葛木宗一郎
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葛木宗一郎 | |
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読み | くずき そういちろう |
性別 | 男性 |
身長 | 180cm |
体重 | 70kg |
特技 | 格闘技 |
好きな物 | 特になし |
苦手な物 | 特になし |
天敵 | (強いてあげるなら)キャスター |
声優 |
中多和宏(初代) てらそままさき(アニメ第2作以降) 石塚運昇(一部代役) |
イメージカラー | 無色 |
初登場作品 | Fate/stay night |
概要
衛宮士郎や遠坂凛の通う穂群原学園の教師。社会科と倫理の担当で2年A組担任教師。生徒会の顧問も勤めている。成り行きからキャスターのマスターとなる。
- 略歴
- 暗殺組織に「暗殺道具として」育てられていたという壮絶な過去の持ち主。二千万円と二十年の時間をかけて暗殺の道具として人里離れた森で「生産」された彼は、生まれてから完成するまで十メートル四方の森から出ることなく、ただひとつの技能を磨き続けていた。そして道具としての仕事を果たした後に自害するはずであったが、自身の成果に疑問を感じたことからそのまま惰性で生き続けた。暗殺のため用意された仮の経歴・社会的地位にそのまま納まり、2年ほど前からは柳洞寺に客分として居候している。
- 魔術師ではなく、そもそも聖杯戦争とは関係のない人間だったが、柳洞寺の前で行き倒れていたキャスターを助け、彼女に頼まれるままに力を貸すことになった。
- 人物
- 実直と寡黙を絵に描いたような人物。余計な事は一切口にせず、悟りを開いた仙人や聖人のような近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、生徒からの評判は悪くなく、上級生になればなるほど彼の持ち味を理解し親しむ生徒が多くなるとか。
- いささか融通の効かな過ぎるきらいがあり、テスト問題に誤字があっただけでテストを中止したという逸話が語り草となっている。
- 幼少から続いた訓練によって『感動する心』が死んでおり、自らを「朽ち果てた殺人鬼」と呼ぶ生ける屍であったが、キャスターとの出会いに彼なりの意味を見出す。
- 能力
- 役割の異なる二つの拳打を用いた特殊な暗殺拳「蛇」の達人。左は「しなる鞭のように円弧を描く」と「垂直かつ直線的」という二つの軌道を組み合わせての牽制と可変軌道による強襲を担当。対する右は普段は動かさず、ここぞというときに強力な一撃を放つ。形が非常に奇特で読みづらく、奇襲についてこの上ないほどに優れる。
- キャスターに魔術で拳を「強化」してもらうことにより、サーヴァントであっても彼の技を初めて見る相手であれば互角以上に戦うことが可能で、ライダーを殺害し、セイバーを戦闘不能に追い込むなど驚異的な戦闘能力を発揮する。
- 恐ろしい事に、セイバーの初撃を素手で封じた時はキャスターも強化が間に合っておらず、純粋に彼自身の実力によるものである。
- だが令呪も魔術回路も持たないマスターであるため、彼だけではサーヴァントを現代に留めて置ける能力が無い。
登場作品と役柄
- Fate/stay night
- キャスターのマスターとして聖杯戦争に参加するが、聖杯を得るためではなくキャスターの要請に答えるために戦う。実は『stay night』に登場するマスターの中では唯一生存ルートが存在しないキャラクター。
- Fate/hollow ataraxia
- 柳洞寺や学校での平穏な暮らしが描かれる。また、本編Fateルートで士郎たちの前に現れられなかった理由が語られる。
- フェイト/タイガーころしあむ/フェイト/タイガーころしあむ アッパー
- ギルガメッシュに敗れた葛木とキャスター。傷ついたキャスターに願いを叶えさせるべく、葛木は最後の力を振り絞る。
- ギャグ色の強い本作としては例外的に(台詞の端々にパロディが見え隠れするものの)、徹頭徹尾シリアスな内容。
- アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。
- 花のみやこ!
- 親馬鹿なお父さんとして登場。
- もう有り得ない位に娘が好き。奥さんとの仲も絶好調な幸せ家族。
- 氷室の天地 Fate/school life
- 三人娘の担任。暴走する蒔寺楓には容赦なく「謎格闘技」を叩き込んで昏倒させる。
- 2月に入ってから消息不明となっている事が判明する。
- ちびちゅき!
- 教師の一人として登場。科目は不明だが、やはり倫理なのだろうか。
人間関係
Fate/stay night
- キャスター
- サーヴァントだが、使役や共闘といった関係ではなく一方的に助力をしている状態。
- 書類上は結婚しているが、まだ式は挙げておらず、『hollow』では夫婦としてどう向き合っていくのが正しいのか模索している。
- 平行世界(花のみやこ!)では妻となり娘もいるが、やっぱり料理が下手。
- 柳洞一成
- 「宗一郎兄」と呼ばれて慕われている。休日などは組み手などする仲。
- 柳洞零観
- 組み手・酒飲み仲間。
- 藤村大河
- 同僚。穂群原では対極的な位置にいるが、相談事を持ちかけられたりと仲は悪くない。
- アサシン
- 友人。「宗一郎殿」と呼ばれる。
- 本編ではずっと霊体化するようキャスターに言われていたため出会う機会がなかったが、後に暇な時は一緒に将棋をして遊ぶなど結構親しい関係になる。
花のみやこ!
