レオナルド・ダ・ヴィンチ
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キャスター | |
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真名 | レオナルド・ダ・ヴィンチ |
性別 | 女性(体) |
身長 | 160cm |
体重 | 40kg |
出典 | 史実 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・善 |
声優 | 坂本真綾 |
演者 | RiRiKA |
デザイン | 下越 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』では西暦2012年、英霊召喚システム・フェイトがまだ未完成の頃にカルデアで召喚された第三号の英霊。
- システムが不安定だった為にすぐ退去する所だったが、カルデアの事情を知って興味を持ち、ロマニ・アーキマンの説得によってカルデアに居座り、技術局特別名誉顧問として技術部のトップを務める。
- 第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』において主人公達と共に西暦1273のエルサレムにレイシフトして行動するが、敵対する円卓の騎士から主人公を助けるために消滅覚悟でスピンクスメギド号で突撃するが、ランスロットによって助け出されて事無きを得た。
- 人物
- 通称「ダ・ヴィンチちゃん」。カルデアの技術部を統括する、モナ・リザそっくりの容姿をした長い黒髪の絶世の美女。
- しかし、それは生来の姿ではなく、生前の作品の「女性」を再現したものである。自分の発明も芸術も全ては美の追求であり、ならば理想の美である「女性」になるのは当然の帰結、と堂々と語る紛うことなき変人。
- Dr.ロマンからは「カレ」と呼ばれており、もともとは男性である。頭脳明晰で自由奔放だが、緊急時や緊迫した場面ではふざけた一面を見せず、冷静に判断を下している。
- 非常に奇天烈でクセの強い性格の持ち主ではあるが決して冷酷な人物ではなく、召喚された当初はカルデアで行われた非人道的なデミ・サーヴァントの実験を知って激怒し、すぐさま英霊の座に戻ろうとしたことさえあった。
- カルデアで召喚され、「偽装契約」で現世に留まっているサギサーヴァントであるため各時代へはそうそう転移できないが、召喚によって正式な契約を持って正規のマスターを得られれば、ようやく「前線に出て戦える」サーヴァントとなる。
- 能力
- 他の芸術家系キャスターとは違い、生前から魔術の才能を有している強力な魔術師。画家として有名であるが、生まれ持って有する才能は分野一つに留まらず、科学、数学、工学、博物学、音楽、建築、彫刻、絵画、発明、兵器開発、木工、解剖、自然科学、等の才能も有しており、多数の分野に功績を残した。そしてその天賦の才能の持ち主に恥じず、乗り物の作成、怪我人の治療、食料の調達、水の錬成もこなしている。
- また、自分の複製人形を作り、それをマスターと言い張る事で現世に留まるというどこぞの人形師と同じことをしている。
- カルデアの裏方として活躍し、情報・技術面でのサポートで主人公らの冒険をバックアップしてくれる。
作中での発明品
- 全戦局対応型万能籠手
- ダ・ヴィンチの左腕に装着されている籠手。
- 戦闘時には籠手から冷気や火炎を放ったり、籠手を巨大化させてロケットパンチの様に射出したり、殴りつけてパイルアンカーのようなものを打ち込む。
- 星を表す杖
- ダ・ヴィンチが持っている杖。魔力の測定器としての機能も持ち合わせている。
- 戦闘時には複雑な軌道のレーザーを放つ、杖で殴るなど様々な攻撃を行う。
- 人造の鳥
- ダ・ヴィンチの右肩に止まっている金色の鳥。霊気再臨一回目から見られる。
- 万能車両オーニソプター・スピンクス
- 第六特異点において作成した砂漠移動用車。車とは言うものの所謂「エンジン」は搭載されていない。
- スフィンクスに乗りたい!という欲望が反映されたのか、車両前部に微妙なスフィンクスの頭と前足らしき装飾が施されている。バギーのような形状をしているが、「オーニソプター(羽ばたき飛行機械)」の名の通り左右に展開式の翼もついている。
- オジマンディアスから分けてもらった木材を材料に組み上げたものだが、どう見ても窓ガラスやゴムタイヤにしか見えない部品も付いている。
