デイビット・ゼム・ヴォイド
デイビット・ゼム・ヴォイド | |
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外国語表記 | Daybit Sem Void[出 1] |
性別 | 男性 |
身長 | 179cm |
体重 | 70kg |
特技 | 特になし |
好きな物 | 特徴のある人間 |
苦手な物 | 特になし |
一人称 | オレ |
二人称 | おまえ/君[注 1] |
声優 | 石川界人 |
デザイン | 高橋慶太郎[1] |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアメリカ・ネバダ州出身の魔術師。Aチーム、後のクリプターの一人。
- 略歴
- Aチームメンバーとしてカルデアから選抜されたが、レフの妨害工作により瀕死の重傷を負い、コフィンで凍結保存されてしまった。
- キリシュタリアが異星の神による他の5人の蘇生の対価を肩代わりする傍ら、一人自力でそれを完遂し蘇生。中南米異聞帯を担当するクリプターとなる。
- テスカトリポカを召喚し、彼と共に「ORTに汎人類史への怨恨を植え付けつつ目覚めさせ、地球ごとカルデアスを破壊する」という計画を進める。
- ペペロンチーノの窮地を察して一度インド異聞帯を訪れ、結果的にノウム・カルデアを援護した後は中南米での活動に専念していた。
- ノウム・カルデアの中南米異聞帯進入時点では計画の最終段階に近づいていたが、本人あるいはテスカトリポカの方針により、主人公の冥界行を手助けする、あえて目的を明かす等の行動をとり対等の競争を挑む。
- 最終的には主人公達自身も含めた全ての障害を突破し、異星についての真相の一端を語った後、「カルデアスの破壊」の意思と共にORTに取り込まれた。
- ORT消滅後、ミクトランパに落ちた主人公と再会。最後の戦いを挑み、敗北した後はマリスビリーの死の真相を語って姿を消した。
- 人物
- 伝承科を追放された魔術師であり、ダ・ヴィンチからは稀な青年、異常者にして天才との評価を受けている。
- 誰も理解しようとせず、誰かから理解されることもない人物。サーヴァントとの意思疎通を捨てておりバーサーカーを召喚予定だった。
- 「現実にできた孔のよう」と評されるように浮世離れした性格をしているが、人付き合いはそれほど悪いわけではなく、質問した内容にもきちんと答えてくれる。
- 一方で「作業じみた殺戮行為をするのは得難い経験だった」等と若干の異常さがにじみ出た言動も散見される。
- 彼の正体は、かつて伝承科に属するセム族出身の魔術師が管理していた「天使の遺物」によって、魔術師の息子が分解・再構成されて生まれた「何か」。肉体や人格は当時10歳の少年のものと同一だったが、自分を人間と同類と感じられなくなった者。
- 再構成の際に、1日24時間あたり5分間の記録しか保てないという疾患も生じている。現在の彼の名前は
セム族 に伝わる虚無 の遺物が生み出した最小 の一日 に由来する。 - 実感は無くとも自身を人類であると考えており、かつての父の言葉から得た「善いことをするもの」という人類の定義に従う。ただしそれは地球人類でも地球そのものでもなく、宇宙の視点での善。これに基づき、8年を過ごした伝承科から表向き追放としてカルデアに籍を移した後、マリスビリーの計画を阻止するべく行動していた。
- 能力
- 洞察力が異常に高く、カルデア残党がどこに出現するかについて一瞬で正解を言い当てた。確かに推理すればそこ以外にはないのだが、それでも一瞬で当てるのは天才的である。
- このため、クリプター達の中ではご意見番のような役割になっており、多くのメンバーがアドバイスを求めている。
- 上記のように他人とのコミュニケーションも得意なのだが、カドック曰く「時と場合によっては言語すら普段と異なってまったく通じていないはずなのに何故かコミュニケーションできている」という一種異様な有様にもなっている。
- 人類史に属する英霊と縁が絶たれている為、通常のサーヴァント召喚は不可能。土地などの外部的な縁を用いる必要がある。
