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「 」の一部であるため、その気にさえなれば彼女の思い描いた新しい世界で古い世界を握りつぶし、世界を思うがままに変えられる能力を持っている。ちなみに式や織の殺人衝動は彼女から流れ込んだものである。が、彼女はその能力故に「命の大切さ」を無意識の中で知っている。このため衝動はあっても無差別殺戮を行なうことはない。また、「式」も「織」も『両儀式』の存在を知らない。…が、MBAAのvs志貴戦の対話、EXTRAのvs[[キャスター (EXTRA・青)|キャスター]]戦などにてたまに表に出てくる時もある。 | 「 」の一部であるため、その気にさえなれば彼女の思い描いた新しい世界で古い世界を握りつぶし、世界を思うがままに変えられる能力を持っている。ちなみに式や織の殺人衝動は彼女から流れ込んだものである。が、彼女はその能力故に「命の大切さ」を無意識の中で知っている。このため衝動はあっても無差別殺戮を行なうことはない。また、「式」も「織」も『両儀式』の存在を知らない。…が、MBAAのvs志貴戦の対話、EXTRAのvs[[キャスター (EXTRA・青)|キャスター]]戦などにてたまに表に出てくる時もある。 | ||
− | 「ぶっちゃけ神様」とは「[[アーネンエルベの一日]]」での[[セイバー]]の台詞だが、式本人は「そんな頭の悪い比喩するな」と返している。EXTRAでは[[アーチャー]]に「阿摩羅の体現」と呼ばれ、式もそれを認めている。 | + | 「ぶっちゃけ神様」とは「[[アーネンエルベの一日]]」での[[セイバー]]の台詞だが、式本人は「そんな頭の悪い比喩するな」と返している。EXTRAでは[[アーチャー (EXTRA・赤)|アーチャー]]に「阿摩羅の体現」と呼ばれ、式もそれを認めている。 |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == |
2013年9月14日 (土) 23:09時点における版
両儀式
- 読み:りょうぎ しき
- 誕生日:2月17日
- 身長:160cm/体重:47kg
- CV:坂本真綾(劇場版)/川上とも子(ドラマCD)
2年の昏睡から目覚めた少女。その目に死を見る能力・直死の魔眼を宿している。殺人衝動を抱え、常に殺したくなる相手を探しているものの、結果的に誰も殺したことはない、人を殺せない殺人鬼。
- 略歴
- 混血の天敵として有名な両儀家の次期当主。両儀家は人為的に二重人格者を生み出す家系であり、持って生まれた多人格を認められ、多人格を持たなかった兄・要を差し置いて両儀家の跡取りとなった。幼少時から剣術を修得している。
- 高校時代、黒桐幹也と親交を得るが、その気持ちを持て余し、精神的に不安定となる。結果、他にも様々な要因が重なって、式は自動車に轢かれ、長い昏睡状態に陥る。寝覚めたのは、それから2年後だった。その時、彼女の眼はモノの死を見る「直死の魔眼」となっていた。
- 昏睡から目覚めた後は生の実感がなく、人を殺す事で生の実感を得ようと躍起になり、結果、異能の者たちとの戦いに身を投じることとなる。起源は『虚無』。
- 人物
- 男性口調の美人。冷めた性格で、万事がどうでもいいように振る舞うアンニュイ少女。ぶっきらぼうで薄情で容赦がないが、時折びっくりするほど少女らしい反応をする。幹也曰く、「動物に例えるのならウサギ」。
- 幼い頃から自分が異常だと知っていたため、極度の人間嫌い&自分嫌い。それ故に冷めた性格になってしまったのだが、心のどこかで人並みの幸福を夢見ていた。だがその夢の具現に出会ってしまったことから、彼女の運命は大きく変動していく。
- 多重人格者で女性人格の「式(しき)」と男性人格の「織(しき)」が存在していた。しかし、事故の影響で織は消失。現在の式が男性口調であるのは消えてしまった織を補完するため。台詞は一人称が「オレ」であるが、地の文においては一人称は「私」であり、思考傾向も女性のそれである。男性口調によって乱暴な印象を受けがちだが、高校時代に見られる本来の口調は丁寧。
- 十六歳まで和服しか着てこなかったが、高校で出会った同級生のちょっとした台詞から皮のジャンパーを購入。以後、冬は着物の上に革ジャンを羽織る、という妙な服装になった。服装に拘っているように見えるが、実は本人は何も考えていない。とはいえ、執事の硯木秋隆が用意する着物は、オートクチュールの高級品である。式自身は好きなものを着るだけ、という考えで、その結果として「いつも着物」「履物は編み上げブーツかゲタ」「……気に食わないけど赤い革ジャン」という格好になっている。もっとも、肝心の幹也だけが式が赤い革ジャンを着続けている理由に気づいていなかったりする。
