「エルキドゥ」の版間の差分

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:『Fate/Grand Order』では彼女がカルデアにいると投げつけるものを探しにいこうとする<ref group = "注">後述するように、生前は彼女に[[グガランナ|天の牡牛]]の臓物を投げつけている。</ref>。
 
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:彼女を含む神性たちについては「春先の街に現れる変わり者を相手にしていると思うことが会話するうえでのコツ」だとのこと。
 
:彼女を含む神性たちについては「春先の街に現れる変わり者を相手にしていると思うことが会話するうえでのコツ」だとのこと。
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: かつて戦った怪物であり、友。
 
: かつて戦った怪物であり、友。
 
: エルキドゥをも上回る力を有しており、鋭利な爪を持っていたが、一方で無垢な少女の心を持ち、頭部に薄い色の花の冠を着けていた。
 
: エルキドゥをも上回る力を有しており、鋭利な爪を持っていたが、一方で無垢な少女の心を持ち、頭部に薄い色の花の冠を着けていた。

2020年3月8日 (日) 22:20時点における版

ランサー
真名 エルキドゥ
性別 なし
身長 自由自在
体重 自由自在
出典 古代メソポタミア神話、ギルガメシュ叙事詩
地域 メソポタミア
属性 中立・中庸
一人称
二人称 君/○○(呼び捨て)
三人称 彼/彼女/○○(呼び捨て)
声優
ドラマCD版 Fate/Zero
高橋伸也
Fate/Grand Order
小林ゆう
デザイン 森井しづき
設定作成 奈須きのこ
桜井光
成田良悟
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/strange Fake
テンプレートを表示

