「Fate/EXTRA Last Encore」の版間の差分
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**案の定、『Last Encore』は前提を知っているかいないかで感触が変わるものを目指し、原作ゲームを知っている人はその違いに「なん……だと……?」と刮目してもらえるようにと竹箒日記で綴った<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201801.html 竹箒日記2017/1/27]</ref>。<del>やっぱりである。</del> | **案の定、『Last Encore』は前提を知っているかいないかで感触が変わるものを目指し、原作ゲームを知っている人はその違いに「なん……だと……?」と刮目してもらえるようにと竹箒日記で綴った<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201801.html 竹箒日記2017/1/27]</ref>。<del>やっぱりである。</del> | ||
**そもそも『ゲームのアニメ化』ではなく『アニメの為に作った本』はこれが初めてであり、「趣味に走っていい。とにかくやりたい事をやっていい」と二度目の打ち合わせの時に言われたのが、『Last Encore』の土台になっている。<br>奈須氏はそれまでアニメ脚本の経験がなく、まず一冊『Last Encore』の原作本を書いた後、アニメ脚本経験のあった桜井光氏に脚本への落とし込みや修正を手伝ってもらった形となっている。 | **そもそも『ゲームのアニメ化』ではなく『アニメの為に作った本』はこれが初めてであり、「趣味に走っていい。とにかくやりたい事をやっていい」と二度目の打ち合わせの時に言われたのが、『Last Encore』の土台になっている。<br>奈須氏はそれまでアニメ脚本の経験がなく、まず一冊『Last Encore』の原作本を書いた後、アニメ脚本経験のあった桜井光氏に脚本への落とし込みや修正を手伝ってもらった形となっている。 | ||
− | *** | + | ***その結果、本作は極めて難解なアニメとなっている。評価の方も賛否が激しいが、EXTRA未プレイの視聴者どころか既プレイの視聴者からすら「評価以前によく分からない」と言う感想が少なからず見受けられたほど。そして肯定的な視聴者からも「(これはこれで面白いが)やはり『EXTRA』を単純にアニメ化した方が良かったのでは」「せめて2クールならもう少し分かりやすくまとまったのでは」との声も有る。 |
***また、「2017年冬放映予定のはずが2018年1月に延期」「10話(3月放送)で一旦打ち切られ、11話以降は7月末に3話まとめて一挙放送」「それに伴ってBD&DVD発売も5月から8月以降に延期」など、制作状況も割とギリギリだった様子。 | ***また、「2017年冬放映予定のはずが2018年1月に延期」「10話(3月放送)で一旦打ち切られ、11話以降は7月末に3話まとめて一挙放送」「それに伴ってBD&DVD発売も5月から8月以降に延期」など、制作状況も割とギリギリだった様子。 | ||
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== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年10月19日 (土) 05:45時点における最新版
Fate/EXTRA Last Encore | |
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放送期間 |
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放送局 | TOKYO MX ほか |
話数 | 全13話 |
