ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト

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ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
外国語表記 Luviagelita Edelfelt
性別 女性
身長 160cm
体重 49kg
声優 伊藤静
田村ゆかり(Realta Nua)
デザイン 武内崇
初登場作品 Fate/stay night
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概要

北欧フィンランドの魔術師にして名門貴族のお嬢様。遠坂凛時計塔でのライバル。

略歴
フィンランドに居を構える宝石魔術の大家、エーデルフェルト家の現当主。時計塔入学前は、当主として世界中の争いに介入、その成果を奪い取っていた。入学した後は、エルメロイ教室に所属し今期の主席候補生となる。
人物
物腰優雅で白鳥の美貌、気品溢れる言葉遣いのお嬢様。「天工が魂を注ぎ込んだとしか思えぬ美貌」「オーラや聖霊といってもよい、常人には得難い美質」とまで形容され、その鮮烈なあり方は人の目を強く引きつける。
しかしその本性は傲慢で激しい気性が極めて絵になり、己の敗北を良しとしない、プライドの高い魔術師。『地上で最も優美なハイエナ』と言われるエーデルフェルトの当主として、他者の様々な成果を簒奪し、己の魔術の研鑽を追求している。
基本的には、一般常識よりも魔術を優先する「魔術師らしい魔術師」なのだが、「地上のどこでも通用する正攻法」を用いる清廉なあり方を持っているため、「魔術師として正しすぎるがゆえに魔術師らしくない」とも言われている。
そんな彼女ではあるが、負けず嫌いが過ぎるあまり、一皮剥くと果てしない傍若無人が炸裂する。特に遠坂凛と関わった際は一切の取り繕いが剥がれ、鉱石学科の災厄の片割れとして畏怖されている。
能力
その能力は名立たる魔術師や魔術使いに引けをとらず、数々の有力な魔術師を輩出してきたロード・エルメロイⅡ世をして「純粋に才能を問うのなら、自分が見て来た中で間違いなく五指に入る」と言わしめる、掛け値なしの天才。
宝石魔術を得意とするが、厳密に言えば原典の宝石魔術とは異なり「魔力そのものの流動に宝石という媒体を使った、特殊なルーン魔術」である。
また、フィンランド出身だけあって、ガンドの呪術も得意とする。魔術回路の総数は100ほどで凛とほぼ互角。魔術属性は「地」。
その他、格闘技好きが過ぎて自身もレスリングを嗜む……というレベルを超えている使い手。得意技はバックドロップで、凛を一撃でK.O.した。

バリエーション

プリズマ☆イリヤ

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』に登場する、平行世界のルヴィア。

詳細は「ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト (プリズマ☆イリヤ)」を参照。

カレイドサファイア

ルヴィアのイロモノコス。『プリズマ☆イリヤ』において、魔法のステッキ・マジカルサファイアの力で「魔法少女」化したルヴィア。

配色こそ青になっているが、猫耳がついているなど基本的なデザインは凛のカレイドルビーのものと同系統。しかしこちらは胸がやや強調されているのが大きな特徴。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/stay night
凛の回想でちょっとだけ登場。
TVアニメ版「unlimited blade works」では最終話の大半が倫敦での話のため、若干出番が増えている。
Fate/hollow ataraxia
凛の留学中の思い出話、ミミック遠坂の異世界通話など断片的に語られるのみ。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
今までのコメディータッチな人物像からは少し離れ、「魔術師」としての彼女のシリアスな一面が描かれる。
「case.剥離城アドラ」ではロード・エルメロイⅡ世と対立しつつも協力関係ともなる。グレイが狂言回しに徹している分、半ばヒロイン的な扱い。

Fate関連作品

Fate/unlimited codes
「淑女のフォークリフト」。レスリング技と宝石魔術で戦う。3人目の隠しキャラクターとして、ちゃっかりアーケード進出。凛と同じく完全にギャグストーリー。バーサーカーをプロレスラーと勘違いするわ、311kgあるのに投げ飛ばすわ、挙句のはてに聖杯そっちのけで凛と決闘してしまう。
万能型ではあるが、凛とは違い動きに癖がある分扱いにくく、キャラランクは「下位」とされる。だが、「投げでループコンボする」と言う格ゲー界でも珍しい芸当が可能であるなど火力の高さは凄まじく、一度ペースを握りさえすれば強キャラ相手でもそのまま殺しきれる。このゲーム屈指のダイヤグラムブレイカー。
なお、通常投げの一つは「宝石を頭上に投げ、そちらに視線を奪われた相手をドロップキックで蹴り飛ばす」と言う凄まじくシュールなもの。間違いなく、凛を相手に想定されたモーションであろう。ギルガメッシュあたりを相手にすると「宝石に気を取られる英雄王」が見られ、シュールさがさらに増す。
カプセルさーばんと
敵マスターの一人。リン同様に小学生くらいの年齢。
筋肉ムキムキなマッチョ系さーばんとの使い手。