概要

槍兵」のサーヴァント

略歴
アメリカのスノーフィールドにおいて行われる「偽りの聖杯戦争」において、瀕死の合成獣が放った『生きる』という強い意思の叫びに呼応し、6体目のサーヴァント、ランサーとして現界した。
マスターと認めた狼型の合成獣を危地から救い、傷つき倒れた彼を介抱するなか、『気配感知』のスキルにより同じくスノーフィールドの地に召喚されたアーチャーのサーヴァント、かつての親友である黄金の王の存在を感じ取る。
時を超えた友との再会、あるいは戦い。心躍らせる予感に、歓喜に満ちた歌声は大地に響き、闘争の始まりを告げる合図となる――。
Fate/Grand Order』終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、Ⅶの座を統括する生命院サブナックに猛攻を仕掛けた[注 1]
人物
何にでも変化する粘土細工だが、基本形態はヒトの形を取る。
緑の長髪である姿は、地上で出会った一人の聖娼を尊重し模したもの。どことなく幼さを残した男女とも取れぬ顔立ちと体つきで、質素な貫頭衣を身にまとう。その外見は「魔術的な意味での人形」を思わせる雰囲気を放ち、人間らしい淫靡さと自然の物が持つ純粋さを併せ持つ。この形態はギルガメッシュから見れば“一際懐かしい姿”であるらしい。
温和な性格で物腰も柔らかいが、マスターである合成獣を虐待した魔術師を一睨みで圧倒し、逃げ出させるほどの迫力も持つ。普段は美しい花のように佇むが、いざ動き出せば待ったなし・容赦なし・自重なし、の恐るべきアクティブモンスターとなる。
その一方で親友のあまり言わない方がいい点を初対面の相手にためらい無く喋ったり、やや失礼なことを悪意無く言ったりするなど、若干空気が読めないところがある。
友であるギルガメッシュと同じ戦場に招かれたことは彼を歓喜させたが、その喜びはたとえ、いずれ聖杯を巡って干戈を交えることになろうとも、互いに本気で殺し合うことになろうとも、些かも曇ることはない。
人間も地球上の生命なので“好ましい”対象だが、人間はその知性から自分たちを外界から分けて考えてしまっているので擁護対象としては低い。動物、植物に自分と近いものを感じており、彼らを守るために行動する事が主となる。
とはいえ元々好奇心(知的欲求)が大きいエルキドゥは人間との会話を楽しみにしている。その人物が好ましい性格(博愛精神に満ち、全体主義であり、それでいて自分を第一として考えるもの)であれば心からの敬愛と感心を示し、友人としてこれを支える事を喜びとしている。
エルキドゥの人格は身体に刻まれ、例え身体に別の魂が宿っていたとしても、それは神々が造りし肉体の「道」として世界に刻まれる。分かりやすく言えばもともとソフトウェアを入れる前のハードウェアだけの状態で生まれ、そのまっさらな素体にフワワやシャムハト、ギルガメッシュが人間らしさを刻んだ結果が今の彼であり、今の人格はその時生まれたソフトウェアに過ぎない。つまりエルキドゥとはハードウェアを指す名称である。そのため座に登録されているのは魂ではなく肉体である。
自然をこよなく愛し大事だとも思っているが、町の開拓や海底資源の採掘も人間が営む自然の一部と考えているため森を燃やしたり開拓することにも忌避感までは覚えない。人類の自滅に繋がる過度な開拓を見かけたら一応忠告だけはするが無理に止めさせたりはしないとのこと。
『Grand Order』では攻撃的な台詞を述べることが多い。臨戦態勢の相手に対して平和的な手段で解決をしようとせず、武力には武力でと応えることからガチの殺し合いに発展してしまう。そのことから主人公からもバトルジャンキーと指摘されている(本人はそこまでじゃないと否定している)。
悪気は一切ないのだが余計なひとことをつけたり、相手の地雷を全力で踏み抜いてしまう発言をする傾向があることから「キレた斧」と呼ばれており、暴君状態のギルガメッシュをして「ちょっと我でもどうかと思う」というレベルの肝が冷える発言を生前もしていた模様。
カルデアでの物騒さではトップランクであり、バレンタインイベントでも「プレゼントを断ったら廊下に出て自爆する(意訳)」とまで述べていた。
能力
その肉体そのものが、神により作り出された“何にでも変形する粘土細工”。全身が神々の武器にも等しい生きた宝具、ウルク最強の“兵器”である。つまり、生きた「神造兵装」そのもの。聖杯のシステムの関係上、実現は不可能であると言われているが仮にバーサーカーのクラスに据えられることがあれば知恵と理性を持たない代わりに、失った本来の力の全てを開放し神にすら届く力を発揮する可能性がある。人間性と引き換えに力の多くを失っている状態でさえ、かつてギルガメッシュと対等に戦った強大な戦闘力を持つ。
肉体を槍、斧、盾、獣といった万象へと自在に変化させる能力を持つ。ギルガメッシュと数日に渡る死闘を繰り広げ、彼の財宝を空にするも自身も肉体の9割を失い、互いに力尽きて引き分けに終わった。賢王の発言から、飛行能力もある様子。ちなみに、親友によると魔力さえ用意できれば聖杯の代わりをなすことも可能らしい。
『変容』スキルによって『筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運』のパラメーターを一定の総合値から状況に応じて振り分け直す事が可能で、その際の最大値はマスターによって多少上下する。
主人公 (Grand Order)がマスターとなった場合、「30」の総合値から、Aランクは「7」、Bランクは「6」、Cランクは「5」、Dランクは「4」、Eランクは「3」の数値を消費して各能力に振り分ける形(つまり均等に振り分けた場合は全てBランク)となる。また『対魔力』は常にAランクとなる。
負傷した銀狼の合成獣がマスターとなった場合、基本のパラメーターはオールA弱[出 1][出 2]だが、全快した銀狼であればオールAも夢ではない[出 1]。特定のパラメーターをAからA+に上昇させる際は他のパラメーターを2ランク分下げる必要がある[出 3]。『対魔力』は『変容』で振り分けられた魔力の値によってそのランクが上下する。
地球がマスターとなった場合、基本のパラメーターは全てAランクとなった上で、更に30の変動値を各能力値に振り分けることができるため、全てのパラメーターをA+とすることも可能[出 4]
また、スキル『完全なる形』によって大地の魔力を利用し、元のカタチに復元することができる。大地からの魔力供給ある限り、エルキドゥの体は崩れ去ることはない。他に類を見ない強力な再生・復元能力であるが、魂は別。
動物の声を解し、マスターである狼とも苦なく意思疎通する事が出来る他、最高クラスの『気配感知』スキルを持ち、大地を通じて遠距離の気配を察知する事が可能。遠く離れた場所の水源やサーヴァントの気配を感じ取ることが可能で、同ランク以下の『気配遮断』スキルをも無効化出来る。精神を研ぎ澄ますのではなく、世界と一つとなって違和感を炙り出すシステム。『Grand Order』では幕間でキングゥの残した『遺産』と物語を受け継いだ事で、より深くカルデアに連なる世界と一体化し、存在そのものを世界の中に溶け込ませることで、一瞬だけだが敵の攻撃を回避できる様になった。
また森や大地に語りかけることで一定のエリアを支配下に置く事ができ、森の枝葉を急速に生い茂らせ、マスターを隠し守る天然の結界を作り出したり、足を大地と同化させ周囲の砂を身体の一部であるかのように無数の触手として操り、それら触手の先端を剣、槍、弓などの千差万別の武具へと変えて撃ち放つ事が可能。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 銀狼の合成獣 - - - - - A++ 対魔力:- 変容:A
気配感知:A+
主人公 (Grand Order) A++ 対魔力:A 変容:A
気配感知:A+
完全なる形:A

宝具

人よ、神を繋ぎとめよう(エヌマ・エリシュ)
ランク:A++
種別:対粛正宝具
レンジ:0~999
最大捕捉:1000人
エルキドゥ自身を一つの神造兵装と化す宝具。
アラヤ・ガイアの“抑止力”を自身に流し込み撃ち放つ、天地を貫く巨大な光の槍となる。膨大なエネルギーを変換した楔となって対象を貫き、繋ぎ留める。
抑止力の表れそのものとも言えるため、人類・星への破壊行為に反応して威力が激増する[注 2]
ギルガメッシュの『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』と同じ読みを持つ宝具。相性もあるが、威力としても『天地乖離す開闢の星』と拮抗している。
『Grand Order』では「敵単体の防御力ダウン[注 3][注 4]&敵単体に超強力な攻撃&敵単体が〔神性〕特性を持つ場合スタン状態を付与[注 5]」という効果のBuster宝具。
強化後はランクがEXに上昇。ダメージ倍率が上がり、〔人類の脅威〕特攻攻撃が付与される。
民の叡智(エイジ・オブ・バビロン)
大地そのものを自在に変形させ操ることで、地面から槍や鎖といった武器を生み出す能力。
大地を槍や剣、弓など千差万別の武具に変形させて活用し、ギルガメッシュの『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』のように通常攻撃として使用している。
FGOの幕間の物語で判明した宝具だが、これがstrange Fakeで詳細不明な宝具なのかは不明。