概要[編集 | ソースを編集]
『Fate/EXTRA』をテレビアニメ化した作品。しかし、内容はキャラクター等は共通するものの原作ゲームと大きく異なっている。
登場人物[編集 | ソースを編集]
- 岸浪ハクノ
- 聖杯戦争に参加しているマスター。
- セイバー
- 岸浪ハクノのサーヴァント。
- 遠坂リン
- 第一階層でレジスタンス活動をしている元マスター。
- ラニ=Ⅷ
- 第二階層でレジスタンス活動をしている元マスター。
- 間桐シンジ
- 第一階層のフロアマスター。
- ライダー
- 間桐シンジのサーヴァント。
- ダン・ブラックモア
- 第二階層のフロアマスター。
- アーチャー
- ダン・ブラックモアのサーヴァント。
- ありす
- 第三階層のフロアマスター。
- キャスター
- ありすのサーヴァント。
- ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
- 第五階層をうろつく殺人鬼。
- バーサーカー
- ユリウスのサーヴァント。
- 間桐桜
- 保健室のNPC。
- 尼里ミサオ
- 第三階層まで勝ち上がったマスター。
- ライダー
- 尼里ミサオのサーヴァント。本編では登場しないが、ドラマCD「あまり者の聖杯戦争」に登場。
- レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
- 予選に参加しているマスター。
- フェルグス、レオニダス、ダレイオス
- 聖杯戦争を降りたマスターから売却されたサーヴァント。シンジの手により狂化され手駒にされている。
- 風魔小太郎
- 第二階層の戦いでダン、アーチャーペアに倒されたサーヴァント。
- 鈴鹿御前
- 999年前の聖杯戦争による決戦にてダン、アーチャーペアを倒したサーヴァント。
- ガウェイン
- トワイス・H・ピースマン
- セイヴァー
- 言峰綺礼
- 岸浪白野
用語[編集 | ソースを編集]
- ムーンセル・オートマトン
- 月の内部に発見された巨大なフォトニック結晶体。
- 人類とは異なる知的生命体によって作られた、光を記憶媒体にしたスーパーコンピューター。
- 「月の聖杯」とも呼称される。
- SE.RA.PH
- 正式名「SERIAL PHANTASM」。ムーンセル内に造られた霊子虚構世界。
- 規模が巨大になったムーンセルが自身を運営するために作った"月を回す都市型エンジン"。
- 魔術師(ウィザード)
- 魂レベルで電脳空間にダイブできる異能者。
- 自己の精神・魂を霊子化し、アバターとして電脳空間で活動できる。
- マスター
- 聖杯戦争に参加した者たちの呼称。サーヴァントを召喚・契約し、聖杯戦争に参加する。
- 英霊(サーヴァント)
- 人類史から読み取られ、選抜された「英雄・偉人」を誇張・再現したもの。
- SE.RA.PHにおいてはマスターの戦闘代行人として使用される。
- 聖杯戦争
- 「あらゆる願いを叶える」という「月の聖杯」を巡って争われる戦争。
- 月の内部を舞台とした、128人のマスターによる生存競争。聖杯を手にできるのはただ一人の勝者のみ。
- 焼却炉
- 辺獄の薔薇園。立ち入った生徒の半数は意味消失からの自殺に陥っている。
- 廃棄物として捨てられたものの跡地。
- 良くないもの、悪夢を見る場所として知られる。
- 構造帯そのものが破損しているためSE.RA.PHの清浄機能が働いておらず、ここに訪れた者は三層のレイヤーを同時に視る。
- 一つは元々用意された土台「廃墟」。
- 一つは予選参加者全員に見せていた共通幻想「学園」。
- そして一つは来訪者が持ち込んだ原風景「トラウマ」。
- 西欧財閥
- レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイを筆頭とした経済団体。『EXTRA』の世界における地上の王。
- 西暦2030年、レオナルドは聖杯を手に入れるべく月の聖杯戦争に参加した。