- 黒桐鮮花からは恋敵としてライバル視されているが、当の式は特に意識しておらず、むしろ好意的。そもそも式の対人感情はなかなか動物的で、好き嫌いに関係なく、まず一緒にいていい人間と一緒にいたくない人間とに分ける。そして、一緒にいていい人間なら嫌いだろうと付き合っていくらしく、蒼崎橙子は嫌い、鮮花は好き、というカテゴリーらしい。
- 能力
- 直死の魔眼の能力者。「 」に触れたことで事象の視覚化に特化しているため、概念、霊体や能力の死を視るのに向いている。遠野志貴のものと違い、点を視ることはないが、線を切るだけでその存在を殺すなど、線で点の代用をしてる様子も見受けられる。
- 志貴の直死の魔眼は淨眼が変化したものだが、式のものは「 」と繋がる『両儀式』という身体が元々持つ機能の一つである。もともと『両儀式』という身体に死の線を視る機能があり、事故によって「 」に触れたことで覚醒したのである。つまり、志貴とは元々の肉体のスペックが異なっており、志貴のような脳への負担は無く使い手として式は志貴より数段上とされている。もっとも、直死の魔眼は『両儀式』という身体にとっては、あくまで機能の一端にすぎない。
- 常備している得物はナイフだが本来得手とするのは日本刀による剣術であり、日本刀で戦う場合、自己暗示によって自身の身体を戦闘用に作り変え限定的ながらも超人じみた身体活用や未来予知などの潜在能力が扱えるようになるため、平常時とは段違いの戦闘力を発揮する。それは矛盾螺旋の荒耶宗蓮戦において、2度の戦闘の違いで解かる。防戦に徹するのならばサーヴァントと渡り合えるとか。
- 浅上藤乃との戦闘で左腕を喪失。以後、橙子製の義手を使っている。義手には霊体を掴む力が備わっており、巫条霧絵との戦いで利用された。
両儀織
両儀式の中の男性人格。両儀家の人間には陰陽の人格を形成するという性質があるために、生まれた時から存在していた。「肯定」の式の反対で「否定」。その為、出会うものすべてに殺意を持つ。
殺人鬼。しかし、殺人を楽しんでいるわけではなく殺人しか知らなかっただけである。幹也のことを「コクトー」と呼ぶ。なお、鮮花が正月に初めて出会った両儀式は織の方である。
織は基本的に眠っていて、式が剣の稽古のときに起こすくらい。自分の意思で外に出たのは幹也とのデートが初めて。「式の中の破壊衝動」と自らを称している。また、式の着ている皮製のブルゾンは織のお気に入りである。事故で式の身代わりとなって死んだ。
夢を見ることが好きで、織の見る夢は「シキが幸せに暮らしているというユメ」。1996年1月に観布子の母と出会い、何をしようと死ぬと断言される。しかし『織は死ぬが、織が見た夢は生き続ける』とも予言されていた。
『両儀式』
式の根底にあって「式」と「織」のベースとなっている、脳でなく肉体に宿った第三の人格。
「 」の一部であるため、その気にさえなれば彼女の思い描いた新しい世界で古い世界を握りつぶし、世界を思うがままに変えられる能力を持っている。ちなみに式や織の殺人衝動は彼女から流れ込んだものである。が、彼女はその能力故に「命の大切さ」を無意識の中で知っている。このため衝動はあっても無差別殺戮を行なうことはない。また、「式」も「織」も『両儀式』の存在を知らない。…が、MBAAのvs志貴戦の対話、EXTRAのvsキャスター戦などにてたまに表に出てくる時もある。
「ぶっちゃけ神様」とは「アーネンエルベの一日」でのセイバーの台詞だが、式本人は「そんな頭の悪い比喩するな」と返している。EXTRAではアーチャーに「阿摩羅の体現」と呼ばれ、式もそれを認めている。
登場作品と役柄
- 空の境界
- 主人公。
- アーネンエルベの一日
- 三大ヒロインの一角。荒耶殺害を幹也にチクる、と言われ、ネコ共と裏取引をする。ツンギレ。
- MELTY BLOOD
- PS2版 Actress Againで参戦。
- Fate/EXTRA
- ゲスト。ある条件を満たすと登場。
人間関係
- 黒桐幹也
- かつての同級生。不器用ながらも意識している男性。後の夫。
- 蒼崎橙子
- 戦いを提供してくれる雇い主みたいなもの。人格的には嫌っている。
- 黒桐鮮花
- 幹也の妹。彼女からはライバル視されている。が、式は特に意識していない。むしろ、「面白い奴」「気を使わなくていい女友達」といった認識。
名台詞
空の境界
- 「……生きているのなら、神様だって殺してみせる」
- 浅上藤乃戦にて。劇場版で彼女のキャッチコピーにもなった他、MBAAのエンディングでは姫アルクにも言っている。
- 『——ありがとう。君を殺す事なんて、できない』
- 織の最後の心。殺す事でしか誰かと関われなかった織は、その言葉を、伝えたい相手に伝える事さえできなかった。
