エミヤ

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アーチャー

  • 真名:エミヤ
  • 身長:187cm/体重:78kg
  • 属性:中立・中庸
  • イメージカラー:赤
  • 特技:ガラクタいじり、家事全般
  • 好きなもの:家事全般(本人は否定)/苦手なもの:正義の味方
  • 天敵:遠坂凛、間桐桜、イリヤ
  • CV:諏訪部順一

弓兵」のクラスのサーヴァント第五次聖杯戦争において、遠坂凛によって召喚される。
赤い外套を纏った浅黒い肌の男。

略歴
その真名はエミヤ。とある未来の世界で死すべき百人を救うために世界と契約した衛宮士郎その人である。
全てを救うという理想を追い求め続け、限界にぶつかった彼は、「英霊になれば、きっと全てを救えるはず」と世界と契約を交わし、その百人を救った。
だが、理想を追い続けたその生涯は最後まで報われることなく、自分が助けた相手からの裏切りによって命を落とす。それでもなお、誰一人恨むことはなかったが、その後に待ち受けていたのは「霊長の守護者」という残酷な現実であった。
死後、彼に与えられた役割は霊長の守護者として、拒絶不可能な虐殺に身を投じることだった。さらにその過程で人の暗黒面をまざまざと見せ付けられ、その結果信念は磨耗し、かつての理想に絶望することとなる。
人物
基本的に気障で皮肉屋な現実主義者。それでいて、根本的にはお人好し。
現在の性格に至ったのは「正義の味方」を貫こうと奮闘し、最後には世界に裏切られてしまったが故の絶望から。聖杯戦争の一方で、召喚された世界の士郎が同じ轍を踏むようならば殺してしまおうとも考えている。
辿ってきた数奇な人生を語るかのような、その背中が印象的な漢。
能力
「弓兵」クラスでありながらも、主戦法は干将・莫耶を用いた白兵戦。遠距離を見通す鷹の目と百発百中の腕前を持つが、弓を射るシーンは少ない。
未来の存在であるため、知名度の恩恵は受けられない。それでもバーサーカーを6回殺した実力は本物で、その武技は天性のものではなく、弛まぬ努力で磨き上げたもの。
「剣」に特化した魔術師であり、士郎の魔術の完成形。特定の宝具は持たないが、固有結界「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」の術者。宝具を含めた多数の武具を投影して戦っている。
「複製武具は替えが利く」というその特性から、宝具を弓につがえて矢として放ち、相手にぶつけて爆発させる技「壊れた幻想(ブロークンファンタズム)」を得意とする。

宝具

無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)
ランク:E~A++
種別:????
レンジ:????
最大捕捉:????
錬鉄の固有結界。本来は魔術であり宝具ではないが、アーチャーの象徴ということで宝具扱いになっている。
心象風景は、燃えさかる炎と、無数の剣が大地に突き立つ一面の荒野が広がり、空には回転する巨大な歯車が存在する。もとが同一の存在である士郎も同じ固有結界を使うが、心象風景は異なる。
結界内には、あらゆる「剣を形成する要素」が満たされており、目視した刀剣を結界内に登録し複製、荒野に突き立つ無数の剣の一振りとして貯蔵する。ただし、複製品の能力は本来のものよりランクが一つ落ちる。一度この心象世界に複製され記録された武器は、固有結界を起動せずとも投影魔術で作り出すことが可能で、彼の投影は一般的な魔術のそれとは異なり、この固有結界から零れたもの。Heaven's Feelルート(以下HFルート)で士郎が受け継いだ「アーチャーの腕」に残された記録によると、結界内に記憶されている武具の数は千を越えているとされる。
「剣」に特化した能力ではあるが、剣であっても神造兵装の類は複製不可とされる。また、ある程度の応用範囲はあり、盾や鎧は剣投影の2~3倍の魔力を使えば投影可能。つまり基本的には白兵戦に用いられる武器又は防具に限定される。ただしきちんと切嗣から魔術指導を受け実物を見ていた場合、起源弾も複製可能であったらしいこと、又本編では士郎が気晴らしと雑貨品を作ったり、hollowでは高性能なや釣り竿やリールを全て自分で作っていたりとまったく不可能ということではない。
さらにただ複製するだけでなく、自分好みにアレンジを加えたり、形状を変えるなどいった独自の改造を加えることも可能。
物品としての刀剣を魔術で作り出しているのに止まらず、長年使用された刀剣には意思が宿り、その意思と共に刀剣に宿る「使い手の経験・記憶」ごと解析・複製している。このため、仮に初見の武器の複製であっても、オリジナルの英霊ほどではないがある程度扱いこなすことが可能。本来の使い手の剣技を必要であれば再現し、「真名解放」や「壊れた幻想」といった技能もアーチャーの力が及ぶ範囲内なら使いこなせる。
また、複数の剣を投影(場合によっては攻撃対象の全方位を取り囲むように投影)し、一斉射撃を行うという使い方も可能。アーチャー自身は特に言及していないが、士郎が同様の技(一斉射撃はできず単発を順次発射ではあるが)を使った際には『全投影連続掃射(ソードバレルフルオープン)』と呼んだ。
基本的には「武具と能力を模倣する能力」といえるが、単純に目の前の敵の宝具や技量を複製した場合は、それを極限まで使いこなす本来の担い手には遠く及ばない。そのため、複数の英霊の宝具をいくつも記憶した上で、それらを効果的に運用し、相手の弱点を衝くことで初めて他のサーヴァントに対抗し得る能力となる。
また、「所有はしていても極限まで使いこなすことはできない」とされるギルガメッシュの「王の財宝」に対しては、ギルガメッシュが蔵から取り出す必要があるのに対し、こちらは空間内に刺さっている武装なら即座に使用できるために常に先手を取れるため、非常に有利に戦える。
固有結界を何のペナルティもなく使いこなす、とされるが免れているペナルティについては詳細不明。