- アンジェリカケージ
- 七つの海の底に君臨する熾天の檻。
- 月の中枢に位置し、外部からの知的生命体がムーンセルにアクセスする為の到達点とされる。
- NPC
- 聖杯戦争を円滑に進めるために作られた仮想生命。
- それぞれに決められた役割があり、逸脱することはできないが独自の思考、人格が備わっている。
- ムーンマイルラダー
- 上昇し、七天の海の戦いへと導くもの。傷を癒す効果もある。
- 聖杯戦争に参加したマスターが対戦相手であるマスターに勝利した時のみ下ろされるSE.RA.PHの基本原則で、
- 下から上の階層へ上るにはこのラダーを使用する必要がある。
- 余談ではあるが、下の階層に下りるだけならラダーは必要ではない。
- 霊子ハッカー
- ウィザードと同義。
- 新設海洋都市ケープ
- もともとはSE.RA.PHの七層を構成する第一階層だったが、SE.RA.PHの管理から解放された都市。
- 最後の聖杯戦争中、1回戦に勝利したものの2回戦に上がる事を拒否した間桐シンジが、
- 争いが起きないように一定の法律のもと都市行政によって運営していた。
- 後に彼の片腕となる女性マスターが第三階層より逃げ延び、シンジの秘書となり、ケープはより完成した都市となった。
- 以後、間桐シンジはかつての舞台であった旧校舎を住居とし、表だった都市運営は秘書となった女性マスターが行っていた。
- 少女を中心にした治安部隊を組織したのはその女性マスターの趣味だとか。
- コードキャスト
- 電脳空間で使用される簡易術式プログラム。
- ウィザードはコードを予め設計・製造しておき、これに魔力を通すことで起動させる。
- フロアマスター
- 各階層の仕組みがそれぞれ独立したものになって、階層に残ったマスターが自動的になったもの。
- その時に生存していたもの、あるいはその階層の戦歴の中でもっとも優れたマスターが選ばれる。
- 皇帝特権
- セイバーが持つ固有スキル。
- 万能の天才と自称するセイバーは、自分にできる範囲での技術ならば一時的に「その最高値」を身につける。
- 権力のみで不可能を可能とさせた皇帝たちの持つ、強力なワガママ主張スキル。
- 魔力供給
- サーヴァントは自力で魔力を生成できるものの、その生産量は彼らの多大な消費量には追いつかない。
- マスターは自身の生体エネルギーを魔力としてサーヴァントに分け与える。
- その方法は様々だが、接触による供給がもっとも効率がよい。
- ラニと星辰
- 星辰とは星、星座の並びのこと。ラニは占星術を得意とする。
- ラニはアトラス院と呼ばれる地上最後の魔術機関が鋳造した、地上最後のホムンクルスである。
- 感情より理論を優先するよう調整された電脳活動に特化した人工生命だが、
- 錬金術から生まれたラニは失われつつある神秘学「オカルティズム」を重要視しているようだ。
- 西暦3020年
- 本作品における現在の年。SE.RA.PH崩壊から約1,000年。
- 地上の人口は10万を切り、じき滅亡域に到達する。
- 文明圏を維持する事が人の証であると仮定すると「SE.RA.PHにいるマスター」が最後の人類。
- そしてSE.RA.PHが崩壊すると人類は宇宙から消えることになる。
- イチイ
- ケルト、北欧における聖なる樹木の一種。
- アーチャーの弓はシャーウッドの森の木から作られている。
- 伝説によるとアーチャーは「この矢が当たったところに埋葬してほしい」と残したという。
- 王城
- ラダー出現場所。第二階層入り口。
- 多くのマスターは狙撃手を倒す為に王城から離れたが、
- 狙撃手はこの王城に身を潜ませていた。
- 刻を告げる鐘の音は、王城頂部から時計塔の鐘を狙って撃たれた跳弾の音である。
- 悔根の森
- 姿を見せない狙撃手の狩り場となった第二階層。
- 刻を告げる鐘楼が鳴り響いた時、迷い込んだマスターは
- その頭部を撃ち抜かれ、「決闘」に至る事もできず抹殺されてきた。
