クラス (キャスター)
クラス (キャスター)
魔術師の英霊。
基本的にランクA以上の魔術を持つ英霊が該当する。
ただ三騎士のサーヴァントは高い対魔力をもつ者が多いため、魔術を主体とするキャスターは基本的に不利。
だが、陣地作成で有利なフィールドを築き上げることで互角以上に戦うことが出来る。
また召喚した魔獣や自ら生み出した創造物に戦闘を代行させることで、戦いを有利に進めることも出来る。
クラス特性として、「陣地作成」と「道具作成」を保有する。
これまで登場したのは以下17人。
英霊の個体能力に拠らないクラス基本能力:筋力E 耐久E 敏捷C 魔力A 幸運B
『Fate/Grand Order』では、アサシンに強く、ライダーに弱いクラスになっている。
メモ
- 英語で「魔術師」を意味する単語は「magician」、「mage」、「magus」、「wizard」、「sorcerer」、「warlock」など大量に存在するが、他のクラスと音節や韻を揃えるために現在のクラス名になったと思われる。
- セミラミスはスキル「二重召喚」により、キャスターとしての能力も保有している。
- マスターとなる魔術師達からは、「最弱」「扱いづらい」「自分に劣る現代の魔術師に従う訳が無い」と敬遠されているが、初期に登場したキャスター達は皆、夫婦や恋人、同好の士 、自分の半身、師弟などその形は様々だが(最後の)マスターとの仲が非常に良かった。もっとも彼・彼女らのマスターは「一般的な魔術師」ではない場合が多いのだが。
また彼らの関係が上手くいったのは、召喚された者に「自らが追い求める目的を達成するためには手段を択ばない魔術師らしい魔術師」が少なかった事も理由として大きい。- 初期はともかく後年の作品では結構、裏切りや陣営替えも増えている。また、初期のサーヴァントに関しても「最初のマスターとは相性が悪い」「好相性に見えて実は相当危うかった」など、決して仲の良いだけではない、一筋縄ではいかないクラスである。
- そもそも、本来の聖杯戦争のあり方としては「サーヴァントとマスターはあくまで利害関係であり、令呪がなければサーヴァントは裏切るもの」と考えられている節がある。実際、多くの「魔術師らしい魔術師」マスターはサーヴァントを「優秀な道具」と見ている。であるならば、逆に「魔術師」のサーヴァントが裏切りを考えるのも至極当然なのかもしれない。
- そもそも魔術を武器とするキャスターと言うクラスがあるのに、三騎士と「騎兵」にはクラス特典で「対魔力」スキルが付与されると言うのだから酷い話である。まあ聖杯戦争はバランスを考えて作られた儀式ではないので仕方ないが。
「自身が作成した陣地の中であれば」他の三騎士とも渡り合い、最弱から脱することも出来る。が、「キャスタークラスは陣地での防戦においてはサーヴァント随一」というのは聖杯戦争において常識なので、好き好んで敵陣に飛び込む輩はそうそう居ない。
そういった事情から、策を用いるか、対魔力に囚われない異能を用いて戦うことになる。 - 今のところ、対魔力に苦しめられたのは一作目に登場したメディアだけ。
呼び出した怪物やゴーレムに殴らせれば対魔力など恐れるに足らず、マスター強化や宝具作成などでハナから自分が戦う気が無い者すらいる。さらに玉藻の前は呪術の性質上、対魔力を無視して魔術攻撃を行える。
多くのキャスターのサーヴァントの中で、一番正当な「魔術師」であるメディアがもっとも不遇な扱いを受けているのは洒落にならない。 - 劇作家・童話作家など、文化や文学に貢献した人物が「キャスター」として召喚されるようになり、魔術師でない者の比率が多くなってきた。
おそらく、聖杯戦争を考案した者達もこのような事態になるとは想像できなかっただろう。しかし英語のCasterには配役者(=Castする人)の意味もあるため、それなりに的を射たクラス名ともいえる。- 単純に挙げるだけでも小説家、劇作家、童話作家に加え、錬金術をかじっただけの元帥、文学そのもの、魔術を多少嗜んだ音楽家、天才学者がいる。
- メタフィクション的な話をするのなら、神話や伝説に登場する大魔術師や霊能力者では強すぎて「最弱のクラス」に相応しくない、どころか聖杯すら凌駕しかねないという事情があるからだろう。事実、『Fate/Zero』のキャスターは仙人にするという案もあったが、「強すぎるから」という理由で没になったことを虚淵氏が語っている。
- 第一作から10年を経て、「正統派の魔術師」なども増えてきた。だが「正しい魔術師」であるだけに、自分の目的を優先してマスターと袂を分かち、共に破滅するケースが出てきている。