- 代わりに140億光年以上彼方の暗黒星の端末を召喚し操る力を持つ。合わせ鏡に例えられるこれは相手の数に比例して増える性質があり、物量戦では圧倒的な優位性を誇る。ただし一定以上の規模の召喚には令呪等の魔力のブーストが必要な模様。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- クリプターの一人として登場。
- 最後に攻略する南米異聞帯の担当で主人公達を待ち受ける。
Fate関連作品
- Fate/Grand Order フロム ロストベルト
- クリプターの一員として登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- マリスビリー・アニムスフィア
- その能力を高く買っていた。
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- クリプター(Aチーム)のリーダー。神話談義を交わすなど、それなりに交流していた。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- 同僚。彼に助言を請われた際には、彼自身の人格も加味した上で的確な助言を行った。愛称で呼ぶこともしているあたり、関係は悪くないどころか良好とさえ言える。
- 会議の際の言動が不自然だった事をずっと気にかけており、インド異聞帯では契約したサーヴァントを連れて直接介入しに来た。
- テスカトリポカ
- 詳細は不明だが、冠位サーヴァントであると発言されている。
- その実力に間違いは無く、アスクレピオスがヤマの神性で操っていた死者の群れをあっさりと塵に還した。
- 瘴気に包まれた恐ろしい姿とは裏腹に、言動は意外にもぶっきらぼうでデイビットとも親しげに会話していたが、「死者は食らうもの」と異様な価値観も見せつけている。
名台詞
- 「情報が欠落している。所感でいいか?」
- 最初のクリプター会議にて、ペペロンチーノからインド異聞帯の「四角」について意見を求められた際の返答。
- そして彼の「所感」は見事なまでに当たっていた。カルデア一行の最初に行く場所の予想といい。非常に高い直観力が見て取れる[注 2]。
- 「――――――。
今日の時間は少ないが、答えざるを得ないな。
カドックの成果は今のところ順当だ。
オフェリアは無駄死に。
芥は当然の死だろう。
ペペロンチーノは過去を肴に野垂れ死に。
ベリルはひとり勝ち組だな。
キリシュタリアは計画自体が失敗だった。」 - 7章第6節、主人公にクリプター仲間たちへの気持ちを聞かれて。
- 初見だとひどく簡素で冷酷な感想に見え、またキリシュタリアを殺害したベリルを「勝ち組」と評するなど異常な人物にも感じられる。
- 後編にて、彼にはこのような表現しか出来ない『ある事情』があったことが明らかになる。
メモ
- 間違われがちだが、名前はよくある外国名のデイビッド(David)ではなく、デイビット(Daybit)である。
- クリプター一同が揃って書かれた公式イラストである『Fate/Grand Order Original Soundtrack III』のカバー絵では、他のクリプターが程度の差こそあれ正面を向いている中一人だけ興味なさげにあらぬ方向を見ている。過去のサントラのカバーイラストには細かなネタが仕込まれていたが、このイラストにも何か意味があるのだろうか?
- ちなみに既に「クリプターの目的はどうでもよかったが形だけ合わせていた」と判明した芥ヒナコは「顔だけ正面で体は完全にそっぽを向いている」状態、カドック・ゼムルプスは「体は正面を向いているが顔はうつむいており視線は悔し気に脇に行っている」状態で描かれている。
- ギリシャ異聞帯におけるキリシュタリアの回想シーンで、彼が他のクリプターを救うために払った代償、簡単に言えば彼らとともに第1部を何度も繰り返すというものがあったが、この時、何故かデイビットとの旅は登場しておらず、キリシュタリアからの言及もなかった。
- 詳細は不明だが、デイビットは自分の力でクリアしているためキリシュタリアが助ける必要がなかったとのこと。[出 2]
脚注
注釈
- ↑ 主人公 (Grand Order)
- ↑ かなりインパクトが強かったせいか、二次創作では意見を求められた際に「所感」と称して「後々考えると正しいがツッコミどころ満載の意見」を言う役になりつつある。