- 『停滞の海』から戦いに訪れたマスター達は、
- 入り口である「王城」を出た瞬間に狙撃され、森への撤退を余儀なくされた。
- マスター達は狙撃手がいるであろう時計塔を目指し、その道半ばで狩人に倒されるか、時計塔に辿り着いた時、最後の罠によって殺された。
- サイバーゴースト
- SE.RA.PHに出現する「幽霊」。
- 魂を情報化し確定させた世界であるSE.RA.PHでは、
- 地上ではあり得ない「精神だけ」「魂だけ」の生命活動がありえるため、ゴーストが物理的に存在する。
- 死の間際の記録が再生されているため、無念が焼き付いた場所からは動けない。
- ムーンセルに見つかれば即座にデリートされる、死者の夢のようなバグでしかない。
- 忘却の庭
- マスターを捕食する怪物が徘徊する第三階層。
- 「自分の名前を忘れさせて無力化させる」というありすの固有結界「名無しの森」と融合したもの。
- ここでは誰もが時間の迷子になる。
- 人生は連続した物語に見えているだけで、実際は過去と現在のシャッフリングにすぎない。
- ありす
- 千年前の聖杯戦争において、第三階層まで到達したと記録されているマスター。
- ゴーストではあるがSE.RA.PHで生まれたゴーストではなく、
- 地上から月に昇る過程でゴースト化していた為、自由に移動できる希有な存在だった。
- 生存競争には向かない性格だったが、マスターとしての性能は破格・規格外のものだった。
- 彼女を相手にしたマスターは「戦闘行為」にすら辿り着けなかったという。
- アリス
- キャスターがマスターであるありすの望みに応えた姿。
- ありすとうり二つの容姿・性格をしているが、ありすが「怪物」に変質した後、その姿は失われた。
- 今はただ、かつてお茶会が開かれたテーブルに最後の希望を残すのみ。
- ザザ鳴りの街
- 雨が降り続く第五階層。
- 吹き溜まった死、怨念の声がノイズとなり、そのノイズが雨音となって再生されている。
- この階層を彷徨う殺人鬼の怒りが投影された物で停滞し、崩壊した地上の風景を再現しているとも。
- フロアマスターは既に死亡したと判定され他にマスターもいないため、一騎打ちによる勝者輩出は行われなかった。
- そのため、既にラダーは下りている。
- デミ・サーヴァント
- サーヴァントの情報を自身に取り込み、その能力を継承したもの。
- 基本的には召喚し、契約したサーヴァントでしか成立しない。
- どのようなマスターであれ、英霊の霊基に耐えきれず途中で崩壊してしまうが、
- 「生まれながらにそう調整された個体」であれば耐えられる可能性はある。
- 死相(デッドフェイス)
- チャクラ・ヴァルティン成立後、ごく稀に発露するようになった強化現象。
- サイバーゴーストは、生を求めて彷徨う肉体の無いもの。
- 一方でデッドフェイスは生きながら死に囚われた、何も生み出さない悪性情報の一種。
- SE.RA.PHでは肉体の死と精神の死が別物のため、死に切らなければ精神活動も呪いとして蓄積される。
- 熾天の檻が閉ざされ、聖杯戦争が終わった事で死者の無念を分解する浄化機能が停止し、死を放置する事になった。
- そこから生まれたものがデッドフェイスである。
- 死を迎えながら死に切れない精神情報は電光の仮面となり、死した肉体を動かし、
- いずれ肉体すら悪性情報に変質させ、その素顔を死の貌に塗り替えてしまう。
- 満足な終わりを迎えた肉体すら汚染し「動く死人」に変わってしまった時、
- その生命意義は全て失われ、フロアを彷徨うだけの災害となる。
- 試写室
- ハクノが失意の中で辿り着いた記録。
- 「君は憎しみを知らない」という吐露に反応した誰かの余計なお世話。
- 1000年前に行われた聖杯戦争では校舎の中にあった視聴覚室であったとも。
- 今はやきそばパンだけが残されている。
- 真名
- サーヴァントの本当の名前。クラス名ではなく、英雄としての真実。
- その告白は特別な物であり、正しい契約者の物。