- 葛木亜魅
- 娘。
- 娘可愛さの余り、変な虫がつかないようにワザと派手な服装で学校へ行くよう意見したり、彼女のパンクな眼帯を「これはこれでキュート」と評するなど、かなり弾けている。
- 美綴稔
- 娘の友人。
- 好青年として気に入っており、家が近所なこともあり「娘を守ってくれ」と頼むほど。
名台詞
Fate/stay night
- 「成程……。
それは悪い事なのか? 衛宮」 - 士郎にキャスターが街の人の生命力を奪っている事を聞かされた時の一言。 眉毛一つ動かさずに言い切っている。
- 「―――だが、これは私が始めたことだ。それを途中で止めることなどできない」
- キャスターが自分を庇い消滅しても、彼女を故郷に返すという願いを果たすため、アーチャーに攻撃を仕掛ける。
- キャスター「このような話を信じるのですか?」
葛木「お前が嘘を言う理由はないようだが?それとも、私を謀る理由があるのか?」
キャスター「貴方の方こそ、血に塗れた女を助ける理由がありません。」
葛木「お前がどのような人間なのかは起きて話してみるまでは分からない。」
キャスター「ぁ…」
葛木「落ち着いたか?では事を済ますがいい。」
キャスター「それは、つまり…」
葛木「お前は依り代とやらが必要なのだろう?私がマスターになるより他に手がないと思ったのだが違うのか?」 - テレビアニメ第2作14話より。柳桐寺の近くで倒れていたキャスターを連れ帰り、経緯を聞いた葛木の彼女への応対。血に塗れ、聖杯や魔術などという突飛な話をする女の戯言を信じ、自ら彼女のマスターとなった。裏切りの魔女ではなく只一人の人間として自らを見る彼のこの姿勢にキャスターは心を救われた。
Fate/hollow ataraxia
- 「―――そうか。ようやく、気がついた
―――私は、ずっと昔から、
―――“誰か”の為に、なりたかった―――」 - 回想シーンという形で描かれた『stay night』Fateルートでの最期。死の間際、自分の死に涙するキャスターの姿を見て憧れていた思いを理解しながら息絶える。
- 「でしたら、私にも不安はあります。妻を持つ者として何をなさねばならないのか。周囲に何を期待されているのか
妻以外の女性に対してどう接すればいいのか分からない事だらけです」 - 今まで抱いたことがなかったが、キャスターと出会ったことで芽生えた新たな感情。
- 「……武道にも通じる話ですが……短い人生のうちで、人を教える道に終着点などはおそらくないのでしょう。
慢心におぼれず、たゆまぬ研鑽を続ける事こそ確実な姿勢であると私は思います」 - 大河に対して語った自身の教師としてありかた。
フェイト/タイガーころしあむ
- 「貴様と交わす会話も、その必要性もない。
行くぞ金色。
双方手は見えている。喜べ。圧倒的な戦力差とはどう覆すか、ここで教授してやろう」 - 「タイガーころしあむ」葛木編にて、虎聖杯を前にしてギルガメッシュに対して。
- 「……くだらん。
この聖杯を、“あれ”が手にしたとしよう。本懐を遂げたとしよう。
だが、その日から長き月日を耐え、忍び、困難に打ち勝たねばならぬ『生きる』という試練が待ち受けているのだ。
それに対し私に出来うる事は、今現在の数刻の苦痛のみ。
何と楽な道か。だがこの程度の事しか、私には“あれ”にしてやれる術が見つからん――
……以上だ。柄にもなく声をあげるとは私も未熟だな。
では来い、人あらざる者。我が安楽の道を阻んでみるか」 - 同上。虎聖杯に固執する理由をイリヤに向けて語るくだり。
- コメディであるタイころにおいて、彼のシナリオだけは本編と見まがうシリアスぶりである。
Fate/unlimited codes
- 「……ここは……何?まさか……生きている、のか?私は
キャスター、何処にいる。何があったのか説明しろ」 - キャスタルートエンディングにて。聖杯戦争の最中命を落とすも、気がつくと自分は生きていた。キャスターに状況の説明を求めるもそこに彼女の姿はなかった。
氷室の天地 Fate/school life
- 「ならおまえの旅はもうここまでだ。冒険を打ち切ろう」
- 修学旅行中蒔寺を無断行動させないよう氷室と美綴に取り押さえさせ、涙ながらに「知らない街を冒険したい。冒険でしょでしょ」と訴える蒔寺に対して。
- 元ネタはアニメ「ガンバの冒険」のED曲で、絶望的な歌詞で知られる「冒険者たちのバラード」より。その台詞に対して蒔寺も同じ曲から「夕日にドクロをうつされるー」と返している。
- 「そして美綴用は……ヤールギュレシか?」
- 基本大真面目な葛木先生の貴重なボケシーン。氷室が提案したネタ格闘技を真顔で採用しようとする。
花のみやこ!