真名:エルキドゥ

エルキドゥ。最古の英雄王ギルガメッシュの唯一無二の友にして、神が使用した宝具そのものと言える存在。
エルキドゥは元々、神々が『ギルガメッシュを神の元に戻す』ために遣わした兵器であった。神に反乱したギルガメッシュを縛り、天上に連れ戻す役割を持つ『天の鎖』。自分と同じ“神に作られた人形”に天罰を与える。それがエルキドゥが授かった使命、作られた理由である。
必要に応じて様々な姿に変わるが、基本は緑色の髪を伸ばした十六歳ほどのヒト型であった。
Fate/EXTRA CCCにおける略歴
本来の役割を果たせていないギルガメッシュを戒めるため、千差万別に変化する道具として生まれた。神が粘土をこねて作った土塊からできた生命。父は神々の王アヌ、母は創造の女神アルル。
“誰かの呼ぶ声”を聞いて目を覚ました場所は荒野。理性も魂もなく、目覚めてから数年、野を駆けるだけの日々を送っていた。
“鎖よ、おまえは楔を私たちに戻すのです”。目的としていたのは、母から授かったこの使命のみ。
荒野の彼方から聞こえる“誰かの呼ぶ声”を気に掛けながら、野を走る幸福を味わっていた。
理性がないことを嘆いた父アヌから女をあてがわれ、彼女を自己を知るよい教師とし、知恵と理性、天と地の理をすべて学び、魂が吹き込まれた。最初に作られた、己が使命を果たすための魂である。このとき初めて「エルキドゥ」という名前を自ら口にし、ギルガメッシュに神の怒りを示すという役割と使命を改めて把握した。
自身の存在意義が確固たるものとして認識したことで、エルキドゥは胸を躍らせギルガメッシュを見つけ出すが、当時の王はまだ幼かったため、自分とは違い人間の血が混ざった彼の成長(成人する日)を待ち、対等の在り方として戦える日まで待つことにした。
数年後、成婚の儀を行う建物の前で出会い、数日に及ぶ戦闘を引き分けに近い形で終え、ギルガメッシュとの駆け抜けるような日々を送るようになる。
最期の時。神に逆らった罰として、女神イシュタルの願いが聞き届けられる。友にもらった「輝く星のような大切な言葉」を思い出しながら、自身のことを「罪深い」と悔恨の意を抱きながら落命。その体は、荒野の土塊に戻っていった。
Fate/strange Fakeで語られる略歴
太古の昔、神によって地上に落とされ、妖怪じみた泥人形として森の中に顕現した。はじめは知性も、言葉も、男女の別すら持たず、森で暮らす野の獣と変わらない存在にすぎなかったが、その力は人智を越えており、一度怒りを解き放てば当時ウルクを治めていた黄金の王にさえ匹敵すると噂されていた。その力を眼中にも入れていなかったウルクの王をよそに、やがてエルキドゥは聖娼シャムハトと出会ったことで、全ての運命が流転する。6日7晩に渡って聖娼と寝食を共にするうちに、聖娼の美貌を真似るように己が姿を人へと近づけ、人としての知恵と理性を手に入れた。もっとも、代わりに本来持っていた力の大半と多くの神気を失ったようである。
それでも彼は未だ人間を遙かに凌駕する力を持ち、最初は「野の獣風情」と笑い飛ばした王とも直接に対峙し、天地を揺るがすほどの死闘を繰り広げた末に互いの力を認め合い、無二の友となる。
二人は共に冒険を繰り広げ、苦楽を分かち合い
―――そして女神の怒りに触れて永遠に引き裂かれた。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Zero
ギルガメッシュの回想の中に登場。彼がセイバーに執着するようになり、また、ライダーの誘いを退ける理由となる。
Fate/EXTRA CCC
ギルガメッシュの回想の中に登場。ウルクでの戦いとその後の友情、最後の別れについて語られる。
Fate/strange Fake
ランサーのサーヴァントとして登場。マスターは銀色の狼に似た合成獣。
Fate/Grand Order
第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』解禁に伴い実装。
ストーリー本編では第七特異点に、当時没したばかりだったエルキドゥ本人の遺体に新たな人格を宿らせた存在「キングゥ」が登場。
なおエルキドゥ本人は、第七特異点では回想シーンですら登場しないが、英霊召喚(いわゆるガチャ)で入手できるのはキングゥではなくエルキドゥ本人である。終章『冠位時間神殿 ソロモン』に登場した際には、幕間の物語で語られたような、キングゥの特徴が一部表層化していた。
ウルクの民はほぼ例外なくエルキドゥに感謝や親愛の念を持っており、彼の死を聞いた際には嘆き悲しんだんだとされる。

その他

TYPE-MOON エイプリルフール企画
2009年の「戦車男」では、ひきこもり時々ストーカーなギルの幼馴染。性別はおんなのこ
ちびちゅき!
皆に避けられて寂しそうにしていたベオを見て、彼に「一緒に遊ぼう」と声をかけ、友達になる。
ギルガメッシュが嫉妬に狂うほどベオとは仲良し。