- これをサーヴァントから告げられ、マスターは本当の“契約者”となる。
- 招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
- セイバーの宝具。
- 生前は思うままに生き、死後は「バビロンの大淫婦」と貶められたセイバーの人生・信条を形にした大魔術。
- セイバーが築き上げた黄金劇場を魔力で再構成し、
- 「この舞台の中でなら全ての幸運・勝機が主役である彼女に傾く」という決戦場。
- 「ローマの大火」というローマを襲った大火災を鎮めた逸話もあるため炎の扱いに優れており、炎の災厄に縁がある。
- 無限の残骸(アンリミテッド/レイズ・デッド)
- 実力伯仲だった二名のマスターの戦いの末路。
- 勝者を輩出する事なく、敗者を決定する事なく、ただ戦いに破れたそれぞれの遺体が積み重なる無人の第六階層。
- 1000年前の聖杯戦争で遠坂リンとラニ=Ⅷはこのフロアで対決したが、その結果は完全なる引き分けだった。
- 互いにサーヴァントを失い、互いに致命傷を与えた両名は「勝者でもなく敗者でもない者」としてカウントされてしまった。
- その後、トワイスの手で二人が仮死状態で保護された際に聖杯戦争が停止し、
- ムーンセルは第六階層で最も優れたマスターであるリンとラニをフロアマスターとして選んだ。
- 死の直前にある両者はフロアの核として採用され、第六階層は彼女達の世界に再構成された。
- リンとラニが自分達の状態(フロアを維持する為の補助装置として組み込みまれた事)を把握するまで数十年のラグがあり、
- その間、第六階層にいた数少ないマスター達は第七階層に向かったか、下層に避難した。
- 死の直前でフロアと同化したリンとラニの本体(オリジナル)の意識は未だ「聖杯戦争」のただ中にある。
- 彼女達は霧のかかった意識のまま本能に従い、代理となる分身(アバター)を作成。
- 勝敗を明らかにするため戦闘を再開したのだが、何年・何十年・何百年と戦いを繰り返しても、
- 彼女達が勝者としてフロアから開放される時は来なかった。
- 500年もの殺し合いが続き、彼女達もようやく状況を諦めた。
- 自分達ではもう判定は覆らない。リン(ラニ)を殺した所でラニ(リン)が勝者になる事はない。
- 彼女達が「勝者」か「敗者」になる方法はただ一つ。
- 第六階層まで上がってきたマスターと戦い、これを倒して勝者としてカウントされるか、
- 倒されて敗者としてカウントされるかだけである。
- 分身(アバター)
- リンとラニの今の姿。数百年にも及ぶ、自己改造と自己強化の成れの果て。
- フロアマスターとなった彼女達は生体工場となり、ライバルであるリン(ラニ)を上回るため、
- 自身の電脳体を改良し続け、その果てに自らをサーヴァント化した。
- 既にサーヴァントを失っていた彼女達は、かつて契約していた英霊の要素を自身の電脳体に植え付け融合させている。
- その有様は成長というより、工場で出荷される兵器の様なもの。自己改造は本体(オリジナル)そのものから始まり、
- 彼女達は生きたまま違うものに組み替えられる痛みと恐怖を幾度となく繰り返し、今の最適解の電脳体に落ち着いた。
- 長いトライアルの末、リンはスキルに特化したサーヴァントスタイルを選び、
- ラニはパワーに特化したサーヴァントスタイルを選んだようだ。
- 各階層でハクノとセイバーに協力していたのは、第六階層から下層に向けて派遣されたこの分身である。
- SE.RA.PHは一方通行の為、各階層に一人ずつ分身を派遣していた。
- その目的は言うまでもなく「まだ生きているマスターを見つけ出し、彼女達の本体が待つ第六階層まで到達させる為」だった。
- 心臓世界アストライア
- 第六階層の中心にあるドーム。
- フロアの心臓部分であり、この天秤の上からどちらかが欠けた時、第六階層は崩壊する。
- リンとラニの本体が安置されており、分身達はこのドームに入る事を本能的に恐れている。
