沙条綾香

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沙条 綾香

  • 読み:さじょう あやか
  • マスター階梯:第七位・権天使
  • 魔術系統:黒魔術(ウィッチクラフト)全般(薬草作りは苦手、鴉に妙になつかれる)
  • 魔術回路・質:C / 魔術回路・量:C / 魔術回路・編成:正常
  • CV:花澤香菜

Fate/Prototype

Fate/Prototype』の主人公。元々は『魔法使いの夜』よりも前に執筆された『原作版Fate』とでもいうべきものの主人公。

第七階位の新米魔術師が、第一階位のサーヴァント・セイバーと共に、聖杯戦争に挑む。最弱のマスターが、最強のサーヴァントを引き当てる、というのがオープニングのキーワード。

略歴
8年前の聖杯戦争で父と姉を亡くし、現在は洋館で一人暮らしをしている高校生。
聖杯にかける願いはなく、むしろ関わり合いになりたくないとまで考えている。だが、ランサーの襲撃を受け、期せずしてセイバーを召喚。否応なしに聖杯戦争に巻き込まれていく。
人物
自己評価は「根暗で、臆病で、視野が狭くて、見栄っ張り。そして何より、どうしようもないぐらい平凡」。魔術の名門・沙条家に生まれるが、幼い頃に家族を亡くしていることもあり、魔術師然とした価値観を受け入れきれずにいる。また、すべてにおいて完璧な魔術師だった姉・愛歌とは対照的に、魔術師として非才な自分にコンプレックスを抱いている。
勝ち気だがコンプレックスの塊で厭世的な綾香と、そんな彼女の背伸びを微笑ましく思いながらも皮肉な態度で接するセイバー、という図式。
能力
綾香に限らず、旧Fate世界における魔術は暗く陰湿な黒魔術の側面が強いものであり、彼女も当然その系統の魔術を使っていた。むしろ女性であり魔女であるということで、よりその傾向の強い魔術を使っていたようである。呪術師・ウィッチクラフト使い。
しかしそれは、実際には彼女とは相性の良くない魔術であり、失敗を重ねる結果に陥っていた。それをセイバーに指摘され(いわく「そういう婉曲な嫌がらせは君向きではない」)、嫌々ながら彼女にとって「頭の悪い魔術」であるところの元素変換(フォーマルクラフト)に乗り換えることとなる。
その成果は推して知るべし。マスターとサーヴァントは同質のもの。正なるサーヴァントを引き当てるマスターが、正道を歩めぬ道理無し。

