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【モルガン (Grand Order)の略歴記事】サンプル

狂戦士」のサーヴァント

略歴
第二部第六章『Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場する、妖精國ブリテンを統治する異聞帯の女王。
当初は氏族長を含めた妖精達やアルトリア・キャスターの会話で言及されるのみだったが、前編終盤で『水鏡』を使ってマシュ・キリエライトを別時空に飛ばしたのを区切りに本格活動を始める。
実はその正体は、本来の異聞帯でベリル・ガットにサーヴァントとして召喚された「汎人類史のモルガン」が、そこは何もなくただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけのブリテンの様子に困惑し、この現状となった事態を聞くと嘆きと同時に邪魔者アルトリアがいないこの世界なら、自分が望むままの国を手に出来る」という考えに至り、そこから彼がひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に独力のみでレイシフトを解析して魔術で再現すると過去の異聞帯にいる自分自身の元へと飛ばし[注 1]、そこに居た「本来の過去の異聞帯のモルガン」こと先代の『楽園の妖精アヴァロン・ル・フェ』ヴィヴィアンに自らの霊基消滅と引き替えに自身が持つ汎人類史の知識と、その末路を含めたブリテン異聞帯に関する記録を本来の人格に上書きする形で取り込んだ存在。
ヴィヴィアンは元々『楽園アヴァロン』と呼ばれる星の内海からある使命を授かり遣わされた妖精だったが、本来の歴史=最初にベリルと汎人類史のモルガンが見た景色=「1回目のブリテン」では、楽園の妖精を嫌う妖精たちの手によって彼女を庇護していた雨の氏族もろとも滅ぼされている。その結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは災厄によりほぼ絶滅、以降復興の目途すら立たない程に終わってしまい、そのまま異聞として切り捨てられたのが本来のブリテン異聞帯であった。
ところがそこへ汎人類史のモルガンによる知識の上書きが加わった事により「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知った事で『異聞帯のモルガン』に変質した彼女は雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、今際に義母から与えられた救世主トネリコを仮名として名乗ると、まず始めに北欧における叡智の神を近くにいた少年の妖精を依代にして召喚し、彼から魔術の手ほどきを受けつつ妖精を救ってブリテンに新たな国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。最初は「魔女」と罵られ蔑まれながらも一人巡礼の鐘を鳴らし、次第に協力してくれるようになった当代の妖精騎士の仲間と共に氏族間の争いや災いの火種となりうる「悪意の種」の排除等を含めたあらゆる厄災を退けてブリテンを救い、それらが終わる度に『棺』と呼ばれる魔術礼装を使った眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再びブリテンと妖精のために災いを退ける。ということを繰り返してきた。
だが、その実態はせっかく平穏をもたらしても最後には妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき[注 2]』によって土壇場でひっくり返される上に自身も殺されてかけてしまう目に何度もあい続けるという辛く悲しいもので、それでもなお自分が求めるブリテンと、国を成立させるのに必要な妖精のために頑張ってきた。
そして妖精歴における最後になった挑戦では、「人間の王を擁立する」というこれまでにない試みと、長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、さらに偶然迷い込んで来たマシュの協力で大穴の中にいる「大厄災」の正体と対抗策も判明し今度こそうまくいくはずだったのだが、またもや不満を持つ一部の妖精の企みで愛する王と円卓軍の仲間たちが毒酒によって暗殺され、再びすべてを台無しにされてしまう。
これにより溜まりにたまっていた妖精たちへの不信と不満が爆発し、妖精を救おうとする救世主としてのやり方の限界を認め、今度は支配者としてブリテンに君臨することを決意。手始めに自分と仲間を氏族長に売った妖精に自分の姿を魔術で被せて記憶を奪い、彼女を身代わりに『処刑』させる事で表上は姿を消した事にし、マシュを未来の世界へ返すため『棺』に入れてオークニーに安置すると、以降の厄災には一切かかわらずに身を隠し続け、これにより「トネリコがいないので厄災を退けられず妖精が全滅」したのを見計らって活動を再開。空想樹を枯らして魔力を全て取り込み[注 3]、サーヴァント召喚を応用する形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前を戻した後独力で妖精國を再興した。これがトネリコが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」であり、同時に剪定事象である「異聞帯」からさらに枝分かれした特異点、通称『異聞世界』となった現在の「妖精國ブリテン」である。
2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精には全て令呪のようなものを刻み、領土拡大のためという名目で年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続け、従属に必要な人間の生産も徹底的に管理するといった冷酷な圧制で支配した。
そして女王暦が2000年ほど続いた頃に鏡の氏族の予言による「予言の子」が現れるも、当初は「異邦の魔術師」共々さほど驚異とは見ていなかったのか、神造兵器および礼装の譲渡までは行かずとも「厄災」を払った労い替わりに1億QPを進呈[注 4]したり、戦闘態勢を取るベリルを強制的に抑え込んだりと、あくまでもキャメロット内では「賓客」としてあつかっていた。
だが、一行が「巡礼の鐘」を鳴らしつつロンディニウムの円卓軍、各地で組織されていた反乱軍、北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアをも味方につけた事でついに対決となり、戦そのものは女王軍が劣勢になった所で一人で反乱軍の殆どを焼き払って終わってしまったが、玉座の間に戻った所でオーロラにある事無いことを吹き込まれ乱心したウッドワスに傷を負わされ、そこへ瀕死の妖精騎士トリスタンをスプリガンに人質に取られて動揺し、さらにはそのオーロラによる「風の報せ」を使った全域への真偽混じりの吹聴が重なり、周囲の上級妖精によって「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」と言う最期の言葉も聞き入れられないまま惨たらしく殺害されてしまった。
誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく純然たる事実であり、大厄災で滅んだ妖精國が今復興しているのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムがあるのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚していたためだった。「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていなかったのも、その元凶に円卓の騎士の着名ギフトを与えることで封印していたから。キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されている[注 5]のも呪いの元凶を撃ち滅ぼすため。モルガン自身と彼女がひそかに密約を交わしていた「真の後継者」までも失った妖精國は、押さえつけられていたそれらすべての厄災が同時に噴出することとなった。
人物
青地に白と黒のローブドレスを着た白銀の髪の女性。
冷酷無比で叛逆を許さない支配の女王。人間を嫌い、妖精を嫌い、平等を嫌い、平和を嫌う。そのため、一般人から見ると悪の支配者そのものに見える。
ただし彼女にとって「好きか嫌いか」と「必要か不要か」は切り離された別のことであり、自らが第一に考える「ブリテン島の秩序ある支配」を保つのに必要であれば、自分が嫌いなものであろうと分け隔てなく認めて使う。他人を信頼しない訳ではないが、アテにはしない。基本的に自分で帳尻を合わせれば済むように物事を進める。
冷酷で機械のように見えるモルガン自身にも人格はあり、それは汎人類史のモルガンとして伝わる「淫蕩・惨忍・自分勝手」というものと大差ないが、異聞帯のモルガンは果てしなく長い旅路の中で数多の挫折を味わい、それらの極端な部分は打ちのめされて引っ込んでいるだけである。モルガン自身が極度に追いつめられたり焦ったりすることがあれば、その本来の性格が表に出る事もあるが、そうでなければ支配者として冷徹に「自分の好き嫌いに無関係に必要なものは認めて使う」性格だけが表に見える。それでも「牙の氏族」が過去に起こした「翅の氏族」への虐殺行為に対する贖罪と戒めのため菜食主義を自身と氏族民に徹底したウッドワスや、妖精の中でただ一人自身を慕い感謝し続けたバーヴァン・シーの様に『信頼出来る仲間』と認めた者には慈しみを向けることはあれど、性格が災いして「感謝や労いといった情を言葉にするのではなく、態度や仕草で示していた」ために多くの者から誤解を受けており、結果的には自身の破滅にも繋がってしまった。
一方、女王としての諸々の要素が取り払われると、意外にも朴訥で天然気味な一面が現れてくる。
能力
巡礼の鐘を全て鳴らし終えたアルトリア・キャスターをもってして「魔術の天才」と言わしめる桁違いの魔術の腕を持つ。モルガンが製作した兵装ロンゴミニアドは「天才が使うために天才が作った兵器」であり、アルトリアが全砲門の発射を試みると自分自身の肉体が魔術回路共々焼き切れて消滅しかねないほどの負担がかかってしまう。
さらにそれだけではなく、巡礼の鐘を鳴らし終えてアルトリアがモルガンと同等になったと見えていたのも表面上だけであり、モルガン自身は救世主トネリコとして複数回巡礼の旅を経験しているため、内在する魔力量でもアルトリアはまるで勝負にならない。反乱軍によるキャメロット侵攻戦でも、城下で激戦の末女王軍を打ち破った反乱軍の全てを、自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出して一人で全て焼き払って全滅させるというどんでん返しを事も無さげにやってのけた。
最初に召喚された「汎人類史のモルガン」もまた同様の魔術力を所有しており、レイシフトの解析と模倣をたった数時間でやり遂げた上に、現実での肉体を持たないサーヴァントはレイシフトに必要なコフィンに守られる事で修正力による消滅を回避しなければ着いた先で即座に消滅してしまうにも関わらず、彼処に『異聞帯平行世界の自分』という情報の受信媒体がいることで解消出来ると見抜いた上[注 6]で実行している。
どちらも妖精の血筋という「神秘」を所有しているが故になせる芸当なのだろう。