- 魔力をガソリン代わりにしているため、最大時速は60キロが限界のよう。他にも七つの機能も搭載されているとのこと。
- スピンクスメギド号
- 万能車両オーニソプター・スピンクスの改良型。心臓部にダ・ヴィンチのマナ収束機構を取り付けており、敵陣の中で自爆する自走爆弾となっている。
- 唯一の欠点はオートパイロット機能がないとの事だが、この機械は手持ちの杖と魔術回路を利用した自爆装置であり、機能させるには彼女が乗ることが必須条件となるものだった事からあえてその機能をつけていなかった。
- 主人公たちと難民の集団を助けるためにランスロットの追撃部隊に突っ込んで自爆し、逃走の時間を稼ぐことに成功した。
- オーニソプター・バステニャン
- 大改良により四人乗りに生まれ変わった、
猫耳尾翼 付きバギー。 - 湖くらいなら渡り切ることができ、ジャンプ台さえあれば二百メートル程度の滑空も可能な陸海空万能移動ツール。
- ただし小さめのゴーレムでもぶつかれば分解するほどに、非常に衝撃に弱いという欠点がある。
- 君もドラゴンセット
- ドラゴンへの仮装セット。角付きヘッドバンド・背負うタイプの翼・尻尾からなっている。
- パッケージにはジークフリートの絵が堂々と描いてある。「なりきりシリーズ」第四弾らしい。
- 単なる仮装セットではなく、短時間の飛行機能と尻尾による範囲攻撃が可能になるという本格的な逸品。
- 模擬聖杯探索マシーン
- ドラマCD『The Blue Bird』で登場したヘッドマウントディスプレイ。
- その名の通りヴァーチャルリアリティでイフまで含めた人類史の一点にアクセスできる逸品。
- 作中では行き先を決めるダーツが世界地図欄外の月に直撃してしまい、『Fata/EXTRA CCC』の月の裏側に本当にレイシフトしてしまった。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャスター | 主人公 (Grand Order) | E | E | C | A+ | B | EX | 陣地作成:A 道具作成:A |
天賦の叡智:EX 黄金律(体):B 星の開拓者:EX |
宝具
- 万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)
- ランク:EX
種別:対人宝具 / 対軍宝具 - ダ・ヴィンチの伝説的な万能性が形となったモノ。対象を瞬時に解析し、自らの最大攻撃をその対象に合わせて調整して放つ宝具。
- 本来は即座に相手の宝具を仮構成する事で攻撃を弾き返す反射系宝具だが、そのリソースをカルデア運営の為に使用しているらしい。
- ビジュアル的には、発射後ゆっくりと飛び、接敵した瞬間に物凄い勢いで爆裂する破壊光弾を右掌から発射するというもの。
- ゲーム的には発射前に自身に宝具威力アップを付与した後、敵全体に防御力無視の攻撃を見舞った後クリティカル発生率ダウンを付与する。
- ダ・ヴィンチちゃんは普段は眼鏡をかけていないが、この宝具の使用時には対閃光防御として眼鏡をかける(サングラスでもなんでもなくただの眼鏡にしか見えないものだが)。
真名:レオナルド・ダ・ヴィンチ
- レオナルド・ダ・ヴィンチ。ルネサンス期に誉れ高い万能の天才芸術家にして発明家。十五~十六世紀の欧州の人物。
文明の発展に数多の影響を与えた、人類史に名を残す有数の天才。
- 絶世の美少年、絶世の美青年であったと記録されているが、サーヴァントとして現界した際の容姿はかの有名な「モナ・リザ」を再現したもの。
関連
- オーニソプター
- 翼を羽ばたかせる事によって飛行させる「空飛ぶ機械」。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『FGO夏祭り2016~1st Anniversary~』の開催に際して期間限定でガチャに追加。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。
- ゲーム内ではショップ「ダ・ヴィンチ工房」の店員を務めるが、イベント「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」及び第六章ストーリークエストにおいて、お助けNPCとして限定的ながらも使用が可能。
- サービス初期からその姿を見せていたが、プレイアブルキャラとして初めて使用できたのはサービス開始から8ヶ月後に開催された上記イベント、正式に入手が可能となったのがサービス1周年記念時点と、非常に遅参であった。
その他
- ちびちゅき!