投影宝具

ここで述べられている性能は、あくまで彼が投影したものである。
「無限の剣製」の性質上、本来よりランクは下がっており、また、彼自身のアレンジも入っている。

干将(かんしょう)・莫耶(ばくや)
ランク:C-
由来:古代中国・呉の刀匠干将と妻の莫耶、及び二人が作った夫婦剣。
陰陽二振りの短剣。アーチャーを象徴する宝具。黒い方が陽剣・干将、白い方が陰剣・莫耶。互いに引き合う性質を持つ夫婦剣。
二つ揃いで装備すると、対魔力、対物理が上昇する。宝具としてのランクは高くないが、投影の負担が軽いことと、先の特質から愛用している。アーチャーの手によって刀身に魔除けの文句が刻まれており、巫術器具として使うこともできる。
真名解放されたことはないが、この剣を投擲した上でさらに別の干将・莫邪を投影、前述の引き合う性質で最初の剣が戻ってきたところに斬撃を加え、計三回の投影による三重の刃の重ね当てを行う「鶴翼三連」が存在する。
更に切り札とも言える、干将・莫邪を巨大な剣「オーバーエッジ」へと強化することも可能。これを使用して「鶴翼三連」を行う場合もある。
投影による複製品であるためランクダウンしているが、投影品ではない本来の干将・莫耶は、怪異に対し絶大な威力を発揮する。
偽・螺旋剣(カラドボルグII)
ランク:A(弓で放った場合の凛の分析)
由来:アルスター伝説の名剣カラドボルグ。
名前通り、螺旋を描く刀身を持つ剣。「偽」や「II」が示す通り、本来のカラドボルグとは異なり、アーチャーのアレンジが施されている。
矢として放つ場面も、手に持って使う場面も両方あり、どちらとしても使える武器。
真名解放して放たれた際は空間すら捩じ切る貫通力を発揮する。直撃はしなかったものの、キャスターは体をズタズタにされ倒されかけた。
Unlimited Blade Worksルート(以下UBWルート)ではアーチャーはこの宝具を「壊れた幻想」を用いてバーサーカーに放ち、その他のほとんどの派生作品でもアーチャーはこの宝具で「壊れた幻想」を使っている。ゲームのOPアニメでは螺旋剣のまま弓に番えているが、『Realta Nua』のCGでは弓に番える際に小さく圧縮して矢にしている。アニメ版UBW(TV・映画両方)では、射法八節における「打起し」の動作までは螺旋剣のまま弓に番えているが、「引分け」の動作の際に矢に形が変わる描写がされている。
なお、本来のカラドボルグはケルトの英雄フェルグスの愛剣であり剣光を虹のように伸ばした魔剣。ガウェイン卿が持つ「転輪する勝利の剣」の原型。伝承によれば、一振りで丘を3つ切断したとされる。
カラドボルグの使い手がアルスターゆかりの者であった場合、ケルトの大英雄クー・フーリンは自ら誓ったゲッシュによって、その者に一度は破れなければならない。このためクー・フーリンの天敵とも言える宝具である。
熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
ランク:不明(B+の投擲武器をほぼ防ぐ)
種別:結界宝具
由来:ギリシャの英雄アイアスの盾。
アーチャーが唯一得意とする防御用装備。彼の用いる投影の中でも最高の防御力を持つ。投擲武器や、使い手から離れた武器に対して無敵という概念を持つ概念武装。光で出来た七枚の花弁が展開し、一枚一枚が古の城壁と同等の防御力を持つ。また花弁に魔力を注ぎ込むことによって防御力の底上げもできる模様。
UBWルートではランサーとの対決に用いられ、ランサーの投擲宝具「突き穿つ死翔の槍」を防ぐために真名解放も伴って投影される。だが次々に突破され最後の一枚になった所で全魔力を注ぎ込み、それでも盾は完全破壊されたが槍の威力の殆どを削ぎ、アーチャーは余波で腕が千切れ懸けるも耐え抜いた。
赤原猟犬(フルンディング)
由来:北欧の英雄ベオウルフが振るった剣フルンティング。
射手が健在かつ狙い続ける限り、標的を襲い続ける効果を持つ。
Fate/hollow ataraxia』において冬木新都のセンタービルから冬木大橋へ、弓につがえて放ち、魔弾として使用した剣。
アーチャーが魔力を込めるのにかける時間が三十秒以内であれば、橋にいたセイバーは一応迎撃できたが、それ以上の時間をかけて魔力を込めて放った場合、セイバーであっても迎撃は難しい。その状況では射手を仕留めるしか対抗手段はなく、士郎は令呪を使用してセイバーをセンタービルへと跳躍させた。
矢を放ってからアーチャーがセイバーに致命傷を負わせられてしまうまでにかかったのが「2秒弱」とされ、その間にセンタービルから大橋までが約4キロの距離であり、そこにいる標的に到達して再び襲いかかろうする所までいっていたと考えると、魔弾の速度は音速の6倍以上になる。
剣として使用した場合の能力は描写されていない。

