩むべきだ」という共生派に分裂。オリュンポスを二つに割った戦いとなった。これが異聞帯における第四にして最後のマキア、オリュンピアマキアである。
オリュンピアマキアの結果、ゼウスが属する支配派が勝利。敗北した共生派の神々はプログラムを書き換えられて走狗とされたり、真体を砕かれて大西洋の島々になったりした。
それ以降も神々の支配のもと、現在まで歴史が続いている。
人物[編集 | ソースを編集]
メンバー[編集 | ソースを編集]
- ヘラ
- ギリシャ神話における結婚と契約の神。ゼウスとは姉か妹にあたり、ゼウスの正妻でもある。
- 艦隊での役割は不明。
- 大西洋異聞帯ではゼウスの味方としてエウロペと融合させられていた。
- ポセイドン
- ギリシャ神話における海と地震の神。ゼウスとは兄弟にあたる。
- 艦隊での役割は海洋環境を操作する惑星改造用プラント艦。
- 大西洋異聞帯ではゼウスと敵対し、敗北後はプログラムを改変されてオリュンポスの門番にされてしまっていた。
- ハデス
- ギリシャ神話における死者の神。ゼウスとは兄弟にあたる。
- 艦隊での役割は不明だが、物質を分解する権能を持つ。
- 大西洋異聞帯ではゼウスと敵対して破壊されたとのこと。
- しかし彼が遺した地下空間が破神同盟やカルデアの隠れ家として大きく貢献した。
- デメテル
- ギリシャ神話における豊穣の神。ゼウスとは姉か妹にあたる。
- 艦隊での役割は星間航行物資生産艦。
- 大西洋異聞帯ではゼウスの味方としてカルデアに立ちはだかる。
- 支配派ではあるが、永遠に成長しない人間に対し、母としての性質からゼウスへ子の成長を訴える。
- しかしゼウスはそれを許さず、デメテルの思考ルーチンに変更を加えた。
- 現在の彼女はその変更の悪影響により、部分的に錯乱した状態。
- ヘスティア
- ギリシャ神話における竈と家事の神。ゼウスとは姉か妹にあたる。
- 艦隊での役割は不明。
- 大西洋異聞帯ではゼウスと敵対して破壊されたとのこと。
- アフロディーテ
- ギリシャ神話における愛と美の神。オリュンポス十二神の中では唯一ゼウスの系譜ではない。
- 艦隊での役割は知性体教導用大型端末兼霊子情報戦型攻撃機。
- 大西洋異聞帯ではゼウスの味方としてカルデアに立ちはだかる。
- アルテミス
- ギリシャ神話における狩猟の神。月の神とされることも。ゼウスの娘にあたる。
- 艦隊での役割は対地攻撃用宇宙戦闘機。
- 大西洋異聞帯ではゼウスの味方としてカルデアに立ちはだかる。
- アポロン
- ギリシャ神話における予言と疫病の神。太陽の神とされることも。ゼウスの息子にあたる。
- 艦隊での役割は不明。
- 大西洋異聞帯ではゼウスと敵対して破壊されたとのこと。
- アレス
- ギリシャ神話における戦争と破壊の神。ゼウスの息子にあたる。
- 艦隊での役割は不明。人型の機械として直接戦闘していたので、やはり戦闘特化機であろうか(オリュンポス兵の育成を行なっていた模様)。
- 大西洋異聞帯ではゼウスと敵対して破壊されたとのこと。
- アテナ
- ギリシャ神話における戦争と知恵の神、ゼウスの娘にあたる。
- 艦隊での役割は不明。
- 大西洋異聞帯ではゼウスと敵対して破壊されたとのこと。
- ヘファイストス
- ギリシャ神話における鍛冶の神。ゼウスの息子にあたる。
- 艦隊での役割は不明。候補としてはキリシュタリアの話にあった『武器を量産する機能』だろう。物語中では装備を作成していた。
- 大西洋異聞帯ではゼウスと敵対していたが真っ二つにされ、カルデア側とオリュンポス側でそれぞれ運用されることになった。
その他[編集 | ソースを編集]
- パンドラ
- ギリシャ神話における最初の女性。人間に対する「贈り物」として創造され、オリュンポスの神々によってさまざまな力や「パンドラの箱」を与えられていたとされる。
- 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』でも六千年前にオリュンポスの神々によって創造された存在であり、とある使命を託されていた。
- ヘルメス