- おそらく教師役。教えられる科目は多そうだが、秋の遠足ではロマニと共に医療班に所属していた。
人間関係
Fate/Grand Order
- ロマニ・アーキマン
- カルデアでの同僚。良き理解者として常に側にいるが、そのアクが強すぎる性格故に当の本人からは若干苦手意識も持たれている。
- アレキサンダー
- 贋作英霊である彼の少年の若く健康的な肉体に興味津々。ダ・ヴィンチは生前から同性愛者あるいは両性愛者ではないかという疑惑があるが、芸術的な意味で……だと思いたい。
- ブリュンヒルデ
- 贋作英霊である彼女の熱愛ぶりにダ・ヴィンチちゃんもドン引きしてしまう。
- トリスタン
- 彼の音楽がいたく気に入って本人がいなくても聞きたいと願い、2017年の『チョコレートレディの空騒ぎ』復刻版では向こうも酒の席の勢いでノリノリだったこともあって、カバー写真まで作り込んだベストCDを作ってもらった。
- シャーロック・ホームズ
- 同じ天才ということから若干の同族嫌悪があるのか、「思わせぶりな態度なのがイラつく」と言わんばかりの態度だが、周囲から見るとどっちもどっちである。
生前
- ヴェロッキオ
- 絵画の先生であり、ダ・ヴィンチをモデルにして大天使ラファエルを描いた。
- 大天使ラファエルは男性としてよく描かれるが、これはダ・ヴィンチを天使として描いたのではなく、その在り方をモデルにして天使を描いた。
- ミケランジェロ
- ルネサンスの巨匠として知られる芸術家。彫刻や絵画、設計の分野で天才的な才能を見せた。
- 芸術のみのことではあったが、ダ・ヴィンチちゃんに劣らぬ天賦の才を持って並んでくれた愛しき友。
- 理由は定かではないが、特異点修復直後の大英博物館地下に亡霊となって現れる。亡霊になっていることから英霊の座にはいないらしい。(亡霊になっていれば英霊ではないというのが、作中で亡霊として登場したロベスピエールやキャプテン・キッドにも当てはまるかどうかは不明)
名台詞
- 「ん~?本気を出せ?……よろしい!そのオーダーに応えましょう!」
「東方の三博士、北欧の大神、知恵の果実―――我が叡智、我が万能は、あらゆる叡智を凌駕する!!『万能の人 』」 - 宝具発動。凄まじい威力を持った光弾を放ち、敵を吹き飛ばす………『芸術は爆発だ』ということだろうか?
- ダ・ヴィンチという人物の逸話から予想されていた宝具のイメージとはあまりにかけ離れたものだったため、多くのマスターに衝撃が走ることとなった。
- 「天才に時代は関係ないよ。キミも覚えておくといい、〇〇。
この先、何人もの芸術家系サーヴァントに出会うだろう。その誰もが例外なく、素晴らしい偏執者だと……!」 - 芸術についての持論。確かに、これまで登場した3人の作家も、この直後のシナリオで出会う音楽家も立派な変人である。
- 「私は等しくすべてを好んでいるけれど……ああ、世界を焼却しようという輩の事は好きにはなれない。それはね」
- マイルーム会話。「嫌いなもの」。人理焼却を起こしたのは魔術王ソロモンであるが、一体彼はなぜ人理焼却を引き起こしたのだろうか?
- 「この姿でいるのを選んだのは、私自身。そのことを後悔したことはないし、するつもりもない。
……どうだろうマスター?きみにもしも好みがあるなら、その姿になることもできるよ?胸とか、このくらいでいいかなぁ?」 - マイルーム会話。「絆Lv5」。モナ・リザになったのはダ・ヴィンチ自身の選択であり、それに悔いはない。だが、絆を深めたマスターの要望に応えてその容姿を変えてもいいようだ。
- 天才にして変人であり、絆を深めたダ・ヴィンチちゃんならではの台詞……といいたい。
- 「あ、やめて、銀の種火投げないで! 私も反省している、ほんの出来心だったんだ!