神造兵装の投影について

「Fate/complete material III」の質問コーナーに、以下の記述が存在する。

>Q.
>「無限の剣製」における複製の限界はどのあたりでしょうか?
>宝具(剣系)の最上位はおそらく「乖離剣」だと思いますが、士郎は無理でもアーチャーなら複製可能でしょうか?
>そして武器という意味では、現代兵器はどの程度まで複製可能でしょうか? 刀剣類までなのか、銃や機動兵器なども可能なのでしょうか?
>A.
>「乖離剣」「約束された勝利の剣」といった神造兵器の複製は不可です。
>似たような性能の、型落ち宝具ならいくつか貯蔵があるかもですが。
>また、剣が彼の起源になりつつあるので収められる武器は基本、白兵戦縛りになります。

以上のように、公式見解としては「神造兵装の投影は不可能」ということになっている。
ただし、『stay night』劇中にて、アーチャーはセイバーの聖剣を指して、「完全な複製は無理だが真に迫ったものであれば出来る」と豪語しているシーンが存在する。だが同時に代償も大きいらしく、投影すれば自滅するとも述べている(詳しいことは述べていないが、この時のアーチャーは凛との契約を切っている状態)。また、この発言は互いの共倒れをほのめかしてセイバーを介入させないためのハッタリとも解釈ができる状況で述べられている。結局は投影していないので、この発言の真偽は不明のままである。

また、アーチャーではなく士郎の話になるが、HFルートで捨て身の投影として「知りえる中で最強の剣」を投影し、光の斬撃を放っている。状況的にこれは「約束された勝利の剣」とも思えるが、明言はされていない。さらに、この時の士郎は「アーチャーの腕」を移植されており、士郎が直接見ていなくともアーチャーから受け継いだ記録の中から該当する剣を引き出した可能性もある。

さらに、ほぼ同一の存在は「永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)」という、聖剣の劣化複製品を「無限の剣製」の展開中のみの限定で投影している。こちらでは本編よりも錬鉄可能条件が向上したため可能となったらしい。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』ではアーチャーのクラスカードを使うイリヤスフィール・フォン・アインツベルンクロエ・フォン・アインツベルンが「約束された勝利の剣」を投影して使っているが、両者は「願望器」ということもあって別の原理が働いている可能性がある。また、作者は「あくまでスピンオフで、原作とは別の設定(ルール)で成り立っている」という主旨の発言をしている。

アーチャー (EXTRA・赤)

Fate/EXTRA』及び『Fate/EXTRA CCC』に登場するサーヴァント。
『stay night』のアーチャーを彷彿とさせる様々な共通点があるが、真名は「エミヤ」ではなく「無銘」となっている。
詳細は該当ページを参照のこと。

アーチャー(クラスカード)

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で登場。
冬木の聖杯戦争におけるサーヴァントとは異なり、「クラスカード」と呼ばれるカードを媒介に、ただの「力」として使役される存在。ただし、その力は本来のものより劣化している。
後にイリヤスフィール・フォン・アインツベルンからクロエ・フォン・アインツベルンが分離した際、このクラスカードを核として受肉化した。
以後はクロのみが使用できる状態となり、イリヤや美遊・エーデルフェルトは使用できなくなっている。

黒化英霊
クラスカード・アーチャーが一時的に実体化した姿。確たる意思はなく、ただ本能的に敵を排除するために動く。
基本的なデザインはサーヴァント・アーチャーを踏襲し、黒化の影響によるアレンジを加えたもの。上半身は裸で、両腕を聖骸布らしき赤い布で巻き、顔面も同様の布で両目を隠している。全体的にアヴェンジャーに近い印象の姿となっている。
『プリズマ☆イリヤ』本編開始前に、バゼット・フラガ・マクレミッツに倒されて回収され、クラスカードは後任の遠坂凛ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトに託されることとなる。
限定展開
カレイドステッキが、黒塗りの弓に変化する。
ただし、宝具ではなく何の能力も持たないただの弓で、しかも矢は一緒に具現化されない。
夢幻召喚
幻想の英霊○○○と一時的に同化し、アーチャーの宝具とスキル、身体能力を会得する。
固有の宝具は持たないが、投影魔術によって数々の武装を生み出し、遠距離だけでなく白兵戦もこなすオールラウンダー。
投影
魔術によって武装を造り出す。本来の投影魔術はガワだけのハリボテにすぎないが、この英霊の能力はそれに当てはまらない特異なものらしい。
壊れた幻想
宝具を爆弾とし、使い捨てで威力を増す技能。
干将・莫耶
投影宝具。陰陽の性質を持つ夫婦剣。宝具ランクはC-。
互いに引き合う性質を利用した連続投影での「鶴翼三連」も使用可能。アニメ版ではイリヤが「オーバーエッジ」も披露した。
偽・偽・螺旋剣(カラドボルグIII)
投影宝具。サーヴァント・アーチャーが使用していた「偽・螺旋剣(カラドボルグII)」の、さらに劣化品。宝具ランクは不明。
だが、威力そのものは絶大で、真名解放して放たれれば空間をも捻じ切る。
熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
投影宝具。複数の花弁からなる光の盾。宝具ランクは不明。
本来であれば七枚の花弁が展開されるが、イリヤやクロでは四枚までしか展開できない。
偽・射殺す百頭(フェイク/ナインライブス)
投影宝具。岩でできた巨大な斧剣。
オリジナルの「射殺す百頭」は「ナインライブ」だが、この投影宝具は「ナインライブ」とルビが振られている。
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
投影宝具。本来はセイバーが持つ、所有者の魔力を光に変換し、収束・加速させ斬撃として放つ最強の聖剣。
本来このカードには神造兵装であるこの剣を投影する力はないのだが、イリヤは何故か投影ができ、真名解放までやってのけた。推測としてはイリヤの持つ「願望機」としての力や、使用時に解放された10年間溜め込んだ膨大な魔力などの要因があげられるが、解説では明確に原因については触れられておらず、「バグ」と表現されている。
イリヤから分離したクロは本人曰く「偽物できそこない偽物ハリボテ」しか作れず、真名解放もできない。ただし「壊れた幻想」は使用可能で、その場合はクロにとっての最大の攻撃となる。

