「Fate/unlimited codes」の版間の差分
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[[Fate/stay night]]を基にしたアーケード対戦格闘ゲーム。 | [[Fate/stay night]]を基にしたアーケード対戦格闘ゲーム。 | ||
<br />製作はカプコン、制作はキャビア、開発はエイティング。 | <br />製作はカプコン、制作はキャビア、開発はエイティング。 | ||
− | 2D格闘ゲームである[[MELTY BLOOD]] | + | 2D格闘ゲームである[[MELTY BLOOD]]とは異なり、3Dで描写されている(ただしシステム面は従来の2D格闘ゲームに近く、厳密には2.5Dともいえる)。 |
2008/12/18に、新キャラクター、新ステージを追加したPS2移植版を発売。 | 2008/12/18に、新キャラクター、新ステージを追加したPS2移植版を発売。 | ||
2009/6/18に、システムにリフレクトダッシュの追加、新コスチュームの追加といった、さらなる新要素を追加したPSP移植版を発売。 | 2009/6/18に、システムにリフレクトダッシュの追加、新コスチュームの追加といった、さらなる新要素を追加したPSP移植版を発売。 | ||
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:原作主人公の少年。FateルートとUBWを組み合わせたストーリー。 | :原作主人公の少年。FateルートとUBWを組み合わせたストーリー。 | ||
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;「疾風の蒼き槍兵」[[クー・フーリン|ランサー]] | ;「疾風の蒼き槍兵」[[クー・フーリン|ランサー]] | ||
:完全オリジナルストーリー。 | :完全オリジナルストーリー。 | ||
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:PS2版追加キャラクター。<br>HFルートを元としたIFストーリーが展開されていく。 | :PS2版追加キャラクター。<br>HFルートを元としたIFストーリーが展開されていく。 | ||
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:PS2版追加キャラクター。<br>完全オリジナルストーリー。 | :PS2版追加キャラクター。<br>完全オリジナルストーリー。 | ||
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*武内氏が作画担当したのはパッケージイラスト、キャラクターセレクト、会話用フェイスイラストのみで、その他カットインやOP・EDイラスト等の作画は日暮竜二氏(CAPCOM)である。 | *武内氏が作画担当したのはパッケージイラスト、キャラクターセレクト、会話用フェイスイラストのみで、その他カットインやOP・EDイラスト等の作画は日暮竜二氏(CAPCOM)である。 | ||
**日暮氏は当時の武内氏のタッチを、シリアスなシーンのみならず崩したギャグタッチのイラストまでもきわめて忠実に再現しており、コアなファンであってもその差を区別するのは困難。そのため「日暮氏は投影魔術の使い手か!?」等と称賛されている。 | **日暮氏は当時の武内氏のタッチを、シリアスなシーンのみならず崩したギャグタッチのイラストまでもきわめて忠実に再現しており、コアなファンであってもその差を区別するのは困難。そのため「日暮氏は投影魔術の使い手か!?」等と称賛されている。 | ||
− | * | + | *ほぼ全てのキャラが永久ループ、またはそれに順ずるコンボをもっているなど、対戦ゲームとしての完成度はあまり高くない。 |
− | ** | + | **「小技が命中したが最期、ひたすら攻撃を喰らい続ける自キャラを眺めることしか出来ない」と言った状況がまま発生する。 |
− | ** | + | *コンボは本作特有の特殊入力を駆使して、長い長いコマンドを入力し続ける必要がある。'''格闘ゲーム熟練者でもコンボ表を見て顔をしかめるレベル'''。一般人であれば何かの暗号にしか見えないだろう。ガチ対戦ではこうしたコンボが出来て初めて対戦の土俵に立てるため、間違いなく初心者には不可能と言って良い。 |
− | ** | + | *こうした特徴のせいで、キャラゲーとしては異様に敷居が高く、ゲームセンターなどではかなり早く撤去されたため現在アーケード版を遊ぶことは難しい状態になっている。 |
+ | **またキャラクター間の性能の差が大きいのも批判の対象となっている。一般的にランサーとギルガメッシュが強キャラ、キャスターとアサシン、桜が弱キャラとして扱われている。 | ||
+ | ***本来、格闘ゲームでは「攻撃のリーチが長いほど、スキが大きい」などの調整をするのが一般的なのだが、本作は原作からして「リーチの長い武器を得意として、動きも素早い」キャラクターが多く、これらの動きや特徴を忠実に再現した結果としてキャラクターバランスが崩れてしまった。つまり、'''原作の設定的に出来ることを忠実に再現したせいで、ランサーとギルガメッシュが異様に強くなってしまった'''のである。 | ||