人間関係

Fate/strange Fake

銀狼の合成獣
偽りの聖杯戦争におけるマスター。彼の本能のみから来る『生きる』という叫びを召喚の儀式に換え、スノーフィールドの地に現界する。
ティーネ・チェルク
アーチャーのマスター。自分の旧知の人間のマスターということで興味を持っている。
姿形や性格はまったく異なるが、その「儚さ」がフワワを連想させる、とのことである。また、「土地そのものに接続されて縛られている」という点も同じ雰囲気を感じた理由だとか。

Fate/Extra CCC

主人公 (EXTRA)
夢の中で語り掛け、友への問いを託す。
なぜ彼がこのような行動をしたのか、そもそも、どうして主人公に干渉できるのかは作中では謎のままである。

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
自身を召喚したカルデアのマスター。
親友とは全く違う方向にユニークな個体、或いは人間の基準値が如き人間と評価している。
キングゥ
エルキドゥの遺体に新たな人格を宿らせた存在。ソロモン直下の敵としてウルクに敵対する。
自身の特性から、キングゥの意識・体験はエルキドゥのものとして座に刻まれるようになっており、イベントでは彼の意識に突き動かされるエルキドゥが登場することもあった。
カルデアに召喚されたエルキドゥは、幕間の物語「神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅠ」において、彼の残した『遺産』と物語を賞賛を以って自らの霊基に受け入れた。
フランケンシュタインブリュンヒルデ加藤段蔵哪吒
無反応。特に共感の素振り等は見せない。
ただ、フランに対しては出自に思う所があるのかカルデア退去時までに何度か話をしているとのこと。
ジェームズ・モリアーティナーサリー・ライムメフィストフェレス
上記メンバーとは打って変わって、一度話をしてみたいと積極的に声をかけて集まってもらった。
彼らの共通点としては「悪徳であれ」「子供の守護者であれ」「悪魔であれ」と人に願われたものである、ということだろうか。
ポール・バニヤン
上記の3人と同様に、願われた「開拓の夢」であることからか、一度話を聞いてみたいと思っている模様。
遠坂凛
後述するようにイシュタルとの関係性は最悪の一言だが、性格の根源が同じなのにイシュタルの性格を良い方向に向かわせられる彼女の事は会った事は無いものの尊敬しているとのこと。
「イシュタルと同じ本質を持ちながら、彼女をここまで丸くするなんて、よほど善良な魂の持ち主なんだろうね。いや、逞しい、と言うべきかな。周りを顧みない、猪突猛進な性質もあるからね。」
モードレッド
自身の二番目の幕間の物語にて、彼女の存在について思う所があったのか質問を投げかける。だが、それが彼女の特大の地雷を踏んでしまう事に……。

ちびちゅき!

ルゥ=ベオウルフ
初等部での友人。狼の友人?がもういる上に彼自身も出自が独特なため、友人になることにもまったく抵抗が無い。

生前

ギルガメッシュ
はじめは行いを正すべき暴君と見て戦いを挑み、天地を揺るがす対決の末に互いを認め合った後は、世界の終わりまで道具の一つとして傍に在り続ける事を誓った相手。
だが黄金の王はただ一つの「朋友」という価値をエルキドゥに与え、二人の間の友情を何物にも勝る財宝とした。
彼と異なり世界の全ての人を友人だと思っているが、彼については心の内側まで全て曝け出しても良い唯一の親友と思っている。
実際のところ、互いにサーヴァントになってからは二人とも人生一回分の時間は過ごしているため互いに対する執着はあまり強くなく、カルデアなどで一緒になっても出会えば話し込みはするが殊更に一緒に行動したりはしないし、敵同士になったも戦い合う事にまったく抵抗はないし、どちらかが死んだとしてもそれを成した相手に怒りを向けたりはしない。
シャムハト
同時代の聖娼。一週間寝食を共にしたことで彼女の姿を写し取り、現在の姿になった。
エルキドゥとギルガメッシュの最初の対決の現場にも居合わせており、その様を「世界が七度生まれ、七度滅びたようだった」と詩的に表現している。
イシュタル
かつての主たる神々の一柱。ギルガメッシュに振られたことの意趣返しとしてエルキドゥに致命傷を負わせ、結果的に死に至らしめる原因を作った張本人。
石碑に刻まれた神話の中でも二人の仲は最悪であり、どのような状況であろうと手を取り合うことはない。両者が顔を合わせれば罵り合いや殺し合いが始まるのは自明の理である[注 6]。彼女に対する認識も「人から愛想を尽かされた邪神」とボロクソである。
『Fate/Grand Order』では彼女がカルデアにいると投げつけるものを探しにいこうとする[注 7]
彼女を含む神性たちについては「春先の街に現れる変わり者を相手にしていると思うことが会話するうえでのコツ」だとのこと。
フワワ
かつて戦った怪物であり、友。
エルキドゥをも上回る力を有しており、鋭利な爪を持っていたが、一方で無垢な少女の心を持ち、頭部に薄い色の花の冠を着けていた。
イシュタルとエレシュキガル以外の神々は彼女のことを「完全な人間」だと思っており、エルキドゥ自身もシャムハトやギルガメッシュと出会うまではそう信じ込んでいたとのこと。それが後世の決別に繋がったのであろうか。
自身の幕間の物語で明かされた内容によると、彼女を森から解き放てなかったことを現在でも後悔しており、カルデアでも解決方法を模索している模様。