その他

ちびちゅき!
レスリング部所属。身体測定では能力に制限があるとはいえ並み居るサーヴァント達を押しのけ、背筋力一位に輝いた。
アーネンエルベ狂想曲
マジカルルビーと契約(?)して、「魔法淑女・カレイドエーデルワイス」となる。
ちなみに、コスチュームのデザインはカレイドサファイアと同じである。

人間関係

Fate/stay night

遠坂凛
好敵手。基本的に似た者同士で同族嫌悪。士郎も留学した場合、恋敵になってさらにややこしくなる。
ちなみに、アーチャーによれば後に「互いに背中を預け合う仲」になるらしい。
衛宮士郎
士郎が凛と共に留学した場合、彼のバイト先で雇用主と執事の関係になるらしい。士郎ではなく「シェロ」と呼ぶ。
アーチャー
正体が士郎である事に直感で気付いているらしく、彼の事も「シェロ」と呼ぶ。
バーサーカー
『unlimited codes』で対峙した際、(プロレス的な意味で)高く評価していると述べる。
しかも勝利時には「投げ飛ばすのには骨が折れた」と発言する。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
『unlimited codes』では対峙した際、イリヤから「凛の同類」と物凄くうざがられるが、ルヴィアの「勝者」に対する理論には思わずイリヤも「カッコいいかも……」と言っている。
リーゼリット
『unlimited codes』では期待のニューフェイスと聞いて対峙した際、その美しさと強さを認めつつも、打ち倒そうとする。

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿

ロード・エルメロイⅡ世
時計塔入学以前に、剥離城アドラにて起きた事件の際に知り合う。はじめはその魔術に対する破壊的なまでのスタンスに敵意を抱いていたが、とある出来事を経て、入学後の指導役に指名する。
クラウン
第二従僕。主の意を汲む、極めて教育の行き届いた従僕。
フリューガー
占星術師の魔術使い。剥離城アドラの一件において、売り込みに応じて雇用する。
フラット・エスカルドス
時計塔入学以前から面識があり、向こうからは「ルヴィアちゃん」と馴れ馴れしく呼ばれもするが、出会い頭にガンドを撃ち込むくらいには敵視している。
なお、魔術を使った攻撃は一方的に無効化されたり受け流されたりするため、彼との喧嘩で周囲に出る被害はさほどではない。
実のところ、魔術でない方の特技を使えば簡単に勝てそうではある。

その他

間桐桜
Fate/Apocrypha』の世界では間桐家が滅亡し、彼女も遠坂家の遠縁であるエーデルフェルト家に引き取られることになる。
将来的には彼女とタッグを組み、来日する事になるとか。

名台詞

Fate/unlinited codes

「相手がなんであろうと、全力をもって戦い、観客を沸かして見せる。それがショウマンシップというものです」
冬木に降り立ち、戦いへ向けての心構え。魔術の決闘としてはそれほど逸脱はしていないが・・・暗闘が基本の聖杯戦争でそれはどうなのだろうか。
「か、かつてない罵倒ですわ! ああ、なんというショックなのでしょう、怒りと絶望で気絶してしまいそう……!」
「が。淑女らしく気を失うのは、目の前の敵をなぎ払った後にします」
「そこのアナタ。今の暴言、決して取り消せませんわよ? 手袋を受け取る度胸はあって?」
イリヤから「リンそっくりだけど血のつながってない姉妹か?」とツッコまれて。
一緒にされたくないと怒るのはいいが、その後がいろいろおかしい。
ちなみに、「手袋を受け取る」は「売られた決闘を受ける」の意味。普通、女性は使わない。
「いいこと? 戦いの結果というのは強い弱いで計るものではありません。
 どちらがよりベストを尽くしたか。 どちらがより自分の限界に挑んだか。
 自らの闘争本能、自らの誇りを貫き通した者こそが勝者と呼ばれるのです!」
バーサーカー戦前会話。イリヤをして「ちょっとカッコイイ……かも……」と言わしめた誇り高い信念である。
――直後、「んー、まあ。それとは別に、完璧なノックアウトを奪った方が、文句なしの勝者ではありますが」と続くのだが。台無しである。
「いえ、感謝にはおよびません。だって、すぐさま真剣勝負をする間柄になるのですから」
「戦闘用に調律されたホムンクルスは短命と聞きます」
「その炎が燃え尽きる前に、至高のプロレスリングという花をそえてあげましょう---!」
リーゼリットに相対して、その強さを認めつつの一言。
二行目で一瞬BGMが止まるためシリアスモードに入ったかと思いきや、いきなり落としにくるフェイントである。

