スルト

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異聞帯のセイバー
真名 スルト
性別 男性
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概要

剣士」のサーヴァント

略歴
『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』ではオフェリア・ファムルソローネクリプターになる前、コフィンの中にいた時に「遷延の魔眼」で大神の牢獄で世界が剪定されるのを待っている姿を視認した[注 1]
その後、オフェリア・ファムルソローネが北欧異聞帯で英霊召喚を行う際、遷延の魔眼を通じて術式に潜り込み、魂を融合させ、肉体の制御権を全て奪い取り、シグルドの身体から抜け出す為に自害しようとしたが、オフェリアの令呪によって禁じられる。
シャドウ・ボーダーが異聞帯に現れた際には、オフェリアの命令でボーダーを急襲し、ホームズの右腕を魔剣グラムで切り飛ばした上で死のルーンを刻み付け、ペーパームーンを奪い取った。
霊基強制再臨・限定解除第二段階でスカサハ=スカディの城で再びナポレオンを仲間にした主人公達と戦ったが、スカサハ=スカディの原初のルーンで主人公たちが全員捕縛され戦闘は終わった。
“炎の館”から救出されたブリュンヒルデを連れて主人公たちが訪れたスカサハ=スカディの城に繋がる大橋で、オルトリンデと共に主人公達と再び戦闘を行う。途中で霊基強制再臨・最終限定解除されるも、ブリュンヒルデの槍に霊核を貫かれる。それによってスルトの魂がシグルドから解放され、大神の封印を外側から解き、ムスペルヘイム───スルトの肉体が解放される。
人物
巨人種と呼べるかは不明だが、その巨体から巨人とは呼べる。
イヴァン雷帝のように物理的な災害ではなく、概念的な世界を滅ぼす災害。
見え方によって規模が変わる怪物である為、正確なサイズは測ろうにも計器が利かない。
一種のシステムと言える存在の為、人格的には非常に未熟。世界が剪定されるのを待つ間に、自分の事を見つけてくれたオフェリアに病的に執着しており、それ以外の人間については男女含めてそもそも区別できていない。
能力
シグルドと融合させられた事で剣士のクラスとなっているが、本来は神殺しの巨人であり、神霊級の存在である。ラグナロクの時に世界を焼き尽くした炎の力は健在で、その力が宿った炎の大剣を操る。

バリエーション

シグルド融合状態

オフェリア・ファムルソローネシグルドを召喚する際に遷延の魔眼を通じて術式に潜り込み、魂が融合した状態。本来のシグルドとは違い、赤色の瞳をしている。
シグルドが汎人類史のサーヴァントであるためか、霊基の構造パターンはカルデアのものと同じだが、フレームの色が微妙に違うという解析結果が出た。シャドウ・ボーダーに向けて強い呪詛の込められた魔力を向けていたため、敵性反応だとは分かっていた。
肉体の制御権は全てスルトが奪い取っているが、初戦で主人公 (Grand Order)の首を切り落とそうとした一度だけ抵抗している。
捕えるという器用な真似はせず、立ちはだかるものは全て切り伏せて殺す。

第一段階ですら、魔力はイヴァン雷帝クラスで、ロンドンの大聖杯アングルボダに匹敵する。魔力感知が阻害されているスカサハ=スカディの城でも強く感じる程の魔力。同じくサーヴァント特有の気配を感じ取れない環境でも、熱い寒気が伝わってくる。
シャドウ・ボーダーのゼロセイルを掴んで止め、持ち上げて投げ飛ばし、腰の短剣を防ぐだけでその重さにマシュが驚愕するほどの腕力を持つ。魔剣グラムを一度も振り抜かずに単に払うだけで、ほぼ短剣のみでマシュとホームズを圧倒した。神代の結界に等しく神鉄の城塞の域に近付いた多重結界を真名解放なしの魔剣グラムで容易く切り裂いた。原初のルーンも使用可能で、ホームズに死のルーンを刻み込んだ。
霊体化し、外部から気配遮断のバックアップを受ける事で、シャドウ・ボーダーの極めて性能の高い霊的レーダーによる探知能力を掻い潜った。 シグルドの神々の智慧を手にしており、その力を手にしたスルトはホームズが魔術的攻撃を駆使する英霊だと知っており、その知恵と反射、強靭な五体によって魔力投射を難なく躱した。