名台詞

Fate/strange Fake

「君が……僕を呼び出したマスターかい?」
傷ついた銀狼の前に現れ、柔らかな声で語りかける。
「あの広場での決闘の続きも……それはそれで楽しそうだね」
聖杯戦争という戦場でかつての友にまみえ、たとえこちらが相手の首を刎ねようとも、相手がこちらの心臓を抉ろうとも。たかが一度や二度の、いや、千度の殺し合いをしたとても自分たちの間に織り成された絆は断ち切られはしない、という確信に満ちた言葉。
「この時代に調整して言うなら……こんな感じかな」
「僕も……出し惜しみ無しフルスロットルで行くよ、ギル」
のっけからエアを抜いて本気で殺しに来たギルガメッシュに対し、深い安堵の微笑みを浮かべ、魂のスイッチを一瞬で切り替え相対する。
「遠慮することはないよ。僕は兵器だ、存分に使い潰しておくれ」
「『人よ 神を繋ぎ止めようエヌマ・エリシュ』」
友の全てをさらけ出した一撃に応え、エルキドゥも全力で迎え撃つ。二つの「創世の叙事詩エヌマ・エリシュ」がスノーフィールドの地で相克する。
「そうかな? 子供の頃の君がシャムハトの言ってた通りの子なら、それでも生きる道を選んだと思うよ?
 未来じゃなくて、今その瞬間を生きるウルクの民の為にね」
「幼き日の自分が後の暴君と化した自分を知ったなら自害でもしていただろう」と軽口を叩いたギルガメッシュに対し。
エルキドゥも聡明だった子ギル時代を直に見たことはないが、聖娼シャムハトから随分と詳しく聞かされてはいたらしい。
ただし、「Fate/EXTRA CCC」では「聞かされていた」だけでなく、実際にギルガメッシュの幼年期を目で見て、その成長を楽しみに見守っていたものと思われ差異が生じている。
「駄目だよギル。王様がそんな不景気な顔をするものじゃない。
 みんなを不安にさせるのは、暴君の与える恐怖以上に困りものだからね」
二人の戦いに水を差す闖入者に対し、怒りを顕わにするギルガメッシュを穏やかに宥めるように語りかける。
先ほどから変わらず降り注ぎ続ける宝具の山を大地の触手で撃ち落としながら。

Fate/EXTRA CCC

「そうだ。僕の手で、君の慢心を正そう」
ギルガメッシュの「貴様が、我を諌めると?」という問いかけに対して。
「慢心」ではなく「孤独」と言うべきだったが、それはできなかった。ギルガメッシュの誇りを傷つけないために。
「使ってしまった財宝は、惜しくないのかい?」
「Fate/stay night」などで見せる財宝を投げ打つ攻撃をギルガメッシュが覚えたのは、エルキドゥとの死闘が発端。
ある意味ではギルガメッシュがアーチャーで召喚されるようになった原因である。
「そうか。
 つまり君は、見定める道の方を尊んだんだね」
時には北風も必要だろう、というギルガメッシュの言葉でエルキドゥは彼を完全に理解する。
エルキドゥの返しに、ギルガメッシュは幼年期に見せた、涼風のような微笑みを浮かべた。
「僕は道具だ。君が裁定する必要のないものだ。
 世界の終りまで、君の傍に有り続けられる」
遥か先を見据えるギルガメッシュに向けて放った台詞。
自分を道具と言うエルキドゥに、ギルガメッシュは「友」と言い正す。この輝くような大切な言葉が、エルキドゥに本当の意味での自我を持たせた。
「悲しむ必要はありません。僕は兵器だ。
 君にとって数ある財宝の一つにすぎない。
 この先、僕を上回る宝はいくらでも現れる。
 だから君が頬を濡らすほどの理由も価値も、
 僕にはとうにないのです」
土塊に戻っていくエルキドゥを抱き抱え、号泣するギルガメッシュへの進言。
――ああ。
  なんて、罪深い。
末期の独白。死にゆく己を未来永劫ただ一人の友にさせてしまったことで、エルキドゥを失ったギルガメッシュは友を欠けさせたまま未来永劫孤独となる。孤高で在り続けることを最大の誠意としていたギルガメッシュの矜持に、永遠の瑕を付けてしまった悔恨。
……だからこそ、いま君に問うて欲しい。
 まだ人間を愛しているか。
 今でも友の名前を、おぼえているか、と。
 遠い時代の過ちを、もう捨て去ってくれているのかを――
自分は既に消え去った身であるが故に、主人公に問いを託す。彼の答えは――――

Fate/Zero

『この僕の亡き後に、誰が君を理解するのだ? 誰が君と共に歩むのだ?
 朋友ともよ……これより始まる君の孤独を偲べば、僕は泣かずにはいられない……』
息を引き取る間際、親友である黄金の王に「なぜ泣くのか」と問われて。
生命の尽きる瞬間にありながらも、心にかかるのはこの世においてただ一人の友を失い、未来永劫友のいない孤独を行くと決めた友の道のみ。
その最期を看取ったギルガメッシュは初めて死への怖れを知り、不死を求めて放浪の旅に出る。