脚注

注釈

  1. ベリルはこれをモルガン(アカウント)にレイシフト(ネットワーク)を使って情報(メール)を送信したようなものだと例えている。ちなみにムーンセル上には同じことを行った前例が存在する
  2. 理由としては大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害、単純にトネリコ達が創る平和な世界は気に食わないなど多数にわたるが、それらの毎回において「平穏など面白くないしつまらないから全部無くしてしまおう」という部分が一致している。
  3. この時本来なら「汎人類史のモルガン」のマスターだったベリルの存在も定義修正のため一緒に消しており、妖精國再興の折に姿形も瓜二つなコピーとして蘇らせた。
  4. シナリオ上の設定ではなく、次のクエスト進行で本当に支払われる
  5. 妖精達から吸い上げていた魔力はむしろ、これらの魔術礼装維持のために使用された可能性が高い。
  6. 妖精眼が千里眼と同類の働きを有している為に出来たのか、またはカルデアのレンズ・シバに準ずる何らかの装置を魔術で模倣して突き止めたのかは不明。

出典


【モルガンの登場作品と役割文章】サンプル

Fate/Grand Order
明言されていないが、トリスタンの幕間の物語にて精神世界で彼の弱みにつけ込んで堕落させ、『反転』のギフトを与えていた事が示唆されている。
そして第2部6章「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」開幕と共に『異聞帯の王』の名義で実装されるが、クラスはまさかのバーサーカー
こちらのモルガン (Grand Order)は汎人類史とは別人。しかし、その出自にはあちら側のモルガンが大きく関わっている事が明らかになる。