氷室の天地 Fate/school life

穂群原学園の生徒で、クラスは2年A組。主人公・氷室鐘の他、蒔寺楓三枝由紀香遠坂凛美綴綾子らがクラスメイト。担任は葛木宗一郎

魔術師ではあるが、一般人である氷室視点で描かれている本作では、正体不明の不思議系森ガールと化している。

略歴
飄々と生きる謎の不思議系眼鏡ッ娘。本編開始当初は主人公の氷室鐘とは普通のクラスメイトという関係だった(球技大会や調理実習でチームを組むなど、決して疎遠だったわけではない)が、「他に適任者がいない」という理由によって氷室から「許嫁探し」の手伝いを頼まれ、次第に彼女と深く関わっていくことになる。
その正体は魔術師だが、「『氷室の天地』本編にて魔術サイドの話がメインになる予定は微塵もない」と作者から言われており、本編で謎が描かれることはない。コミックス6巻購入特典としてメロンブックス限定で配布された『氷室の天地 MINIMUM material』にて僅かに設定が語られている。それによると、遠坂凛が手放す羽目になった極上の龍脈上の土地に家を建てて暮らすようになり(それ以前から冬木市に住んでいたのか、それとも越して来たのかには触れられていない)、とある縁でイギリス魔術協会にて「プロフェッサー・カリスマ」と呼ばれる人物に師事しているんだとか。彼女の過去や家族構成など、『Prototype』と何がどの程度共通していて何が共通していないのか、詳細は不明。ただし、「いずれ聖杯戦争に強制的に参加せねばならない」というくびきからは解放されている、とのこと。
人物
眼鏡っ娘。基本的にはあまり他人と深くは関わることをせず、飄々と生きている……のだが、氷室の「許嫁探し」の頼みをはっきりと断れなかったり、本質的なところではお人好しな面を覗かせる。『Prototype』と違って劣等感・鬱屈感はほとんど見られない。
彼女の「不思議系キャラ」は基本的には「一般世界に対応したペルソナ」であり、多少ポカをしでかしたところで違和感を与える危険性が低いという理由で演じている。「痩せの大食い」タイプで、体育祭ではホットドッグ早食い選手権で優勝、文化祭では弓道部のお好み焼き屋の全メニュー制覇などの武勇伝を持つ。好物なのかどうかは不明だが、学外で氷室に会う時によくお好み焼き屋にいるところを襲撃される。行きつけの店は「鍾馗」。また、闇鍋に並々ならぬこだわりがある。
野草の採集を趣味と称しており、しばしば自分の体格をはるかに上回るサイズの大きなリュックが一杯になるほどの量を抱えているのを目撃される。採取している野草の内容は食用というよりは薬用であり、素人目に見ても怪しい。
能力
得意科目は生物と科学。また、ロンドンに旅行へ出かけたり、「英雄史大戦」のプレイヤーでイギリス国籍である「London☆STAR」の通訳を無難にこなすなど、英会話のスキルも高い。運動能力に関しては詳しい描写はないが、球技大会において必勝を期していた氷室がチームを組む程度にはある模様。
魔術師としては、魔女術(ウィッチクラフト)の使い手。氷室の婚約者探しで指輪の送り主を調べたり、柳洞寺裏の池での大物釣りで餌に呪いを付加するなど、こっそりと使用している。また、氷室達が陸上部の文化祭の出店について話し合っていたところに口を挟んで、蟲術の一種として古来の呪術を紹介する一幕(あまりに残酷な内容のため直接描写は避けられ、由紀香には「もう料理でもなんでもなくなった」と悲鳴をあげられる)もある。
『氷室の天地 MINIMUM material』によると、『Prototype』と同様に彼女の本来の適性は元素変換(フォーマルクラフト)であり、彼女の教師であるプロフェッサー・カリスマもそれを見抜いているものの、現在体得している魔女術をいきなりかなぐり捨てて方向転換させるよりも、ある程度は今のまま育てつつゆくゆくは元素変換へとソフトランディングで軌道修正し、最終的に魔女術と元素変換のハイブリッドな形に到達させようと目論んでいるらしい。……が、この教師が優秀すぎるためと、「生贄用の動物を殺すことに抵抗があるなら植物をメインにやっていく方向もある」という助言、そしてその助言によって罪悪感から解放されたことで「やれば出来る子」というもともと持っていた実力が発揮され、更には家が極上の龍脈直上の土地に建っている、という複数の要因が重なった結果、魔女術においてもメキメキと実力をつけて大成しつつあり、教師を悩ませている。今はプロフェッサーも「なんだかもう、これはこれで……」な気分になっているとか何とか。
基本的には一般人を装っているが、第109話で氷室に「予知夢」を見ると告白し、限定的ながら異能者であることを明かした。ちなみにこの発言は、一般人である氷室にわかりやすく説明するために行った方便にすぎず、実際に綾香がどのような術で未来を知るに至ったのかは不明。

登場作品と役柄

Fate/Prototype
主人公。戦いを望んでいなかったが、否応なしに巻き込まれることになる。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
主人公である愛歌の妹。優秀で何でも出来て、それでも自分を見下さない姉に強い憧れを抱いていた。
カプセルさーばんと
敵マスターの一人。逆ハーレムを形成しているためか、イケメン系さーばんとを操る、違いの分かる女。
なぜかイケメン系のさーばんとばっか引く運の持ち主。一人暮らしだったが最近異なるイケメン同居人が3人増えた。
氷室の天地 Fate/school life
氷室鐘や遠坂凛らのクラスメイト。正体を隠すため「つかみ所のない不思議少女」という性格を装っている。
ちびちゅき!
生徒の一人。素顔を出すと、あっという間にプロトAUOが現れるので眼鏡を外すのはなるべく自粛している。
路地裏さつき ヒロイン十二宮編
子の宮「玄人門(ぷろともん)」を守る、第一のゴールドヒロイン。
Fate/strange Fake
まさかの登場に、多くの読者が驚いた。彼女が「プレイヤー」だと思われるが……