登場作品と役柄

Fate/stay night
凛のサーヴァント。
Fate/hollow ataraxia
事態の真実を探る一人。
その一方で最新釣り竿を投影して釣りに興じる一面も。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
クラスカードの一枚であり、黒化英雄として登場。
姿が少し変わっており、左腕と頭に布を巻き、上半身も裸となるなど、アヴェンジャーに近い姿になっている。
フェイト/タイガーころしあむフェイト/タイガーころしあむ アッパー
正義の味方として、戦いに興じるものたちに対して武力介入を行う。また、ストーリーモードのラストではアーチャーの口から「藤ねぇ………。」のセリフを聞くことができる。
アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。
Fate/unlimited codes
「錬鉄の英雄」。干将・莫耶を振るう近接戦と、弓での遠距離戦を行う。
剣と弓はモード変更によって使い分ける必要があり、さらにそのどちらもが一癖ある性能のため、上級者向けのテクニカルなキャラ。
使いこなせば多種多彩なキャンセルから大ダメージを叩き込む事が出来る他、計7ゲージを注ぎ込む事で「無限の剣製」モードを発動出来るなど、浪漫溢れるキャラでもある。キャラランクは中堅。
Fate/EXTRA CCC
空間の歪みの中で、凛のサーヴァントとして登場。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として、「エミヤ」名義で登場。手札を捨てるたびにダウン状態のカードを復帰させられる【家事】スキルが非常に優秀(ちなみにこのスキルは彼しか持っていない)。状況に使い分けて攻撃力・防御力の強化を行えるのでバランスがいい。また【先制】を得る事で強化されるので原作通り「アーチャー」のクラスも良いのだが、家事スキルの性質上「キャスター」のクラスとの相性もいい。
欠点は素の防御力が非常に低い事と決定的な火力がない事。それでも使いやすい能力とコスト分配のバランスが良いので、かなり優秀な部類に入る。
ちびちゅき!
弓道部所属。もしくは食事当番。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
コスト150 戦闘力E 突破力- 移動力- 体力E 忍耐力- リキャストA+
TMitter2015
芸能事務所「インペリアルローマ・プロダクション」の庶務(トラブルバスター)兼謎のヒーロー「チーフレッド」としても登場。
脱税および横領で告発された凛の逃走を手引きするも、凛逮捕のニュースが流れるとあっさり見限りパトロールに戻った。
Fate/Grand Order
登場決定。

人間関係

冬木

遠坂凛
召喚者でありマスター。そして天敵。
衛宮士郎
過去の自分。何度も皮肉るが、その実、最も適切なアドバイスを送ることも。
藤村大河
大切な存在。彼女が危機に陥った際、真っ先に心配していたという。
セイバー
かつてのパートナー。彼なりに思う所があるのか皮肉混じりに助言を言う時がある。
彼女と出会った時の光景は忘れえぬ記憶のようで、その姿ならばたとえ地獄に落ちようとも鮮明に思い返すことができるだろう、と語っている。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
天敵。ある場面では彼女にひどく申し訳無さそうな顔をしていたという。
ランサー
犬猿の仲。

Fate/EXTRA CCC

アーチャー (EXTRA・赤)
平行世界に存在する、「もう一人の自分」。
時空の歪みの中で再び自分との戦いを繰り広げるが、主人公と契約しているアーチャーに軍配は上がった。