カプセルさーばんと

「覆面レスラーですわ!」
ライダー召喚時の台詞。覆面レスラーは他にいるし、そもそもそいつはレスラーではないというのは禁句。

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿

「ご評価いただけて嬉しいですわ。――つまり、それだけエーデルフェルトの家系を恐れながら、私たちが果実を口にするのをどなたも止められなかったということですもの」
「地上で最も優美なハイエナ」とシザームンドに受けた皮肉に返して。高慢そのものの物言いでありながら、それを当然と思わせるだけの威厳を見せつける。
「ど、どどどど、どうしてあなたがたが私の部屋に入ってくるのですか!」
「どうしたんですか! 言い訳があるなら早く仰ってくださいませ!」
剥離城アドラにて、割り当てられた私室で少女趣味のネグリジェに着替えてくつろいでいたところに部屋名を間違えたエルメロイⅡ世(とグレイ)が闖入してきてしまい、真っ赤になって恥じらいながらグレイが死を覚悟するほどの勢いで怒り狂う。
なお、咄嗟に枕の影に隠したぬいぐるみはグレイの見たところ、キッズ番組に登場する「料理好きの擬人化された犬がいざという時は身を挺して守ってくれる騎士になる」とか言う、実に少女の夢を体現したようなキャラのもので――まあいずれそのうち、そんな感じの執事を雇うこともあるんじゃないかな、みたいな。
「ごきげんよう。地面を這いずり回って、星の欠片でも見つかることを祈っておりますわ」
化野菱理の死体発見現場で地味な鑑識作業を続けるエルメロイⅡ世に対する皮肉なのだが、意図せずしてエルメロイⅡ世――ウェイバー・ベルベットという男の生き様を端的に表した言葉になっている。
フリュー「おう。あのお嬢様、お前の無能さを証明して業界的に葬りたいんだとさ。ちょっと正攻法すぎて受けるだろ」
エルメロイ「……」「……実に、斬新だ」
魔術師としてはあまりに正しすぎるがゆえに、魔術師として正しくないあり方。言葉にするならば、清廉であり、王道の生き方。
「それだけ? あなたロマンチストなの? それとも馬鹿なの?」
オルロック・シザームンドの秘めた願いに協力し、身を危険にさらしてまで城にとどまった理由をエルメロイⅡ世に問いただして。
女子から見れば、夢やロマンスのために命をかける男がバカに見えるのも致し方のないことではある。
「双子による魔術とは、たとえるならば鏡合わせの自分との融合ですわ。揃うことで完璧な存在として君臨できる代わりに、常に互いの喉元に刃をあてている……。そのことを忘れたとき、鏡は割れてしまうものです」
双貌塔イゼルマでの顛末をエルメロイⅡ世から聞き出し、己の家系の特性でもある魔術について語る。
長らく設定だけの存在となっていた『天秤』の片割れたる双子の妹について、初めて言及されたシーンでもある。

