ウェイバー・ベルベット

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ウェイバー・ベルベット
外国語表記 Waver Velvet
性別 男性
誕生日 10月3日
血液型 B型
身長 157cm
体重 50kg
特技 推察、要点の整理
好きな物 パズル全般
推理小説
苦手な物 腕力
天敵 自分
声優 浪川大輔
イメージカラー ウォームグレイ
初登場作品 Fate/Zero
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概要

第四次聖杯戦争ライダーサーヴァントを召喚した魔術師の青年。

略歴
時計塔の学生でありケイネス・エルメロイ・アーチボルトの門下生。祖母から数えて三代目と、魔術師としての歴史が浅い家柄の出身で、それを努力と才能でどうにか補おうと奮闘していたが周りからは相手にされていなかった。
名門魔術師に対してコンプレックスを持っており、特に自身の論文を馬鹿にしたケイネスとは確執がある。
時計塔管財課の手違いで、直接ケイネスに手渡されるはずだった聖遺物が手中に転がり込んできたのを機に聖杯戦争への参戦を決意、朽ち果てたマントの布一片を触媒としてライダーを召喚する。
当初は自らが望んだサーヴァント像とは何もかも正反対のライダーと反りが合わなかったが、次第とライダーのカリスマ性と度量に感銘を受けるようになり、一方で己の卑小さと非才を自覚させられ深く葛藤する。
最終的には自らマスターとしての立場を放棄し、征服王の臣下としてその生き様を語り継ぐ使命を負うこととなる。
人物
自信過剰で自分を優秀だと思っているが、実力が伴っていないことも自覚しており、魔術師として大成したいという強い思いを持つ。そのため、魔術師らしさに拘っている。
その思いの源には自分の家、ベルベット家が魔術師としては浅い歴史しか持たない上、そもそも初代である祖母も二代目である母も魔術師としては全くやる気がないこと(後述)へのコンプレックスがあり、聖杯戦争に参加したのも周囲に自分を認めさせるため。
また、家柄の他に貧弱な体躯にもコンプレックスを持ち、体格の良い人間を嫌っている。理屈が通じない脳筋や強引な相手も苦手。
人間性は上述の通りウェイバー家が魔術師としての意識が低い事から一般人に近く、キャスターの工房で誘拐された子供達の惨たらしい姿を目の当たりにしたときはショックのあまり嘔吐してしまったり、通常の魔術師が忌避する現代文明の産物を普通に使用するなど、魔術師としては異質である。
原作である奈須きのこ、武内崇、著者である虚淵玄の三人曰く、「Fate/Zero最萌えキャラクター」らしい。
能力
「優秀である」と自負して強がっているが、魔術師としての力量は平凡。この時点では一般人への暗示も失敗してしまうくらいに非才であり、実戦方面での実力にはあまり恵まれない。
しかし、研究者としての知識量や洞察・分析の能力は秀でたものがあり、特にテキストの読解や記憶にかけては時計塔でも便利な見習い司書として扱われていたほど。ケイネスの教え子であるため、専門ではないものの錬金術の心得もそれなりにある。
かなりの強運の持ち主でもあり、魔術師としての未熟さや軍資金不足から取った行動が悉く良い方向に働いて本人の与り知らぬところで幾度となく生命の危機を救うことになり、結果として第四次聖杯戦争の参加者中、唯一無傷で生還するという快挙を果たす。
後に教育者としての才能を開花させ、学べば間違いなく大成するとまで讃えられる名講師となる(後述)が、ウェイバー自身の理想はあくまでも魔術師として一流になることである事には変わらず、教師としての手腕には特に誇りは持っていない。

ロード・エルメロイⅡ世

後の世界における彼の通り名。

詳細は「ロード・エルメロイⅡ世」を参照。

登場作品と役柄

Fate

Fate/Zero
ライダーのマスターとして参戦。
聖杯戦争を通じて人として著しい成長を見せた。
Fate/Grand Order
『Fate/Zero』とのコラボイベントで、舞台になった変異特異点におけるウェイバーが登場している。