……でもイイできだろう、礼装 ? 説明を鏡文字にできなかった事だけが悔やまれるよ」 - イベント『空の境界 / the Garden of Order』にて、マシュの質問に応えるために現れたキューブ大好きお姉さんこと購買部のダ・ヴィンチちゃんに対し、
- 「モナ・リザとかふざけてるの?」という選択肢を選んだ際の台詞。
- ここでいう「モナ・リザ」とは、新年に多数のアイテムと共にショップに追加された概念礼装であり、その名の通りモナ・リザ、つまりダ・ヴィンチちゃん本人が描かれたものとなっている。
- 問題はその価格で、一番安いものでマナプリズム1,000個必要であり、二つ目以降は200個ずつ必要数が増加し、最大解放のために5つ揃えようとすると合計7,000ものマナプリズムを使用しなければならない[1]。
- そのためこの礼装をすべて入手しようと多くのプレイヤーは銀の種火を集め、ひたすらダ・ヴィンチちゃんに投げつけたとか。[2]
- ちなみに礼装自体は戦闘で手に入るQP(クォンタムピース、魔力リソースの欠片にしてFGO内での貨幣の役割をするものの一つ)を一定の割合増やすというものであり、ある程度やり込んでQPが足りなくなってきたプレイヤー向けの礼装だが、戦闘内では何の効果も発揮しないので直接的な戦力の強化手段にはならず、QPをたくさん稼げる曜日クエストを熱心に周回するプレイヤーでも無い限りは苦労に見合った恩恵が中々得られない礼装でもある。
- とはいえこれがダ・ヴィンチ本人による作品であるならば、これほどの額が付けられるのもやむ無しだろうか……
- なお、以降ショップに追加されるようになった概念礼装の価格は
流石に苦情が来たのか一律マナプリズム1,000個×5枚となっている。
- 「ははあ、私的には、いつのまにか暗号が仕込んでいたコトにされた国だな。
描いているときにそんな余裕ないっつーの。あるとしたら、クライアントへの愚痴くらいだっつーの」 - 第五章プロローグにて、自分の描いた作品が後世になって暗号めいたものになったことへの反論。その後のストーリーやイベントでも度々この件に突っ込んでおり、本人的には大変不服である模様。
- 物語の舞台から推測するに仕込んでいたコトにされた原因は、2003年にアメリカで出版された長編推理小説『ダ・ヴィンチ・コード』のことと思われる(詳しくは話題まとめを参照)。
- 「そうか。それは私にはない発想だ。最強でも最優でもない。けれど小さな事を投げ出さない。」
「……ロマニが必要だと信じたのは、そういう人間 だったんだね。」 - 第六章にて、勝ち目の薄い獅子王との決戦に力を貸そうと集まった人々の「助けてくれた人がいる」「人間だと言ってくれた」「助ける義理もない異邦人に助けられた」という声を聞いて。
- 何よりも大切な使命や責任を背負って余力などないはずの善良な凡人が取った、利益や合理性を無視した行動がこのような形で戻ってきた事に、さしもの天才も笑顔と賞賛を隠せなかった。
- 「明日まで。肖像画を一日で仕上げろとかじゃなくて、
オーダーメイドのレースカーを、骨組みから、一日で。」 - 期間限定イベント『デッドヒート・サマーレース』のイベントクエストにて、ネロにレースカーの設計書を渡され「具体的に言うと明日までに」と言われて。QPはネロがいくらでも用意するとの事だったが、ある意味『マンガで分かるFGO』での抱き枕カバーイラストワンドロをも超えるとんでもない無茶振りである。
- しかし天才たるダ・ヴィンチちゃん、あり得ない無茶振りに多少面喰いつつも、「腕のいい溶接職人」や「ガソリンエンジンの回転数を計れる技師」などがいれば可能だと冷静に分析。冷たい方のアルトリア君が手配した人材を使い、本当に一日でネロたちのチームのレースカーを制作してしまったようだ。
- 「
いちばん大切な 、心は痛まない !」 - 期間限定イベント『姫路城ビルドクライマー』にて。
- エリザベートのライブに行けば耳は壊れるが、行かなければ彼女は泣いてしまい、優しいマスターは心を痛めるのでライブに(強制的に)行かせるべき―――。
- そんな、心さえ守れば身体は傷ついても仕方ないというとんでもない屁理屈。
- もちろん過去のライブによって、主人公は耳だけでなく
心的外傷 も負っているので上記の理屈は通らない。
メモ
- いつもの女性化英霊……と思いきや、凄まじくイカれた、かつ説得力を感じざるを得ない理由付けがしっかりされている。
- 彼の代表作とされる「モナ・リザ」はモデルはフィレンツェの裕福貴族の夫人リザ・デル・ジョコンドというのが定説である。しかし一説には「自分自身の女体化」というとんでもない仮説が存在する。良く知られるダ・ヴィンチのラフな自画像を左右反転させ、モナ・リザの頭部と重ね合わせると顔のパーツの重なりがとても強い為である。