Fate/Grand Order

「サーヴァント・ランサー、エルキドゥ。キミの呼び声で起動した。
 どうか自在に、無慈悲に使って欲しいな。マスター」
召喚時。神によって鋳造された最強の矛と盾は、人類最後のマスターの呼び声で起動した。
この台詞に代表されるように本作においてプレイヤーと接する「エルキドゥ」は、非戦闘時には自身を兵器として扱いマスターに一線を引いた対応をし、戦闘中は攻撃的な戦闘狂じみたセリフを吐きまくる等、過去の作品から予想されるようなキャラクターとはかけ離れている。
「それも、いいね」
「呼び起こすは星の息吹。人と共に歩もう、僕は。故に―――『人よ、神を繋ぎとめようエヌマ・エリシュ』!!」
宝具解放。神によって創られ、人と共に歩む神造兵器が自身の体を以て放つ、神を律する『天の鎖』。
「いいね。性能を競い合うんだね?」
「さぁ、どこを切り落とそうか」
「良い声を聞かせておくれ」
「お疲れ様。良い切れ味だったよ? キミたち」
上から順に「戦闘開始時」「スキル使用時」「Exアタック時」「戦闘終了時」の台詞。上述した「攻撃的なセリフ」からいくつか抜粋。
エルキドゥに(戦闘を楽しむだけならまだしも)相手をいたぶって楽しむ趣味があることが判明。
単に敵には容赦しないということなのか、それとも………。
「壊れかけた神の武器。かつて、僕はそう呼ばれたことがある。
 間違っているとは思わない。確かに僕は壊れかけているんだろうし」
「壊れかけているからこそ、僕は、僕自身の在り方を再定義した。
 人と共に歩み、人に使われるものになろうとね」
「僕は人とともに歩むと決めたんだ。君は、人だね。
 なら遠慮する必要はない。存分に僕を使うといいよ」
上から順に、「絆Lv3」「絆Lv4」「絆Lv1」のマイルーム会話。
エルキドゥという英霊の、兵器としての在り方の一端が示される。本作に置けるエルキドゥは「兵器として在ること」を中心にしているのか、マスターと触れ合ったり交流するような場面が聴ける会話は少ない。
「ごめん、特別に好きという個体はないんだ。
 そういうのはもう、考えないようにしているというか、予備がないというか……。とにかく、ごめんね」
マイルーム会話「好きなもの」。
エルキドゥを「生涯唯一の友」と定めた黄金の王と同じく、エルキドゥもまた彼のことが自身の多くを占めていることが察せられる。
……のはいいのだが、おかげでマスターは「ごめんね」とか言われてしまうのであった。およそどんな相手とでも深い絆を結べるFGO主人公としてはかなり珍しいケースだろう。
「嫌いなものは……そうだな。錆とか、カビとか、徹底的に駆除したくなるかな」
マイルーム会話「嫌いなもの」。
彼の嫌うものとしては予想外と言えるが……一体何があったのだろうか。
「さあ?君を助けたかった理由は、正直、僕にも分からない。けれど強く、この心臓むねが訴えていた。
 複合神性。復讐に落ちた女神が、ただの一度も自由を知らぬまま消える事を、二度とは見たくないと」
「デスジェイル・サマーエスケイプ〜罪と絶望のメイヴ大監獄2017〜」において、メイヴの手により大監獄の柱として囚われていたゴルゴーンを解放した際、彼女から何故自分を助けるのかと問われた際の返答。
本来エルキドゥにゴルゴーンとの繋がりは生前にも、どの並行世界においても存在しない。だが…バビロニアに於いて、エルキドゥの肉体を使っていた者とゴルゴーンは確かに縁があった。その者はもう死に絶え、事の真相は定かではない。その亡き者の強き想いがエルキドゥに引き継がれたのか……はたまたもしかして…?
「なるほど、一応は美の女神を名乗るだけあってシャムハトの事は認めているんだね。嬉しいよさようなら」
幕間の物語『神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅠ』でシャムハトの外見を模倣しておきながらその中身がエルキドゥであることに我慢ならないイシュタルに対して。
会話をぶった斬りながらイシュタルに容赦ない攻撃を加えており、さながら老獪な武術家の如き不意打ちを与えている。
両者が放つ光の束が空と大地の間でぶつかり合う様はさながら『天地乖離す開闢の星』の物語であり、一発でも流れ弾が当たればマスターは即死というヤバイ状況に陥っている。
「星に刻まれし傷と栄華、今こそ歌い上げよう。
    ──────民の叡智エイジ・オブ・バビロン!」
幕間の物語『神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅠ』にて、宝具発動。星に刻まれし傷と栄華を歌い上げる。
とはいえ、能力は通常攻撃に使用している土を武器に変えるものである。
「流石にノーコメントとしておくよ。僕にも一応、慈悲というシステムは搭載されているんだ」
幕間の物語『神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅠ』にて。イシュタルがエルキドゥを潰すために本物の美の産物として魔像を召喚したが、それが余りにも斜め上なセンスなことに対して。
なお、魔像を見た主人公からドン引きされた挙句に「デザインに引き寄せられてつい」攻撃を仕掛け、ナーサリーから絵本の魔物にピッタリな素敵な怪物と喜ばれていた。
「君は、モルガンという女性に『アーサー王を討ち滅ぼせ』と記された設計書に従って生み出された存在・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だと聞いたよ」
幕間の物語『神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅡ』にて、モードレッドにどうしても質問したいこととして投げかけた衝撃の一言。
「女」以外の地雷を全て網羅する直撃っぷりにモードレッドは怒りすら消し飛んだ殺意を向け、カルデアスタッフはあまりのキレた斧っぷりに頭を抱えたのであった。