名台詞

Fate/stay night

「了解した。地獄に落ちろ、マスター」
召喚されて初の命令に。
従順と悪態との並列。まぁ、貴重な令呪で無茶な命令を聞くハメになってしまったんだから、仕方なくもあるか。
「それでは凛と。……ああ、この響きは実に君に似合っている」
彼女の名前を教えられ、好きなように呼ぶよう言われた際に「遠坂凛」とその名を噛みしめるように呟いた後の台詞。
この言葉には狂おしいほどの親愛の情がこもっている。
「ああ。時間を稼ぐのはいいが―――
 別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」
バーサーカーの足止めを命じた凛に返した言葉。各方面で「死亡フラグ」と言われる名台詞。
実際は、実現不可能と分かっていて凛を鼓舞する為に口にしたので、死亡フラグでも何でも無いのだが。
「衛宮士郎。いいか?お前は戦う者ではなく、『生み出す者』に過ぎん。余計な事は考えるな。お前に出来る事は1つ………その『1つ』を極めてみろ。」
「忘れるな、イメージするのは常に最強の自分だ。外敵など要らぬ。お前にとって戦う者は、自身のイメージに他ならない。」
Fateルートで、士郎に向けた最後のアドバイス。この言葉を糧に士郎は『勝利すべき黄金の剣』を投影する。
「――――さらばだ。理想を抱いて溺死しろ」
柳洞寺にて衛宮士郎殺害を決めたとき。
かつて自らが選んだ理想の途轍もない「重さ」を知るが故の一言とも言える。
「オレは人間の後始末などまっぴらだ。だが守護者となった以上、この輪から抜け出す術はない。
 ―――そう、ただ一つの例外を除いて」
彼の動機が分かると同時に、かつての士郎から決定的に変わってしまった事が分かるセリフ。
「そうだ、誰かを助けたいという願いが綺麗だったから憧れた!
 故に、自身からこぼれおちた気持ちなどない。これを偽善と言わずなんという!
 この身は誰かの為にならなければならないと、強迫観念につき動かされてきた。
 それが苦痛だと思う事も、破綻していると気付く間もなく、ただ走り続けた!
 だが所詮は偽物だ。そんな偽善では何も救えない。
 否、もとより、何を救うべきかも定まらない―――!」
かつての自分である士郎に、その行為を偽善だと責め立てる。
彼の後悔から来る怒りの言葉は、薄々そのことに気付いていた士郎の胸に容赦なく突き刺さる。
「私を頼む。知っての通り頼りないヤツだからな。―――君が、支えてやってくれ。」
「答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから。」
彼がかつての自分を彼女に託した瞬間。昔の彼を思わせる穏やかな笑みを浮かばせながら、静かに消えていった。
「それでも―――俺は、間違えてなどいなかった―――」
たとえ、その先に続く物が無くとも。何一つとして報われる事が無くとも。それは彼が得た、たった一つの『答え』。
「ついて来れるか?」
イリヤと共に生き残るため左腕の封印を解いたが逆に左腕に食い潰されそうになった士郎の前に現れた幻影の一言。
信じるように、蔑むようにかつての自分がしなかった選択をした自分をその背中は待っていた。
「ご覧の通り、貴様が挑むのは無限の剣。剣戟の極地!恐れずしてかかってこい! 」
アニメ版第14話より。すでに敗北が決定的となるも「無限の剣製」を発動させ、バーサーカーに告げる最後の反撃。

Fate/hollow ataraxia

「フ、イナダ十六匹目フィッシュ。よい漁港だ、面白いように魚が釣れる。
 ところで後ろの男、今日それで何フィッシュ目だ?」
「はっはっは、まだサバが八匹だけか。
時代遅れのフィッシングスタイルではそんなところだろうよ、と、十七匹目フィィィイッシュ!」
ランサー相手にムキになるアーチャー。この後ギルガメッシュまで現れてさらにカオスなことに。
「ふ。腕のなさを他人の所為にするとは落ちたなランサー。
 近場の魚が逃げるのならリール釣りに切り替えればいいだろう。
 もっとも、石器人であるおまえにリール釣りのなんたるかが理解できるとは思えないが、
 おっとすまないね、十八匹目フィィィィイッシュ!」
ヒャッホーと歓声をあげるほど楽しんでいた。リールは最新型でその他オプションも最先端の高級品。値段が一括で二十万とんで三千円もするらしいが、アーチャーが使っているのは投影品。
「はっはっは。この分では夜明けを待たずして勝負がつくな!
 軽い準備運動で始めたのだが様子を見るまでもない。
 なあランサー、別にこの港の魚を釣りつくしても構わんのだろう?」
かっこいい名台詞が迷台詞になる日が来ようとは、はたして誰が予想できただろうか。
「フ。相変わらずの物量作戦か。しかも金に糸目をつけぬ最新装備とはな。
 ・・・・・・がっかりだ。道具に頼るとは見下げ果てたぞ英雄王・・・・・・!」
自ら投影した高級品(バッタモン)に頼っていた男とは思えない言葉を吐く。
自分を完全に棚に上げたその台詞には、士郎でなくともこう思ってしまうだろう……お前が言うな
「……それはあまり良くないな。 正義の味方という表現は控えた方がいい。
 いいかな、強力な正義は、同時に強力な敵を生み出してしまう。
 その果てにあるのは血みどろの消耗戦だ。何事も中立、中庸でなくては争いを生むだけだぞ。
 いいかねお譲さんたち。物事にこだわるのはいいが、徹底するのはよろしくない」
木から降りられなくなった猫を助けたことで、氷室鐘蒔寺楓三枝由紀香の3人娘から大嫌いな「正義の味方」呼ばわりされてしまう。この後、元・同級生を相手にムキになって正義の味方を否定し続けるが、逆にいい人扱いされてしまうのであった。ちなみにセリフの通りアーチャーの属性は「中立・中庸」である。
「ああ、サーヴァントはマスターに従うもの。これでようやく―――最後に。加減なしで、戦えるというものだ」
最終決戦にて再び凛と組み戦地に赴く。
「みんなー、ご飯の時間だよー」
『風雲イリヤ城』にて、宝具発動時。降ってくるものはフォークやスプーンなので台詞としては正しい気もするが、イイ声で言われると非常にシュールである。