- 「うむ完璧だ それなら悪い虫も寄りつくまい」
(これはコレでキュートなのだが…仕方あるまい…) - 登校前、変な奴に狙われないようにと娘をパンクファッションにして。
- なんというかもう、親バカ全開。顔が真面目なところがよりいっそう笑いを誘っている。
メモ
- 所謂、山育ち。
- 『hollow』発売以前は、「所属していた暗殺組織は七夜と似たような組織」という説明があり、月姫とのつながりを示唆する人物として見られていた。
が、『hollow』で明らかになったところでは、彼が相手にするのは政治的・経済的な重要人物、あくまで人間の要人であり、退魔組織とは関係ない様子。あくまで「似たような」というのは使っている技術の点だったらしい。
また、七夜一族は「生還」のためにその技術を築いたが、彼のいた組織は「道具生産」として葛木に技を教え込んでおり、使い捨てのものとして見ていた。- 彼らを生産する側の者たちの住居は廟と表現されている。そこでは命に背いた者が生きたまま解体される、生産者に恥をかかせた者が脳を動物に移植される、子供の肉詰め水槽がある、とされる。彼が実際に行った時は一点の染みも見当たらなかったが、そういった非道は確実に行われていたらしい。
- アニメ『Fate/staynight』において、男性スタッフ人気が最も高かったキャラクターである(女性スタッフはギルガメッシュ)。
- 『hollow』のエピソードから逆算した場合、実年齢は25〜6歳と見た目に反してかなり若い。
ただし、名前や経歴はすべて偽装と思われる為、戸籍上の年齢がこれに一致するかは不明。 - キャラクター設定は小説版『魔法使いの夜』の主人公の一人静希草十郎の「裏の顔」からで、名前も草十郎のもじりである。『stay night』製作時点では『魔法使いの夜』を発表する予定が全くなかったため流用したとのこと。なおPCゲーム版での草十郎のキャラクターは小説版とは大きく異なるらしい。
- 作品によって度々担当声優が変更されている。『unlimited codes』と『タイガーころしあむ アッパー』では石塚運昇氏が、テレビアニメ版第2作以降の作品ではてらそままさき氏が声を担当している。本来の担当声優である中多和宏氏は体調を崩しているとの噂もあり、その代役であると考えられるが、公式に発表はされていない。
- HFルートでは死亡の経緯が描かれていなかったものの、タスクオーナ氏の漫画版によると、自らに襲いかかる小さな蟲を瞬時に潰したものの、ただの羽虫ではなく臓硯である事に気付かなかったこと、そして死に至るものでないが故に判断が遅れて命取りとなった。そして、呪いに気付いたキャスターが彼を救うために宝具を使用したが、それが元で彼の身体は死んでしまい、そこへ居合わせた士郎とセイバーは、キャスターが葛木を殺したと誤解することとなった。
劇場版HFでは死亡の経緯が簡略化されており、臓硯が召喚した真アサシンの襲撃を受け人質にとられ、アサシン用の令呪を破棄する要求を飲んだキャスター共々真アサシンに殺害されてしまった。- 『氷室の天地』は「HFルートを一般人目線で見た世界」という体裁(犠牲者が減っている等の相違点もあるが)であるため、物語途中で消息不明になった際に実際は死亡している。だが氷室が「このままでは一連の事件の犯人扱いされてしまう恐れがあり、戻りにくくなるのでは」という配慮から「正体は何らかの武装集団の一員」「SPとしての任務中にガード対象である「どこかの国の王女か姫と恋に落ちて日本に逃避行した」「だが追っ手に見つかりまた別の場所に逃げた」「一連の事件とは時を同じくして発生しただけで全くの無関係」というデマを思いつき、大河の協力の元そのデマを流布している。武装集団云々など微妙に真実と被ってたりするが。
話題まとめ
- VSバゼット
- 初戦は葛木が有利、二戦目にはバゼットがほぼ完勝とされる。
- これは葛木が奇襲必殺を旨とした暗殺者であるためで、そこに闇討ちという条件が加わるとより完勝に近づく。
- 一方バゼットは人間が考え鍛え上げた格闘技のエキスパートであるため、才能重視のサーヴァントよりも早く葛木の「蛇」に対応できる可能性がある。ただし、葛木を一般人と甘く見てしまいバゼットがあっさり再起不能にさせられる可能性も十分ある。
- VSキャスター
- 「惚れた方の負け」ということでキャスターが勝負を降りるため本来有り得ない対戦だが、葛木は気付かれる前に即死させ、キャスターは戦闘が始まれば圧倒的火力で敵を葬るという、どちらも初撃を取った方が勝つという前提戦であるため真面目に戦闘した場合にはまともな戦いにならないとされる。