+ | *格闘ゲーム自体としての評価は芳しくないが、一方でキャラゲーとしての評価はそれなりに高い。言峰へのアゾット剣演出やフラガラックとゲイボルクの特殊演出など、演出に関して原作再現のこだわりが多く存在しファンを喜ばせた。 | ||
+ | **加えて大雑把かつシビアなゲーム性や、同じく壊れたバランスおよび絶妙な原作再現のこだわりから、本作発売の数年前から(ごく一部に)人気を博していたセガ発売/アークシステムワークス開発の格闘ゲーム『北斗の拳』(AC/PS2版)になぞらえて'''世紀末聖杯戦争'''の異名で一部のファンに親しまれている。 | ||
+ | **Fateの戦闘を映像化したものとしての評価は高く、横視点という親和性もあってか、7年以上も後の作品である『[[Fate/Grand Order]]』にも本作の攻撃モーションが多数輸入されている。 | ||
*家庭用版には大量のミニゲームが収録され、内容は言峰が麻婆豆腐を食べるだけの『衝撃のマーボー』などをはじめ、原作準拠かつギャグめいたものになっている。 | *家庭用版には大量のミニゲームが収録され、内容は言峰が麻婆豆腐を食べるだけの『衝撃のマーボー』などをはじめ、原作準拠かつギャグめいたものになっている。 | ||
− | *ストーリーは原作者奈須きのこ書き下ろしであり、'' | + | *ストーリーは原作者奈須きのこ書き下ろしであり、'''「ストーリーに関しては完全シリアス(一部例外含む)として作成しました。第五次聖杯戦争を、"もし彼(使用キャラ)が主役だったら……"というイフですので、そちらもお楽しみください。」'''と語っている。また、格ゲーファンでもあるため発売時のコメントでは'''「身に余る、とはまさにこの事です。爽快感と奥深さを両立させた“動かして気持ちのいい”格ゲーになっているばかりか、原作の再現度においても神がかったこりようです。こんなに幸せでいいのかしら……あ……やっぱりこれ夢……?」'''と喜びを露わにしている。 |
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2024年8月9日 (金) 13:58時点における最新版
Fate/unlimited codes | |
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発売日 |
2008年6月11日(AC) 2008年12月18日(PS2) 2009年6月18日(PSP) |
機種 |
アーケード PlayStation 2 PlayStation Portable |
開発元 | キャビア、カプコン |
発売元 | カプコン |
前 |
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次 |
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概要[編集 | ソースを編集]
Fate/stay nightを基にしたアーケード対戦格闘ゲーム。
製作はカプコン、制作はキャビア、開発はエイティング。
2D格闘ゲームであるMELTY BLOODとは異なり、3Dで描写されている(ただしシステム面は従来の2D格闘ゲームに近く、厳密には2.5Dともいえる)。 2008/12/18に、新キャラクター、新ステージを追加したPS2移植版を発売。 2009/6/18に、システムにリフレクトダッシュの追加、新コスチュームの追加といった、さらなる新要素を追加したPSP移植版を発売。
ストーリーモードは本編ではなかったIFの展開が魅力。
登場人物[編集 | ソースを編集]
- 「優雅なる名門魔術師」遠坂凛
- 原作ヒロインの一人。完全オリジナルストーリー。
生意気なアーチャーをへこませるため、単独で聖杯戦争に突入。最終戦でアーチャーを叩きのめし、魔法少女のマスコットのような姿に変えるなどコメディタッチなストーリーとなっている。 - 「錬鉄の英雄」アーチャー
- UBWルートメインのIFストーリー。
中盤、士郎との決闘に勝利したが、彼との戦いでかつての自分、そして追い求めていた理想を思い出してしまった。それによって士郎に止めを刺さず、聖杯戦争を終わらせるため独自行動をとるようになる。
最終戦でギルガメッシュの前に現れ、黄金の英雄を贋作で粉砕する。
- 「疾風の蒼き槍兵」ランサー
- 完全オリジナルストーリー。
- 元の契約者であるバゼットの仇をとるためキャスターの宝具を使い言峰と敵対する。
- 「妖艶なる黒き蛇」ライダー
- 完全オリジナルストーリー。
- 「怒涛の破壊者」バーサーカー
- FateルートメインのIFストーリー。
- 「無名の侍士」アサシン
- FateルートメインのIFストーリー。
キャスターに召喚されて以来、彼は門番としての役割をこなし続けていた。だがキャスターの高圧的な態度に加え、セイバーとの果し合いを邪魔された彼は彼女を切り捨てることを密かに決心する。