人間関係

Fate/Prototype

セイバー
召喚したサーヴァント。
アーチャー
求婚される。彼女に対する執着から、アーチャーは聖杯戦争を大いに引っ掻き回していく。
ランサー
一度自分を殺そうとした相手。
だがサンクレイドにセイバーを奪われたことで、ある条件の下、彼のマスターとなる。
玲瓏館美沙夜
ライバル的ポジションにいる人。彼女から衝突の度に、自己欺瞞を突く非常に厳しい指摘を幾度となくされることになるが、それは綾香の成長を促すことになる。
後に呪いによって屍人となってしまった美沙夜を殺す事を、彼女自身から求められることになる。
サンクレイド・ファーン
中盤、彼に騙されてセイバーを奪われてしまう。
本性が明らかになった後では綾香は嫌っているが、サンクレイドは彼女が弄り甲斐があるので、(かなり歪んではいるものの)好感を抱いている。
ライダー
クラスメイト。まだ彼の正体には気づいていない。
沙条愛歌
実の姉。8年前の聖杯戦争で死亡するが……。
沙条広樹
実の父であると同時に、黒魔術の師でもある。8年前の聖杯戦争で死亡。
綾香・愛歌の母
8年前には既に故人。綾香のために沙条家の工房である「ガーデン」を作成し、遺した。

氷室の天地 Fate/school life

氷室鐘
クラスメイト。成り行きで彼女の許婚探しを手伝う事になる。
遠坂凛
クラスメイト。正体を知られており、その事をネタに脅される事も。
間桐慎二
同級生。コナをかけられそうになるが、彼女的にはアウトオブ眼中。
後に交際を巡って賭けゲームを行い、勝った賞品として頭を丸坊主にした。刈り取った頭髪は全て回収……彼女の魔術系統を考えると、手綱を握られたも同然である。
London☆STAR
イギリス国籍の知り合い。「英雄史大戦」のプレイヤーで、アレキサンダー王を主力にしたデッキを扱う。
実は時計塔における魔術の師であり、綾香が山ガール系魔女になった遠い原因でもある。
とある兄弟子
ロンドンは時計塔でプロフェッサー・カリスマに師事していた頃の兄弟子。
とてつもない才能に恵まれているものの人間性が(正の方向に)振り切れすぎていて魔術師としてどうなのかと思うような人物だが、その感覚的になんとなく行使されるチート性能で綾香の持っていたヴォイニッチ手稿を解読した上、そこから得た知識を綾香に伝授したとかなんとか言う噂もあるが真相は闇の中である。

Fate/strange Fake

セイバー (Fake)
オペラハウスでの危地を救った英霊。彼からの「汝が俺のマスターか」という問いを強く否定するが……
赤いずきんを被った少女
エレベーターのある場所などでアヤカの目の前に現れる謎の少女。おそらく人間ではない。
どうやらアヤカはこの少女から逃げるためにアメリカまでやってきたようだが、関係などは不明である。

名台詞

Fate/Prototype

「自己評価ではあるが、わたしの性格は最悪だ。根暗で、臆病で、視野が狭くて、見栄っ張り」
綾香の性格が分かる独白。こんなこと自分で思っちゃう辺りがもう暗い。

船上のメリークリスマス殺人事件

「確かに覚醒はした気がするけども、そんな面白おかしい固有結界とか習得した覚えがないよ!?」
コンプティーク付属ドラマCD「船上のメリークリスマス殺人事件」より。
その世界観では、ウィッチクラフトに見切りを付けて無限の剣製やらガンド撃ちやら王の軍勢やらを習得し、アリストテレス、プラトン、ソクラテスを連続召喚した上で「説得攻勢」を行って聖杯戦争を終結させたらしい。ちなみにこの「固有結界内で連続説得攻勢」とはシナリオ担当の磨伸映一郎氏が『Fate/Zero コミックアラカルト 乱雲編』に寄稿したネタの再利用である。あと聖杯戦争を終わらせるシステムそのものはエウメネス(岩明均風)が一晩でやってくれました。
「本当に骨の髄まで馬鹿なの死ぬの!? 前から若干天然系キャラだなーとは思ってたけど、天然すら通り越した何かなの!?」
他の登場人物全員が犯人としか思えない発言をし、その事にセイバーが全く頓着していないという、ボケしかいない空間でツッコミ役を担わされた綾香のセイバーへの怒りのツッコミ。毒舌ではあるが、状況が状況だけに仕方ない。
「ストリートで鳴らしたこの実戦的なパンチ!」
元ネタは格闘ゲーム「ゼロディバイド」に登場するNECOの技名「ストリートでならしたこの俺の実践的なキック」。ついに肉体言語でのツッコミがアーチャーにヒット。しかし磨伸先生は綾香をどこにもっていきたいのか…