- 身体的に明らかな女性で固定かつステータス隠蔽もないためか、シュヴァリエ・デオンやアストルフォなどの性別不詳組とは異なり、戦闘キャラとしては明確な女性扱い。「女性っぽい」サーヴァント全てを対象にする黒髭の「紳士的な愛」だけに留まらず、厳密的に女性のみを対象とするエリザベートの「嗜虐のカリスマ」などの対象にもなる。
- ただし、『復刻:チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』では彼ら同様チョコを貰うことも渡すこともできた。
- 今回はキャスタークラスで現界しているが、ライダークラスの適性も持っている。そちらで召喚されていれば、オーニソプターといった乗り物にマスターを乗せられるとマイルームで明かしている。
- なお、キャスタークラスでは召喚に少し手間がかかるようだが、マテリアルでも様々な分野の才能を有しているとおり、第六章で上記の砂漠移動用車を作成したあたり、さすがは天才というべきか。
- 彼の担当するアイテムショップの背景では鳥のように翼が羽ばたく飛行機が天井から吊り下げられていたり、彼の生前の草案にある発明品らしきものが陳列している。
- 右肩には謎の金色の機械じみた外見の鳥が止まっている。史実においても前述の飛行機のように生涯を通して「空を飛ぶ」という行為に特に熱を入れており、鳥のスケッチ、解剖も多く行っている。
- 芸術には相当に造詣が深いが、織田信長が持ってきた九十九茄子などの茶器については「古ぼけていて言うほどの価値を感じない」と辛辣。日本の美術に対しては感性がないのか、投機・報奨的観点から(比喩ではなく、当時は名物には一国に比肩するほどの価値がつけられた)芸術作品としての実態以上に価値が肥大化していることを見抜いていたのかは不明。
- 宝具使用の際にかける眼鏡は対閃光防御用。ただしきのこ曰く「ましんえいいちろう に とっこう」とのこと。
- 上述した通り彼女は本編第六章において敵陣に単身特攻ししばらくの間消息不明となるのだが、その間ショップや強化ラボといった彼女が管理するシステムを利用しようとすると、彼女本人ではなく彼女のホログラムが応対に出てくるという、地味に本編の進行に合わせた仕掛けがあったりする。どうやら留守の際の対策もばっちりなようだ。
話題まとめ
- 星の開拓者
- フランシス・ドレイクおよびニコラ・テスラと並び、「星の開拓者」スキルを所持する3人のうちの一人であるが、他の2人と違ってダ・ヴィンチちゃんには明確な「人類文明を一つ上のステージに押し上げた偉業」というものが語られておらず、何の功績によってこのスキルを持ったのかが不明になっている。
しかし、これはダ・ヴィンチがあまりにも多才で多数の功績を残したがゆえにあいまいになっている側面があり、一つ一つを切り抜いて見てみれば、例えば絵画の分野では様々な描画技法を開発しておりダ・ヴィンチの前と後では絵画の概念が違うとまで言われるほどで、突出した評価を持つ彼の代表作の存在によって「贋作制作」および「芸術品鑑定」の業界も様相が異なってきている。 - 芸術以外の分野でも、眼球および眼鏡の構造を把握した上でコンタクトレンズの原理を考案する、当時の医学レベルを遥かに超える精密さの人体解剖スケッチモデルを描き上げる、ヘリコプター、戦車、潜水艦・パラシュートなど現代に存在する多数の兵器・器具の原型を考案するなど、「原案はダ・ヴィンチだった」というものは非常に多い。惜しむらくは、当時はそれを実現するための科学技術レベルがまるで足りていなかった事で、そもそも制作を試みられなかったものも含め、殆どがダ・ヴィンチの構想スケッチで終わってしまった。しかし後世の技術でダ・ヴィンチの発明品を実際に作ったら?という企画でスケッチ通りに制作してみたところ、実際に想定通りに動作したものが多数あったという。
- これらの功績を総合すると、ダ・ヴィンチがいなかったら人類文明のどこかは確実に今よりもワンランク落ちていたであろうことは疑いようがなく、どの功績によるものか明言されていなくても、星の開拓者である事には不自然は無いと言える。
- ちなみに先述のオーニソプター、「羽ばたいて飛ぶ装置」という意味ではダ・ヴィンチの前にも後にも多数の人物が研究・考案しているが、その多くは鳥が羽ばたいて飛ぶ仕組みを理解できておらず、変形しない硬い羽をバタバタするだけのものが多かった[3]。しかしダ・ヴィンチは鳥の羽ばたく様子を詳細に観察した上で装置を考案しており、他の多くの失敗例に比べれば非常に理に適った装置になっていた。