メモ

  • 概要にあるように「現当主」と言うのが定説だが、アニメUBWでは自身の事を「エーデルフェルトの次期当主」と名乗っている。本アニメは奈須きのこ自らが監修しているため、こちらが正しいように思えなくもないのだが、彼女は次期当主を名乗るのはここだけ。公式が出した『unlimited codes』のキャラクター紹介では「エーデルフェルト家の現当主」と断言されている。その上、直近でメインキャラを張った『事件簿』でも「『先代に代わって』世界を回っている」と表記されている。もしルヴィアが次期当主であるならば「当代に代わって」と表記されるべきであろう。これらの点から、アニメが監修ミスであり、現在の設定でもルヴィアが現当主であると考えるのが自然。
  • 魔術特性はエルメロイⅡ世いわく、「地」属性との事。ただし、単一属性として地属性のみを適正としているのか、多重属性のうち最も得意なのが地属性なのかは不明。作中では宝石を媒介として、四大の残りの三元素も使いこなしている。
    • 遠坂凛の対となる点や、『unlimited codes』で複数の属性を使っている点から、以前はファンの間では「アベレージ・ワン」であると思われていた。そのため、『事件簿』で属性が明かされた際には少なからず驚かれた。
  • エーデルフェルト家は、ルネサンス期を発祥とする家系。世界中の争いに好き好んで介入し、美味しいところを掻っ攫い、秘法や魔術礼装を簒奪して成り上がって来た。そのことから「地上で最も優美なハイエナ」ともいわれている(本人は「ハンター」もしくは「ル・シャスール(フランス語でのハンター)」と呼ばれる事を希望している)。
    • その魔術の本質は「価値を誇ること」ではなく、「価値を流動させる事」にある。また、宝石魔術と言うより「特殊なルーン魔術」と言うべき特性をもっており、そのため魔術詠唱には英語を用いている。
      • これらの設定の多くは『事件簿』で公開されたのだが、これ以前も『unlimited codes』での技名が英語であった。だが、『プリズマ☆イリヤ』でのみ、詠唱、技名ともに凛と同じドイツ語を用いている。原作と異なる世界の存在であるため、用いる魔術も全く異なると言う事だろうか。……まあ、単なる監修不足・監修ミスの可能性もあるが。そもそも遠坂家がドイツ語で魔術を使うのは、初代の遠坂永人がゼルレッチの弟子であったからと考えられ、フィンランドの名門であるエーデルフェルトがドイツ語を使う理由が無い。
  • エーデルフェルトの当主は代々双子で「天秤」の二つ名で知られている。当然ルヴィアにも双子の妹がいるのだが、その妹は彼女とは違い大人しい性質のため、故郷に引っ込んでいるのだという。
    • これも最近明かされた設定であり、それまでは「第三次聖杯戦争の敗北で片割れが死亡した事で、双子としての特性を失ったのでは?」と言う推測もされていた。
  • ルヴィアが纏っているドレスは戦闘時に破かぬよう、袖が着脱できるようになっている。
    「最初からノースリーブ」とか「そもそも破れるようなことをしない」とかいう選択肢はないらしい。
    • さすがに荒事になると確定している時はスポーツウェアに着替えるようであり、ドレスはあくまでも突発的な喧嘩になった場合のみと思われる。
  • 「ランカシャースタイル」「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」と作中で評されているが、ランカシャースタイルは関節技を重視する古典レスリングであり、打撃と投げ技を主体とするルヴィアのプロレススタイルはストロングスタイルである。
  • 『unlimited codes』でのキャッチコピーである「淑女のフォークリフト」はルヴィア自身が名乗っている他、技の名称にもなっている。
    • 日本語の文法上は「フォークリフトの淑女」だが、そのことについて突っ込んだ凛に対しては「プロレスの何たるかを分かっていない」と批判している。
  • 『事件簿』での彼女は、作者である三田誠の代表作『レンタルマギカ』に登場するヒロイン、アディリシア・レン・メイザースを連想させると言う声も多い。「ヨーロッパの名門貴族の娘」「極めて優れた魔術師」「金髪縦ロール」「自信家で攻撃的」「最初はライバルとして登場」「主人公から示唆を受けて魔術が強化される」「ライバルが植田佳奈」など類似点がかなり多いが、それ以上に文中での雰囲気が良く似ている。
    • これに関しては意外なことに、どちらか一方がもう片方に影響したのではなく、互いのキャラクターがお互いに影響を及ぼしあっていたことがTMエース10のインタビューにて発覚した。
  • 格闘技を習っているのは「淑女の嗜み」とのことで、この点は美綴綾子の「美人は武術をしなければならない」という哲学と似ている。
  • 凛とは「血のつながらない双子」と称される程内面は瓜二つであるが、恋愛に対する対応は大きく異なる。凛がいわゆるツンデレ的な反応を示す一方、ルヴィアの方は非常にストレートかつ積極的。