氷室の天地 Fate/school life

「まさかのときのスペイン宗教裁判!」
唐突に現れる時の決め台詞。元々は氷室が綾香を襲撃する時の台詞だった。
元ネタはイギリスのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』から。綾香とイギリスとの関連性をさりげなくアピールしていると言えなくもない。
「『雑草』などという名前の草などない!!」
野草採集の帰りに氷室に会い、「……しかし年頃乙女が雑草集めとかどうなのかね……」と言われた際の台詞。元ネタは漫画「覚悟のススメ」で、更にその元ネタには植物学者の牧野富太郎と昭和天皇の発言がある。綾香には珍しい、真面目な怒りの表情と口調で反応する。氷室も気圧され、「え!? あ…うん すまぬ取り消そう……」と謝罪の言葉を返した。
「そろそろ寒くなってまいりました!」
「お鍋の恋しい季節ですね!」
「てなわけで闇鍋パーティやりませう」
珍しくノリノリの綾香。この発言のせいで、闇鍋と粘土細工という色々アレな女子会が開催される。
後々考えると、この時点で色々仕込みをしていたようである。
「叶わないかも、そもそも関わる必要すらないかも……」
「なんて弱い考えを完全封殺できるほどに私は強くないけど……」
「『やれることをやらずに逃げた過去』―――」
「―――そんな重荷を一生抱えて生きれるほどの強さも持ち合わせてないっぽいのよ これが!」
凛から「期間中は逃げててもいいのよ?」と勧められての返答。「氷室の天地」では数少ないマジの発言である。
おちゃらけた口調だが、来る「戦争」にて後悔する選択だけはしたくないようだ。

Fate/strange Fake

「私はもう……お前達の’’’’思い通りにはならない」
「私に……干渉しないでくれ」
オペラハウスで目の前に現れた英霊に「俺のマスターか」と問われ、彼女は「断じて違う」と強い否定を返す。
何故自分の召喚した英霊を拒絶するのか、「お前達」とは誰のことなのか、なぜ今までの彼女と全く口調が違うのか。大きな謎を示して、偽りにして真なる、奇妙な聖杯戦争は幕を開ける――

とびたて!超時空トラぶる花札大作戦

「は、恥ずかしいからあんまり動きまわらないでくださいっ! 修学旅行中の男子生徒ですか、貴方たちは!」
「Prototype」陣営ルート。
衛宮邸に親近感が湧き土蔵に興味を持つセイバー、天井から奇襲したがるランサー、塀に上がろうとするアーチャーを見かねて注意する。やんちゃな生徒達に手を焼く引率の先生のようだ。
「いったいどうなってるのよこの街はーーーー!」
同上。歩いてる人がみんな死んだ魚みたいな目をしている。
その時点で変わった街なのにセイバーの妹さんみたいな女の子アルコール漬けになってるとんでもない美人が突っかかってくるという状況に混乱していた。
「――へえ、それは初耳ね。セイバー、前にお姉ちゃんと何かあったんだ。大聖杯の前で?」
「え……う、後ろから、ばっさり!? ほんとに……!?」
同上。愛歌の言い方とセイバーの釈明があれだったためそういう意味に受け取ってしまった。
「ん? 別に、戦うのがイヤなんじゃなくて、怖い目にあうのがイヤなだけよ?」
同上。セイバーに戦うのを嫌がる君がどうして今回はやる気だったのか理由を聞かれて。今回は怖い目に合わないと思ったから参加を決めたようだ。
「今回は勝って当然の相手ばっかりだもの。アーチャーが言ったじゃない。私たちが先輩だって」
「だからお姉ちゃん以外に負けるとか思ってなかった。だって全員、私たちの舎弟でしょ?」
同上。この発言に三騎士は絶句しセイバーは綾香がいちばん怖いと口にした。綾香にとって後輩=舎弟なんだろうか……。