Fate関連

カプセルさーばんと
敵マスターの一人。天才カプさばマスター(自称)で正義のマスターだが、素直になれない性格で「僕にこそ聖杯は相応しい」とか悪ぶっている。
アルバイトでカプさば講師をしたところ大人気となり、全国大会レベルのマスターを量産するまでになった。だが本人は嬉しく思っていない。
Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
「ゼロカフェ」店員その1。家に転がり込んできたライダーの面倒を見るため、ほぼ毎日シフトを入れて働く勤労少年。
程度の差はあれ周囲がボケばかりなため、基本的にツッコミで忙しい。

その他

戦車男
ヒロイン。男の娘とか、展開上ヒロインに見えるとかじゃなく、本当に性別女性。
図書館で変なおじさんに絡まれていたところを助けてくれた戦車男と運命の出会いを果たす。
コハエース
男性マスターとしては珍しく頻繁に出番がある。琥珀秋葉から「ウェイバーきゅん」と呼ばれたり床下での仮名が「萌ェイバー」になってたりと散々だが意外とdisられてはいない。「コハエース+」以降はほぼライダーの所持品と化している。
ちびちゅき!
第1話からたびたびモブや背景キャラとして姿を見せてはいたが、まさかの初台詞付き登場がアイドル発掘オーディションでの女装姿という憂き目に。
学園内には将来の姿であるエルメロイⅡ世も同時に存在するが、かなり残念な感じの成長を遂げてしまっている。
カーニバル・ファンタズム
ラストのアーネンエルベのシーンで、ランサー共々バーサーカーのおもちゃにされていた。
ウェイバーにとって、アーネンエルベは鬼門か?

人間関係

Fate/Zero

ライダー
召喚したサーヴァント。対照的ながらもなかなかいいコンビ。後のウェイバーを形作る要因の一人。
聖杯戦争終了後も召喚の際に用いた聖遺物を大切に保管しているとのこと。
グレン・マッケンジー & マーサ・マッケンジー
第四次聖杯戦争時、冬木市での拠点を得るため、孫と偽って潜り込んだ一般家庭の老夫婦。実は暗示は早々に解けてしまっているのだが、グレン氏は妻の表情が明るくなった事を喜んで、騙された振りをしている。
『アーネンエルベの一日』での台詞によると、その後も親交は続いているらしい。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
かつて師事した人物。一方的に目の敵にしていたが、向こうからは歯牙にもかけられていなかった。
しかし『戦車男』の世界ではなぜか父親である。
ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
本編では全く接点がなかったが、『戦車男』の世界では母親。
ランサー
本編では戦場で接近遭遇したり伝言を伝える程度しか関わりがなかったが、『ゼロカフェ』では職場の同僚だったり『戦車男』で兄だったりと、妙にスピンアウトでの共演率が高い。
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
漫画版の最終話で、第四次聖杯戦争戦争終結の3年後に呼び出され、ロード・エルメロイⅡ世に無理矢理任命される。

その他

祖母
魔術師としてのベルベット家初代。とはいえ、さる魔術師の愛人をしていた際にピロートーク感覚で初歩魔術を習ったに過ぎず、娘に遺した魔術刻印や魔術回路も大したものではなかった。
ベルベット家の二代目だが、「母親の思い出を大事にしよう」程度の覚悟で秘蹟を継承しており、更には魔術師社会のヒエラルキーを鬱陶しく思っていたため、通常の魔術師の血統でならば欠かせない魔術回路や魔術刻印の増強を行っておらず、それらは全くお粗末なままで息子のウェイバーに受け継がれることとなる。