フェイト/タイガーころしあむ

「いや、だからこそ誇りだけは守らねば。
 どのような趣味であれ、指摘された程度で逆上するのは同じ男としていただけないな!」
自分のルートで、鉄腕美人秘書さんを女々しい青年と呼び、女と言ってもその手の趣味扱いした。
胸に立派なもんが付いてるのに見えないのか……。
「ついでに、その誤った認識をたたき直す。
 誰が家政婦か。それを言うなら執事(バトラー)と呼べ!」
同上。カレンに「嫌みな家政婦」と言われて。それでいいのか……?
「……む。そんな気はしていたんだが、どうにもこちらの方がてっとり早くてな。日頃のストレスからか、つい双剣にも力が入ってしまい―――
 ―――いや私は正しい聖杯は壊す。扇動された愚か者も一掃する。平和を乱す者には分け隔てなく鉄槌を下す!」
同上。騒動を静めるため各地で争う者を一掃するが、士郎から「手段と目的がこんがらなってないか?」と指摘される。もはやただのストレス発散になっている。
「安心してくれ無辜の民、善良なる人々よ!冬木市の平和は、頼まれなくても私が守る!」
同上。やりすぎたかと思いもしたが、救急車も呼んだ。正義にやり過ぎて損は無い!と開き直った。
「バッ……こら凛、挑発するな!あれはな、きっとなにか……深い考えがあるんだ!とにかく無視しろ!」
キャスタールート。キャスターの制服姿を見て笑う凛を止めようと発した言葉が誰かさんと似通っていた。

その他

「女性マスターはどこも一筋縄ではいかないようだ」
カーニバル・ファンタズムより。アーネンエルベでセブンと相席になり、苦労する女性マスターを持つもの同士意気投合するが、その直後二人に待っていたのは惨劇だった。
「ふん、まあいい。キャスター、まかせておけ。何ならその料理、私一人が正解を出してしまっても構わんのだろう?」
hollowドラマCD『あるいは怪物という名の食卓』より。ランサー、ギルガメッシュとの料理勝負前。またもや自分の名台詞をこんなところで使う。そしてこれが死亡フラグであることを彼は知らない。
「調理実習三年間無敗記録。世界に旅立ってからは世界中の一流シェフとメル友になること百余名。貴様に真の食の頂というものを見せてやろう!」
同上。料理審査前。調理実習無敗記録はまだわかるが、まさか生前に百人以上のホテルシェフとメル友になっていたとは誰が予想しただろうか。
……というかお前、いったい何のために世界を巡っていたんだ。料理修業か。
「ぬぅおおおおおお!! なんだ…なんということだ!!
 正解を出してもその正解を周囲の誰も知らないから、判定無効だとォ!?」
同上。キャスターが提示した葛木の好物と思われる料理は「黒い水棲モンスターを使った料理」。
葛木が日本人であることから「かっぱ巻き」を作るも(おそらく正解)、寿司について中途半端な知識しかない海外サーヴァント達からは全否定されてしまう。
あげくの果てに貧相な料理と散々バカにされる始末。お前は今泣いていい。
「何をしている衛宮士郎!何故もっと基礎から攻めない!?
 何事も土台からだと言ってるじゃないか!見栄ばっかり張って…ほんとガキだなぁ!」
同上。衛宮邸に居候しているライダーなら知っているのではないかと一縷の希望を託すも、ライダーが食べた巻き寿司は豪華な海鮮物で彩られたものだった。やり場のない不満はその場にいない士郎に向けられる。