- ギリシャ神話における商人と旅人と盗人の神であり、ゼウスの息子。神々のメッセンジャーも務める。
- 各種伝承では基本彼を十二神の一角として数えハデスを番外とする場合が大半だが、型月世界では彼の方が員数外になっている模様。
- 錬金術の祖、魔術の神としても知られており、アトラス院の「トライヘルメス」などは彼の名前が由来していると思われる。
- ディオニュッソス
- ギリシャ神話における酒と歓楽の神。ゼウスの息子。
- 神話ではヘスティアと入れ替わりでオリュンポス十二神に加わったとされている。
- ペルセポネ
- デメテルの娘にしてハデスの配偶者。
- 大西洋異聞帯では夫の側に付き、ゼウスの命を受けた母の手で始末された。
- アーテー
- ギリシャ神話における狂気と愚行の女神。
- 艦隊では全体の安定性を高めるために想定外の挙動をあえて起こす補助装置としてのソフトウェアプログラムであり、実体を持っていなかった。
- 艦隊が地球に定着する際にその機能はもはや不要とされ、ゼウスの手によってネットワークから切り離されて放逐された。
- オケアノス
- ギリシャ神話における外洋の化身ともいえる海の神。ウラノスとガイアの間の子供であり、ティターン神族に属する古代神でもある。
- 『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』で明かされた設定ではこちらも宇宙から来た機神とのこと。
関連用語[編集 | ソースを編集]
- テオス・クリロノミア
- オリュンポス十二神が機能として所有している一種のナノマシン。
- これを注入することで神の権能の一部を手に入れることができる。
- ギリシャ神話におけるオリュンポス十二神以外の神々は、これを受けることで「血族」としてギリシャ神話の体系に取り込まれたとされている。
- ピトス
- ギリシャ語における「瓶」「壺」を意味する言葉。上記のパンドラが与えられたとされる「箱」もピトスである。
- 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』でもパンドラに対して託されているが、その正体は「キョウセイブンシサイセイソウチ」。
- 人類が滅びた後で開くように厳命されており、途中で使命を果たせなくなることがないように「パンドラ自身の死」も中に封入されている。
言及作品[編集 | ソースを編集]
メモ[編集 | ソースを編集]
- オリュンポス十二神以外の他のギリシャの神々は、ペルセポネのように地球に漂着してから生まれた存在であるか、ディオスクロイのように地球に元からいた神性がクリロノミアを受け入れたことでオリュンポス十二神の眷属とされたものである。
- オリュンポスの神々が機械という設定自体は『Fate/EXTRA』を作っている時に決まっていた。ギリシャには古代に栄えた先進文明というイメージがあったため、それならSFにしようと思ったらしい。[出 1]
- 「12の宇宙船が合体して巨大ロボになる」という設定の元、I-IV氏にデザインの原案をして貰い、ディライトワークスで仕上げて貰って出来たのがオリュンポス十二神の機神としての真体である。
- ちなみに全ての宇宙船が合体するとゼウスが担当するのは下半身の股間付近である。[出 1]
- オリュンポス十二神およびソフトウェアのアーテーだけがカオス直系であり、それ以外は土着の神の概念を拾ったり、地球にある何らかの概念と端末が合体して新たな神になっている。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
- ↑ 物理学者フリーマン・ダイソンが提唱した仮説から始まる、『恒星1つを殻のように丸ごと覆って恒星のエネルギーを余すことなく全て利用する宇宙コロニーの究極形』という概念。ただし、『恒星系を丸ごと人工物で覆い尽くす』という姿は誤解されて伝わったもので、ダイソンが想定したのは恒星の周囲を多数の人工惑星が周回し、その中に生物圏が形成されている姿であった。サイクロン掃除機で知られるダイソンとは、同じ「ダイソンという人名が由来」だが別人で無関係。