名台詞

Fate/Zero

“令呪に告げる───聖杯の規律に従い───この者、我がサーヴァントに───”
「魔術師として正当な評価を得る」という望みをライダーに罵倒され、物理的なダメージまで蒙った上、「他人に畏敬されたいなら身長を伸ばしてもらえ」と馬鹿にされて屈辱に打ち震え、衝動的に令呪の使用に訴えようとするも寸でのところで踏み止まる。脱・ワカメルートの第一歩。
なお、アニメ一期のニコニコ動画放映版ではこのシーンで「使わないの?」という真っ赤なコメントの弾幕が入ったという。
「そ――そう! ぼぼぼボクが、いやワタシが!
 オマエのマスターの、ウ、ウェイバー・ベルベットです! いや、なのだッ! マスターなんだってばッ!!」
ライダーとの契約において。どう見てもヘタレです。初対面でこんな自己紹介されて平然と契約できるライダーに呆れるべきか……
「何を――考えてやがりますかこの馬ッ鹿はあああ!!」
いきなり自身の真名を堂々と名乗ったライダーへの魂の叫び。この時から、ウェイバーの苦労が始まった。
「ら、い、だぁぁぁ……」
「ど~すんだよぉ。征服とか何とか言いながら、けっきょく総スカンじゃないかよぉ……
 オマエ本気でセイバーとランサーを手下にできると思ってたのか?」
セイバーとランサーへの勧誘が失敗し、単なる身バレ損に終わったライダーへの恨み言。これに対し「“ものは試し”」と答えたものだから……
「“ものは試し”で真名バラしたんかい!?」
殺伐とした『Zero』での数少ないコミカルな場面だが、アニメ版ではカットされてしまった。
「必要不可欠だッ!」
Tシャツ一丁、ぱんつはいてない異様威容で街に繰り出そうとしたライダーから、「あれ(ズボン)は、必須か?」と問われた彼の魂の叫びパート2。読者はもちろん、この巻の解説(TYPE-MOON BOOKS当時)であった東出氏に強烈なショックを与えた今作随一のギャグシーン。
一応、サーヴァントは聖杯から現代の基礎知識は与えられているはずなのだが……。 
「オマエだって不満だろうが! こんなボクがマスターだなんて!
 本当はもっと違うマスターと契約してれば、よっぽど簡単に勝てたんだろ!」
絶大な宝具「王の軍勢」を、死してもなお幾万もの英雄たちに慕われるライダーの姿を見たことでウェイバーの小さなプライドは根底から覆される。
偉大すぎるサーヴァントに比して、卑小で無力な名ばかりのマスターである己を思い知らされた彼は、新都からの帰り道でつい癇癪を爆発させるが――返ってきたライダーの答えは、この契約を「快い」と肯定するものだった。
「いいや。不味い。日本の食文化も底が知れるな」
野外で休息中、ライダーに食事が旨いかと聞かれて。
現在から20年前のコンビニ弁当で、しかも冷めきってるとなれば仕方が無いが、「イギリス人に言われたくない」というコメントが殺到。
後に『Fate/Zero黒』でもケイネスから嫌味たっぷりに弄られるハメになった。
「我がサーヴァントよ、ウェイバー・ベルベットが令呪をもって命ずる」
「ライダーよ、必ずや、最後までオマエが勝ち抜け」
「重ねて令呪をもって命ずる。――ライダーよ、必ずやオマエが聖杯を掴め」
「さらに重ねて、令呪で命ずる」
「ライダーよ、必ずや世界を掴め。失敗なんて許さない」
自分は勝者たる器ではない、だが負け犬には負け犬の意地がある、と、ライダーにとっては当然な事を、令呪を浪費して命ずることによってマスター権を放棄するウェイバー。だがライダーは「マスターじゃないにせよ、余の朋友であることに違いはあるまい」と、笑って共に征くことを選ぶ。
なお、この台詞を見てもわかる通り、ウェイバーはこの時点まで令呪を1回たりとも使っていない。
「あなたこそ――」
「――あなたこそ、ボクの王だ。あなたに仕える。あなたに尽くす。どうかボクを導いてほしい。同じ夢を見させてほしい」
ライダーに初めて「坊主」ではなく「ウェイバー・ベルベット」と名を呼ばれ、滂沱の涙と共に臣下の誓いを口にする。それは、ウェイバーが聖杯戦争で得た最高の報酬だった。
「……オマエに挑めば、ボクは死ぬ」
「それはできない。ボクは『生きろ』と命じられた」
ライダーを失い、ただ一人で最強のサーヴァントに相対して。
ライダーの臣下として命令に従うため、勝ち目がない事を知りながら眼差しだけで不屈を訴えるウェイバーの姿は、あの英雄王でさえ「忠道、大儀である」と認めた。

とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦

「アッハッハ! そうだよな、バカがここにいたよ! もう嫌だ帰りたい!」
自ルートオープニングにて。聖杯温泉への誘いのチラシを敵対陣営の罠と警戒するが、こんな胡散臭くてしょうもない罠に引っかかるバカなんて……と考えている間に速攻で温泉に向かって飛び出したライダーの戦車に乗せられていた件に対する、涙のノリツッコミ。
「う……う……う……うるさ―――――――い! お前なんかなぁ、サーヴァントに比べりゃ怖くないんだよ!」
「ああ、そうだよ! こちとら、空を翔ぶわバーサーカーを轢くわ大怪獣と戦うわで大変だったんだ!
 今更なぁ、お前なんかぜんっぜん怖くないんだよバーカバーカ!」
勇気を振り絞ってこのルートのラスボスであるケイネスに立ち向かうが、どう見ても小学生のケンカです。
「大変だった」内容の一部に魔術工房をテロでフィナーレされた直後のケイネスチームとの大幅な時系列のズレがあるが、ギャグ時空なので気にしてはいけない。
「ボ、ボクは成長期なんだ! まだまだ伸びる余地はたっぷりあるんだよ!」
「フン! そうだな……その頃には、ボクはもう大魔術師。そして時計塔の一流講師だろうな。
 プロフェッサー・カリスマとか呼ばれちゃったりして。赤いコートで、時計塔を闊歩しちゃったりしてな……」
名前も知らないアインツベルンのボディガードのロングコート姿を見て、自分もコートの似合う大人の男になってやる、という決意からのやけに具体的な未来予想図。いきなりコートが赤くなった理由はお察しである。

戦車男

「ライダーさんって面白い方ですね」
戦車男に向けた、煌めくような笑顔。他の作品のヒロイン達が霞んでしまいそうなヒロインレベルである。
これに限らず、彼女のリアクションには清純派特有の艶っぽさがある。
「イスカンダルさんがくれたプレゼントを悪く言うのはやめて!! 兄さんのばかぁ!!」
漫画版『戦車男 A True Tank Story』にて。戦車男サイドから見ると「エルメロイちゃんまじ天使」と言うほかないのだが、かわいい妹がヨソの男から美少女&バイクのフィギュアなどとオタク丸出しのアイテムを貰った上、生まれて初めて「ばか」とまで口答えされ、もうディルムッド兄さんのライフはゼロである。


その他の作品

「進路ねえ……そうだな、君の行動力、指導力は目を瞠るべきところがある。
 それが空回りすることもあるけど、それすらも、君の魅力なんだろうな。 それは長所として伸ばしていくのもいい。
 もしかしたら、君は人を導く職業が適しているのかもしれない。 たとえば……教師とか」
『ノケモノたちの共演』より。夜道で出会ったポニーテールの女子高生に散々振り回されはしたものの、彼女の人間性については感じるところがあったようで、進路に悩んでいるというセリフを受けてアドバイスを与える。
この一夜の邂逅が、将来ふたりの名教師を生むことになるとはまだ本人たちも知らない。
「それと、前回のタイころは、シナリオは最高でしたがアクション部分はぶっちゃけ」
タイガー師匠に「おーい! そこまでぇ!!」と中断されたので続きはありません。
フェイト/タイガーころしあむ アッパー』公式サイトの特設コーナー「タイガー道場出張版・アッパー編」にお便りを送ってきたP.N.時計塔のⅡ世さん、隠す気/Zeroレベルで正体がバレバレすぎな上に本題のコメントがぶっちゃけすぎている。ところでこのメール、ドイツから送られてきているとのことだが、何かの仕事で出張中なのだろうか……?
「うぅ… 何で僕がこんな恰好をー」
『ちびちゅき!』7時限目にて赤セイバーたちが開催した型月学園アイドル発掘オーディションに無理やり女装姿で出場させられて。
「親衛隊(本物)」のオチに持っていかれて赤セイバーならびにエリザからのコメントはなかったが、司会進行のザビ子からは「確かにかわいい」との評価を頂戴してしまっている。