メモ

  • Fate男性キャラで一番人気。人気投票は第1回、第2回ともにセイバー、凛に続く第3位。
    TYPE-MOON作品全体を通しても、男性キャラの中で最高の人気を誇る。
    TYPE-MOON10周年記念のオールキャラクター人気投票では両儀式、セイバーに次いで3位。
    • 同じく「まほうつかいの箱」の投票企画“ALL RANKING TYPE-MOON”の第1回マイBESTキャラ投票ではあのアルクと15票差で4位に入る。
      時代の流れもあるのかもしれないが、TYPE-MOON作品はヒロインだけが魅力的なだけではないと象徴しているキャラ。
  • 専用BGMの「エミヤ」もファンの間で処刑用BGMと呼ばれるほど高い人気を誇り、「stay night」の他に「hollow ataraxia」、「unlimited codes」、「EXTRA」、「EXTRA CCC」、「stay night」アニメ版及び劇場版、「Zero」サウンドドラマ版、「プリズマ☆イリヤ」アニメ版で使用されるなど、TYPE-MOON作品のBGMで最も使用頻度とアレンジが多い。近年ではアーチャー以外のキャラのアレンジが増えているため、「衛宮家専用BGM」ともいえるだろう。
    • ただしこのBGMは「衛宮士郎にとっての勝利BGM」であると同時に「アーチャーにとっての敗北BGM」である……と言うのも有名な話。EXTRA(と、格ゲーであるuc)以外では、このBGMがかかった戦闘でアーチャーが勝利した事は一度もない。EXTRAでは普通に勝ち場面でも流れるが、あちらは「真名も曲名も違うので死亡フラグを回避出来た」と専らの評判。
  • 「背中で語るキャラ」という事で、本編では純粋に背面のみという普通あり得ない立ち絵が2種類もある。
  • 象徴ともいうべき赤い外套「赤原礼装」はある聖人の聖骸布。外界に対する一級の概念武装でもある。尚、聖骸布の入手先だが、奈須氏によると「とあるカレー好きのシスターから受け取った……としたら、ロマンがあるな~」との事。
  • ステータスは低い方であるが、それを補うほどの芸達者。状況次第ではセイバーを破るほどの剣技や狙撃、宝具の一斉掃射、英霊の武技模倣、多彩な宝具・改造宝具の使用が可能など、遠・中・近距離戦や援護全てに対応できる。
    突出した能力や武装こそ無いものの、運用次第で十分聖杯戦争を勝ち抜ける強力で汎用性の高いサーヴァントである。
    • ちなみに、弓は超一流の英霊同士の接近戦でも援護できるほど精密なうえ連射可能という凄まじい腕前。特に狙撃はライダーや犬猿の仲で好戦的な矢避けの加護を持つランサーすらも撃退されるなど相当厄介なようで、加護を無効化できる超遠距離狙撃に該当すると思われる。
  • 作中から、「自分の生死は度外視で、無欲な凛もしくは士郎を最終的な勝者にする」「たとえ敵でも身内(凛、イリヤなど)は直接傷つけない」「士郎殺しの必殺の機会まで戦法や言動などでエミヤシロウとは悟らせない」などといった、行動に自主的な縛りが見える。
    聖杯戦争において、これらをクリアして勝利するのは非常にシビアで、彼が唯一目的を達成できる第五次聖杯戦争が、最もハンデを背負う聖杯戦争であるという皮肉な状況となっている。さらに、上述されているが、未来の英霊なので知名度の恩恵が全くないため必然的に力が最低レベルに劣化しているあたり、流石は幸運Eというべきか。
  • 彼が「hollow ataraxia」で投影し使用した「赤原猟犬」には、「標的を襲い続ける」などと言う伝承は存在しない(そもそも剣であり、矢として使う事など想定されていないので当たり前だが)。ファンの間では、「それを使って失敗する事がなかった」と言う伝承の拡大解釈であると言うのが通説である。
    • この通説が正しく、「剣の伝承/特殊能力を応用して活用する事が可能」であるならば、汎用性が高いと賞賛されるのも当然であろう。
  • 彼の能力として「担い手の武技模倣」があるが、干将・莫耶の剣技に関しては自身の鍛錬で鍛え上げたものである。セイバーが「真摯な修業による、邪念がなく素晴らしい剣技」と太鼓判を押すほど。加えて、第五次のランサー・バーサーカーという超一流の英霊たちにもその剣技は認められている。
  • 奈須氏の解説によると使用出来る魔術は基礎の基礎である魔力感知、魔術抵抗は可能。得意魔術は投影と強化魔術で構造把握から派生する解錠と修復なども可能との事。
    しかし、自然干渉系の魔術はからきしだという。
  • 衛宮士郎が投影した『全て遠き理想郷』だが、彼は投影出来ないとされている。記憶が磨耗し、セイバーとの繋がりが無くなっている彼に投影する事は不可能とmaterialにて語られている。
    『全て遠き理想郷』の存在を知りながらも『熾天覆う七つの円環』が彼の唯一得意にして最大の防御宝具とされる理由でもある。
    • 「Fate」ルート後の衛宮士郎にしても、後に凛とウェイバーが大聖杯を解体した際にセイバーとのパスは完全に無くなるので投影出来なくなるとされる。生前のアーチャーも同様だと思われる。
  • アーチャーの得意技の一つである「鶴翼三連」のバリエーション技「干将莫耶オーバーエッジ」が実際に描かれたのは、実はアニメ版オリジナルのバーサーカー戦が初。この回は評価がいまいちなアニメ版の中でも評判が良かったのだが、彼が行った「カッコイイポーズ」と呼ばれるリアリティに欠ける変なポーズ、更に過剰なオーバーアクションのせいでネタ扱いされている。
    公式からは「本当の鶴翼三連はあんな風に飛んだり跳ねたりはしません」と全否定されてしまった。そのせいか『EXTRA』の無銘さんが使う「鶴翼三連」は士郎が使ったものと同じ仕様となっている。しかし結局投げつけた後やはり跳び上がってしまうので、差異はある。やはりFate/unlimited codesで使用する「鶴翼三連」が一番正しい形かと思われる。
    ただ「オーバーエッジ」という技自体が黒歴史にされたという訳ではなく、『unlimited codes』ではフィニッシュに使われ、最近ではアニメ版『プリズマ☆イリヤ』でアーチャーのクラスカードを夢幻召喚したイリヤが使用した。
    無論カッコイイポーズは無しだが……
  • ヒロインの1人である間桐桜との絡みは少ない。しかし凛、イリヤと共に天敵に挙げられているので、彼女もまた大切な存在なのだと思われる。
    • CCCで平行世界の同一人物であるアーチャーも彼女を大切に想っており、その桜の面影を強く残すBBと敵対することを苦悩していた。
衛宮士郎と英霊エミヤ
  • 士郎とエミヤは既に別の存在になっている。劇中で彼自身が語っているように、士郎を殺してもタイムパラドックスが引き起こされてエミヤの存在が消える可能性は極めて低い。
    それでもなお士郎を殺そうとしたのは、過去の自分を許せないが故の八つ当たりのようなもの。
    • 実際は八つ当たりというより、罪人である自身の罪を償う為という意味が大きく占める。
      セイバーにそれを指摘された際は八つ当たりにすぎないと否定していたが、「Answer」にて彼の本心が語られている。
  • 士郎との共通点は眉毛の形、士郎のシャツとアーチャーの礼装のシルエット。それ以外は身長も髪も肌の色も(アニメ以後は声も)全く異なる。にもかかわらず殆どヒントが無いセイバールートの時点で正体を見抜いたプレイヤーも存在したらしい。
    • 肌と髪の色が変わったのは投影魔術の反動によるもの。士郎が「勝利すべき黄金の剣」を投影した際に、皮膚の一部が変色したのが伏線になっている。
      身長は鍛錬のたびに魔術回路を開き直す、という無茶をやめてから伸び始めたらしい。
  • 一人称は士郎と違って「私」。ただし、ある重要なシーンではこの限りではない。
  • 士郎が和弓のスタイルであるのに対し、アーチャーのスタイルは洋弓である(矢を手の平側に番えるのが和弓、手の甲側に番えるのが洋弓)。
    ただし、弓の引き方そのものはアーチャーも和弓式のままである(和弓は弓の弦を顔の後ろまで引くが、洋弓では顎までしか引かない)。さらに、アーチャーが使う弓は洋弓としては有り得ないほど大きい。
  • 彼の詠唱は「トレース・オン」という言葉は士郎と同じである。だが、その後に続く詠唱は英霊エミヤとなった今でも必要となるかどうかは定かではない。
    魔術そのものが特殊であることや、詠唱は魔術師として成長することで短縮可能であるため、英霊エミヤとなった今でなら一文のみでよい可能性がある。
  • 召喚時に触媒となったのは凛が用意したペンダント。
    セイバー召喚には失敗したが、実は触媒として機能して、縁のある英霊の特定に成功している。
    本編冒頭で士郎が殺害された際に、凛はこのペンダントで士郎の治療を行う。これを士郎は死ぬまで持ち続けていたため。
  • 余談だが、Fateのプロローグで描かれる衛宮士郎とセイバーの出会いのシーンは、アーチャーが衛宮士郎であった頃の回想シーンである事を奈須氏が明かしている。
  • エミヤとなった士郎は、生前に「凛とともに渡英し、真冬のテムズ川に突き落とされた」とのこと。士郎にとって「橋」は何かと鬼門であるらしい。
  • 士郎は凛が側にいる限り、エミヤになることはないとされている。つまり、どのルートでも凛と決別しない限り、その後に士郎がエミヤになることはない。
    またこれは、アーチャーにとって凛に召喚されたことが、遠回りではあるが救済であることを意味する。逆に言えば、凛に召喚された彼は、生前は凛と決別したということになる。