その他の作品

「きた! 言峰おじさんの寸勁呼び出し!
 この風圧で前回僕は痛い目にあったんだ!」
「しかし今回は優雅な下着を穿いてきたから備えは万全なのさ!」
『TYPE-MOON 10th Anniversary Phantasm』に掲載の『戦車男 A True Tank Story』より。
幼馴染みの引きこもりニート時々ストーカーことギルガメッシュの部屋に遊びに来たエルキドゥは前回、ギルの世話係である言峰おじさんの「家の柱に寸勁を打ち込む」という無茶な呼び出しの煽りを喰ってスカートがめくれてしまったのだが、しかしギルには子供っぽい犬プリントのパンツを鼻で笑われてしまったので(コークスクリューで制裁)、今回は見られても大丈夫な下着を穿いてきたんだ! ……というちょっとズレた対策の取り方。
直後に同じコマ内の作者コメントの囲みで「スパッツを穿けばいいと思います」とツッコまれている。

メモ

  • 現状ランサークラスのみで登場しているが、バーサーカークラスの適性も持ち合わせている。そちらで召喚された場合はシャムハトと触れ合う前の、神が生み出した泥人形としての側面が強く出る模様。戦闘能力は間違いなく最高峰だが、当然燃費はよろしくないどころかまともな維持ができるマスターなんぞまずいないと予想される。
  • 『CCC』のギルガメッシュルートでは、主人公がギルガメッシュと契約する前に契約していたサーヴァントは「バーサーカー」のクラスであった事以外、不明なままである。前述の通り主人公に夢の中で話しかけ、自分と過去のギルガメッシュの記憶を見せてくるため、「このバーサーカーとはエルキドゥなのではないか?」という説が存在する。
    だが元々「バーサーカー」のクラスは恐ろしいほどに燃費が悪い上に、ギルガメッシュより格上のサーヴァントを狂化して使役するなど文字通り狂気の沙汰である。また主人公がいくらサイバーゴーストに近い存在であるためリミッター制限が緩いと言っても、当初サーヴァントのステータスがオールEになるような魔力供給量では召喚した瞬間に干からびてしまう。
    ギルガメッシュもこのことに対してはやけに素っ気なく、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」と、かつての友に対するものとは思えないような態度のコメントを残している。
    • しかし『Fate/strange Fake』で描かれた二人は互いに対する痛烈な皮肉ともとれる発言でも軽口のように言い合える関係だったため、上記の発言も二人にとっては他愛のないものだったと取ることもできる。あるいは単純にギルガメッシュが以前のサーヴァントをエルキドゥだと知らないだけ、または以前のサーヴァントが何も言わず去って行ったのは(エルキドゥにとって)信頼できるギルガメッシュに後を託したから、という考え方も出来なくはない。無論、単に作者による違いが出ただけという可能性もあるが。
  • 『Fate/EXTRA CCC』と『Fate/Zero』で彼の最期が描かれたが、その内容はまったくの正反対。『CCC』では孤高であらんとしたギルガメッシュの友となり、その矜持に瑕をつけたことに深い罪悪感を抱いていたが『Fate/Zero』においては逆にこれからも孤高(孤独)であろうギルガメッシュを悲しんでいる。
    • この差異について公式からのアナウンスはまだないが、『CCC』が『Fate/Zero』の後作品であること、『CCC』の執筆者が原作者である奈須氏であることから現在は前者の設定に統一されたものと考えられる。
    • もっとも、言峰の妻についての回想のように何らかの辻褄合わせ的なアナウンスが後から出る可能性もあり、やはり公式の見解待ちである。
  • 『Fate/Zero』のドラマCDでは外見に似合わない男性的なCVが付けられているが、ドラマCD制作時では現在の中性的な容姿や具体的な人物像が設定されていなかった。
    • 『Fate/Grand Order』ではランルーくんを演じた小林ゆう氏が担当することとなった。
  • エイプリルフール企画の『戦車男』では女の子という設定になっていて、幼馴染みであるギルガメッシュの部屋に窓から毎日のようにお邪魔したり、ギルガメッシュが戦車男に強気な助言をする度に辛辣なツッコミを入れたり、言峰おじさん(映画公式サイトでは「おばさん」と呼ばれておりギルの母的な存在っぽかったのだが、後に春野氏本人が家政夫兼世話係の男性に訂正してしまった)が作ったご飯(当然マーボー)を一緒に食べたりするなど、当人間の認識はともかく傍目にはリア充爆発しろ的な仲の良さである。
    ちなみに愛犬のリョウ号は『strange Fake』でのマスターである銀狼で、成田犬という犬種らしい。勿論、成田良悟氏のもじりである。
  • 一人称は基本的に「僕」だが、EXTRA主人公に語りかける声は「ワタシ」。
  • 成田氏がFate作家座談会で、エルキドゥとギルガメッシュの関係について『strange Fake』で書きたかった事を『CCC』で先にやられてしまった、ともらしている。
    当時、奈須氏に「どういうことですか……」と尋ねたところ、「いやー、だってさ、ギル出そうって話になって、確かにギル出せば面白そうだと思ったから」と返されてしまったという。そのため『strange Fake』の続きを書くことが有ったとしても、もう二人の過去話にはあまり踏み込まず、最初に予定していた話とは違った流れになるという。
  • なんと気配感知A+という同ランクの気配遮断を打ち消すスキルを保有しており、つまりアサシンのクラススキルが機能しないということが判明。やはりAUOの言うとおりハサンは一番不遇な英霊なのだろうか。
    ……と思われていたのだが、なんとそれを上回る気配遮断EX持ちというハサンが召喚される事態が発生。ここに来てハサンでもエルキドゥを倒せる可能性が浮上してしまい、不遇どころかとんでもないダークホースへと化けてしまった。
    • ランクの問題と言うよりは、気配の感知方法が世界と一つとなって違和感を炙り出すシステムのため、世界と同化するハサンの気配遮断だと違和感を炙り出せず感知の網を潜り抜けてしまう為だと思われる、近い例として開幕の物語にて自身と同じ魔力(キングゥ)で覆い隠されてラフムの気配が感知できなかった事などが挙げられる。
  • 死因が「神の災厄」なため、天罰としての側面を持つペイルライダーが天敵。ただし上記の気配感知スキルで接近に気づきやすいため、対峙する状況を避けることは比較的やりやすいと思われる。
  • 2018/03/20にてFGOの幕間の物語が追加されたが、執筆担当は設定担当の一人でもある成田良悟氏。奈須きのこ氏に「ゲストで書かない?」と提案され、初めてFGOのシナリオを担当。
    成田氏曰く『何故強化クエストであのスキルがあの形で強化されたんだろう』と考え、そこから七章の結末を搦めて組み上げたシナリオ[2][3][4]
  • 奈須氏によるサーヴァントの強さの位置付はAランク[出 3]