- 鏡文字
- 台詞の項にあるモナ・リザイベントの「鏡文字にできなかった」だが、生前のダ・ヴィンチは左利きであり、手稿の殆どを左右反転した鏡文字で記述していた事で知られる。
これはダ・ヴィンチが性根の曲がった変人だから……ではなく、当時の先割れ式の羽ペンを左手で持って左から右に向かって文字を書こうとすると非常に難しい。字が下手になるとかいうレベルではなく、物理的にちょっと無理があるレベルで字を書くのが難しい。なので、右手で字を書く練習をするよりも、左手で鏡文字を書いた方が楽だというのもあり得る。
- ダ・ヴィンチちゃんの暗号
- 作中でダ・ヴィンチちゃんは、「自分の作品に暗号が仕組まれたコトにされた」と度々愚痴っている。
この愚痴が初めて出たのが第五章なので、その舞台から推測できる元ネタは2003年にアメリカで出版されたダン・ブラウン著作の長編推理小説『ダ・ヴィンチ・コード』のことだろう。- レオナルド・ダ・ヴィンチが作品に残した謎や暗号を題材としたこの作品は、44言語に翻訳され7000万部を超える世界的大ベストセラーとなり、同時にダ・ヴィンチのミステリー性をさらに高める要因となった。その一方で、フィクションであるにも関わらず「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」と述べたため、カトリック教会を始め各方面に大きな波紋を呼んだ作品としても知られる。この小説によって、『最後の晩餐』の解釈の一つであったとある説が有名になり過ぎたのもイザコザを生んだ原因の一つだろう。
- 賛否両論ある著書だが、『Fate』のダ・ヴィンチちゃん的には、自分の作品にそういったミステリーを好き勝手に創作して盛り込まれたことに不服である模様。
歴史上の人物で好き勝手創作しているのは型月も同じなので強く言えた義理はないが。- 上記の通り、『ダ・ヴィンチ・コード』は現実(特にキリスト教関係を中心)には反論意見が絶えない作品である。
しかし型月的には特に『Fate』シリーズの設定を考えると、一概に偽りといえるものでもなかったりする。
作品のネタバレになるので詳しくは記載できないのだが、同作品の根底にある「聖杯」の設定は『Fate/stat night』の大聖杯と奇妙な接点があったりする。あくまで、偶然にも共通点が在ったというだけだが、Fateシリーズファンが読むとまた別の見方ができるであろう作品といえる。
なにせ、『ダ・ヴィンチ・コード』自体が「聖杯」を巡る人々の争いを描いた作品であるため、『Fate』的に言うとこれもある種の「聖杯戦争」の1つと言えなくもないことになる。
- 上記の通り、『ダ・ヴィンチ・コード』は現実(特にキリスト教関係を中心)には反論意見が絶えない作品である。
- さらに2016年から2017年にかけて全国5箇所で開催された「FGO冬祭り」のサブタイトルは「ダ・ヴィンチちゃん・コード」となっておりメインビジュアルも型月ではおなじみのパロティネタになっていたりする。
- 呼び名について
- 皆から「ダ・ヴィンチちゃん」と呼ばれる彼女だが、実の所、この呼称は盛大に間違っている。
史実のレオナルド・ダ・ヴィンチのフルネームは「レオナルド・ディ・セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチ」であり、「ダ・ヴィンチ」の部分は本来姓ではなく、彼女の出身地であるヴィンチ村を指す言葉。「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を日本語に訳すなら、「ヴィンチ村のレオナルド」という意味になる。日本でいうなら「清水の次郎長」とかそんな感じか。そのため、美術の世界では「ダ・ヴィンチ」ではなく「レオナルド」と呼称されることの方が多い。
- 聖杯の書き手
- Fateといえば聖杯戦争、聖杯戦争というからには聖杯がつきものだが、真の聖杯は最後の晩餐にて「かの人」が使ったワインを入れた杯とされており、つまり世界一有名な最後の晩餐を描いたレオナルド・ダ・ヴィンチは同時に真なる聖杯を描いた人物ともいえる。しかし以外にも絵画で描かれている聖杯は他の様々な作品で描かれた聖杯と比べ非常に地味で簡素であるのは面白いところ。まぁ日常的に使う杯ならばどこにでもあるような杯でも別におかしくないのだが…、というよりかは聖杯自体が神格化され豪奢な素材や作りに描かれた可能性もある。
- ダ・ヴィンチが生きていた時代にはすでに聖杯伝説は産まれていたが、彼がそれをすでに知って聖杯を描いたのかは不明である。