- いかに代理といえ分身(借り物)が本物に近づきこれを直視しようとした時、自己矛盾により砕け散る可能性があった為だ。
- また、分身達では本体に干渉する事は出来ない為、自殺する事も叶わなかった。
- 分身達は消滅の際、蓄積した情報・記憶を本体に送り届ける。
- 分身達の行いは全て、眠り続ける本体にフィードバックする構造になっている。
- 太陽の頂
- 黄金の海に囲まれた、大小の剣の山が乱立した第七階層。「熾天の檻」から落とされた岸波白野の最期の土地でもある。
- 事実上、聖杯戦争における決戦の場で「もう上がる階層はない」ため、ここではムーンマイルラダーは降りてこない。
- 雲海の上に幾つもの山の頂が見え、一際高い山の頂にある神殿跡がマスター同士の決戦場となっている。
- この決戦場で勝利したマスターは自動的にムーンセル中枢のある「熾天の檻」に招かれる。
- 転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)
- ガウェインの宝具。
- 「約束された勝利の剣」の姉妹剣であり、人工太陽の柄を宿す炎の聖剣。
- 純粋な破壊力であれば聖杯戦争の中でもトップランクの宝具。
- レオの膨大な魔力供給と強化術式によりその威力は更に向上し、真名開放による一撃はセイヴァーの「天輪聖王」と拮抗、これを上回った。
- 攻性防壁(ファイヤーウォール)
- 月の聖杯戦争で敗れたマスターが灼かれる防壁。
- マスターの命を奪うのは敵マスターではなく「不要になった敗者」を処理するSE.RA.PHの、ひいてはムーンセルの敷いたルールそのもの。
- 辺獄の底
- 予選会場のあった階層。第1話において予選会場は消去され、今は何も無い空間が残るのみ。
- セイバーが眠っていた辺獄の薔薇園のみがかろうじて残されている。
- 暗い闇の中、切り取られた空を目指して二人は歩く。
- そびえる天を睨む。喝采は失われ、繁栄は虚偽に落ち、多くの願いは砕け散った。
- それでも―――その辺獄に光は射した。
- オーバーカウント1999
- 決定的な資源枯渇・人類の衰退の始まりの時期。その原因は不明。
- 人類では食い潰せないはずの地球の資源は枯渇し、世界から生命が生きていく為の力は失われた。
- トワイス曰く「地球はその魂とも言える核を傷付けられた」とされている。
- ガウェインの傷跡
- 1000年前の聖杯戦争・第七回戦で胸を抉り、霊核を破損させたガウェインの傷。
- レオとの対決時、千載一遇の好機に全てを込めて放たれた、岸波白野とセイバーの生命の証。
- 「貴女にこの先の未来は無いとしても、貴女という生命の意義はその一撃で完成した」。
- それは転じて「理想の王」として作られながらその理想そのものに疑問を抱いた、レオの最後の完成形でもあった。
- 栞(しおり)
- ありすとキャスターが遺した本の栞。劣化しているものの「永久機関・少女帝国」を発動させる。
- この栞は一度きりで散ってしまう物であり、その使用と共にキャスターはその長かった物語を終え、穏やかに本を閉じた。
- 熾天の檻
- 並行世界の運営まで観測・予測するムーンセルの心臓部。
- 並行世界の在り方は巨大な樹を思わせる構造であり、セイヴァーが悟りを開いたのも菩提樹の木の下だったという。
- 空中に浮かぶ立方体がムーンセル中枢であり、聖杯と呼ばれるもの。
- 本来なら聖杯戦争に勝利したマスターは無条件で中枢に誘導されるが、トワイスによってその中枢は閉ざされている。
- 天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)
- トワイスのサーヴァント、セイヴァーの宝具。聖杯戦争のルールを変えたと語られる。
- 本作品におけるセイヴァーは最終局面でこの宇宙から立ち去ったものの、彼が残した宝具はトワイスの指示通りに活動している。
- 大輪と小輪に分かれており、大輪はSE.RA.PHを囲み破壊しようとしている直径70kmのリング、小輪は熾天の檻だけを囲む直径7㎞のリングで構成されている。