そして、最後の敵であるバーサーカー襲来の際、劣勢を装いキャスターに令呪を使い切らせ、反逆に成功。令呪の力を借りたこともあり、バーサーカーと死闘を繰り広げる。
- 「最古の英雄王」ギルガメッシュ
- FateルートのIFとHFルートを組み合わせたIFストーリー。
- 「神代の魔術師」キャスター
- 完全オリジナルのIFストーリー。
- 「代行者」言峰綺礼
- 第一期解禁の隠しキャラクター。
- 「マキリの杯」間桐桜
- 第二期解禁の隠しキャラクター。
- 「淑女のフォークリフト」ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
- 第三期解禁の隠しキャラクター。
完全オリジナルのコメディストーリー。
- 「繰り返す逆月の主」バゼット・フラガ・マクレミッツ
- PS2版追加キャラクター。
- 「闇に染まりし暴君」セイバーオルタ
- PS2版追加キャラクター。
HFルートを元としたIFストーリーが展開されていく。 - 士郎を倒した後、自分から分離したセイバーを切り捨てる。
- 「天の杯の侍女」リーゼリット
- PS2版追加キャラクター。
完全オリジナルストーリー。 - 「忠誠なるフィアナの騎士」ZEROランサー
- PS2版追加キャラクター。
過去の聖杯戦争参加者なのでストーリーが存在しない。
メモ[編集 | ソースを編集]
- 武内氏が作画担当したのはパッケージイラスト、キャラクターセレクト、会話用フェイスイラストのみで、その他カットインやOP・EDイラスト等の作画は日暮竜二氏(CAPCOM)である。
- 日暮氏は当時の武内氏のタッチを、シリアスなシーンのみならず崩したギャグタッチのイラストまでもきわめて忠実に再現しており、コアなファンであってもその差を区別するのは困難。そのため「日暮氏は投影魔術の使い手か!?」等と称賛されている。
- ほぼ全てのキャラが永久ループ、またはそれに順ずるコンボをもっているなど、対戦ゲームとしての完成度はあまり高くない。
- 「小技が命中したが最期、ひたすら攻撃を喰らい続ける自キャラを眺めることしか出来ない」と言った状況がまま発生する。
- コンボは本作特有の特殊入力を駆使して、長い長いコマンドを入力し続ける必要がある。格闘ゲーム熟練者でもコンボ表を見て顔をしかめるレベル。一般人であれば何かの暗号にしか見えないだろう。ガチ対戦ではこうしたコンボが出来て初めて対戦の土俵に立てるため、間違いなく初心者には不可能と言って良い。
- こうした特徴のせいで、キャラゲーとしては異様に敷居が高く、ゲームセンターなどではかなり早く撤去されたため現在アーケード版を遊ぶことは難しい状態になっている。
- またキャラクター間の性能の差が大きいのも批判の対象となっている。一般的にランサーとギルガメッシュが強キャラ、キャスターとアサシン、桜が弱キャラとして扱われている。
- 本来、格闘ゲームでは「攻撃のリーチが長いほど、スキが大きい」などの調整をするのが一般的なのだが、本作は原作からして「リーチの長い武器を得意として、動きも素早い」キャラクターが多く、これらの動きや特徴を忠実に再現した結果としてキャラクターバランスが崩れてしまった。つまり、原作の設定的に出来ることを忠実に再現したせいで、ランサーとギルガメッシュが異様に強くなってしまったのである。
- またキャラクター間の性能の差が大きいのも批判の対象となっている。一般的にランサーとギルガメッシュが強キャラ、キャスターとアサシン、桜が弱キャラとして扱われている。
- 格闘ゲーム自体としての評価は芳しくないが、一方でキャラゲーとしての評価はそれなりに高い。言峰へのアゾット剣演出やフラガラックとゲイボルクの特殊演出など、演出に関して原作再現のこだわりが多く存在しファンを喜ばせた。
- 加えて大雑把かつシビアなゲーム性や、同じく壊れたバランスおよび絶妙な原作再現のこだわりから、本作発売の数年前から(ごく一部に)人気を博していたセガ発売/アークシステムワークス開発の格闘ゲーム『北斗の拳』(AC/PS2版)になぞらえて世紀末聖杯戦争の異名で一部のファンに親しまれている。
- Fateの戦闘を映像化したものとしての評価は高く、横視点という親和性もあってか、7年以上も後の作品である『Fate/Grand Order』にも本作の攻撃モーションが多数輸入されている。
- 家庭用版には大量のミニゲームが収録され、内容は言峰が麻婆豆腐を食べるだけの『衝撃のマーボー』などをはじめ、原作準拠かつギャグめいたものになっている。
- ストーリーは原作者奈須きのこ書き下ろしであり、「ストーリーに関しては完全シリアス(一部例外含む)として作成しました。第五次聖杯戦争を、"もし彼(使用キャラ)が主役だったら……"というイフですので、そちらもお楽しみください。」と語っている。また、格ゲーファンでもあるため発売時のコメントでは「身に余る、とはまさにこの事です。爽快感と奥深さを両立させた“動かして気持ちのいい”格ゲーになっているばかりか、原作の再現度においても神がかったこりようです。こんなに幸せでいいのかしら……あ……やっぱりこれ夢……?」と喜びを露わにしている。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
出典[編集 | ソースを編集]