オフェリアの霊基強制再臨・限定解除第二段階で装甲と刃が増えた武装形態となり、英霊シグルドの手による魔剣グラムの本格使用を開始する。ただし、魔剣グラムは限定解除状態のため、真のグラムにはやや遠い。さらに触れていないにも関わらず霊基外骨骼が軋むほどに魔力が増大する。
霊基強制再臨・最終限定解除で仮面が外れて[注 2]眼鏡になり、魔剣グラムの発光色が変わり、真のグラムが解放される。放たれる魔力も桁が一つ二つ跳ね上がるため、英霊シグルドの全性能を発揮する事ができるようになる。
シグルドではなくスルトである為、ブリュンヒルデの宝具『死がふたりを分断つまで』で命を奪えなかった。また、ルーンを描かずに炎を出すことが可能[注 3]

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー オフェリア・ファムルソローネ ? ? ? ? ? ? ? 枝の破滅:A++
巨人外殻:A
怪力:B+++

宝具

太陽を越えて耀け、炎の剣(ロプトル・レーギャルン)
ロンゴミニアドに比肩する星の生み出した神造兵装。地表から神代という現実を剥ぎ取る装置としての役割を持つ。
生命に対する優先権を有しており、形ある生物であれば神代の神でさえ滅ぼすとされる。
『Grand Order』では「敵全体に〔神性〕特攻攻撃&火傷付与[注 4]」という効果の宝具。

真名:スルト

炎の巨人王スルト。
北欧神代のラグナロクの要たる神殺し。炎の剣。黒き者。神々を殺し、やがて大地の全てを焼き尽くす者。
かつて北欧に於ける神代の終焉「ラグナロク」にて世界と神を焼き尽くした煉獄ムスペルヘイムに住まう火の巨人達の王。
北欧異聞帯にあって唯一の灼熱を司る、火炎領域ムスペルヘイムの支配者にして破壊の化身。
あらゆる巨人を超越する体躯、あらゆる生命を蹂躙する炎熱。偽なる太陽に揺蕩う火炎こそを大本オリジナルとするモノ。
汎人類史の英霊シグルドの魂と霊核の影に潜んだ、真なる異聞帯のセイバー。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』でオフェリアのサーヴァントとして登場。

人間関係

Fate/Grand Order

オフェリア・ファムルソローネ
マスター。ラグナロクを破綻させた事でオーディンに封印されていた自分を見つけてくれたことで、非常に強く執着している。
シグルド
オフェリアに彼が召喚されたところに割り込み、肉体を乗っ取って行動していた。
ナポレオン
敵対するサーヴァント。上記のオフェリアの経緯もあり「間男」と露骨な敵意を向けている。
フェンリル
北欧異聞帯における過去のラグナロクにおいて、本来の歴史とは異なり彼を殺害して氷の権能を取り込んだ。

名台詞

Fate/Grand Order

「星よ、終われ。灰燼と帰せ。」
「『太陽を超えて耀け、炎の剣ロプトル・レーギャルン』!」
宝具発動。魔力のみで構成された、地球上ではおよそありえない超高熱の"剣"は、流星の如く無慈悲に振り下ろされる。
それは、一つの神の代を終わらせた、黄昏の剣。


───俺は、絶望していたのだ
───運命への叛逆を試みておきながら。
───炎として、終末装置としての役割をも果たせず。
───剪定を待つ世界で燻りつづけるこの俺に。
───あの女は。
───そんな俺を、見つけた、のだ。
───見つけてくれた
───たとえ、偶然であろうと。
───たとえ、滅びの炎と恐怖されようとも。
───たとえ、偶然であろうと。
───それは俺にとっては、誕生・発生して以来初めての。
───運命という定めにない、意外性。
───驚き、だった。
───哀れな女。愚かな女。
───オフェリア・ファムルソローネ。
───明日なき俺に、未知なるもの、驚きを教えた女。
───俺を見つけた女。
───燻る炎に言葉を掛けた、ただひとり。
───嗚呼。
───俺は、おまえに何をしてやれるだろう。
───炎でしかない俺は、破壊でしかない俺は。
───おまえに。何を。
───おまえに、何を、返してやれるのだろう。
すべてが終わり、スルトがオフェリアと出会った時を思い返しての独白。出会った運命に対し、自分に思いつく限りの恩返しがこれまでの行動の根底にはあった。しかし彼が返せるものとは破壊しかなかったのであった。

メモ

話題まとめ

スルト敗北剣
シナリオ中でのあまりの恋愛クソ雑魚っぷりからキルケー敗北拳をもじった呼称。

脚注

注釈

  1. この時に縁ができており、さらに魂が魔眼と繋がりオフェリアの中に潜んでいた。
  2. スルトはこの仮面を煩わしいと感じており、好き好んでかぶっている彼を大層な傾奇者と称している。
  3. シグルドはルーンを使えても、炎を使わないと決めていたため、ブリュンヒルデにシグルドではないと気づかれた。
  4. 永続

出典


リンク