Fate/Prototype Tribute Phantasm

「セイバーさん ランサーさん アーチャーさん
 ああっ 最後には誰かひとりを選ばなきゃだめなのよ!!
 これがモテ期ってやつなのね つらいわー」
プロトタイプ簡易紹介漫画より。半ばキャラ崩壊気味でハーレムものの乙女ゲームプレイヤーのような心境をのたまう。
この後綾香の一番争いを始めるプロト騎士王とプロト英雄王に「二人ともわたしの為に争うのはやめてぇ――」とテンプレ台詞をとても楽しそうに言う。
「凡人だからこそ身分違いの恋に燃えるのよ 基本じゃないこんなの!!!」
愛歌に「一位のセイバー! 七位の凡人! 釣り合いって言葉がわかるかしら」と言われて。完全に乙女ゲーマーである。

カプセルさーばんと

「むっ!! なんですか貴方。私が眼鏡で弱そうだからカモにしようっていうんですね!!」
「っていうことは、無視しようっていうんですか!? やっぱり眼鏡が駄目なんですね!」
「そうなんでしょう!? 眼鏡で何がいけないんですか!!」
シロウと戦う前。何ともアレで、シロウにも「めんどくさいタイプ」と真っ二つにされた。
なお、信じられない話だが、彼女関連の会話に磨伸映一郎は一切関わっていないにも関わらずこの有様である。

メモ

旧Fate / Fate/Prototype関連

  • 「ランサーに殺されかけたところを偶然召喚したセイバーに助けられ、聖杯戦争を戦うことになる」「体内に聖遺物が封じ込まれている」などのエピソードは士郎に受け継がれているが、「勝ち気な少女マスターと皮肉っぽい青年サーヴァント」「幼いころに肉親を亡くしたため、魔術師然とした価値観に染まりきっていない」という点など凛に受け継がれた点も多い。
    • 実際、旧Fate版の綾香はFateヒロインの原型であり、何人ものヒロインにその要素が受け継がれているとのこと(氷室の天地・単行本6巻のカラーページより)。
    • 『氷室の天地』の綾香はこの逆、つまり『stay night』のヒロインたちから要素を抽出して再構成することでキャラクターを膨らませた。例えば腹ペコキャラはセイバーから取ったとのこと。
  • 「眼鏡を外すと美少女」のステレオタイプ。普段は、綺麗な顔立ちと内弁慶な性格を隠すため、眼鏡をかけている。映像化に際し、眼鏡を外すと性格だけでなく瞳の透明感や髪色の明度も若干変わるという、一種の変身キャラとなった。
    • 『Prototype』のギルガメッシュは綾香に求婚するが、その理由は眼鏡を外した彼女に一目惚れしたためである。
    • なお『氷室の天地』作者の磨伸映一郎は、「眼鏡を外すと美少女」という設定について、奈須きのこに対し泣いて修正を求めたと発言している。
  • フォーマルクラフトと比べて相性が悪いとされるウィッチクラフトだが、奈須きのこによれば、(陰湿で怨みパワーが半端ないため)極めれば姉程ではないにしろかなりの腕前になるとのこと。ただしその副作用で地味スキルがグングン上昇し、その果てにいるのが「エイイチロー版アーヤカ」であるらしい……。
  • 自分を凡人と評しているが、経緯はどうあれ、3人の英霊を味方にしたのは綾香自身の「才覚」と「」であり、姉と同じくらい規格外の存在である。