話題まとめ

ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥ
エルキドゥはギルガメッシュと同様に『ギルガメシュ叙事詩』に登場する英雄だが、相違点が幾つか存在する。
叙事詩では『エンキドゥ』と記載されており、TYPE-MOON世界のエルキドゥとは読み方が異なっている。ただしTYPE-MOON世界においてもエルキドゥの名前のスペルはEnkiduとなっている。
エルキドゥが人間性を得るきっかけとなった人物について、『Fate/EXTRA CCC』では「父アヌからあてがわれた女」だが、原典ではギルガメシュ王の指示に従い狩人が連れてきた聖娼であり、『strange Fake』など他のTYPE-MOON作品でも同様に聖娼とされている。
伝承におけるエンキドゥは娼婦シャムハトと6日7晩に及ぶ性行為によって野性を失う代わりに人間性を獲得しているが、TYPE-MOON世界のエルキドゥとシャムハトは「寝食を共にした」とだけ記述されている。
「ギルガメシュ叙事詩」のエンキドゥは性別なしのエルキドゥと違い、男性として描かれている。
エンキドゥは野人性から発生する過激な一面も持ち合わせており、イシュタルから差し向けられた天の牡牛を討伐した後には、牡牛の遺体から腿を引きちぎって彼女の顔面に投げつけ、更に臓物までをも掲げて手酷く侮辱したという。また森の番人であるフワワと戦った際は、命乞いをするフワワの言葉を聞くギルガメッシュに対して、考える間も与えぬ速さで早々に止めを指すように忠告している。これらの蛮行が、神々の怒りを買った原因であると言われている。『Grand Order』でのエルキドゥがかなり過激な物言いをしているのはこの一面由来かもしれない。そういう意味では『strange Fake』よりもある意味で原典に近いと言える。
怪物フワワとの関係性
エンキドゥがギルガメッシュとともに、杉の森を守る怪物フワワを討伐したことは有名である。
これだけならば両者の関係性は「討伐する者」と「討伐された者」でしかないが、2015年に発見された書板の記述によってフワワとエンキドゥが実は昔馴染みであったことが判明した。フワワはエンキドゥの幼い頃を知っており、エンキドゥもまたフワワの住む森への道筋や彼の強さについて知っていた。そしてフワワが敵として立ちはだかるエンキドゥに投げかける言葉の中には、彼に対する微妙な感情を垣間見せるものもある。
奇しくもフワワとエンキドゥは神々によって生み出された存在という共通点もあり、二人の関係性はそれまで考察されてきた以上に深いものであると思われる。
この発見に対して成田氏は「わりとかなり重要な案件」と語っているため、作中に設定が反映される可能性もある。

脚注

注釈

  1. ただ、容姿はキングゥのものであり、ゴルゴーンもエルキドゥを見たときはキングゥの名前を言いかけた。
  2. 「fake」作者の成田良悟氏のTweetによれば、殺生院キアラのような連中に特攻効果が発生するとのこと。[1]
  3. 3ターン
  4. オーバーチャージで効果UP
  5. 1ターン
  6. なお、時間神殿での戦いでは人理焼却が実行する瀬戸際だったのかエルキドゥを見逃していたその割には(魔神柱を巻き込む形とは言え)例のごとく殺し合いに発展したが。寧ろサブナックがある言葉を発したことで両者の逆鱗に触れてしまい、殺し合いそっちのけで叩き潰される羽目となった。
  7. 後述するように、生前は彼女に天の牡牛の臓物を投げつけている。

出典

  1. 1.0 1.1 小説版『Fate/strange Fake』第1巻 あとがき
  2. 成田良悟さんのツイート 2016年12月14日
  3. 3.0 3.1 小説版『Fate/strange Fake』第2巻 あとがき
  4. 竹箒日記 : 2016/12

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