- 「けど初めてだ。オレ、ぜんぜんうれしくない。獲物を前にしても心が弾まない。おまえとならぎりぎりの所で殺し合えるってわかってるのに、笑えない。……——ああ、わかった。オレはおまえを殺したいんじゃない。ただ、おまえが『有る』のが我慢できないだけなんだ」
- 巴を殺した荒耶に対する憎悪の塊で出来たかのような台詞。殺人嗜好者の式ならではの表現である
アーネンエルベの一日
- 「これが答えでござる!」
- サムライ名探偵・両儀式の台詞。MBAAの勝ち台詞にも採用された。
MELTY BLOOD
- 「死を語るのは十年早い。いや、三年遅いかな。この眼に関しちゃこっちの方が先輩だぜ、色男」
- 遠野志貴戦での勝利メッセージ。メタな発言である。
- 「蒼崎だぁ? まさかアイツの身内か? ……ふうん。思ったよりマトモなんだな。あのトウコをへこましたっていうから、てっきりもっと、こう……なあ?」
- MBAAの蒼崎青子戦での勝利メッセージ。橙子から色々聞かされていたようであり、式本人は橙子に輪をかけたような人物かと思っていたが少し違っていたことに驚いた様子。
メモ
- 刃物の蒐集が趣味。礼園に潜入した際、食堂のナイフをちょろまかそうとするほどの収集家。
この趣味はもうひとりの直死とも共通するものがある。- 『Fate/EXTRA』ではアーチャー (EXTRA・赤)の干将・莫耶を「オレ好みで気に入った」と評している。
- 義手には霊体を掴む機能の他、劇場版では予備のナイフを格納するギミックも存在する。
- 料理(和食)が得意で、板前顔負けの腕を誇る。というのも、良家出身で舌が肥えているため。他人が作ったのならば不味くても許せるが、自身でやるとなったら絶対に妥協できないために、徹底的に作りこむわけである。
ただ、作り始めると止まらない代わりに、普段の食生活で自炊することは滅多にない。それも手伝って、ハーゲンダッツのアイスばかり食べているイメージがある。- 他人が作ったのならば不味くても許せる、と言っても限度はあるので、「アーネンエルベの一日」では出てきた料理のあまりの不味さに、厨房に怒鳴り込んだりしている。ちなみに料理を作ったのは荒耶宗蓮で、怒鳴り込んだ勢いでばっさりと殺している。
- 着物は全てオートクチュールの高級品。傍目にはわからないが、細かなところに手が加えられている。どのへんがオートクチュールかと言うと、着物なのにハイキックが打ててしまうあたり。
- 式の初期コンセプトは「混ざらない和洋折衷」。
- 「まほうつかいの箱」の投票企画“ALL RANKING TYPE-MOON”の第1回マイBESTキャラ投票で2位のセイバーと150票以上の差で1位優勝。10周年記念オールキャラ人気投票ではセイバーに次ぐ2位となった。
- サーヴァントとの能力差は、『両儀式』状態でも防戦なら可能というレベルで真っ向勝負では太刀打ち出来ない………ハズだが、MBAAと「EXTRA」では何らかの要因で能力にブーストが掛けられているらしく、MBAAではアルクェイドと同格の力になっており、「EXTRA」では99人のサーヴァントを倒すなど、明らかにサーヴァント以上の強さを見せている。この事から、TYPE-MOON作品世界におけるジョーカー的存在となっている模様。
- 『カーニバル・ファンタズム』は原作が「TAKE MOON」であるため、『アーネンエルベの一日』における三大ヒロインでは唯一式の出番が無い。ラストのアーネンエルベのパーティーで厨房で料理を作っている姿が数カットあるのみである。また、これは空の境界が出版社や著作権が他の作品と違う関係で出せなかったとも言える。コハエースも同様の理由で式は出せないと語っている。
- PS2版MBAAに参戦したのは劇場版の人気を受けてのもので、専用ステージでは劇場版のバトルシーンで使われたBGMが採用されている。シナリオも別格で、オシリスの砂が登場しながら唯一ラスボスになっておらず、それどころか「ハズレだ、あれは」と評して雑魚扱いになっている。
- 作中でウサギに喩えられたが、同時に某有名3DダンジョンRPGに登場する「首を刎ねて一撃死させてくるウサギ」にも言及されている。
- そのせいか、2013年のエイプリルフール企画『路地裏さつき』では「首きりバニー・両儀式」となってブロンズヒロイン達の前に立ちはだかった。当然皆まとめて首チョンパされたが、峰打ちなので平気だった。
話題まとめ
- 中の人
- 劇場版でCVを担当した坂本真綾氏は2011年8月8日に黒桐幹也役を担当した鈴村健一氏と結婚している。
- この話題は、『ひびちからじお!』 29杯目でも取り上げられている。
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