- 小輪はトワイスとムーンセル中枢への到達を阻む迎撃宝具であり、武の王「転輪聖王」が持つとされる七つの具足を模したバンカーバスターを有する。
- マスター
- 聖杯戦争のマスター。
- サーヴァントと運命共同体であり、彼らの力をもってその願いを叶えんとする者。
- 生存競争は醜く残酷で、憎しみを生み続ける。
- その中でまだ前に進む者たちだけが勝ち残り、己の責任を全うしようとあがき続けた。
- もう聖杯戦争が行われる事はなく、それらは全て過去の遺物となった。
- 「マスター」。それは最後の残響、聖杯戦争に贈られる名も無い喝采。
- 辺獄から第七階層までの戦いの末“誰でもない誰か”として誕生した命は、一人の
人間 として、己が願いを獲得した。
スタッフ[編集 | ソースを編集]
- 原作
- 奈須きのこ、TYPE-MOON / Marvelous
- シリーズ構成
- 奈須きのこ
- キャラクター原案
- ワダアルコ
- 総監督
- 新房昭之
- シリーズディレクター
- 宮本幸裕
- キャラクターデザイン・総作画監督
- 滝山真哲・山村洋貴
- アクションディレクター
- 三輪和宏
- 美術監督
- 望月卓磨
- 色彩設計
- 日比野仁
- CG監督
- 高野慎也
- 撮影監督
- 会津孝幸
- 編集
- 松原理恵
- 音響監督
- 鶴岡陽太
- 音響制作
- 楽音舎
- 音楽
- 神前 暁(MONACA)
- アニメーション制作
- シャフト
主題歌[編集 | ソースを編集]
- オープニングテーマ「Bright Burning Shout」
- 作詞:田淵智也 / 作曲・編曲:神前暁 / 歌:西川貴教
- エンディングテーマ「月と花束」
- 作詞・作曲:さユり / 編曲:江口亮 / 歌:さユり
メモ[編集 | ソースを編集]
- 原作者であり、シリーズ構成として参加する奈須きのこ氏が「単なる『EXTRA』のアニメ化である」と『TYPE-MOON エースVol.12』のインタビューで答えたのだが、果たして。
- 案の定、『Last Encore』は前提を知っているかいないかで感触が変わるものを目指し、原作ゲームを知っている人はその違いに「なん……だと……?」と刮目してもらえるようにと竹箒日記で綴った[出 1]。
やっぱりである。 - そもそも『ゲームのアニメ化』ではなく『アニメの為に作った本』はこれが初めてであり、「趣味に走っていい。とにかくやりたい事をやっていい」と二度目の打ち合わせの時に言われたのが、『Last Encore』の土台になっている。
奈須氏はそれまでアニメ脚本の経験がなく、まず一冊『Last Encore』の原作本を書いた後、アニメ脚本経験のあった桜井光氏に脚本への落とし込みや修正を手伝ってもらった形となっている。- その結果、本作は極めて難解なアニメとなっている。評価の方も賛否が激しいが、EXTRA未プレイの視聴者どころか既プレイの視聴者からすら「評価以前によく分からない」と言う感想が少なからず見受けられたほど。そして肯定的な視聴者からも「(これはこれで面白いが)やはり『EXTRA』を単純にアニメ化した方が良かったのでは」「せめて2クールならもう少し分かりやすくまとまったのでは」との声も有る。
- また、「2017年冬放映予定のはずが2018年1月に延期」「10話(3月放送)で一旦打ち切られ、11話以降は7月末に3話まとめて一挙放送」「それに伴ってBD&DVD発売も5月から8月以降に延期」など、制作状況も割とギリギリだった様子。
- 案の定、『Last Encore』は前提を知っているかいないかで感触が変わるものを目指し、原作ゲームを知っている人はその違いに「なん……だと……?」と刮目してもらえるようにと竹箒日記で綴った[出 1]。
話題まとめ[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]