メモ

  • キャラクターコンセプトは「慎二リベンジ」。ヘタレ男だって輝けるときがある筈! だそうで。
  • キャラクターとしての初出は虚淵氏が奈須氏に提出した『Fate/Zero』のプロット段階であるが、当時未発表だった『Zero』の登場人物を『Character material』に紛れ込ませようという遊び心から、先行してロード・エルメロイⅡ世のキャラクターデザインが行われ、そこから若返らせる形でウェイバー・ベルベットがデザインされた[出 1]
  • 原作者曰く、「(ライダーかウェイバーの)どちらかを女の子にしてたら、その、なんだ。Fate2だぜ、マジで!」。実際、「低階位の魔術師と最強クラスのサーヴァント」というコンセプトで見れば、旧Fate主人公の設定に近いようにも思える。
    • ちなみに対談などでこの手の話題になる時、虚淵氏や武内氏を含むほとんどの人は「ウェイバーを女の子にする」前提で話しているのだが、奈須氏だけは「ライダーを女の子にする」方向性で揺るぎない。なんでも、女性版イスカンダルとウェイバーで某ハルヒとキョンみたいな感じになるそうである。
  • 非公式設定のドラマCD『ノケモノたちの共演』によると、まだ教師ではない、第四次聖杯戦争中に冬木市に滞在していた時、ポニーテールの女学生の人間性を見抜き、彼女が教師の道を進むきっかけを作ったとかいう話もある。
  • 第四次聖杯戦争中、マッケンジー宅に暗示の魔術を使って転がり込んだのは、単にホテル等に泊まる資金がなかったから。だが、衛宮切嗣の「魔術師は工房を構えるもの」という固定観念の裏をかく結果となり、聖杯戦争終盤まで所在を隠すことに成功する。まったくの偶然の結果だったのだが、これをもって切嗣はウェイバーを高く評価した。
    • 切嗣に限らず、ライダーやギルガメッシュといった規格外の人物にも評価される一方で、ケイネスや時臣などの正統派な魔術師からは評価されなかった。
    • 切嗣はウェイバーが自分を出し抜いた結果を高く評価したが、一方で予め集めた情報や少ないながらも戦場でウェイバーの人となりを見聞きしていたためウェイバーが情報戦で切嗣を出し抜くに至った経緯が想像できず「あれが、はたして本当に自分を出し抜く難物か」という疑念からウェイバーの行動が単なる偶然、という可能性も拭えず(そして実際に偶然と幸運の産物だった)マッケンジー宅を狙撃出来る位置にて貴重な時間を潰される羽目になった。
  • 結果的にはライダーに振り回されるものの、ウェイバーがマスターとしての考えた戦略は、基本的には慎重策である。
    当初はライダーと共に戦場に立つことは考えず後方援護に徹することを想定していたり、ライダーの能力を鑑みて絡め手を得意とするアサシンやキャスターを警戒するなどしていた。
    だが後半になるとライダーの影響もあってか、バイクで追いすがってきたセイバーに対し、彼我の戦力分析と自身の陣営の状況を鑑みて、敢えてライダーの覇気に賭ける采配を行うなど、柔軟性を見せるようにもなった。
  • 強運さでは、おそらく藤村大河と同格と思われる。
    • 事実、奈須氏曰く「虚淵玄の固有結界によって登場人物の幸運が一律ランクダウンしている」とされる『Zero』において、何も失わずに済んだはこの2人だけである。
    • また、「Fate/Accel Zero Order」ではエルメロイⅡ世もウェイバーに対して「聖杯戦争に限らず、後にも先にも尽く幸運に恵まれ、状況を切り抜けたに過ぎない」と説教している一幕もある。
    • ちなみに、ライダーの幸運値は第四次最高のA+。もともと破天荒な征服王であるので、最初からそれなりに高かった可能性もあるが、サーヴァントの常として、マスターの適性の影響は受けていると思われる。
    • 『Fate/Zero アニメビジュアルガイドI』内の虚淵・鋼屋・東出誌上コメンタリーによれば「ウェイバーは幸運のパラメータに255ポイント振ってますから」とのこと。TRPGのキャラメイキングにおいて255ポイントとは、即ちまるっと全部である。
    • もっとも彼本人が疑似サーヴァントとして参戦した『Grand Order』での幸運はB+と微妙な所。Ⅱ世の頃にはもう全盛期程の幸運はないのか、あるいはあくまで諸葛孔明としてのステータスなのか。