各マスターごとのステータス

マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 備考
D C C B E ??

保有スキル:心眼(真)B、千里眼C、対魔力D、単独行動B、魔術C-

話題まとめ

英霊エミヤと冬木の聖杯
本来、冬木の聖杯戦争では東洋圏の英霊は召喚されない。しかしながら、元が日本人であるエミヤは呼び出されている。
この理由について公式には示されていないが、エミヤは日本人ではあるが活動圏が日本に限らず海外でも活動していたため東洋英霊カテゴリではない、近代の日本人だから呼べた、といった説が主流。
VSセイバー
「無限の剣製」を以ってしてもセイバーを抑えきれるかどうか……勝敗を決するのは彼らではなくマスターの機転によるとコメントされている。
尚、『hollow』にて直接対決が行われたが、上記のコメント通り勝敗を決めたのは士郎の令呪を使った奇策だった。
VSライダー
一考するとアーチャー有利だがロングレンジでは「騎英の手綱」を持つライダーには相性が悪い。互いにローリスクハイリターンな戦法を選ぶのは必至であり、仮にアーチャーがセイバークラスの聖剣を持ち出したとしても、アーチャーには全性能を引き出す魔力がないので、「騎英の手綱」を迎撃するのは難しいという。「熾天覆う七つの円環」単体で「騎英の手綱」を防ぎきれるかどうかが勝敗の分かれ目とコメントされている。
VSアサシン
ルール無用の殺し合いならばアーチャーが有利。だがアサシンは守りに長ける上に、柳洞寺というサーヴァント殺しの地形とキャスターが作り上げた対魔術の防御結界に守られているため、魔術、宝具の威力を大幅に削減され遠距離攻撃ではまともなダメージを与えられない。それによって戦いは剣技の競い合いとなるが、地形効果によって狙撃を封じられ、上段を取られているアーチャーがやや不利な展開となる。

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