氷室の天地関連

  • 現行作の世界観で描かれている氷室の天地に旧Fate主人公の綾香が登場しているのは、以降のFateシリーズに旧Fateの世界観がリンクする……という訳ではなく、単に「ドリフターズのメンバーをモデルにした西遊記の人形劇『飛べ!孫悟空』に、西遊記とは全く関係ないキャラ『カトー』が何の違和感もなく登場するようなもの(単行本2巻カバー下漫画より)」であるらしい。
    • 更に言えば、眼鏡っ娘大好きな作者の磨伸映一郎が「鐘以外にも眼鏡っ娘を出したい」と考えた事が最大の理由であろうが。
    • 6巻巻末の後書きで、この発言(ドリフの西遊記のカトー云々)が読者間で唯一無二の正解のような捉えられ方をしたために『ちゃうねん…あれはあくまでネタやねん…』と申し訳ない気分になったと語られている。
  • 普段は口の部分が省略されているが、マジになった場面でのみ口が描かれているなど、他キャラと差別化が図られている。
  • 前世占いによると、前はクラゲ大好きな眼鏡っ娘で、その前は手から日本刀を出す眼鏡っ娘で、その前はパフェ大好きツンデレ海賊眼鏡っ娘………どんだけ眼鏡で繋げる気だ。ちなみに、全て中の人繋がり。来世の千葉県のサーバーの中にいる情報生命体や、オカルト大好き憑依体質眼鏡ッ娘(雑誌連載時の柱の文章)、マキジが適当に言い放った「がしゃどくろ」も同様。
    • なお、これらのうち「手から日本刀を出す眼鏡っ娘」は、「Fate/strange_Fake」の作者である成田良悟のキャラだったりする。
  • 氷室版は現在の所、聖杯戦争に関わりを持たない唯一の魔術師である。ただし聖杯戦争に向けて裏で何らかの活動をしている節もあり、彼女が五次においてどういう立ち位置に納まるかは現在の所不明となっている。
  • 遠坂凛との関係は、最悪とまでは言わないもののあまり良くはない(基本的に学校では見せない裏の関係なので、氷室達には気づかれていない)。理由は主に二つある。一つは土地の問題で、綾香の家はかつて遠坂家が手放した極上の龍脈直上の土地であり、プライベートで事ある毎に凛から「土地を返せ」と言われていること(この件に関して綾香は凛を「泥太坊か」とか思っている)。もう一つは、綾香が自身の演じている「不思議キャラ」に比べて凛が演じている「完全無欠のお嬢様キャラ」のことを「なにあれ効率悪い、ばーかばーか」とうっかり馬鹿にしたことが過去にあること(前述のように、綾香はポカミスをしても周囲に違和感を与えにくいという理由で不思議キャラを演じている)。この他、氷室を始めとする周囲の一般人にみだりに魔術を行使したりするので、その度に凛からお仕置きされている。
  • 『Prototype』と違って、眼鏡を外して性格スイッチなどという技能はない、パーフェクトナチュラル眼鏡ッ娘。彼女が眼鏡なのは単純に視力が弱いため。薄暗い地下室で植物関連の書籍を読みまくったせいだとか。
  • プロフェッサー・カリスマの下で学ぶ、とある兄弟子が、『ヴォイニッチ手稿』(もしくはその原典)を「なんとなく」で解読して綾香に伝授した……という話もあるとか無いとか言われているが、まったくもって真相は闇の中である。(コミックス7巻メロンブックス購入特典『植物魔術のひみつ』より)
    • なお、『ヴォイニッチ手稿』なる奇書は作者の磨伸映一郎やTYPE-MOONの創作ではなく、実在する古書。1912年にイタリアで発見され、誰にも解読できない未知の文字と、誰も見たことが無く地球上には存在しないであろう未知の植物、そして天文学らしき記号や図形、裸の人などがただひたすらに記されている、というもの。何者かが悪戯で書いた意味の無いもの、ではなく、何らかの言語もしくは暗号で書かれているであろうことは言語学的見地から定説となっている。現在に至るまで解読には成功しておらず、その内容はインターネット上でも完全無料公開されている。

Fate/strange Fake関連

  • 『strange Fake』にて驚きの登場を遂げた綾香は髪をブロンドに染め、どことなくやさぐれた雰囲気を纏わりつかせている。
    Fake1巻のあとがきで成田氏は「『Prototype』の彼女とはそもそも宇宙が違うので別人」と言い切り、「(『氷室の天地』の彼女とは)……無関係とは言いきれない……」と微妙なコメントを発している。
    • 作中でも、魔法と魔術の区別等魔術師なら誰でも知っているはずのことを知らなかったり、「赤ずきん」の幻影に付きまとわれている件について時計塔を頼った様子が無かったりと、「沙条綾香」としては不可解な点が非常に多い。

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