    • ただ、恋愛面ではストレートだが、これが魔術に及ぶと割とツンデレである。凛に対して「平時は不倶戴天の天敵でありながら、肩を並べて戦えば抜群の相性」だったり、エルメロイに対して「そのあり方を強く否定しながら、指導役として指名する」など。
  • 3サイズは不明だが、立ち絵からライダーリズあたりと同格と思われる。
  • 『unlimited codes』、『プリズマ☆イリヤ』でルヴィアを演じた伊藤静はかつてアニメ版月姫で遠野秋葉を演じていた。ちなみに凛の方は凛の方でかつて中の人が琥珀を演じており、微妙に因縁が感じられるような、別にそうでもないような。『プリズマ☆イリヤ』で、ルヴィアが凛をメイドとして雇う展開がある。
  • 聖杯戦争のマスターとして参戦してはいないが、『unlimited codes』では彼女の令呪を確認することができる。
    大まかな形状は「フルール・ド・リス(百合紋)」と呼ばれるものに似ているが、細部に微妙な違いが見られる。
  • 彼女、というよりエーデルフェルト家は、大の日本嫌い。これは先祖が第三次聖杯戦争に参加し、手ひどい敗北を喫したため。ルヴィアと凛の仲が悪いのは、このことが大きく関係している。
    • この先祖も双子の姉妹で、妹の方が死亡、姉は生還した。凛の言葉によれば、仲間割れによる自滅で早期に敗退したらしい。また、『hollow』の「夜の聖杯戦争」により、召喚したサーヴァントが「剣士」のクラスであったことも、かなり確度の高い情報として伝わっている。
      • なお『hollow』では、その双子の容姿は遠坂凛と間桐桜に、サーヴァントの容姿はセイバーに瓜二つで描かれているが、『hollow』における「夜の聖杯戦争」は「アヴェンジャーが現在(第五次)の人物達を役者に見立てて利用し引き起こしている第三次聖杯戦争の再演」であるため、『hollow』での彼女たちの容姿がそのまま第三次聖杯戦争のエーデルフェルト姉妹とサーヴァントの容姿という事ではない。
      • ところで、「剣士」のクラスは過去全ての聖杯戦争で最後まで勝ち残った、と言われているが、凛の話が正しいのであれば、第三次においてセイバーは早期に敗退したことになってしまう。第三次聖杯戦争の内容がほとんど語られていない以上この齟齬についての正確な回答は不可能だが、「セイバーが途中でマスターを変えたのでは?」等の推論は成り立つだろう。
      • 後に『Fate/Apocrypha』アニメ版にて、ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアが従えていたランサーのサーヴァントがフィン・マックールだったことが判明したため、フィンを巡る三角関係で決定的に仲違いしたのではないかとまことしやかに囁かれている。(フィン・マックールの逸話にも、双子の魔女との三角関係に巻き込まれ、最終的に金髪を失う話がある)
    • 実のところ、『hollow』でも語られているが、全くの最初の段階であれば、ルヴィアと凛は互いのことを現在ほどに嫌い合うような反応は示していなかった。多少ズレた会話はあったものの、第一印象だけで互いを敵認定するような類の相性の悪さは、露呈させていない。その初対面での会話の中でも、決定的な亀裂が入ったのは互いの素性が知れて第三次聖杯戦争の因縁が明らかになった後のことであって、あくまで互いの人間性ではなく家のことが発端である(その後のやりとりはその限りではないが)。
      とはいえ、用語辞典での解説を読むに、両者が同族嫌悪含みのライバル関係になるのは、家のことを抜きにも確定しているようではある。
    • 一方ルヴィアの日本嫌いに関してだが、あくまで先祖の因縁に関連したことで自身の実体験を伴ったものではないためか、遠坂のことを除けば日本がらみであからさまに嫌悪感を示す場面というのはあまり描写されていない。士郎に対しての態度は言わずもがな、美遊に対しても手厚く遇しており、果てはコンビニの水羊羹を気に入るなど好意的なところすら見せている。
    • ちなみに、『とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦』での時臣の発言により、遠坂家とエーデルフェルト家は遠縁であることが判明している。「第三次で死亡したと思われた双子の片割れが、実は時臣の母もしくは祖母だったのでは?」と言う説がこれ以前から存在したのだが、「親戚であると言う事が確定したため、やはりこの説が真実だった」と考えるファンと、「直系の親族の実家を『遠縁』とは言わないだろうから、この説は誤りだった」とするファンで別れる。まあ花札なので、深く考えずいい加減に「遠縁」と言う言葉を使ってしまった可能性はあるが。

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