  • アーチボルト家の再興に尽力した彼ではあるが、そもそもの発端である「イスカンダルのマントの切れ端」は返還していない。盗品であることや、単純に稀少かつ高価な資産という意味でもアーチボルト家が所有するのが筋なのだろうが、やはり譲れないところがあるのだろう。
  • 英語しか話せないので、日本人との会話には通訳がいる。必要な場合は現代の知識を聖杯から与えられているライダーが通訳を行っている。
    • ウェイバーがライダーの助けを借りず会話に参加している場合は、基本的に会話は英語で行われていると推測される。作中で主に関わりを持った人物(マッケンジー夫妻、ケイネス、衛宮切嗣、アイリスフィール)は皆、元からの英語話者もしくは母国語以外にも英語を堪能に操る人物ばかりだったので会話に支障はなかった。長じてロード・エルメロイⅡ世となった時点でも日本語はできない様子(日本人とボイスチャットで会話した際は、通訳を必要とした)。なお『アーネンエルベの一日』は状況が特殊なため考慮に入れない。
    • Fate/strange Fake』では「大英帝国ナイトウォーズ」というタイトルのゲームをnightとknightを勘違いしてポチってしまったエピソードがあるため、日本語の読み書きだけは多少できる可能性がある。
  • 自身の体格が貧弱なため、頭脳や魔術を働かせるよりも早くこちらに攻撃を加えてくる可能性のある、屈強な肉体派を忌み嫌っている。
    しかし、十数年後の『strange Fake』ではアホな事をしでかした弟子に対してアイアンクローや膝蹴りなどの物理的指導をたびたび喰らわしている節があり、何か色々と主義主張の変遷があったらしきことが窺える。
    • なお、ライダーにからかわれた身長に関しては、『アーネンエルベの一日』では時計塔講師となってもまだ小柄であるような言われようだったが、10年後相当の『プリズマ☆イリヤ』小説版では「長身の男性」と表現されているため、その中間あたりで型月的第三次成長期が訪れたものと思われる。
    • 『Grand Order』で公開されたエルメロイⅡ世(諸葛孔明)の身長は186cm。ライダーに言われた30cmにはギリギリちょっとだけ足りない。
  • 冬木市のスーパーマーケットで購入した使い捨てカイロの値段に衝撃を受け、魔術師として産まれた時代の悪さにへこんでいる。(10個パックで400円。同じものを魔術で再現した場合、数十倍ものコストがかかるとのこと)
    • コストや効率を気にしている点は他の魔術師と一線を画しており、切嗣とは違う意味で魔術師の常識から外れている。
      • お願い!アインツベルン相談室』によれば、ウェイバーは旧来の魔術の全てを否定しているわけではなく、現代の状況(社会)に則して時代遅れとなった魔術を廃止したり、逆に古いものでも尊重し良い物は復活させたり新しく構築を行う、といった手段を模索する新時代の魔術師、と説明されている。
    • のちに小説『2015年の時計塔』にて存在が明らかにされた時計塔12番目の学部、「現代魔術論」はまさしくその新時代の魔術を体現するものであり、作中に描かれた2014年時点での学部長(ロード)には新世代最大の出世頭・エルメロイⅡ世が就任している。

話題まとめ

映画『戦車男』
TYPE-MOON公式サイトの2009年エイプリルフール企画の「ムーングループの映画館情報」の映画作品の1つ。元ネタは『電車男』。
図書館で危ないところを救ってもらった戦車男にお礼として高級ブランド「エルメロイ」のティーカップを贈ったことから大型掲示板「英霊の座」ではエルメロイの女と呼ばれることになる――女装とか男の娘とかじゃなくて、なんか普通にヒロイン。ちなみに両親はケイネスソラウ、兄はディルムッドというすごい家族構成である。
『Fate/Zero』のアニメ制作をしたufotableも、2期放送開始直前頃の2012年エイプリルフール企画に劇場版『戦車男』をやっている。何故なのか、胸部はぐっと控え目になった。

商品情報

脚注

注釈


出典

  1. 小説版『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』第1巻 あとがき

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